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お教えいただきたいですが、この時[過酸化水素]の活量はどうなるのでしょうか。Eは溶液中の過酸化水素の濃度に関係あるのでしょうか。私の測定では濃度を十倍大きくしても、Eはほとんどかわらなかったのですが、これは測定のまちがいでしょうか。それとも有り得る結果だったのでしょうか。実際の測定で温度の増加によりもEは低下しており、この結果は有り得るのでしょうか?
あなたがどのような測定系で実験しているかによると思います。上記したように支持電解質を利用しているかどうか、電位の測定ではどのような電極を使用しているのか、参照極との液/液界面での液間電位はどうなっているのか、電
解液は溶存酸素を窒素バブリング等により十分に脱酸素しているか、電極反応に活性が高い金属を電極として使用しているかなど、考えなければならない要素はいっぱいありますね。全ての条件が適切に設定されている場合、過酸化水素濃度を10倍にした場合、Nernst式から導出される電位上昇は25℃で高々29.6mVです。また、標準電極電位も温度の関数で変化しますので、その分も考えなければなりませんし、温度を上げれば過酸化水素の不均化分解も起こりやすくなります。
電極材には白金を利用していますか?