高校国語 第4 現代文 1 目 標 近代以降の様々な文章を読む能力を高めるとともに,ものの見方,感じ方,考え方を深め,進んで表現し読書することによって人生を豊かにする態度を育てる。 2 内 容 次の事項について指導する。 ア 論理的な文章について,論理の展開や要旨を的確にとらえること。 イ 文学的な文章について,人物,情景,心情などを的確にとらえ,表現を味わうこと。 ウ 様々な文章を読むことを通して,人間,社会,自然などについて自分の考えを深めたり発展させたりすること。 エ 語句の意味,用法を的確に理解し,語彙を豊かにするとともに,文体や修辞などの表現上の特色をとらえること。 オ 目的や課題に応じて様々な情報を収集し活用して,進んで表現すること。 3 内容の取扱い (1) 話すこと・聞くこと及び書くことの言語活動を効果的に取り入れるようにする。 (2) 生徒の読書意欲を喚起し,読書力を高めるよう配慮するものとする。 (3) 近代の文章や文学の変遷については,文章を読むための参考になる程度とする。 (4) 指導に当たっては,例えば次のような言語活動を通して行うようにする。 ア 論理的な文章を読んで,書き手の考えやその展開の仕方などについて意見を書くこと。 イ 文学的な文章を読んで,人物の生き方やその表現の仕方などについて話し合うこと。 ウ 文章の理解を深め,興味・関心を広げるために,関連する文章を読んだり創作的な活動を行ったりすること。 エ 自分で設定した課題を探究し,その成果を発表したり報告書などにまとめたりすること。 (5) 教材は,近代以降の様々な種類の文章とする。その際,現代の社会生活で必要となる実用的な文章も取り上げるようにする。なお,翻訳の文章や近代以降の文語文も含めることができる。