語釈1.
非化学量論的化合物、不定比性を持つ化合物。不定比性化合物1)。ベルトライド化合物ともいいます。ノンストイキオメトリー2)。酸素不足型と酸素過剰型があります。不定比半導体となります。
ドルトンの倍数比例の法則、プルーストの定比例の法則などがある。
ベルトレ(C.L.Berthollet)は組成の連続変化の可能性を主張したが、8年間による論争の末、プルーストに軍配が上がった
しかし、1950年頃1950s3)から不定比化合物の存在が次第に明らかになり、ベルトレの名を冠して、不定比化合物をベルトライド化合物と呼ぶ。それに対して、定比化合物をドルトンにちなんでダルトナイド化合物と呼ぶが、分子以外が凝集している状態では、実際にはそのような状態は存在しない。
不定比の原因は結晶の不完全性による。
1)侵入型
2)格子欠陥型
3)固溶体型
などがある。
- (1) 堂山昌男・山本良一.
セラミック材料
. 東京大学出版会, 1986. . - (2) 齋藤安俊・齋藤一弥.
金属酸化物のノンストイキオメトリーと電気伝導
. 内田老鶴圃, 1987. . - (3) 伊藤智博、立花和宏、仁科辰夫.
電気化学の庵:1950s
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=1204. (参照2007-02-04).