固体の中の電子の居場所にはそれぞれ名前がついている。また、このような「居場所」を総称してエネルギーバンドと呼ぶ。すなわち、原子や分子のときには、電子は「軌道」に入っていたが、固体のように多数の原子からなる物質の場合には、電子は「バンド」に入ると言う。バンドも、結局は「軌道」の塊である。 ここまでのまとめ: ・固体の中の電子の「居場所」の名称を覚えること。 ・価電子帯、伝導帯は、それぞれ結合性軌道と反結合性軌道に由来していることを理解すること。