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関係者(共同研究者) | |
ひなどりさん、たった今、ぼくの手のひらの上で息をひきとりました。
やっぱり野生はむずかしいです。
もし、この土日生き延びたらカゴを買って来ようとか、
いろいろ考えていたんですけど、
トリの種類もわからないまま、死んでしまいました。
トリの種類がわからないから、餌の種類もわからない。
食べるときの表情やうんちの色や量をたよりに
いっしょうけんめい餌の種類を選んだつもりですが、
やっぱり餌があわなかったのでしょうね・・・
たぶん、死因は便秘だと思います。
朝様子を見にくると、ぐったりしてて、呼びかけると
弱々しく返事しましたが、だんだん呼吸が苦しくなって・・・
わずか3日ばかりのおつきあいでしたが、
呼ぶと手の上に飛んでくるほどなついただけに残念です。
ことりさんのなきがらを見ていたら
産毛にかくれたつばさの下に
黄色い羽がありました。
ヒワか!?といまさら思ってももう遅いですけど・・・
見た目の胸の斑点に気をとられてヒタキと思ったのが失敗でした。
このキャンパスにヒタキ類はあまりいないので、懐疑的ではあったのですが・・・
ヒワに思い至っていれば、動物食じゃなくて植物食を与えていたかもです。
なぜ、ヒワのひなには胸に斑点があるかも?って思えなかったのか?
思い込みは研究の敵、と日ごろ学生に指導するぼくですが、
ほんと思い込みは強敵です。
喜んで食べているように見えるからといって
ほんとうにからだにあった餌なのかどうかは
注意深くみなくちゃだめですね。
教育も同じ。子どもにあった教育なのかどうか、いつも注意深くみてないとだめですね。
知識:ヒワの幼鳥には胸に斑点がある
教訓:思い込みは強敵、何事も見た目だけで判断するな
研究室のドアを開けるたびに、
ドアの音に反応してぴよぴよ餌をねだったあの声が思い出される。
あの声がもう聞こえないとおもうととてもさびしい。
さて、なきがらをどこに葬ろうか・・・