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関係者(共同研究者) | |
一重項酸素検出試薬1)の一つであるTPCが水に溶解したときのpHはいくらになるかなぁ?
ひとまず,量子計算でpKaを求めてみよう.
【化学種】2,2,5,5―テトラメチル-3-ピロリン-3-カルボキサミド(TPC)2,2,5,5―テトラメチル-3-ピロリン-3-カルボキサミド2)
【化学種】プロトン3)
【化学種】TPC-H(+)TPC-H(+)4)
【反応式】TPC-H(+) <-> TPC + H(+) TPCのカチオンイオン化5)
【G3MP2B3】
ΔGsolv(TPC-H+) = -0.122519534 HartreeΔGsolv(HF/6-31G(d) Radii=UAHF)
ΔGsolv(TPC) = -0.036020204 HartreeΔGsolv(HF/6-31G(d) Radii=UAHF)
G(TPC-H+) = -536.865733 HartreeG(G3MP2B3)
G(TPC) = -536.50383 HartreeG(G3MP2B3)
∴pKa = 9.5367pKa(G3MP2B3)
【aug-cc-pVTZ】
pka = 5.936445785pKa(B3LYP/aug-cc-pVTZ)
【卒論】荒~宙は、2013年に、それまでの研究を水溶液中における一重項酸素の発生系と捕捉剤の検討というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した水溶液中における一重項酸素の発生系と捕捉剤の検討6).特に,DRD165ラジカルのpH依存性や緩衝溶液の影響を述べている。
【卒論】小~衣は、2013年に、それまでの研究を非水溶液中における一重項酸素の発生系と捕捉剤の検討というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した非水溶液中における一重項酸素の発生系と捕捉剤の検討7)。
【グラフ】ローズベンガルに光照射したときのTPCのESR信号強度IとpHの関係8)