活物質の表面には空気1)が吸着していると考えられます2)。吸着の様式には様々ありますが、不飽和結合を有するガス分子は化学吸着を起こしやすく酸素ガスは化学吸着すると言われています。金属のd軌道が満たされていないとガス分子を吸着します。 活物質粒子の凝集力より強くガス分子が吸着されると見かけ上は二次粒子を形成していても、一次粒子の間は絶縁状態となります。また吸着したガス分子に沿って有機溶媒による浸透が起こり、活物質が吸着した有機溶媒に覆われてしまいます。 有機溶媒にバインダーなどの樹脂成分を溶解させて混合すると、活物質がバインダーによって完全に被覆されてしまい、活物質粒子が凝集してしまったり、乾燥したときに炭素導電助材との導電ネットワークを形成できなくなったりします。 【関連講義】 卒業研究(C1-電気化学2004~),バインダ3) 活物質4) 実験方法 > 材料&試 > ゴムとポ > バインダ,ゴムとポリマー仁科 辰夫,卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, (2006).実験方法 > 材料&試 > 活物質,材料&試料仁科 辰夫,卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, (2006).(1) 空気, air, (材料).(2)  > 吸着質竹内節, 吸着の化学―表面・界面制御のキーテクノロジー―, 産業図書, (1995).(3) 実験方法 > 材料&試 > ゴムとポ > バインダ,ゴムとポリマー仁科 辰夫,卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, (2006).(4) 実験方法 > 材料&試 > 活物質,材料&試料仁科 辰夫,卒業研究(C1-電気化学, 講義ノート, (2006).