研究分野は、「フリーラジカル化学」を基盤として、電子スピン共鳴(ESR)法の開発と応用について研究を行っている。 研究グループは、大きく分けて2つあり、「計測法の開発研究グループ」と「応用研究グループ」である。それぞれの分野の具体なテーマについて下記に示す。 1.計測法の開発研究グループ ・In vivo (インビボ) ESR時空間計測法の開発 時系列画像法 局所マイクロ波ESR法 局所磁場焦点法 ・ポータブルESR装置の開発 ・スピントラップ法・スピンプローブ法の開発 2.応用研究グループ ・生体(小動物(ラット、マウス)、サクラマス、植物)の酸化還元状態計測 ・植物のストレス応答計測 ・素材(炭素・ガラス・食品)の機能計測 ・ESR法による過酸化水素の濃度測定 ・排気ガス 平成16年度大学院生の研究テーマを下記に示す。 1.ESR法による過酸化水素の定量と過酸化水素の消去能の評価 2.ESR法による煙の酸化還元能の評価 3.ESR法による食品の抗酸化能評価 4.ESR法による植物のストレス応答機構に関する研究 5.活性酸素消去能評価法の標準化とその応用 6.ガラス表面における酸化能評価 7.磁場焦点法によるピンポイント電子スピン共鳴システムの開発 8.小型L-バンドESR装置による屋外植物ストレス計測 9.サクラマス魚卵の酸化還元機能計測