ガラス細工のときに炎がオレンジ色になるのは、ナトリウムによる炎色反応です。 そのままでは温度による伸び縮みが激しく、お湯を入れたり火にかけたりすると 割れてしまうので、ホウ素を入れて伸び縮みを小さくしたガラスがパイレックスガラスです。 ガラスのグラタン皿などにはパイレックスガラスが使われ、 梅酒の保存容器なんかにはソーダガラスが使われます。 鉛分を多くし屈折率を高めてキラキラ感を出したガラスはクリスタルガラスと呼ばれ、 ワイングラスなど工芸価値の高いガラス食器に使われます。 強アルカリを使う化学実験など特別な使い方をのぞいて 生活上で通常の使い方ではガラスが冒されてそれらの成分が溶け出すことはまずありません。 もともと、この話題を出したのは、ぼくの母が梅干を保存する容器を買い求めて百円ショップに行き 手ごろな瓶を探していたら、材質表示にソーダガラスとあって、 そんなものに梅干のようなすっぱいものを入れてだいじょうぶかどうか 不安になってぼくに電話してきたというエピソードに端を発しています。 ぼく自身は、まだ時間がなくて百円ショップに足を運んで確かめていませんが、 ここが今回の生活お役立ち情報だと思いますので、 撮影用にぜひいろいろなガラス製品を探してもらえませんか? あと、溶けた食塩を使って紙を燃やすというのがありますが、 季節柄線香花火に火をつけるっていうのも演出として面白いかなと思っています。 予備実験が間にあうかどうかわかりませんが、 溶けた食塩はほんとうに炎と同じぐらい熱いので 一見ちゃぷちゃぷした液体なのに結構いろいろ火がつきます。 ぶっつけ本番でも火をつけておもしろそうな演出できるものがあったら 線香花火だけに限らず準備よろしくお願いします。 あ、溶かす食塩も試薬瓶から取り出すと、なんか試薬っぽくて食塩のイメージがわかないでしょうから ふつうのスーパーで売ってる茶袋入りの食塩の方が絵的ににわかりやすそうですね。 そちらも準備いただけますか? ちなみに食塩はガラスのように柔らかくなるのではなく、 氷と同じように「固体」か「液体」かのどちらかになりますので そこのところの強調はお願いいたします。 加熱直後のガラスや溶けた食塩は見た目は透明で冷たそうですが 手をかざしただけでかなり熱さを感じるしろものです。 カメラのことを考えると至近距離に近づくより クローズアップは望遠でということになると思います。 また、ガラス細工での炎やガラスの加熱部分は絵の中でそこだけかなり明るく輝きます。 撮像素子がCCDだと視野に太陽が入る撮影と同様に撮影画像にスミアが発生する恐れがあります。 フィルターなどの配慮があるとよいかもしれません。 ソーダガラスの追加情報です。 お店のガラスを見てきました。 100円ショップはにおいてあるガラスはソーダガラスのみでした。 ホームセンタームサシにはソーダガラスと一部耐熱ガラス(パイレックスもどき?)がおいてありました。 大沼デパートにはパイレックスとクリスタルガラス(PbO=24%)がおいてありました。 ソーダガラスのタンブラーはひとつ100円ぐらい、 クリスタルガラスのタンブラーはひとつ1000円ぐらいってかんじでした。 撮影するのになにかつてがあるなら借りるとか すでに収録してあるライブラリから使えるものを利用するとか そういう手段が講じられるといいですね。