せっかくですので、アカウント、IDなどについてまとめてみます。
アカウントは費用請求のための口座です。
ひとりでいくつもっていてもかまいません。
アプリから見て人を特定するための一意の識別子です。
名前でもいいのですが、同姓同名の人が区別できなくならないよう工夫がいるので、
メールアドレスや文字列を使います。
アプリを使うとき、アプリは使った人をIDで識別し、使った人のアカウントに費用請求します。
認証というのがあります。
アプリがIDを名乗った人が本当にその人かどうかを確認する方法です。
その人しか知らないはずのパスワードや暗証番号を聞いてみるのもひとつの方法です。
ですから、パスワードを他人に教えるのは厳禁なんですね。
また、パスワードを複雑にしすぎて、その人本人ですら覚えきれないのでは、
まったく本末転倒です。
ほかの手段として生体認証などがあります。
子どもからお年寄りまで使えるので、ぼくはパスワードより生体静脈認証が普及してくれたらいいなと思っています。
ところでアプリが増えるたびに、それぞれIDやパスワードを作っていては、
使う人がとても大変ですよね?
そこで出てくるのがフェデレーションという考え方です。
認証機能を一か所にまとめてしまえば、ひとつのIDとパスワードで、いろいろなアプリが使えるようになります。
これをシングルサインオンと言います。
「学認」というのは国立情報研究所が中心となって大学の認証情報を一か所に集めたフェデレーションシステムです。
シボレスと言われる技術が使われています。
なぜ、これを持ち出したかと言うと、学会がオンライン開催するたびにIDとパスワードを割り当ててくるからです。
「学認」 には多くの大学が参加しています。
もし、学会が「学認」 をサポートすれば、ぼくらは、いつも使っている山形大学のIDとパスワードで
そんなわけで、草の根運動ではありますが、学会運営関係者にご縁あるごとに「学認」 を検討してみませんか?と
声がけしていこうと思います。
ご意見お待ちしています。
伊藤先生、今回はぼくが解説しましたが、ぜひぼくより詳しい伊藤先生が
伊藤先生のことばで、こどもからお年寄りまで解説してほしいと願っています。
情報処理概論という授業枠の内側だけでなく、地域教育としてご協力いただければ嬉しいです。
よろしくお願い申し上げます。
フィンテック1)
- (1) 立花和宏, 伊藤智博.
情報処理概論:フィンテック
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=4662. (参照2018-01-03).