大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
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A.今回の講義ではメッキ技術の応用例についての話が印象に残りました。金属製の電柱は鋼管柱と呼ばれ、錆対策のために亜鉛メッキがれています。亜鉛メッキした鉄板をトタンと呼び家の屋根などに利用されていると知りました。合金の表面に傷がつくとその部分が局部電池として働き、腐食を加速させるがトタンは亜鉛の酸化物が絶縁体として表面を覆うので腐食に対する耐性を得られることがわかりました。 今回のワークショップでは電池のエネルギー密度について話し合いました。ダニエル電池について取り組もうとして時間が足りず細かい数値まで求めることはできませんでした。 今回の復習として身近なメッキについて調べました。ブリキとトタンの違いについて調べました。トタンは鉄板に亜鉛をメッキしたもので傷ついたときにその部分から腐食していくのを防ぐことができ、ブリキは鉄板にスズをメッキしたもので傷がついていない状態なら水がかかったとしても錆についよいという特性があります。
A.まず、講義では、亜鉛の電位-pH図やネルンストの式を基に、温度や濃度が電位に与える影響について学んだ。また、ステンレスの表面皮膜やアルミニウムのアノード酸化処理を確認し、電柱や鉄塔などを錆から守るための亜鉛めっき鋼板の仕組みを解説した。さらに、防食を定量的に説明するため、電流と反応速度の比例関係や、過電圧と電流密度の関係を示すターフェルの式を取り上げた。鉄の腐食反応を抑えるために、より酸化されやすい亜鉛を犠牲にする犠牲防食や局部電池の原理を学び、最後に亜鉛消費時の電気量計算の具体例についても理解を深めた。 続いて、ワークショップでは、一次電池の一種であるボタン型アルカリマンガン電池の構成材料と特性について調べた。本電池は正極に安価で安定した二酸化マンガンが用いられ、負極にはエネルギー密度が高くアルカリ溶液と効率的に反応して電流を発生させる亜鉛が採用されている構造を確認した。小型でありながら安定した放電性能を発揮する材料選択の妥当性を検証した。 最後に、復習では、電池のエネルギー効率と発熱現象および熱暴走への安全対策について調べた。電池効率は放電時に得られるエネルギーと充電時のエネルギーの比率で評価され、内部抵抗の低減が効率向上に不可欠であることを確認した。また、変換されなかったエネルギーはジュール熱となり、過充電や短絡によって著しい発熱が生じる点、さらに連鎖的な急激な反応である熱暴走を防ぐためにはセパレータの機能向上や各種安全装置の搭載が重要であることを整理した。
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A.① 実用電池に亜鉛とアルカリ電解質が使われる理由は、それぞれが電池の性能に適した性質を持っているためである。亜鉛は酸化されやすく、電子を放出しやすいため負極材料として利用される。また、比較的安価で加工しやすいという利点もある。アルカリ電解質には水酸化カリウムなどが用いられ、イオンの移動が起こりやすく、電池内部の反応を効率よく進めることができる。そのため、アルカリ電池は高い容量と安定した電圧を持ち、長時間使用できる実用的な電池となっている。 ② アルカリ電池は、主に負極、正極、電解質、セパレーター、外装容器から構成されている。負極には亜鉛、正極には二酸化マンガンが使用され、電解質には水酸化カリウムなどのアルカリ性溶液が用いられる。使用時には、負極の亜鉛が酸化されて電子を放出し、その電子が外部回路を流れることで電流が発生する。一方、正極では二酸化マンガンが還元反応を起こす。セパレーターは正極と負極の直接接触を防ぎながら、イオンの移動を可能にする役割を持つ。 ③ 復習では、電池における酸化還元反応とエネルギー変換について学んだ。電池は化学反応によって生じる電子の移動を利用し、化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置である。アルカリ電池では、亜鉛の酸化と二酸化マンガンの還元によって電気を取り出している。また、電池の性能を高めるためには、電極材料や電解質の選択が重要であり、それぞれの材料の性質が電池の寿命や出力に大きく影響することを理解した。
A.防食技術と電池の仕組みについて学んだ。まず、プールベー図を用いて、亜鉛はpHや電位の条件によって金属、イオン、水酸化物のどの状態で安定に存在するかが変化することを復習した。また、ネルンストの式を用いて、金属イオン濃度が変化すると電極電位も変化することを確認した。さらに、防食技術では、ステンレス鋼の不動態皮膜やアルミニウムの陽極酸化皮膜による防食効果、亜鉛めっきによる犠牲防食の仕組みについて学んだ。加えて、ターフェル線図を用いて腐食速度と腐食電位の関係を理解し、腐食反応が電流密度と密接に関係していることを学んだ。最後に、ファラデー定数を利用して理論容量を求める方法や、ダニエル電池の起電力についても確認した。 グループでは、ボタン形アルカリマンガン電池の構造について発表を行った。ボタン電池は、負極に亜鉛、正極に二酸化マンガンと炭素を用い、セパレーターや電解液、ガスケットなどで構成されていることを説明した。また、小型でありながら安定した電圧を供給できるため、腕時計や電子機器などの小型機器に広く利用されていることを紹介した。さらに、各部品が液漏れ防止や電極の分離など、それぞれ重要な役割を担っていることを説明した。 防食には不動態化や犠牲防食など複数の方法があり、それぞれの原理が異なることを理解することができた。また、ターフェル線図から腐食速度を評価できることや、ファラデー定数を用いることで電池の理論容量を計算できることを学んだ。さらに、ボタン形アルカリマンガン電池では、亜鉛と二酸化マンガンの酸化還元反応によって電気エネルギーが取り出されていることや、内部構造が安全性や性能に大きく関係していることも理解できた。
A.第13回では、電位-pH図とネルンスト式を防食へ応用した。Zn??+2e?→Znでは、25 ℃でE=E°+(0.0592/2)log a(Zn??)となるため、亜鉛イオン活量が増えるほど平衡電位は正方向へ移動する。また鋼製電柱などでは鉄より酸化されやすい亜鉛をめっきすることで、表面皮膜だけでなく電気化学的な防食作用も得られる。『現代の電気化学』p.113の犠牲アノードの考え方と関連する。 授業課題では実用電池として鉛蓄電池を取り上げた。放電時の負極ではPb+SO???→PbSO?+2e?、正極ではPbO?+4H?+SO???+2e?→PbSO?+2H?Oが進み、両極がPbSO?へ変化する。充電時には外部から電力を加えることで反応を逆方向へ進め、PbとPbO?を再生する。反応式は電荷・原子数とも整合している。『現代の電気化学』p.75?80付近の実用電池の内容に相当する。 復習では犠牲アノードとターフェル式を調べた。亜鉛を鉄に電気的に接続すると、より卑な亜鉛がZn→Zn??+2e?として優先的に溶解し、その電子によって鉄をカソード側に分極させて腐食を抑える。この方法は**アノード防食ではなく「犠牲アノード方式によるカソード防食」**と呼ぶ。過電圧ηと電流密度iにはη=a+b log iのターフェル関係があり、通常は横軸log i、縦軸ηまたは電位としてターフェル勾配を求める。『現代の電気化学』p.48、p.113、p.309とも関係する。
