語釈1.
食品産業や医療において食中毒や感染を防止する目的で微生物やウィルスを殺すことです。水道の消毒には塩素の酸化作用が使われます1)。紫外線を発生する殺菌ランプにを使うこともあります。生牡蠣では塩素と紫外線を組みあわせて海水を殺菌します。
食品の殺菌には加熱殺菌が行われますが、缶・びん詰めの殺菌は商業殺菌と呼ばれ、微生物全てを死滅させる完全殺菌とは区別されます。商業殺菌では病原菌および通常の貯蔵流通下で生育する微生物は死滅していますが、特殊な高温細菌の胞子は生存している可能性があります。しかしそのような高温細菌で病原性を持つものはないので、実用的な問題はありません2)。
- (1) 数研出版編集部.
視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録
. 数研出版, 1998. . - (2) 鴨居郁三、堀内久弥、高野克己.
食品工業技術概説
. 恒星社厚生閣, 1997. . - (3) 立花 和宏.
ピカッとさいえんす:紫外線と日焼け止めクリーム
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1317. (参照2007-04-23). - (4) 立花和宏、仁科辰夫.
エネルギー化学:ORP電極と殺菌
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=5071. (参照2021-03-17). - (5) 立花 和宏.
ピカッとさいえんす:菌
. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=3108. (参照2010-05-20).