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http://syllabus-web.yamagata-u.ac.jp/2005/html/2005_05_10002.html
非水カソード材料とアルミニウム不働態皮膜のブレークダウン電圧1)
ブレークダウン電圧2)
1984年5月28日に、旭化成工業(株)の実近健一および吉野彰を発明人として出願されたひとつの特許があった1)。その特許はコバルト酸リチウムを正極としたリチウムイオン二次電池において、その集電体にアルミニウムが最適であることを開示するものだった。この特許の中では明らかにされていないがリチウムイオン二次電池の正極集電体としてのアルミニウムは、非水材料である有機電解液中で不働態化し耐食性を発現するという重要な機能を担っていた。しかもその不働態皮膜は電池のカソード材料との接触により絶縁性を失い、集電体としての機能も両立させていたのである。