1.
スピンプローブ法は、ラジカルを測るための磁気共鳴計測法の1つである。スピンを持たない系は、ESR不活性(サイレント)であるから、大多数の物質は、ESRの研究対象外となってしまう。物質の性質や動態挙動をスピンというなの「目」を通して探索することができないかという発想でスピンラベル法が開発された。生体膜などにスピンラベル剤をラベルし、スピンの挙動をESRで観測することで生体膜の挙動を探索しようとした実験が行われ、生体系の膜やDNAの挙動をESRで観測した(スピンラベル法)。すなわち、スピン部(スピンラベル剤)を化学物質に結合させて、ラベル化する方法をスピンラベル法という。スピンプローブ法は、ただ単に系にスピンをプローブとして導入する方法である。この両方の方法は、広い意味ではスピンプローブ法を定義される。1)
例えば、生体内で発生するフリーラジカルや活性酸素の濃度は低くく,短寿命であるため,そのまま電子スピン共鳴(ESR)法で,観測することは非常に困難である.そこで,比較的安定なラジカル試薬であるスピンプローブ剤を投与し,投与ラジカルの動態(酸化還元などによるスピンプローブ剤の増加や減少)を解析することによって生体内のフリーラジカルの挙動を推測する方法である2).
生きたまま(インビボ)で,スピンプローブ法を実現する方法として,低周波ESR法がある.また,スピンプローブ法のことをスピンプローブESR法やin vivo ESR/スピンプローブ法と呼ぶことがある.
石~佑は、2012年に、それまでの研究をビタミンE投与ラットの運動負荷におけるレドックスバランスのin vivo ESR計測というテーマで修士論文としてまとめ、山形大学を卒業した3)。
城~香は、2010年に、それまでの研究をIn vivo ESR/スピンプローブ法によるラットの酸化還元状態の計測① ‐水泳運動の影響-(仮)というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した4)。
石~佑は、2010年に、それまでの研究をIn vivo ESR/スピンプローブ法によるラットの酸化還元状態の計測② -歩行運動の影響-(仮)というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した5)。
石~は、2009年に、それまでの研究をIn vivo ESRスピンプローブ法による酸化還元状態計測 -ラットに及ぼす運動の影響-というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した6)。
岡~は、2009年に、それまでの研究を酸化的ストレス負荷ラットの生体内酸化還元状態計測と抗酸化剤の効果というテーマで修士論文としてまとめ、山形大学を卒業した7)。
じゅんじは、2006年に、それまでの研究をTEMPOL繰り返し投与法によるラットの抗酸化能評価というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した8)。
あとでは、2005年に、それまでの研究をIn vivo ESR/スピンプローブ法による酸化還元状能計測― ラットへのオゾンの影響 ―というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した9)。
ねずみは、2005年に、それまでの研究をIn vivo ESR/スピンプローブ法による酸化還元状態計測-ラットに及ぼすアロマセラピーの影響-というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した10)。
HNは、2004年に、それまでの研究をIn vivo ESR法によるエダボラン注射剤投与ラットの還元能評価というテーマで卒業論文としてまとめ、山形大学を卒業した11)。
えびなは、2004年に、それまでの研究をIn vivo ESR/TEMPO繰り返し投与法によるラットの抗酸化能に関する研究というテーマで修士論文としてまとめ、山形大学を卒業した12)。
参考:卒業研究(C1-磁気共鳴計測研究グループ-2004~2006)13)、L-バンド電子スピン共鳴画像装置マニュアル14)、第2回ESR入門セミナー15)
(1)  > スピンプローブ法とスピンラベル法
山内 淳, 磁気共鳴-ESR -電子スピンの分光学-, サイエンス社, (2006).
(2)  > 生体計測ESR/スピンプローブ法
電子スピンサイエンス学会 監修, 電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー入門, 日本学会事務センター, (2003).
(3) ビタミンE投与ラットの運動負荷におけるレドックスバランスのin vivo ESR計測
石川 幸佑, 修士論文, (2012).
(4) In vivo ESR/スピンプローブ法によるラットの酸化還元状態の計測① ‐水泳運動の影響-(仮)
城市 香, 卒業論文, (2010).
