語釈1.
高濃度の硝酸の中で鉄やニッケルが溶解しなくなることです。ステンレスが錆びないのは不働態化しているからです。不働態は活性態に対応する用語であるが、その定義は必ずしも明瞭ではない。Wargnarは、現象論の立場から次の定義を与えている。
(a)金属の定常溶解速度が卑な電位におけるよりも貴な電位において、より小さい場合、
(b)ある腐食環境下で酸化剤の濃度を増していった再に金属の定常溶解速度が酸化剤濃度が低い場合よりも酸化剤濃度が高い場合において、より小さくなるとき、
その金属は不働態状態にうあると定義する。
いまでは、その金属の表面を不働態皮膜が覆っていると考える。
硝酸中の鉄の不働態化や、リチウムイオン二次電池の正極集電体のアルミニウムの不働態化はよく知られています1)。