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クエン酸錯体法によって合成したLiMn2O4の形状制御と電池特性の改善
(山形大工)立花和宏・○原 啓・佐藤和美・
仁科辰夫・遠藤孝志・尾形健明
【緒言】金属を原始レベルで混合できるクエン酸錯体法を用いて正極活物質LiMn2O4を合成し、そのときの合成温度の違いによる形状変化と電池特性について検討した。
【実験】硝酸リチウム0.03mol、硝酸マンガン六水和物0.06mol、クエン酸一水和物0.09molを混合し、ロータリーエバポレーター2.5時間、真空乾燥2時間行い脱水、脱硝酸し、Li-Mnクエン酸錯体を得た。300℃、5分間仮焼成した後、650℃と950℃の2つの合成温度で4焼成を行い、LiMn2O4を合成した。
【結果・考察】Fig.1に合成したLiMn2O4のSEM写真を示した。合成温度650℃(a1))では粒形が0.1~0.2μm程度の結晶であったのに対し、合成温度950℃(b2))では1~3μmの結晶ができていた。これは、合成温度が上がるにつれて、結晶の強度が強くなるということが分かった。電池特性の評価としてサイクリックボルタンメトリーを行った結果については本発表で報告する予定である。
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平成16年度化学系9学協会連合東北地方大会@岩手県盛岡市3)
原啓,立花和,クエン酸錯体,化学系9学協4)