語釈1.
不働態化の際に金属表面に生成する皮膜1)。鉄、ステンレス、チタン、アルミニウムといった金属の耐食性はこの不働態皮膜におおわれることによります。アルミニウムに生じる皮膜は絶縁性ですが、鉄、ステンレスの皮膜は半導体または良導体といわれています。
通常は金属が空気中の酸素や水と反応して酸化皮膜やオキシ水酸化皮膜を形成しますが、リチウムイオン二次電池の正極集電体に使われるアルミニウムは有機電解液と接触しているために主にフッ化皮膜によって覆われます。
耐食性を持つ鉄鋼材料では、この不働態皮膜が環境の腐食から金属を保護します。
語釈2.
(1)アルミニウム陽極酸化における定電圧印加時のリーク電流と定電流印加時の電位オーバーシュートの関係立花和宏,仁科辰夫,松木 健三,Electrochemistry, Vol.67, No.7, pp.780-783,,(1999).