電池の内部抵抗は電流を通電したときの電圧降下を示すファクターであって、電解液の溶液抵抗、活物質の反応抵抗、集電体の接触抵抗などの要素の総和となります。このうち電気の通り道に沿った長手方向への電圧降下は厚みに依存するため、バルクの導電率を向上させるほかに厚みを薄くすることで低減できます。方や電気の通り道が横切る界面での電圧降下は界面現象であり集電体の接触抵抗も界面抵抗と見なすことができます。界面抵抗の大小は界面に接する材料を変えて測定することで評価でき、金はアルミニウムに較べて小さいです。アルミニウムを予めアノード酸化して測定すると皮膜の厚みに応じて抵抗が上昇することから、皮膜抵抗と界面抵抗は独立しているとみなせます。皮膜を生成するバルブメタル、タンタル、ニオブ、アルミニウムで較べるとこれらのうちアルミニウムがもっとも皮膜抵抗が小さいです電気二重層キャパシタの内部抵抗と集電体表面処理1)。