(5) In vivo ESR/スピンプローブ法によるラットの酸化還元状態の計測② -歩行運動の影響-(仮)
石川 幸佑, 卒業論文, (2010).
(6) In vivo ESRスピンプローブ法による酸化還元状態計測 -ラットに及ぼす運動の影響-
石川美穂, 卒業論文, (2009).
(7) 酸化的ストレス負荷ラットの生体内酸化還元状態計測と抗酸化剤の効果
岡田宏美, 修士論文, (2009).
(8) TEMPOL繰り返し投与法によるラットの抗酸化能評価
渡邉 隼司, 卒業論文, (2006).
(9) In vivo ESR/スピンプローブ法による酸化還元状能計測― ラットへのオゾンの影響 ―
栗山 正俊, 卒業論文, (2005).
(10) In vivo ESR/スピンプローブ法による酸化還元状態計測-ラットに及ぼすアロマセラピーの影響-
中村 志保, 卒業論文, (2005).
(11) In vivo ESR法によるエダボラン注射剤投与ラットの還元能評価
渡邉隼司, 卒業論文, (2004).
(12) In vivo ESR/TEMPO繰り返し投与法によるラットの抗酸化能に関する研究
海老名 里花, 修士論文, (2004).
(13) 卒業研究(C1-磁気共鳴計測研究グループ-2004~),精密応用化学専修コース(~H15),etc,物質化学工学科,山形大学
仁科 辰夫,シラバス-山形大学, (2011).
(14) L-バンド電子スピン共鳴画像装置マニュアル,,etc,,
仁科 辰夫,シラバス-山形大学, (2008).
(15) 電子スピンサイエンス学会(SEST) 第2回ESR入門セミナー, 会議.
山内 淳, 磁気共鳴-ESR -電子スピンの分光学-, サイエンス社, (2006).
(2)  > 生体計測ESR/スピンプローブ法
電子スピンサイエンス学会 監修, 電子スピンサイエンス&スピンテクノロジー入門, 日本学会事務センター, (2003).
(3) ビタミンE投与ラットの運動負荷におけるレドックスバランスのin vivo ESR計測
石川 幸佑, 修士論文, (2012).
(4) In vivo ESR/スピンプローブ法によるラットの酸化還元状態の計測① ‐水泳運動の影響-(仮)
城市 香, 卒業論文, (2010).
(5) In vivo ESR/スピンプローブ法によるラットの酸化還元状態の計測② -歩行運動の影響-(仮)
石川 幸佑, 卒業論文, (2010).
(6) In vivo ESRスピンプローブ法による酸化還元状態計測 -ラットに及ぼす運動の影響-
石川美穂, 卒業論文, (2009).
(7) 酸化的ストレス負荷ラットの生体内酸化還元状態計測と抗酸化剤の効果
岡田宏美, 修士論文, (2009).
(8) TEMPOL繰り返し投与法によるラットの抗酸化能評価
渡邉 隼司, 卒業論文, (2006).
(9) In vivo ESR/スピンプローブ法による酸化還元状能計測― ラットへのオゾンの影響 ―
栗山 正俊, 卒業論文, (2005).
(10) In vivo ESR/スピンプローブ法による酸化還元状態計測-ラットに及ぼすアロマセラピーの影響-
中村 志保, 卒業論文, (2005).
(11) In vivo ESR法によるエダボラン注射剤投与ラットの還元能評価
渡邉隼司, 卒業論文, (2004).
(12) In vivo ESR/TEMPO繰り返し投与法によるラットの抗酸化能に関する研究
海老名 里花, 修士論文, (2004).
(13) 卒業研究(C1-磁気共鳴計測研究グループ-2004~),精密応用化学専修コース(~H15),etc,物質化学工学科,山形大学
仁科 辰夫,シラバス-山形大学, (2011).
(14) L-バンド電子スピン共鳴画像装置マニュアル,,etc,,
仁科 辰夫,シラバス-山形大学, (2008).
(15) 電子スピンサイエンス学会(SEST) 第2回ESR入門セミナー, 会議.
2.
ESRや活性酸素についての入門講座である電子スピンサイエンス学会(SEST) 第2回ESR入門セミナー1),第3回ESR入門セミナー2)が開催されます。#ESR