A.①講義の再話 本講義では、pH電位図よりステンレスの亜鉛メッキについて、防食との関わりを考えた。ターフェルの式については詳しく学んだ。ターフェルの式とは、電気化学において電極反応の速度(電流密度)と過電圧の関係を表す方程式である。具体的には、過電圧と電流密度の対数の間に直線関係がある事を示している。ターフェル勾配とは、電気化学において電極の過電圧と流れる電流の対数との関係を示すグラフ(ターフェルプロット)の傾きのことを示す。 ②発表の要旨 密閉式鉛蓄電池の概略図を描いた。反応についても学んだ。 ③復習の内容 ボタン型アルカリマンガン電池について調べた。ボタン型アルカリマンガン電池とは、平らで小さなボタンの形をした、安くて使いやすい一次電池である。型番の最初に「LR」という文字がつく。 プラス極に二酸化マンガン、マイナス極に亜鉛、液に水酸化カリウムを使っている。電圧の動きは使っていくうちに、少しずつ電圧が下がっていく性質がある。 円筒型ニッケルカドウミム蓄電池についても調べた。円筒型ニッケルカドミウム蓄電池とは、繰り返し使える充電式(二次電池)の一種で、乾電池に似た筒状の形をした「ニカド電池」のことである。正極にニッケル、負極にカドミウム、電解液にアルカリ液を使っている。
A.①鉄に亜鉛を施した防食(トタン等)は、亜鉛が優先的に溶け出す「犠牲アノード」となり、鉄(カソード)の腐食速度を遅らせる技術である。亜鉛が消費し尽くされると鉄が錆び始める。電柱では鉄に亜鉛が塗られていて、防食が施されている。亜鉛1gを亜鉛イオンにするには電気量はどのくらいかかるのだろうかと考えたところ、27Ah/molということがわかった。また、燃料と酸化剤を容器に入れたものを電池という。 ②ボタン型アルカリマンガン電池は、小型・軽量で安定した電圧を供給できる一次電池である。正極容器(缶)には二酸化マンガンと導電助剤の炭素を混合した「正極合剤」が充填され、正極集電体を兼ねる。負極には亜鉛粉末と電解液(強アルカリの水酸化カリウム水溶液)を混ぜたゲル状負極が用いられる。 両極はセパレータと絶縁パッキンで隔離され、内部短絡を防ぎつつ高い気密性を保持する構造となっている。 ③二次電池(充電池)にするための主な工夫は以下の通りである。 電極構造の維持:リチウムイオン電池のように、イオンが結晶の隙間に「出入り」する層状構造(インターカレーション)を採用し、充放電時の骨格破壊を防ぐ。 副反応とデンドライトの防止:充電時に金属が針状に結晶化(短絡の原因)したり、電解液が分解したりしないよう、電極表面に極薄の保護膜(SEI)を形成する。 可逆性の確保:放電生成物が不溶性で電極表面に留まる材料や配分を選定し、逆電流で元通りの状態に戻せるよう設計する。
A.1)本講義では、電池の基本原理から実用電池の種類、エネルギー利用との関わりについて学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置であり、その電気エネルギーは電圧と電気量によって決まることを理解した。また、電気量はファラデーの法則に基づき、反応に関与する電子の物質量と関係していることを学んだ。さらに、電池の起電力は電極材料の化学的性質の違いによって生じ、使用する材料の組み合わせによって電圧や性能が変化することを理解した。リチウムイオン電池や鉛蓄電池などは、エネルギー密度、コスト、安全性などの特徴が異なり、用途に応じて使い分けられていることを学んだ。また、電池は電気自動車や再生可能エネルギーの普及を支える重要な技術であり、V2Hによる電気自動車の電池の有効利用やLCCM住宅など、脱炭素社会の実現にも大きく貢献していることを理解した。 2)発表では、エネルギーの形態とその変換について整理した。エネルギーには化学エネルギー、電気エネルギー、熱エネルギー、光エネルギー、力学エネルギーなどがあり、これらは互いに変換されながら利用されていることを説明した。特に電池では、物質が持つ化学エネルギーを電気エネルギーへ変換することで、電子機器や電気自動車などに電力を供給している。また、発電では化学エネルギーや運動エネルギーを電気エネルギーへ変換しており、変換の過程では一部が熱として失われるため、変換効率を高めることが重要である。さらに、再生可能エネルギーや蓄電技術の発展により、効率的なエネルギー利用が脱炭素社会の実現に必要であることを理解した。 3)実用電池で亜鉛とアルカリが使われるのは、亜鉛が電子を放出しやすく負極に適しており、アルカリ電解液がイオンを効率よく移動させて高い電池性能を得られるためである。また、亜鉛は安価で加工しやすいという利点もある。
A.① 講義の再話 今回の講義では、防食技術・電池材料・電極反応速度について学んだ。 金属製電柱などに利用される溶融亜鉛めっきは、亜鉛を先に酸化させて鉄を守る犠牲アノード方式による防食技術である。また、リチウム電池では水と反応しやすい材料を使用するため、非水系有機溶媒が用いられ、さらに高性能化のため全固体電池の研究が進められている。加えて、電極反応の速度解析ではターフェルプロットを用いて、反応速度や律速過程を評価する方法を学んだ。 ② 発表の要旨 今回の発表では、電気化学を利用した防食とエネルギー技術について説明した。犠牲アノード方式では、亜鉛が鉄より先に腐食することで金属構造物を保護している。また、リチウム電池では高いエネルギー密度を実現するため、水を使わない電解質や固体電解質が利用されている。さらに、ターフェルプロットによって電極反応の速度や反応機構を解析でき、腐食防止や電池性能向上に役立つことを学んだ。 ③ 復習の内容 今回の講義を通じて、腐食は単なる劣化現象ではなく、電気化学的に制御することで防食技術として利用できることを理解した。特に、亜鉛めっきによる犠牲アノード方式や、リチウム電池・全固体電池の材料設計が電気化学反応に基づいている点が印象に残った。また、ターフェルプロットを用いることで反応速度や電極反応の特徴を評価できることを確認した。今後は、腐食制御や次世代電池の界面反応についてさらに学びたい。
A. 授業では、全授業のpH電位図よりステンレスの亜鉛メッキについて、防食を定量的に考えた。定量的に考えるにあたって、ターフェルの式を学んだ。ターフェルの式とは、過電圧と電流密度の関係を表した式であり、電流密度は電流と反応速度と比例の関係であるから腐食反応の反応速度を遅くすることができる。 グループワークでは、現代社会で使われている電池の構造を模写した。グループ名はボタン型アルカリマンガン電池で共著作者は遠藤理子、長谷川さくら、福田実柚で役割は可視化と執筆であった。私たちのグループでは、ボタン型アルカリマンガン電池について模写した。構造は静電容器と負極容器がセパレーターと台座によって分けられ、正極合剤と負極合剤が隣接している構造である。 個人の発展では、犠牲アノード(Zn)による鉄のカソード防食の原理について考える。これは、Znで溶解電流を増価させることで鉄の溶解電流を減少させ、鉄の溶解量を減少させるものである。これを、カソード防食法と言い、腐食を抑える方法の一つである。
