M2M通信技術によるIoTに注目した電池監視システムの開発および電気化学測定
伊藤智博1,浜津貴大2,本田敦哉2,立花和宏1,仁科辰夫1
山形大学術1,山形大工2
【序論】近年,電圧入力,デジタル出力,PWM出力などが標準で搭載され,小型でインターネットに接続できるIoTデバイス「Kinoma Create」が発売された.本研究ではIoTを駆使して電池の劣化メカニズムの推定や電気化学測定へ試み,将来のネットワーク社会に最適な電気化学測定システムの提案を目的とする.
【方法】Kinoma Createのデジタル出力にリレーを接続して充放電のリモート制御回路を作成した.市販のニッケル水素電池と充電器を用いて充電回路を作成した.放電負荷として豆電球を使用した.
【結果】図1にリモート制御および手動によるニッケル水素電池の放電カーブを示す.リモート制御および手動による測定結果から電池の内部抵抗を計算すると300mΩとなった.
【結論】Kinoma Createを使用することで,小型で安価にインターネットから,電池の充放電監視ができる.さらに,I-V変換器を経由することで,電気化学の測定に応用でき,リモート監視への可能性を見出した.