語釈1.
2-1. 使用後の器具の洗浄i) ビーカー類
一般の実験では洗剤入りの粒子が細かいクレンザーを用い、毛のやわらかいブラシでこすってきれいにする。水道水で洗浄後に、イオン交換水で3~4回洗浄し、そのまま使用するか、逆さにして乾燥してから使用する。
ii) 計量器具(メスフラスコ、ビュレット、ホールピペットなど)
通常、乾燥する必要はない。水に濡れているときは、ビュレット、ホールピペットは共洗いを行う。水切れが悪いときは酸によって洗浄を行う(指導者に申し出る)。
iii) 秤量びん
使用後洗浄を行い、乾燥器により乾燥する。乾燥したらデシケーターに入れて保管する。
iv) 未知試料溶液受け取り用の器具
使用後洗浄し、逆さにして乾燥しておく。
2-2. 試薬の取り扱い
1) 固体試薬を試薬びんから取り出すときは、清浄で乾いた薬さじを用いて必要量だけを取る。一度取り出した試薬は原則としてもとのびんに戻さない。試薬と反応する薬さじは使用しない。
2) 液体試薬や試料溶液などを容器に移すときは、ラベルの貼ってある方を上向きにし、内壁を伝わらせて取る。
3) 試薬の栓はできるだけ実験台の上におかない。やむを得ないときは栓を逆にしておき、実験台から汚染されないよう注意する。
2-3. 液体試薬および試料溶液の濃度
i) モル濃度(mol dm-3、mol L-1)
記号はMで表すことがある。溶液1 dm-3(1 L)中に含まれる溶質の物質量
(mol)である。
ii) 重量モル濃度(mol kg-1)
溶媒 1 kg 中に溶けている溶質の物質量(mol)である。
iii) 百分率(%)
溶液100 g中に含まれる溶質の量(g)である。水溶液の場合100 mL 中に含
まれる溶質の量(g)を用いることもある(w/v %)。
iv) 百万分率(ppm)
溶液1kg中に含まれる溶質の量(mg)、溶液1 g中に含まれる溶質の量(µg)である。溶液1 L中に含まれる溶質の量(mg)とするときもある。
v) 規定度(N)
溶液1 L中に含まれる溶質の当量である。当量の考え方はSI単位系では認め
られていないが、使用されることもある。
vi) 試薬溶液(a+b)
試薬a (mL)と水b (mL)とを混合したもの。例えば硫酸(1+4)は濃硫酸と水を
体積比1 : 4の割合で混合して得られた溶液のことである。
2-4. 実験に用いる水
実験において単に水といえば、イオン交換水または蒸留水のことをいい、水道からでる水は水道水といって区別している。
2-5. 使用する天秤の選択
実験に使用する天秤は上皿電子天秤と精密電子天秤である。それほど精度を要求しない場合(約○○g、○○%など)には、上皿電子天秤を用い、高精度に質量を測定したいとき(標準溶液調製など正確にはかり取る場合)は、精密電子天秤を用いる。上皿電子天秤で計量する場合、潮解性のない固体は薬包紙を用い、液体や潮解性固体では、ビーカーや時計皿などに入れてはかる。
2-6. 溶解
溶解操作中に試料が損失しないように注意する。水に可溶な試料は、損失しないようにビーカーに移し、秤量びんに付着している試料は、溶解してビーカーに加える。水に不溶な場合は、試料に応じて酸などを加えて溶解する。ガスが発生するときは、飛沫により損失することがあるため、時計皿をかぶせる。溶解後、時計皿を洗浄して原液に加える。
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