A.今回の講義では、エネルギー変換と化学の関係について学び、一次電池と二次電池の特徴を理解した。一次電池は一度放電すると基本的に再利用できない電池であり、マンガン乾電池やアルカリ乾電池が代表例である。一方、二次電池は充電によって繰り返し使用できる電池であり、リチウムイオン電池や鉛蓄電池などが広く利用されている。どちらも化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する仕組みを持つが、用途や特徴が異なることを学んだ。 ② 発表の要旨 発表では、一次電池は手軽で長期間保存できるため、リモコンや時計などに多く使用されていることが紹介された。また、二次電池は繰り返し充電できるため、スマートフォンやノートパソコン、電気自動車などで利用され、省資源や環境負荷の低減にも貢献していることが説明された。それぞれの長所と短所を理解し、用途に応じて使い分けることが重要であると学んだ。 ③ 復習の内容 復習では、一次電池は使い切り、二次電池は充電して繰り返し使えるという基本的な違いを再確認した。また、電池は化学反応を利用して電気エネルギーを取り出す装置であり、私たちの身近な電子機器や電気自動車などに欠かせない存在であることを理解した。今後は、それぞれの電池の特徴や用途だけでなく、環境への影響やリサイクルの重要性についても学びを深めていきたい。
A.①講義の再話 亜鉛と鉄ので作る電池の標準起電力は標準電極電位から求められる。 亜鉛の標準電極電位は、Zn?? + 2e? → Znから、-0.76V、鉄の標準電極電位は、Fe?? + 2e? → Feから、-0.44Vである。鉄の方が電位が高いため、亜鉛がアノード(酸化)、鉄がカソード(還元)となる。したがって起電力は、(-0.44)ー(-0.76)=0.32Vとなる。起電力は2種類の異なる電極の間に電位差があることで発生する。 ②発表の要旨 ペーパーラインド方式乾電池の単三形マンガン乾電池を選んだ。 電圧は1.5 V、容量は約1.0Ah、重量は約18 gである。エネルギーは1.5V×1.0Ah=1.5 Whとなり、重量エネルギー密度の上限は約83Wh/kg、体積エネルギー密度の上限は約180 Wh/Lと見積もられる。重量エネルギー密度は携帯機器などの軽さが重要な機器、体積エネルギー密度はリモコンや時計など限られたスペースで使用する機器で重要となる。ペーパーラインド方式では、亜鉛缶を負極兼容器として利用し、紙セパレータを用いて薄くすることで活物質を多く充填し、低コストで安全性を重視した設計が採用されている。 ③復習の内容 ペーパーラインド方式乾電池の単三形マンガン乾電池に似た電池として、単三型アルカリマンガン乾電池、塩化亜鉛乾電池、ボタン型アルカリマンガン電池などがある。単三型アルカリマンガン乾電池は正極が二酸化マンガン、負極が亜鉛、電解液が水酸化カリウム、電圧が約1.5Vであり、共通点は正極・負極の材料が似ている、形状と電圧が同じということ、違いは電解質に用いる化合物であり、アルカリマンガン乾電池は水酸化カリウムを用いるため容量が大きく寿命が長い。塩化亜鉛乾電池はペーパーラインド方式乾電池の電解液を塩化亜鉛主体にして性能を向上させたものである。ボタン型アルカリマンガン乾電池は、電極材料が似ているが構造が異なる。
A.?この講義では、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置である 電池 の基本原理と、一次電池・二次電池の違いについて学んだ。まず、電池はアノード・カソード・電解質からなる電気化学セルであり、酸化還元反応によって電流を取り出す仕組みであることが説明された。一次電池は使い切り型で、反応が不可逆または構造的に充電ができない電池である。代表例として、マンガン乾電池、アルカリ電池、リチウム一次電池などが挙げられ、それぞれの反応式や特徴(高エネルギー密度、長期保存性)が紹介された。一方、二次電池は充電によって反応を逆向きに進めることができる電池で、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などが代表例として説明された。特にリチウムイオン電池では、電極材料とイオンの挿入・脱離による反応が扱われ、現代の電子機器や電気自動車に不可欠な技術であることが示された。 ②発表の目的は、一次電池と二次電池の違いを明確にし、それぞれの構造・反応・特徴を整理して説明することである。特に、一次電池は不可逆反応による使い切り型、二次電池は可逆反応による充電可能型という基本的な対比を示すことが重要となる。また、リチウムイオン電池のような現代的な電池の仕組みを理解し、エネルギー変換技術が社会でどのように利用されているかを説明することが発表の中心となる。 ?復習では、まず電池の基本構造(アノード・カソード・電解質)と酸化還元反応の関係を確認する。次に、一次電池と二次電池の違いを整理し、それぞれの代表例と反応式を復習する。また、電池の性能指標(起電力、内部抵抗、エネルギー密度、サイクル寿命)を見直し、用途に応じた電池選択の考え方を理解する。最後に、リチウムイオン電池の反応機構を押さえ、現代のエネルギー変換技術の基礎を固めることが重要である。
A.①腐食反応について、反応速度をどれだけ遅くするかを考えた。このとき、電流は反応速度と比例関係にあることから、ターフェル線の復習を行った。鉄と亜鉛を使った電池では起電力が0.3227Vになることを計算した。また、亜鉛1gをイオン化する際に何クーロン取り出せるかを計算したところ、0.82Ahであった。ダニエル電池について、使う金属は銅と亜鉛、起電力は1.1Vであることを学んだ。乾電池の構造を見て、どんな仕組みになっているのかを確認した。リチウムイオン電池の場合、溶媒に水を使うことはできないため、有機溶媒を使うことを学んだ。 ②リチウムイオン電池のしくみを調べ、図示した。リチウムが六角形に組み合わさった構造をしており、正極終電体はアルミニウム、負極終電体は銅であった。また、放電も充電も可能であり、放電の場合は電子が負極側から正極側に、重電の場合は正極がわから負極側に移動することがわかった。 ③鉄、水、亜鉛が共存している場面では、局部電池となり、亜鉛がイオン化し、鉄側に電子が移動することがわかった。金属製の電柱について、基本構造は鉄でも、表面に亜鉛メッキがしてあることにより、錆びることを防いでいることがわかった。
