出典:
オペレーティングシステムとデータベース~ビッグデータと機械学習~ 4)
OKITAC SYSTEM 50 MODEL 40で使用していた記憶装置.複数のディスクをひとまとめにし,取り外して交換ができる.容量が少なく,処理速度も遅いが交換できる便利さがあった.ヘッドクラッシュのためヘッドを5回交換,また防塵対策に費用がかさみセンター運営を圧迫した.
サーバ室やコンピュータの使われ方も変化し続けた.補助記憶装置の容量も増加し,ディスクパックやフロッピーディスクから固定ディスク(HDD)へ,そして,SSDやクラウドへとシフトしていった.ネットワークの速度も,1990年の10Mbpsから40Gbpsへと4000倍の高速化が図られるなど,サーバ室の機器は目まぐるしく変化しづつけている.
その一方で,電源や冷却の必要性は変わらない.サーバがラックに搭載されるのが当たり前となり,その重さは500kg以上となった.電源やネットワークケーブルを床下に配置するにもラックの重さに耐えることが不可能なり,床はコンクリートになる.配線は,ケーブルラックによって天井付近に配置され,サーバへと引き込まれる.ケーブルラックの配線は,弱電と強電をセパレータで分けて,干渉しないように配慮する.
通信機器やサーバ類は電気がなくては動かない.さらにサーバは仮想化技術による1台の物理サーバに,仮想マシンとして30~50のサーバが動作できる時代となった.この技術によって,省電力を大幅に削減されている.しかし,停電が発生したときに50台のサーバを順番にシャットダウンしようとすると,50分程度に時間が必要となる.この時間になると,UPSでは難しく,非常用発電機が必要となる.
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出典:
オペレーティングシステムとデータベース~ビッグデータと機械学習~ 4)
オペレーティングシステムとデータベース~ビッグデータと機械学習~. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/Public/52210/52210_11.asp, (2020-12-02)