無機工業化学

ないと困る工業製品

無いと困る思う工業製品をひとつ選び、 エピソード、歴史、構成材料の作り方について 発表しましょう。

モノは、大きくふたつ。 自然に生えてくるものと、誰かが作ったものです。

誰かが作ったものは、大きくふたつ。 この世にひとつしかないものと、そうでないものです。

みんなのために、売ることを前提に、安く大量に作るのが工業製品です。

工業製品が売れるということは、その工業製品が役に立つということです。

役に立った、あってよかったと思った工業製品のエピソードをお互い紹介してみましょう。

その工業製品が、いつの時代に、どんな背景でどのように生まれたか、調べてみましょう。

その工業製品が、どんな部品や材料から作られたのか調べてみましょう。


たとえば、工業製品として、スマホを例にとった場合、スマホが役にたったエピソードを紹介しあいましょう。 次に、いつ、開発されたか調べましょう。 そして、部品としての液晶ディスプレイや、半導体の製造工程について調べましょう。

ただ、スマホは、多くの部品から成り立ち、内容が豊富すぎるので 授業時間内の発表テーマとして取り上げるには、時間が足らないかもしれません。 身の丈にあった工業製品をテーマとして設定しましょう。


  1 自然物と工業製品
自然物 人工物
工芸品 工業製品
例1:道具 さえずる小鳥 パイプオルガン 🚂 ピアノ
例2:食べ物 回らない寿司 カップラーメン
例3:エネルギー 電気、ガス、灯油
作り手 なし 職人、技能者、クリエータ 労働者、作業者
(※設計は技術者
顧客 なし 王侯貴族、教会、富裕層 市民、庶民
歴史 なし 産業革命 以降
形態 献上、寄進 販売
ありのまま 丹精込めてひとつ 工場で大量生産
品質(Q) ありのまま 丹精込めてひとつ 同じ品質、 ばらつき なし
コスト(C) ただ? 非売品? 安く、低コスト 1 )
納期(D) 早く、即納(店売り)
環境(E) 持続可能 保護 廃棄物


ワークショップについて

ワークショップを楽しみましょう 2 ) 。 グループ人数は、5〜6名とします。 7名を超えないようにしてください。

初対面の場合は、自己紹介をしましょう。 雑談をして、アイスブレイクしましょう。

リーダー(司会進行)を決めてください。 そのほかのメンバーの 役割(記録係、資料作成係、プレゼンター( 登壇者))を決めてください。

グループ名を決めてください。

記録係は、試験答案用紙表面の最上部に、授業科目名、グループ名を記入してください。 メンバーは、記録係に従い、学籍番号、氏名、役割を直筆署名してください。 その際、 筆頭著者を登壇者の氏名の前に〇をつけてください。

討論を開始したら、記録係は討論の内容を裏面に記録してください。

討論がまとまったら、資料作成係は、試験答案用紙表面グラフィカルアブストラクト に表現してください。

グラフィカルアブストラクトを撮影し、WebClassにアップロードしておくと復習に便利です。

登壇者は、プレゼンテーションのイメージをしましょう 3 ) メラビアンの法則を意識して、 非言語表現も工夫しましょう 4 )

グループ名が指名された後で、じゃんけんなどで登壇者を決めるのは、授業進行の妨げとなりますので、 必ず、討論前に 登壇者を決めてください。

記名だけして、討論に参加しない場合、不正行為として扱うことがありますので、必ず討論に参加してください。 自分から参加できなそうな人には、積極的に声がけをお願いします。 期末の成績評価申請時に、グループ名やメンバー、討論の内容を思い出せるよう、答案用紙を撮影することを推奨します。

ランダムにグループを指名し、壇上で、 プレゼンテーションしてもらいます 5 ) 。 質疑応答の際も、グループを指名しますので、指名されたグループのプレゼンターが質問、コメント、アドバイスをしてください。 ディベートとしての反対意見は、大歓迎です。

資料作成係は、討論の内容をポスターとして、試験答案用紙の裏面にまとめてください。 資料作成係に従って、他のメンバーが代筆してもかまいません。

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✍ 平常演習

平常演習の配点と取り扱いについて

平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、期末にWebClassの成績評価申請書に申告していただき集計します。

授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みますので、 WebClassへの提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。

WebClassへの平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、成績評価申請書に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。

成績評価申請書では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClassに提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 6 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。


単位について

授業はお互いの信用で成立します。

単位とは学習量のことをいいます。 授業科目では、2単位で30~60時間です。

学習量を信用することを、単位認定といいます。 この授業では、試験による単位認定は行わらず、平常と報告書で単位認定します。

授業時間中の内職等は、学習量に含まれません。 不正行為です。 内部告発があった場合は、対応しますが、できるだけ自浄作用に期待しまう。 内部告発は最後の手段としてください。 内部告発があっても、一方的に不正扱いとはしません。事情をヒアリングした上で、適切に対応します。

課外報告書で40点の挽回ができます。 他の授業の報告書で忙しいときは、授業時間に内職をして不正扱いになるより、欠席してください。

何らかの事情で救済措置が必要な場合、補講期間に対応します。 救済措置での対応は原則60点です。

公欠は公認欠席の略で、欠席です。

授業時間内に意見発表を求めます。 「わかりません」に類する意見発表をした場合、授業不参加とみなすことがありますので、 必ず自分の意見を発表してください。

意見発表をしない場合や内職をしている場合は、授業不参で履修取り消しを求めることがあります。 そのような目論見がある場合は、最初から履修しないようお願いします。


参考文献