A.①亜鉛は鉄より先に酸化される犠牲陽極として働き、亜鉛がアノード、鉄がカソードとなることで鉄の腐食を抑制する。この仕組みはターフェル式や電位差から説明できる。また、電池は燃料(負極)と酸化剤(正極)を容器に入れたもので、起電力は電極電位の差によって決まる。ダニエル電池や乾電池の構造を学び、軽量でエネルギー密度の高いリチウム電池では、水と反応しやすいリチウムを用いるため有機電解液が使用される。 ②グループワークでは、アルカリマンガン乾電池の構造について班名なし、小林もも、佐藤裕周と共にアルカリマンガン電池の構造について教科書を用いて、描いた。アルカリマンガン乾電池はどこでも買えることや災害時の命綱として用いられることが多い。 ③ターフェルの式を用いたターフェルプロットと呼ばれるグラフがあり、直線部分を外挿することで金属の錆びる速さを測定することができる。また、限界が存在し、反応が早すぎるとイオンの供給が追い付かなくなり、直線が崩れてしまうことがある。また、使う時は反応が十分に速く、高過電圧であることが求められる。
A.①亜鉛は、その優れた電気化学的特性により工業的に重要な金属である。特に防食技術において、亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きいであるため、アノードとして機能し、鉄の腐食を抑制する役割を果たす。この性質を利用したのが亜鉛メッキであり、表面処理として広く普及している。 また、アノード酸化とは対照的に、亜鉛はカソード防食の現場で重要な役割を担う。ステンレス鋼などの耐食性に優れた金属と併用する場合、その電位差の理解が腐食制御の鍵となる。バルクとしての亜鉛板や合金素材に加え、表面のみを保護する薄膜技術の両面から、亜鉛は現代の金属インフラの長寿命化を支える不可欠な元素である。 ②13-02【平常演習】 アルカリ乾電池の構造 アルカリ乾電池は、反応を担う活物質以外にも複数の部品で構成されている。外装缶は電池の骨格であり、内壁には正極の二酸化マンガンが充填される。中心部には負極の亜鉛粉末が配置され、その中を貫く金属製の負極集電体が外部へ電流を導く仕組みだ。正極と負極が直接触れて短絡するのを防ぐため、両者の間にはセパレーターが介在する。また、電池内部の成分漏れを防ぎ、気密性を保つために封口体やガスケットが不可欠となる。これら全ての部品が緻密に配置されることで、高いエネルギー密度と安定した放電特性が維持されている。物理的な切断は液漏れや破裂の危険を伴うため、分解は絶対に行わず、資料の図解で構造を確認するのが賢明である。 ③ 亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きくアノードとして機能するため、亜鉛メッキなどの防食技術において鉄の腐食を抑制する重要な役割を担う。また、この優れた電気化学的特性はエネルギーデバイスにも応用されており、その代表例がアルカリ乾電池である。アルカリ乾電池は、外装缶の内壁に正極の二酸化マンガンが充填され、中心部には負極の亜鉛粉末とそれを貫く負極集電体が配置されている。さらに、正負極の短絡を防ぐセパレーターや、気密性を保つ封口体・ガスケットなどの緻密な部品配置により、高いエネルギー密度と安定した放電特性が維持されている。
A.講義では、化学反応によって電気エネルギーを取り出す「電池」の仕組みを学び、一次電池と二次電池の違いを理解した。一次電池は反応が一方向に進み、使い切ると再利用できないのに対し、二次電池は充電によって反応を逆転させ、繰り返し使用できる特徴を持つ。電池の起電力は酸化還元反応の電位差によって生じ、材料の組み合わせによって性能が決まることを学んだ。講義では、マンガン乾電池やリチウムイオン電池を例に、化学反応式とエネルギー変換の関係を整理し、電気化学がエネルギー技術の基盤であることを確認した。 発表では、一次電池と二次電池の構造と特性を比較し、それぞれの利点と課題をまとめた。一次電池は安定性と保存性に優れ、リモコンや時計などに広く使われているが、廃棄時の環境負荷が課題である。一方、二次電池は充電によって繰り返し使えるため、スマートフォンや電気自動車などの持続的なエネルギー供給に欠かせない存在となっている。特にリチウムイオン電池では、イオンの移動による高いエネルギー密度が実現しており、材料科学の進歩が電池性能を大きく向上させていることを強調した。 復習では、電池反応の酸化・還元式を整理し、起電力の計算練習を行った。反応の方向と電子の流れを図で確認し、エネルギー変換の原理を再確認した。また、充放電の効率や劣化要因についても調べ、電池の寿命を左右する化学的要因を理解した。今後は、電池を単なる電源としてではなく、化学エネルギーを自在に制御する技術として捉え、再生可能エネルギーとの連携を視野に学びを深めていきたい。
A.実用化されている主要な一次電池の構成要素と電気化学的特性について学び、正極活物質としての金属酸化物の役割や負極材料としての亜鉛の適性を整理した。二酸化マンガン等の金属酸化物が示す高い作用電位や資源的豊かさ、ならびに低い標準電極電位を持ち大きな理論容量と加工性を備えた亜鉛が選択される必然性を把握した。アルカリ水溶液を電解液に採用することで得られる起電力と安全性の確保は、一次電池の安定的な作動を支える重要な工学的基盤である。 演題「アルカリ乾電池の構造」に取り組み、同心円状構造をなす各構成要素の配置と機能分担を検証した。私は本検討において、画像メモに描かれた「アルカリ電池の構造」における負極、セパレーター、正極、外装缶の積層配置関係を解析し、反応効率を高める幾何学的配置や構成要素の役割について全体の議論を取りまとめる「議論・考察統括(Methodology / Discussion)」の役割を果たした。内部構造の最適化が電池性能に与える影響を分析する視点を修得した。 授業後の復習として、犠牲アノードによる防食原理の再確認ならびに定比例の法則に従わない不定比化合物の物性構造について個人で考察を深めた。腐食反応速度の抑制による構造物の長寿命化効果を把握すると共に、結晶格子内の欠陥や固溶体形成に伴うノンストイキオメトリーが各種物性に及ぼす影響を整理した。材料構造の局所的な乱れが電極の電荷移動や機能性セラミックスの物性向上に寄与する機構の解明は、高機能材料の創成において極めて重要であると確信した。
A. 本講義では、「エネルギー変換と化学―一次電池と二次電池ー」をテーマに、化学エネルギーを電気エネルギーへ直接変換する化学電池の作動原理と分類について学習した。使い切り型の「一次電池」と充電により繰り返し使用可能な「二次電池」の反応プロセスの違いを理解した。また、過電圧と反応速度(電流密度)の相関を示すターフェル勾配の物理化学的意味合いを復習し、腐食防食や電池の過電圧評価への応用について整理した。さらに、亜鉛と鉄のイオン化傾向の差を利用した犠牲防食(電柱の亜鉛めっき鋼管など)のメカニズムや、反応に関与する総電荷量(クーロン量)と活物質の放電容量との定量的な関係について学びを深めた。 グループワークでは、「電池の構造」をテーマに構造について議論を行った。薄型化・軽量化を図ったペーパーラインド型電池(紙電池・シート状セル構造)を題材とし、従来型の筒型・ボタン型電池との構造上の違いについて検討した。セパレータや電解質層を薄層・ペーパー化することで生じる内部抵抗の変化や、応用可能性、さらには構造の簡素化に伴う反応効率や放電特性(クーロン効率)の評価について意見を交わした。 復習として、実用的な電池の設計やエネルギー conversion 効率の向上には、電極材料の持つ理論容量(クーロン量)だけでなく、ターフェル勾配に基づく過電圧の低減やセル構造の最適化が極めて重要であると再認識した。今後は各種二次電池の高性能化や次世代薄型電池のデバイス設計に向けた工学的アプローチを深めていきたい。
