固体電解質

語釈1.

固体中をイオンが移動するイオン伝導が支配的な電解質。固体アイオニクスともいいます。電解液が二種類以上のイオンを運ぶのに対して、固体電解質は一種類のイオンしか運ばないのがふつうです。固体電解質にはセラミックスである酸化物や高分子であるイオン交換膜があります¹⁾。

イオンかわりに電子や正孔がキャリアとなる固体は半導体とよばれます。液体活物質を使ったナトリウム硫黄電池や、レドックスフロー電池、あるいは全固体型のリチウムヨウ素電池などに使われます。固体高分子型燃料電池や固体酸化物型燃料電池に応用されます。電池に固体電解質を使った場合、隔膜と電解質の機能をひとつの材料で実現できる利点があります。

²⁾などに応用されています。

【関連書籍】

³⁾

• (1) 伊藤 智博、仁科 辰夫. 卒業研究（Ｃ１-電気化学２００４～）：高分子電解質. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1668.  (参照2007-08-29).
• (2) 伊藤 智博、仁科 辰夫. 卒業研究（Ｃ１-電気化学２００４～）：固体電解質型燃料電池. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1667.  (参照2007-08-29).
• (3) 堂山昌男・山本良一. セラミック材料. 東京大学出版会, 1986. .