- 石炭と炭素材料
- 酸素と転炉
- 0004.0001. 鉄と生活・製鉄の歴史
- 0004.0002. 鉄の加工(鋳造、鍛造、砂型)
- 0004.0003. 鉄の製品(鉄パイプ・刀・鋤・桑・包丁・剃刀・釘・スチール缶)
- 0004.0004. 鉄と建材(スカイツリー・東京タワー・明石海峡大橋・タイヤのビード)
- 0004.0005. 鉄の合金(ステンレス・磁石・磁性材料)
鉄はもっとも身近な金属だ。 金属はカタチを自由に変えることができ、しかも強くしなやかだ。石斧で田んぼを耕すのがいかに困難かを想像すれば、鉄器が農耕を飛躍的に進歩させたことがうなずける。 日本では、 弥生時代 に鉄器が普及し、稲作がはじまり、定住生活がはじまりした。1)
1500℃が作る東京スカイツリー―鉄鋼―
日本においても、環境効率の高い製鉄技術の研究開発が進められています。新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下 NEDO)は2008年より、製鉄過程で発生するCO2を削減する研究開発プロジェクト「環境調和型プロセス技術の開発/水素還元等プロセス技術の開発(COURSE50)」を進めています。
出典:
CO2排出量ゼロ!製鉄の常識を覆すBoston Metalのイノベーションとは? 4)
鉄(Fe)
日本の金属の使用は11)に始まる。稲作は鋤鍬の発明によって実現するのである。
石器と鉄器の作り方の違いを議論してみよう。
周期表のほとんどは金属ですが、金属は工業的には鉄鋼と非鉄金属に分類されます。
元素は、ものを構成する要素として現在までに118個が確認されています。これらは大別すると金属元素と非金属元素に二分されます。物質の最小の単位ではありませんが、構成要素として実用上はこれら元素の組み合わせによってあらゆるものが出来ていると言えます。地球上で発見もしくは人工的に合成されたものが下記の118からなる元素周期表ですが、原子番号104番以降は超重元素という天然にはほとんど存在しない放射性元素となります。
出典:
元素周期表 14)
家庭用、産業用を問わず、ステンレスを成分で分ければその種類は200を超えると言われます。こうした細分化した見方のほか、大きな分類でみれば、その成分はクロム系とクロムニッケル系の二種類になります。また金属組織から分類した場合、マルテンサイト、フェライト、オーステナイト、析出硬化系、二相系(オーステナイト・フェライト系)といった五分類もできます。
出典:
ステンレスの種類 | 成分と金属組織、熱処理によって多様な性質を持つ 15)
鉄のはなし. さ・え・ら書房, 1982. p,20.
お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪:日本酸素記念館@山梨県. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4690. (参照2018-02-21).
最新工業化学―持続的社会に向けて―. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.17.
CO2排出量ゼロ!製鉄の常識を覆すBoston Metalのイノベーションとは?. https://contech.jp/bostonmetal/, (2022-05-02)
イラスト図解 工場のしくみ. 日本実業出版社, 2004. p.26.
電気化学の庵:先カンブリア時代. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=910. (参照2006-10-22).
無機化学基礎:元素名の鉄とスカイツリーを作る鉄の違い−元素名、化合物名、材料名−. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4453. (参照2016-02-20).
電気化学の庵:JIS.G―鉄鋼・ステンレスの工業規格. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=1056. (参照2006-11-28).
イラスト図解 工場のしくみ. 日本実業出版社, 2004. p.26.
電気化学の庵:弥生時代. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=796. (参照2006-07-26).
電気化学の庵:イネ. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4520. (参照2017-04-08).
お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪:橋の科学館@兵庫県神戸市. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=2415. (参照2008-11-08).
元素周期表. http://www.toishi.info/element/index.html, (2022-05-02)
ステンレスの種類 | 成分と金属組織、熱処理によって多様な性質を持つ. http://www.susjis.info/prop/index.html, (2022-05-02)