A. 講義では、亜鉛メッキの防食法とpH電位図についての話があった。亜鉛メッキの防食法は、亜鉛が鉄よりも先に自らをイオン化させる犠牲防食作用と、メッキ表面にできる保護皮膜作用を利用して鉄のサビを防ぐ手法が用いられていた。pH電位図において亜鉛イオンの濃度が増加すると、金属が腐食し始める平衡電位がよりプラスな方向へシフトする。これは、電極電位が濃度によって変化することを示すネルンストの式によるもので、亜鉛イオン濃度が高くなるほど亜鉛が溶けにくく、逆に析出しやすい状態になる。 「現代の電気化学(ペーパーラインド方式乾電池、円筒型アルカリマンガン電池、ボタン型アルカリマンガン電池、コイン型二酸化マンガンリチウム電池、円筒型型二酸化マンガンリチウム電池、密閉式鉛蓄電池、円筒型ニッケルカドウミム蓄電池 最新工業化学(円筒型リチウムイオン電池)からひとつ選び、市販されている具体的な形式を調べ、そのおおよその重量エネルギー密度と体積エネルギー密度の上限を見積もりましょう。そして重量エネルギー密度と体積エネルギー密度が指標となる局面において、 どのように電池設計がなされているか、議論してみましょう。」という設問について、グループワークでは、円筒型リチウムイオン電池を選択した。円筒型リチウムイオン電池は、金属製缶に電極と電解液を密閉した構造であった。正極(アルミ)と負極(銅)でセパレーターを挟み、渦巻き状に丸めたジェリーロールが特徴である。これにより限られた容積で電極面積を広げ、高効率な充放電を可能にしている。 授業外では、円筒型リチウムイオン電池のおおよその重量エネルギー密度と体積エネルギー密度の上限を調べた。重量エネルギー密度が約250-270Wh/kg、体積エネルギー密度が約700-750Wh/L程度であった。
A. 第13回の講義では、金属の腐食と防食について学んだ。特に電柱やガードレールなどが錆びにくい理由として、溶融亜鉛めっきによる防食技術が紹介された。亜鉛は鉄よりも電位が低く先に酸化されるため、犠牲アノードとして鉄を保護することができる。また、鉄と亜鉛を接触させた際の分極曲線から腐食電位の変化を考え、亜鉛と鉄の活量を1とした場合の起電力が約0.323 Vとなることも確認した。さらに、家屋の屋根材として亜鉛が利用される理由や、亜鉛1 gが犠牲アノードとして働いた場合に約0.820 Ahの電気量を供給できることをファラデーの法則から計算し、防食技術と電気化学の関係について理解を深めた。 市販の電池の最大エネルギー密度について、電池ブラザーズ班、阿部、石沢、細田、?井、小林、Investigation(調査)、Validation(内容確認) 発表では、円筒型二酸化マンガンリチウム電池(Li/MnO?電池)を取り上げ、市販されている電池の重量エネルギー密度と体積エネルギー密度について調査した。この電池は負極に金属リチウム、正極に二酸化マンガンを用いた一次電池であり、高い起電力と優れた保存性を特徴とする。重量エネルギー密度は約250?300 Wh/kg、体積エネルギー密度は約500?700 Wh/L程度であることを示した。また、軽量化が求められる携帯機器では重量エネルギー密度が、限られた空間で使用する機器では体積エネルギー密度が重視されるため、軽量材料の採用や電極の巻回構造、高密度充填など、用途に応じた電池設計が行われていることを説明した。 今回の講義を通して、防食技術は単に錆を防ぐだけではなく、電極電位や酸化還元反応を利用した電気化学の応用であることを理解できた。犠牲アノードでは亜鉛が自ら酸化されることで鉄を保護しており、その働きは分極曲線や起電力、ファラデーの法則を用いて定量的に説明できることが印象に残った。また、発表では電池のエネルギー密度について調べたことで、電池性能は重量や体積だけでなく用途に応じた設計思想が重要であることも学ぶことができた。防食技術と電池技術はどちらも電気化学の基本原理を利用しており、身近な製品や社会インフラを支える重要な技術であることを改めて実感した。
A.? 犠牲アノード法による防食機構および非水系電池の構成について学習した。鉄よりもイオン化傾向の大きい亜鉛等の金属を接続することで、優先的にアノード反応を進行させて鉄側への電子供給を維持し、鉄の溶出を防ぐ仕組みを理解した。これは電位図上で鉄の電位を熱力学的に安定な不感領域へ維持する操作に相当する。また高電圧を作動条件とするリチウム電池に用いる有機溶媒の物理的役割を学んだ。 ? 実用電池における内部構造と各種構成要素の最適配置について討議を行った。正極および負極の集電体構造、電極間の短絡を防ぐセパレータの配置、ならびにイオン伝導を担う電解液の組み合わせが電池特性に与える影響を検討した。エネルギー密度や充放電効率を高めつつ、外部衝撃や短絡時の安全性を確保するための構造的工夫について、多様な実用電池の事例を引きながら理解を深めた。 ? 犠牲アノードによる電気化学的防食法を改めて復習し、腐食反応速度の低減が構造物の寿命延伸に直結することを確認した。さらに、定比例の法則に従わず構成元素の比率が連続的に変化する不定比化合物について復習を行った。結晶格子内の欠陥や固溶体の形成が物性に与える影響を整理し、これらの材料構造の乱れが電池電極や機能性セラミックスの機能向上に寄与するメカニズムを再確認した。
A.エネルギー変換と化学の観点から一次電池と二次電池について学んだ内容では、まず一次電池は放電のみを行い充電して再利用できない電池であり、内部の化学反応が一方向に進むことで電気エネルギーを取り出す仕組みであるのに対し、二次電池は外部から電気エネルギーを与えることで逆反応を起こし、繰り返し使用できる点が大きな違いであると理解した。一次電池は構造が比較的簡単で安価に作れるため日常生活で広く使われており、代表例としてアルカリ乾電池が挙げられる。一方で二次電池は充放電を繰り返せるため、スマートフォンや電気自動車などの現代のエネルギー利用に欠かせない存在である。 アルカリ乾電池の構造については、負極に亜鉛、正極に二酸化マンガンが用いられ、電解質として水酸化カリウム水溶液が使われていることを学んだ。反応としては、負極の亜鉛が酸化されて電子を放出し、その電子が外部回路を通って正極へ移動し、正極では二酸化マンガンが還元されることで電流が流れる。このように化学反応を利用して電気エネルギーを取り出す仕組みが電池の本質であり、エネルギー変換の一例であるといえる。また、電池の性能には内部抵抗や電解質の性質、電極材料の反応性などが大きく影響することも重要なポイントである。 今回の学習を通して、普段何気なく使っている電池も化学反応と密接に関わっており、その設計には効率や安全性、環境への配慮など多くの要素が関係していることを実感した。今後は、より高性能で環境負荷の少ない電池の開発が求められると考えられ、エネルギー問題の解決にもつながる重要な分野であると感じた。
