語釈1.
粘土を造形して焼成して得た器具。セラミックスのルーツ1)2)。石器よりも自由に形状を作ることができます3)。さらに木器とちがって耐火性もあるので石器では困難だった穀物の長時間加熱が可能となり、農耕開始の引き金となります。
当初の土器は水を通すため漆などをコーティングしていましたが、釉薬の発明で食器としての完成度を高めます。土器、炻器、陶器、磁器と発展し、現代の窯業の基礎となりました4)。
火を使わない粘土を天日で干しただけの日干し土器から始まりました。野焼きの縄文式土器、窯焼きの弥生式土器と発展してゆきます。
土器は、縄文式土器5)、弥生式土器6)、土師器7)に継承されます。
- (1) 伊藤 智博、立花 和宏.
無機工業化学:ケイ素製錬、ガラス、セメント
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1677. (参照2007-11-08). - (2) 野村正勝・鈴鹿輝男.
最新工業化学―持続的社会に向けて―
. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.16. - (3) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:先土器時代
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=779. (参照2006-07-25). - (4) 矢部良明.
日本やきもの史
. 美術出版社, 1998. . - (5) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:縄文時代
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=781. (参照2005-11-07). - (6) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:弥生時代
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=796. (参照2006-07-26). - (7) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:古墳時代
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=797. (参照2006-07-26). - (8) やきものの話
神崎宣武, さ・え・ら書房, (1982).