新日本製鐵株式会社 君津製鐵所@千葉県君津市

http://www.kimitsu.nsc.co.jp/
仁科先生の工場見学ルポ の単元です。

小単元

概要

日本製鐵株式会社

千葉県1)君津市の海埋め立てた土地にあります

 新日鉄君津工場
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(Fe)作ります

かつての海岸線沿いに箱のように立ち並ぶ建物はぜんぶ社宅だと言いますかつては現場オペレータの採用に金棒抱えて走ったり米俵担ぐことが試験項目にあったようです

広い埋め立ての敷地には高炉転炉コークス炉2)熱延冷延などの工程がひしめいています

集められた廃プラスチは手作業で選別されたあと異物とりのぞきスクリューから押し出しのダイせん断応力によって低融点のプラスチ溶けてそれがバインダーとなりペレ状に固まりますそれ石炭とともにコークス炉入れてコークスしますコークス炉からのラインはさながら石油化学コンビーナートミニチュア脱硫脱窒素脱塩素には自信があるということでしたコークス炉からのガス火力発電の燃料として使われ100キロワッのうち半分の50キロワッは売電しているとのことでした

フォークリフトや踏み切りで貨車が通るときの警告音は童謡村の鍛冶屋製鉄にぴったりのセンスです高炉は上からコークス鉄鉱石などの固体投入下からガス吹き込み溶けた銑鉄とスラグ取り出すまさに固気液相のコントロールなんでも高炉中の界面部分釣鐘型に保つのがコツそれがむずかしいのだとか

圧延工程では赤熱したスラブ圧延ロールして徐々に薄くしてゆきます赤熱したスラブからの放射熱でじっと見ていると顔が厚くなります表面につく酸化物除去するために噴射するジェ水流音はどどどどんと建屋全体に反響し岩礁にぶつかる荒波思い起こさせます今でこそセンサー測りますが熟練したエンジニアスラブ赤熱の色見て±℃ぐらいの精度でいいあてるとか温度によってどのくらいまでつぶせるかが決まっていて狙いの寸法にするのに色見て指示したとか今でも製品の品質決定付ける仕上げ圧延担当の給料は番高いだろうと言っていました

亜鉛の溶融めっきでは余分な亜鉛吹き飛ばす窒素がノズルから出るときの音が印象的でしたアルカリ脱脂から温風乾燥そして溶融亜鉛へのディ巻き取られたコイルころせましと並んでいました

メートルの過剰積載で石炭ヤードの地盤がひっくりかえった話高炉の火入れに遅刻しないように徹夜マージャンしたらうっかり全員で遅刻してしたった話など大変勉強になりました

貴重な見学させていただいた新日本製鐵君津製鐵所

の皆様とこのような機会設けていただきましたディレクトフォースの皆様に御礼申し上げます2007-01-24 ディレクトフォース

http://www.direc…

見学場所

北緯352047東経139528

http://watchizu.…

鬼隆は岩手県出身

見学

2007-11-01 2007年11月

2007-11-05 【DF】【工場見学】新日鉄君津工場

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