A.(1)pH電位図とネルンストの式の関係にて温度または亜鉛の活量が上がると電位が上昇する。電流は反応速度に比例し、これを遅らせることで腐食を起こす。その代表例が犠牲アノードである。 (2)コイン型二酸化マンガンリチウム電池は重量エネルギー密度と体積エネルギー密度がある。前者は負極・正極の式量、後者は両極の密度をファラデー定数で除することで目的の密度を求められる。 (3)起電力を上げることは電池に求められる。
A.①講義では、一次電池と二次電池のエネルギーのことについて学んだ。市販の電池のエネルギー密度を見積もる方法や、実用電池にはなぜ亜鉛とアルカリが使われているかといったことを知り、アルカリ乾電池の構造についても学んだ。また、電池を充電式にするための方法についても学んだ。 ②発表では、市販の電池の最大エネルギー密度の見積もりについて、円筒形アルカリマンガン電池を調べたところ、市販のアルカリマンガン電池の形式はLR6であり、おおよその重量エネルギー密度の上限は約150mWh/g、体積エネルギー密度の上限は約400mWh/gであると計算できた。 ③復習として、電池が出力することができるエネルギー密度の量を見積もる方法は電池を使う上で重要なことであると学んだ。
A. 第13回の授業では、一次電池と二次電池の仕組みを学び、電気化学によるエネルギー変換の基礎を理解した。亜鉛が鉄を守る犠牲防食の例から、電極反応の電位差が材料の腐食や電池反応に直結することを確認した。乾電池の構造や、スラリー状の電極材料を用いる二次電池の製造方法も扱われた。リチウム電池ではエステルやカーボネートが電解液溶媒として使われ、軽量で高エネルギー密度を実現している点が印象的だった。 班ではコイン型二酸化マンガンリチウム電池 CR2032 を例に、理論エネルギー密度を見積もった。MnO?とLiの式量から、1molの電子を放出するために必要な活物質量は93.88gとなり、理論容量は約286mAh/g、平均作動電圧3.0Vより重量エネルギー密度の上限は約858mWh/gと求められた。体積エネルギー密度の上限は約2646mWh/cm?となる。実際にはケースやセパレータがあるため理論値より小さくなるが、小型機器向けに体積利用を最大化した構造であることを理解した。 復習では、一次電池と二次電池の違いを整理し、電極材料の選択がエネルギー密度に直結する理由を確認した。特にリチウム電池では、軽い金属リチウムと高電位のMnO?を組み合わせることで高いエネルギー密度を実現している点が重要である。また、電位?pH図で学んだ亜鉛の挙動と比較し、電極反応の安定性が電池性能や安全性に影響することを理解した。電気化学がエネルギー変換技術の中心にあることを実感した。
A.13-1)再話 今回の授業では、前回と前々回の復習に加え、ステンレスなどの酸化被膜について防食作用について対数グラフを元に考えた。このグラフの勾配はターフェルの勾配となることを理解した。金属の電柱には亜鉛の酸化被膜を持ち、これからアノード酸化などの様々な防食の技術について理解を深めた。また、亜鉛と鉄の単純な電池からペーパーラインド方式の乾電池までエネルギー化学的視点から学んだ。様々な実用電池のエネルギー密度を考えた。 13-2)発表 発表では、市販の電池として密閉式鉛蓄電池を選び、その重量エネルギー密度と体積エネルギー密度の上限を見積もった結果、密閉式鉛蓄電池のエネルギー密度の実用上の限値は、重量が40~50 Wh/kg、体積が90~100 Wh/Lで、鉛や活物質の理論値は高いものの、重い集電体や堅牢な電槽、密閉化に必要な空隙の確保により、実際の値は制限される。限られた指標の中で、電池設計は重量が指標となる局面では、無駄な重さを削る設計をする。格子を極限まで薄型化し、カーボン複合素材などで軽量化され、活物質を微細化して薄塗りし、重量あたりの反応効率を高める。一方で、体積が指標となる局面では、空間充填率を最大化する。活物質を高密度で詰め込み、セパレータを強く圧縮して内部の隙間を排除し、ラックへ無駄なく配置できる角型形状を採用する。 13-3)復習 酸化被膜とターフェル勾配は、金属の腐食や電極反応の仕組みを解明する上で密接に関連している。ターフェル勾配とは、電極の過電圧と流れる電流密度の対数との間に成り立つ直線関係の傾きであり、電極反応の進みやすさを示す。金属表面に緻密で保護性の高い酸化被膜が形成されると、膜が電気抵抗となり金属イオンの溶出や電子の移動が阻害される。この存在により、電極の表面の電荷移動が変化するため、酸化反応や還元反応のターフェル勾配は、被膜がない状態に比べて大きくなる傾向がある。電気化学測定によって、得られるターフェル勾配の変化を解析すれば、表面にある酸化被膜の厚み、半導体的性質、電子の通りやすさのような保護性能を評価でき、金属の耐食性や、電極触媒の劣化状態を正確に診断することが可能になる。
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A.(1)化学エネルギーを電気エネルギーへ導く電池技術と材料加工について、負極活物質の自己放電を防ぎ腐食の反応速度を遅くさせる防食技術は重要であり、鉄の表面に亜鉛を施す亜鉛メッキのように、犠牲防食や電位制御により材料の劣化を抑えている。トタン板などは亜鉛メッキを利用した製品で雨風による腐食を防いでいる。充電可能な二次電池であるリチウム電池・リチウムイオン電池等の極板製造では、活物質・導電助剤・粘結剤を溶媒と混合したゲル状物質のスラリーを塗工・乾燥させる技術が、性能の維持や容量の安定へとつながっている。 (2)ワークショップ課題として、「電池の構造」というテーマで調査を行った。グループ名はなく、共著者は荒川琴音、工藤琉平、長谷川桜優、渡邊龍之介で私は課題の調査を担当した。テキスト現代の電気化学に掲載されている図を参考に円筒形アルカリマンガン乾電池の構造を図に描いた。金属製端子版、底版がそれぞれプラス・マイナス極となる。構造は、中心に負極集電体があり周りにゲル状の酸化亜鉛がある。その外側に正極合剤があり周りは絶縁紙で覆われている状態である。 (3)授業の復習として、実用電池にはなぜ亜鉛とアルカリが使われるか、について調査を行った。その理由はエネルギー密度・大電流特性・保存性のバランスに優れているためで水酸化カリウム等のアルカリ溶液は高濃度に調整できるため電気導電率が高く、内部抵抗を低減して大きな電流を効率よく取り出せ、負極の亜鉛は卑な標準電極電位を持ち高電圧を得やすく、無毒かつ軽量・安価で、またアルカリ性下で不動態化し、腐食による水素発生を抑えられるからである。このように材料が手に入れやすく性能が高い製品が工業的に大量生産可能なことが要因として大きいと考察できた。
