電極をアノードに分極すると、酸化反応が起きます。 電位pH図(プールベイ図)は、水溶液中での金属の安定性を理解するのに重宝します。
金属の腐食や防食が応用される技術をひとつ選びましょう。 それがどんな技術なのか、説明しましょう。
次にその金属の、電位pH図(プールベイ図)を描きましょう。 また、電位pH図に水の安定領域を描き加えましょう。
例) プリント基板の銅のエッチング技術を選んだ。 銅は、pH0付近では、CuとCu2+イオンの平衡にあり、その電位は0.34V vs. NHEである。 しかし、pH2付近から、CuとCu2Oの平衡となり、pH4をすぎるとCuとCuOの平衡となる。 水の存在だけでは再びHCuO2-イオンとなるのは、pH12付近からである。 このように銅は極めて安定な金属であるため、たとえば塩化鉄(Ⅲ)Fe3+/Fe2+水溶液(0.77V vs.NHE)で、 エッチングしようとした場合、HClなどでpHを2より小さくしておかないと腐食が進行しづらいと考えられる。
なお、この演習は、応用化学・化学工学コースの化学実験Ⅰ(エネルギー分野) 「金属の腐食(エッチング加工)」 のテーマに対応しています。 実験テキストは、ホームページに公開されていますので、バイオ化学工学コースの方も閲覧できます。
平常演習の配点は、授業1回ごとに、一律加点です。 平常演習には、ワークショップ、意見交換、発表、質疑応答など授業時間内の学習活動を含みます。 そのほかに授業時間外の0.5時間の学習活動を含みます。 平常点は、期末にWebClassの成績評価申請書に申告していただき集計します。
授業時間外の活動の一助としてWebClassへの提出を推奨します。〆切は講義後1週間です。 ただし平常点の加点は、授業時間内の学習活動も含みますので、 WebClassへの提出のみでの、平常点の申告はご遠慮ください。
WebClassへの平常演習提出は、推奨しますが、必須ではありません。 提出されていなくとも、成績評価申請書に、各回の授業時間以外の0.5時間の取り組みが申告されれば十分です。未提出だからと心配することはありません。
成績評価申請書では、それぞれの授業で何を学び身につけたかを申告してもらいます。 WebClassに提出したかどうかより、身につけることを優先してください。 授業で取り上げたトピックや、グループワークの意見交換の内容は、期末までノート 1 ) などに記録しておくことを推奨します。 逆に授業に参加していないのに、WebClassの出席や提出だけの場合は不正行為として扱うことがあります。 平常の取り組みだけで、「到達目標を最低限達成している。成績区分:C」となります。 評点が60点に満たない場合は、不合格となります。 欠席した場合、課外報告書へ取り組むことで挽回してください。 出席が60%に満たない場合、課外報告書を提出しても、単位認定できません。