超純水はどこまで純粋か?- 物質量 、濃度、分圧、圧力、温度- 溶液の濃度と慣例的な単位
純度、不純物
反応速度や平衡状態
試薬を見たら融点、沸点、 密度 、式量、不純物を確認する習慣をつけよう。純度100%はありえません!
最小値より下がっていけない場合は多めに量る。
例)生協のサラダの量り売り:100gと言われたら101gは可、99gは不可。
最大値を超えてはいけない場合は少なめに量る。
例)ウランの臨界量、薬物の致死量:100gと言われたら99gは可。101gは不可。
ケタ間違いは絶対に不可!
例)600nm(ナノメートル):607mと間違えたら10億倍!
単位換算ミスも絶対に不可!
例)1mg(ミリグラム)の投薬:1gと間違えたら死んでしまいます!
学生実験でも使う 市販の 濃硝酸 は 質量パーセント濃度 で65%、 密度 は 1.38g/cm3 である。この硝酸を モル濃度 に換算してみよう。 指定された濃度に試薬を調整することは 学生実験や卒業研究でもとても大切。
1メートル、1キログラム、1秒の具体例を挙げてみよう。
決めないことには始まらない。 長さの基準に地球を使おう。
重さと長さの対応をとってみよう。 いわゆる天秤だ。 米沢高等工業学校本館の 天秤室に 化学天秤 があったのを思い出そう。
時間と長さの対応をとってみよう。 いわゆる振り子だ。 米沢高等工業学校本館の 機械科展示室(教室)に 時計のカンギ車があったのを思い出そう。 1秒の長さを計算して、実験してみよう。
単位は人が定めたものです。誰が定めるかによってポリシーが変わります。 単位を定める主体は、産学官それぞれにあります。 官は単位の公平性の追求です。官で定めた単位は商業の取り引きなどに使います。 不正な単位の使用は法律で罰せられます。 学は単位の合理性の追求です。学で定めた単位は論文投稿などに使われ、正確性や厳密性を尊重します。 国際度量衡委員会や計量標準総合センターなどが議論を重ねています。 産は単位の利便性の追求です。産で定めた単位は生活の様式、すなわち文化を尊重します。 JISやISOも国際度量衡委員会の単位を尊重します。
「 5.5合炊きの電気釜の表示が1dm3炊きと表示されていたら どのようなことが起こるか?」について話し合ってみよう。