A.①講義の再話 金属の腐食抑制や電池反応を理解する上では、定性的な把握にとどまらず、適切な物理量を用いた定量的な評価が不可欠である。例えば鉄に対する亜鉛の犠牲防食では、両者の標準電極電位の差から反応の駆動力を算出し、実際の腐食速度はターフェル式を用いて解析される。電極電位はネルンストの式が示すように、イオンの活量や温度に依存して変化する。また、反応した物質の量と得られる電気量はファラデーの法則に従い、モルあたりの電気量を表すファラデー定数を活用することで、反応した金属の質量から実用的な電池容量(アンペアアワー)を正確に計算できるのだ。 ②発表の要旨 演題「市販の電池エネルギー密度を見積もろう」、グループ名「電池」、共著者は高橋鉱太郎、高橋風乃明、田中心優、神山結菜である。私はCRediTにおけるConceptualization(概念化・アイディア)の役割を担当した。本発表では18650形円筒型リチウムイオン電池を対象に、重量エネルギー密度(約250 Wh/kg)および体積エネルギー密度(約700 Wh/L)の見積もりを行った。正極・負極・電解液の構成要素に触れつつ、電気自動車等で求められる軽量化志向の設計と、スマートフォン等で求められる空間高密度化志向の設計という、用途に応じた電池構造の最適化手法をまとめた。 ③復習の内容 講義で扱った「ファラデーの法則に基づく電荷・物質移動の定量化とターフェル式による速度評価」の理論と、ワークショップで試算した「イオンの泳動速度」を結びつけて考察を行った。一定の電流密度が流れている系であっても、電場のみによって駆動されるミクロなイオンの泳動速度は極めて緩慢である。電極表面で継続的に反応を進行させるためには、電場による泳動のみならず、電極近傍に生じる濃度勾配に起因する拡散や溶液の流れに伴う対流が不可欠であることを、電極反応と物質輸送速度論の双方から深く理解した。
A.リチウムイオン電池について学んだ。正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電と放電を繰り返すことができる二次電池である。小型・軽量で大容量の電力を蓄えられるため、スマートフォンや電気自動車(EV)などに広く使われている。仕組みとしては充電時は正極から負極へ、放電時は負極から正極へリチウムイオンが電解液を通って移動している。特徴として、高エネルギー密度で非常に軽くて小さな物質であるリチウムを使っているため、小さくても大きなパワーを出せる。また、メモリー効果が少なく継ぎ足し充電をしても容量が減りにくい性質がある。 熱暴走のリスクがあり、強い衝撃や過充電、高温環境が原因で内部でショートが起きると、急激な発熱や発火につながる危険性がある。 正極にリチウムを含む金属酸化物であるコバルトやリン酸鉄などが使われており、負極には主に炭素材料であるグラファイトなどが使われる。電解液にはリチウムイオンがスムーズに移動するための液体が使われる。セパレータには正極と負極が直接触れてショートするのを防ぐ、微細な穴の空いた膜がある。
A.(1)講義の再話 今回の講義では、電池によるエネルギー変換と一次電池・二次電池の役割について学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置であり、太陽光発電や電気自動車、家庭用蓄電池などと組み合わせることで、再生可能エネルギーを効率よく利用できることを理解した。特にV2H(Vehicle to Home)は、電気自動車の大容量電池を家庭用蓄電池として利用する技術であり、災害時の非常用電源や再生可能エネルギーの有効利用に役立つことを学んだ。また、物質・エネルギー・情報は「備蓄」と「輸送」という共通した考え方で整理でき、電池は電気エネルギーを蓄え、必要な場所へ供給する重要な役割を担っていることを理解した。さらに、化学・電気・光・熱・力学エネルギーは互いに変換でき、電池やモーター、LED、太陽電池など多くのデバイスがその変換を利用していることを学んだ。一次電池は放電のみ可能な使い切り電池であり、乾電池やアルカリ電池が代表例である。一方、二次電池は充電によって繰り返し使用でき、リチウムイオン電池などが電気自動車や蓄電システムで広く利用されていることを理解した。 (2)発表の趣旨 本発表では、電池を中心としたエネルギー変換の仕組みと、一次電池・二次電池の特徴や用途について理解を深めることを目的とした。また、電池がエネルギーを貯蔵・供給するだけでなく、再生可能エネルギーやV2H、LCCM住宅などの脱炭素社会を支える重要な技術であることを学び、今後のエネルギー利用のあり方について考察することを目的とした。 (3)復習の内容 復習では、一次電池と二次電池の違いを説明できるように整理したい。また、電池が化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する原理や、太陽電池・モーター・LEDなどを含めたエネルギー変換の流れについて理解を深めたい。さらに、V2Hや家庭用蓄電池が再生可能エネルギーの利用拡大や災害対策にどのように貢献するのかを復習し、エネルギーを「つくる・ためる・使う」という視点で説明できるようにしたい。一次電池・二次電池の代表例や特徴、用途についても整理し、試験で比較して説明できるように復習したい。
A.①電池は、電圧と電気量の積によって電気エネルギーを取り出す装置である。一次電池は放電のみ可能であり、充電可能なものは二次電池と呼ばれる。電池のエネルギー密度は起電力と容量に関係し、重量エネルギー密度や体積エネルギー密度で評価される。実際の電池では内部抵抗による電圧降下が生じ、開回路電圧や閉回路電圧で性能が評価される。理論容量はファラデー定数を用いて求められる。 ② 円筒型二酸化マンガンリチウム電池としてPanasonic製CR123Aを参考にした。定格電圧は3.0 V、容量は1500 mAh、質量は約17 gである。反応式はLi+MnO?→LiMnO?で、理論重量エネルギー密度は約857 Wh/kg、体積エネルギー密度は約2655 Wh/Lと求められる。実際の値が低い理由は、ケース、電解液、セパレーターなど発電に直接関与しない部材が含まれるためである。 ③ 一次電池では、正極に金属酸化物、負極に亜鉛が用いられる。金属酸化物は高い還元電位を持ち、亜鉛は酸化されやすいため大きな電位差を得られる。リチウムイオン電池では、リチウムイオンの移動を利用した反応により長寿命化が可能である。電池効率には電圧効率と電流効率があり、内部抵抗や副反応が低下要因となる。熱暴走防止には材料改良やBMSによる管理が用いられる。
