山形大学における新型インフルエンザ感染について1) 下記のURLをご覧下さい。 http://www.yamag… インフルエンザウイルスは潜伏期間が短く発症前に感染力を持つウイルスを放出する恐れがあります2)。ヒトよりモノを警戒しましょう。弱毒性と言ってもタミフルの備蓄には限りがあります。二次感染で混血ウイルスが発生するとキャッチボール感染の恐れもでてきます。 自分が感染しないことは相手に感染させないこと。まずは個人ですぐできることからはじめましょう。 まず、今すぐ目の前のマウスとキーボードをアルコール除菌しましょう!それから財布の小銭、部屋の電源スイッチ、ドアノブ、机…など他人が触れるものを除菌しましょう! お出かけの前に除菌タイプのウェットティッシュを携帯しましょう!ATMのタッチパネル、券売機のタッチパネル、エスカレータの手すり、電車のつり革、店内用買い物カゴ、・・・などなど不特定多数が触れる場所はじかに触れずにウェットティッシュで拭いてから。ボタンなどはウェットティッシュを指にかぶせてから触れるのもいいかもしれません。 体外にでたウイルスは単なる「モノ」です。大腸菌などとちがって体外で勝手に増殖することはありません。自分で移動する力もありません。汚染を拡大しないこと!それにつきます。 パンデミック(感染爆発)がはじまったら4~7日で世界中に蔓延するとの試算があります3)。WHOの警戒水準引き上げのペースは2009年4月27日(フェーズ4)、4月29日(フェーズ5)とまさにその様相を呈しています。ワクチンの開発は数ヶ月必要とするため絶対に間にあいません。 今すぐ、感染しない(させない)ための対応を! ※掲示板、ブログ等をお持ちの方で、啓蒙活動にご協力くださる方は、遠慮なく上記内容をコピペしてください。 ※詳しくは厚生労働省ホームページへ。 http://www.mhlw.… ==================== 上記は接触感染に対する対策です。発症者が少ない場合は間接接触による接触感染の確率が高いと思われます。通常インフルエンザの潜伏期間は2~5日です。すでに身近に感染している人が存在している可能性があります。 飛沫感染に対してはマスクをかける、他人から2メートル以上離れるなどの対策が有効です。 ウイルスが体外に出ると数分間から数十時間で感染力を失うと考えられています。感染力を持ったウイルスを鼻、口、目、耳に入れないことが大切です。 空気感染は科学的根拠が薄いとされています。 本ホームページは平均して1時間に200人程度のアクセスがあります。そのうち1%の人がタッチパネルをぬぐってくれるだけで大きな効果が期待できます。リアルのウイルス対ネットのミーム(知恵)の戦いです。教育に携わる者としてウイルス蔓延より先に知恵が浸透することを願っています。 ==================== インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって引き起こされる疾病。鳥インフルエンザの流行で人畜共通感染症としも危険視されています4)5)6)。 インフルエンザウイルスのエンベロープにはウイルスが宿主細胞への吸着するときスパイク役を果たすヘマグルチニン(H)と、インフルエンザウイルスの増殖したウイルスが独立するときカッター役を果たすノイラミターゼ(N)という酵素があります。ともに膜(脂質の二重層)の上にくっついており、シアル酸のレセプターとカッターになっています。 A型インフルエンザは、このマグルチニンとノイラミターゼが多彩の上、抗原がとても変化しやすいため、大流行を引き起こしやすいのです。ちなみに1968年のホンコンカゼはH3N2で、1957年に流行したアジアカゼ(H2N2)とトリA型インフルエンザ(H3N8)の遺伝子組み換えで誕生したことがわかっています。 H5N1はニワトリからヒトへジャンプしたウイルスであることが判明しています。Hは1から15まで、Nは1から9までであり、これまでヒトに感染したことがあるのはH1、H2、H3であり、H5は人類史上感染の経験がありません。そこでパンデミックが危惧されています。H5(強毒性)の場合の致死率は60%以上と言われています。 2009年の豚インフルエンザ(H1N1)はパンデミックの一歩手前で、H5ではないので弱毒性ということになっていますが、1918年のスペイン風邪(H1N1)では記録だけでも2000万人が亡くなっており、その年だけ平均寿命が12歳下がっています。近年の研究では8000万人亡くなっているという報告もあります。 現在では、航空機と自動車によるウイルスの運搬により世界に蔓延するまで4~7日と予想されています。健康を保つには感染を防のが一番です。科学的根拠が薄いとは言え、空気感染も否定できませんから、必要以上に盛り場などにであるかないことです。 ※本内容は学生に「アクションプラン」としての迅速な啓蒙活動を行うために、厚生労働省のホームページ、下記の文献や講演会などの情報をもとに再構成して講義で紹介した内容です。詳細な情報については一次情報をご確認ください。 【【【 > 山形大学における新型インフルエンザ感染について,【【【 注意 】】】 インフルエンザとパンデミック―WHO警告レベル5―立花 和宏,無機工業化学, 講義ノート, (2009).(1) 【【【 > 山形大学における新型インフルエンザ感染について,【【【 注意 】】】 インフルエンザとパンデミック―WHO警告レベル5―立花 和宏,無機工業化学, 講義ノート, (2009).(2) 新型インフルエンザ大流行に備えるWW.ギブス、C.ソアレス, 日経サイエンス2006年1月号,0,1(2009).(3)  > 世界史(目次)篠田謙一、宮崎正勝、岡田春恵、安田喜憲, 一目でポイントがわかる!科学で見る!世界史, 学研, (2008).(4)  > ウイルスと感染のしくみ(目次) 生田哲, ウイルスと感染のしくみ, 日本実業出版社, (1996).(5) インフルエンザウイルスの生態―鳥インフルエンザとパンデミック―喜田宏, 第114回講演大会講演要旨集,0,351(2006).(6)  > ペット溺愛が生む病気 しのびよる人畜共通感染症荒島康友, ペット溺愛が生む病気 しのびよる人畜共通感染症, 講談社ブルーバックス, (2002).