語釈1.
普通は常圧で液体から気体に温度を沸点(標準沸点)といいます。蒸発や凝縮は与えられた圧力と温度での相平衡ともいえます。石油化学工業では、石油製品を製造するのにこの沸点の差を利用して分留します。混合物の沸点はそれぞれの純物質とは異なります。これを共沸といいます。共沸点の計算には気液平衡計算しなければなりません。
沸点の差を利用して分離することを蒸留といいます。ウイスキーなどの蒸留酒は、発酵酒を蒸留してアルコール濃度を高めたお酒です。水とアルコールの混合比が5:95のとき一緒に蒸発(共沸)するので蒸留だけでアルコールを100%にすることはできません。