化学結合−定比例の法則と倍数比例の法則は本当か?−
高校までで習ったとおり化学結合は大きく共有結合、イオン結合、金属結合に分類されます。共有結合の分子は正四面体や正八面体など幾何学的な構造を取ります。
イオン結合は、イオンとイオンの静電気力 F 〔N〕の引力で結合します。イオンに属する電子は自由に動けないので、イオン同士の結合になります。イオン結合は必ずしも整数比とはならず、不定比化合物を作ります。
また錯体は共有結合からなる錯イオンがイオン結合で塩となっています。
半導体で代表的なケイ素は共有結合です。
これらを説明するのは量子力学です。量子力学で表現した化学結合には、共有結合とかイオン結合とかの区別はなくなります。共有結合なのに極性がある、などというあいまいな表現をしなくて済むのです。
化学式ワープロと分子軌道計算〜量子力学もコンピュータで解こう〜2)
無機工業化学:マンガ本がなくなったら―印刷技術と半導体―. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4112. (参照2014-06-30).
情報処理概論:化学式ワープロと分子軌道計算〜量子力学もコンピュータで解こう〜. /amenity/Syllabus/@Lecture.asp?nLectureID=4102. (参照2013-04-20).