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食用油脂に水(17%未満)を加えて乳化した食品で、融点が34~40℃になるように原料油脂を配合します。業務用のマーガリンはショートニングと呼ばれます。石鹸やマーガリンなど、不飽和度の大きい脂肪酸を含む油脂は、空気に接触すると酸敗が進行します。ニッケルを触媒として水素を付加(水素添加)させて飽和脂肪酸にしておきます。このような油脂を硬化油といいます。マーガリンの原料油脂として使われるのは植物油を水素添加した植物硬化油です。この植物硬化油に乳化剤、ビタミンAなどの油溶成分と、食塩、乳成分などの水溶液を混合しエマルションとしたのがマーガリンです1)。