語釈1.
電気エネルギーの源。一般に電源といえば、コンセントや電池をはじめ、いろいろな意味があります。電気化学では、電気化学セルに通電するための電源装置のことを言います。電圧を一定にする定電圧電源と電流を一定にする定電流電源がありますが、ふつう電源といったときは定電圧電源をさす場合が多いです。また直流電流の電圧を変換するDC/DCコンバーターをさすこともあります。
現在では電気化学測定のための手軽な電源装置が市販されているので簡単です。
またオペアンプなど便利な電子部品があるので自作も容易です。
ポテンショスタットとガルバノスタットが主な電源装置ですが、たいていの装置のコードは、青(白)=試料極、黒=試料極、緑=参照電極、赤=対極、となっているので、その通りに電気化学セルにつなげば良い。
でも、こんな便利な装置も所詮は電池の延長に過ぎません。オーバーロード警告灯が点灯したぐらいでびくつかないように基礎をしっかり身に付けましょう。
また、電源には定格があります。最近はなんでも試してみようという風潮がありますが、定格を超えた出力は危険なだけなのでやめましょう。また感電事故にも注意しましょう。