700 MHz ESR装置では,生体内で還元されるニトロキシルラジカルをラットに投与することにより,還元に伴って減衰するニトロキシルラジカルのESR信号強度の時間変化をin vivoで観測することが可能であり,その観測結果から,生体の還元能を評価することができる.本研究では,ニトロキシルラジカル(Tempol)反復投与法により,高度な酸化ストレスを与えた酸素曝露ラット群,および酸素曝露と同時にラジカルスカベンジャーとしてエダラボンを投与したエダラボン投与酸素曝露ラット群の還元能に関する検討を行なった.