長期保存可能な次亜塩素酸水の作用機序の解明
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大防止のため、消毒に次亜塩素酸水が使われている。塩化ナトリウム水溶液を電気分解した「電気分解方式」や次亜塩素酸ナトリウムと塩酸などを混ぜ、酸性したものは、安定性に乏しく、長期保存できない。それに対して二酸化炭素を混ぜ、重炭酸イオンで緩衝作用を持たせたものは、安定である。しかし、その安定化機構が十分に解明されているとは言えない。また次亜塩素酸水の消毒作用はその酸化作用によるが、ウイルスに対する消毒効果と人体に対する安全性に関する試験は行われているが、その作用機序についてもあまり明らかにされていない。そこで二酸化炭素を混合方式の次亜塩素酸水について、酸化作用についてORPを測定し、発生するOHラジカルをESRで測定し、作用物によって酸化作用がどのように異なるのか調べ、次亜塩素酸水の安定機構と作用機序の解明を目的とする。なお、本研究は、ウイルスに対する消毒効果と人体に対する安全性に関する評価は行わない。
もし、ご承諾いただき、科研費があたったら、ORPメーター(もともとそんなに高くありません)を買って、お送りしたいと思います。
基盤Cで5年間で申請しようと思いますので、何か必要なものがありましたらおっしゃってください。
それを予算に組み込みます。
ちなみに、長期保存可能な次亜塩素酸水については、同じく山形大学のC6出身の松原さんの会社で
特許出願済です。
卒業研究(C1-電気化学2004〜):次亜塩素酸. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=5009. (参照2020-09-28).
無機工業化学:3ボルトが生み出す塩と水素―電気化学工業―. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4484. (参照2016-04-22).