リチウムイオン二次電池用正極スラリーの調整と塗布・乾燥と電極動作の理解 【15:45-17:15】 【講座の趣旨】 電池の基礎から、リチウムイオン二次電池の正極の構造について述べ、それぞれの構成要素がどのような働きをしているのか概説します。それら構成要素がスラリーの調整と塗布・乾燥によってどう影響され、結果的に電池の性能にどうかかわるのかを議論します。 【講演項目】 1.電池の動作とその性能評価 1-1 電池の起電力 1-2 電池の充電と放電 1-3 電池の内部抵抗と電圧降下 1-4 電池の反応と過電圧 1-5 レート特性 1-6 サイクル特性と安全性・信頼性 2.電極の構造とその構成要素 2-1 電池の容量と導電経路 2-2 活物質と物質輸送 2-3 導電助材とバインダ 2-4 集電体と接触抵抗 2-5 電解液と導電率 2-6 セパレータと絶縁破壊 2-7 混合状態と乾燥状態 3.塗布・乾燥プロセスと電池性能 3-1 乾燥と物質輸送 3-2 固体の接触と液体の濡れ 3-3 粒径と比表面積 3-4 断面積と界面の表面積の違い 3-5 接触面積と表面積の違い 3-6 導電助材の結着と集電体への接着 3-7 乾燥時における分散系バインダーと溶剤系バインダーの違い 3-8 バインダーの膨潤とイオン泳動 3-9 バインダーによる電子伝導阻害 3-10 構造最適化を目指したプロセス