白金
1.
耐食性のある貴金属です。白金黒として電極に使われます。また燃料電池の水素電極の触媒として使われます。1817年、ハンフリー・デービー1)は炭坑の爆発事故をきっかけに、白金が炎なしで赤熱して光りつづけることを発見し、白金の触媒作用に気づきました。白金の微粒子などを有機溶媒でふき取ったりすると、この触媒作用のために発火したりするので注意しましょう。ロジウムとともに非常に酸化されにくく、揮発の少ない金属です。王水に溶けます。
2.
化学的に安定なので不溶性電極として使います1)。しかし、一般的に用いられるのは白金黒電極です。硝酸製造(オストワルト法)の触媒に使われます。水素過電圧が小さいです。