A.(1)第十三回の講義では、エネルギー変換と化学、一次電池と二次電池について学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置であり、放電によって電気を取り出すことや、充電可能な電池を二次電池(蓄電池)ということを理解した。また、電池の起電力は正極と負極の酸化還元反応によって生じ、電気エネルギーは「電圧×電気量」で表されることを学んだ。さらに、エネルギー密度や容量、サイクル寿命が電池性能を評価する重要な指標であることや、リチウムイオン電池や鉛蓄電池などの特徴について理解を深めた。 (2)演習では、市販の電池のエネルギー密度やダニエル電池について調べた。ダニエル電池では、アノードの亜鉛が酸化されて電子を放出し、その電子が外部回路を通ってカソードへ流れることで電流が生じることを理解した。また、カソードでは銅イオンが電子を受け取って還元され、金属銅として析出することを学んだ。このような酸化還元反応によって化学エネルギーが電気エネルギーへ変換されることを理解するとともに、市販電池ではエネルギー密度が性能を比較する重要な指標であることを学んだ。 (3)今回の講義を通して、電池は酸化還元反応を利用して化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置であり、その性能は起電力やエネルギー密度、容量などによって評価されることを理解した。また、一次電池と二次電池の違いや、それぞれの特徴について学ぶことができた。今後は電池の構造や性能評価についてさらに理解を深め、エネルギー技術や蓄電システムの開発に活かせる知識を身に付けていきたい。
A.(1)前回の授業の最後に少しだけ触れたブルーべダイアグラムとネルンストの式との関係性について学習した。ブルーべダイアグラムの不活性不動態域と腐食域との境界線は、金属イオンの濃度が上がると上の位置にずれる。つまり、より高いpHにおいても溶解しなくなるということを表している。このことは、ネルンストの式から説明できる。ネルンストの式の自然対数のかかった分数に、(還元剤のイオン濃度)/(酸化剤のイオン濃度)という項がある。この還元剤のイオン濃度が上昇するため、右辺の電位も大きくなり、結果としてグラフの境界線が上にずれるのである。 また、金属製の電柱がなぜサビないかという疑問をもとに金属の表面処理について学習した。教科書「現代の電気化学」の図4.17を参照すると、犠牲アノードによる鉄のカソード防食の原理を示したグラフが添付してある。このグラフの勾配がターフェル勾配という過電圧と電流密度の関係を表した勾配になっている。また、電流は反応速度に比例しており、その比例定数はファラデー定数である。鉄の腐食の反応速度は鉄が電子を放出する速度を以下に遅くするかにかかっているため、ここで亜鉛をわざと還元させ、その電子を鉄に渡すことで反応を遅くしている。このような反応使われる金属を犠牲アノードといい、アルミニウムがよく利用される。この技術が電柱やトタン屋根に使われることで、鉄がアルミニウムに守られ、サビるのを防ぐのである。 (2)川村さん、渡辺さん、長谷川さん、工藤さんでワークショップを行い、私は主に調査・提案を担当した。テーマは電池の構造について調べてスケッチするというものだった。私たちはアルカリ電池を選んだ。アルカリ電池は金属製端子盤、絶縁リング、絶縁紙、正極容器、正極合剤、セパレーター、負極集電体、金属製底板で構成されていることがわかった。 (3)ブルーべダイアグラムとネルンストの式との関係性について、個々の式やグラフの意味を理解すること、異なる式やグラフを関連付けて理解を深めることが大切なのだと改めて思った。
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A.(1) 第13回目の授業では、一次電池と二次電池について学んだ。一次電池とは、充電することができない電池であり、例としてはダニエル電池やアルカリ乾電池、マンガン乾電池などが挙げられる。また二次電池とは、電気の向きを変えることで充電することができる電池である。例としては鉛蓄電池やリチウムイオン電池などが挙げられる。 (2) グループワークでは電池の中身を図示した。図示したものは設問28にアップロードした写真の通りである。図示した電池の名称は、「円筒型二酸化マンガンリチウム電池」である。 (3) 第13回目の授業では一次電池と二次電池について理解した。一次電池は、ダニエル電池やアルカリ乾電池、マンガン乾電池といった充電することができない電池のことである。こういった電池は、電極が一度腐食してしまうと元に戻らないため、充電することができない。対して二次電池は鉛蓄電池やリチウムイオン電池など、電極は同じ元素を用いることで、電流の向きによって電極を復活させることができるため、充電が可能となっている。
A.ステンレスは鉄にクロムやニッケルを加えた合金であり、表面に不動態被膜を形成することで腐食を防ぐ。アノード酸化では、金属をアノードとして酸化させ、表面に酸化被膜を形成することで耐食性を向上させる。防食技術として、電柱などには亜鉛メッキが利用されている。亜鉛は鉄より酸化されやすいため、犠牲アノードとして働き、鉄の腐食を防ぐ。局部電池では、亜鉛がアノードとして優先的に溶解し、鉄を保護する。ターフェル線は、過電圧と電流密度の関係を示す。電流密度に関係する電流と反応速度は比例関係にある。反応の進みやすさを評価する指標となる。金属間の電位差によって起電力が生じ、ダニエル電池では電極電位の差から起電力を求めることができる。 グループワークでは、電池の仕組みについて調査し、ボタン型電池の構造や内部の材料について確認した。 犠牲アノードによる防食の仕組みと、電池が電位差によって電気を取り出す仕組みについて学んだ。
A.① 講義の再話 一次電池と二次電池の仕組みや特徴を学び、化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する原理について理解した。また、電池の起電力はネルンストの式で表され、防食技術にも電気化学が利用されていることを学んだ。 ② 発表の要旨 電柱や鉄鋼製品には亜鉛メッキが施され、亜鉛が先に腐食する犠牲防食によって鉄を保護している。また、鉛蓄電池やリチウムイオン電池などの二次電池は繰り返し充放電が可能であり、ターフェル勾配は電極反応の特性評価に用いられることが紹介された。さらに、酸化亜鉛はガスセンサなどにも利用されている。 ③ 復習の内容 一次電池と二次電池の違いや、ネルンストの式による起電力の考え方を復習した。また、亜鉛メッキによる犠牲防食の仕組みや、鉛蓄電池・リチウムイオン電池の特徴を理解した。さらに、酸化亜鉛がガスセンサなどの機能性材料として活用されていることを確認した。
A. 化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する技術として、一次電池と二次電池は現代社会を支える重要な存在である。一次電池は内部の化学反応が一度進行すると元に戻せず、使い切りとなる電池である。一方、二次電池は外部から電気エネルギーを与えることで化学反応を逆方向へ進めることができ、繰り返し充電して使用できる。近年では、携帯電話やノートパソコン、電気自動車などの普及に伴い、高性能なリチウムイオン電池をはじめとする二次電池の重要性が急速に高まっている。一方で、一次電池は長期間保存が可能で自己放電が少ないため、災害用備蓄やリモコンなどの用途で広く利用されている。このように、それぞれの特徴を生かして適材適所で使用されている。 ダニエル電池は、1836年にジョン・ダニエルによって考案された代表的な一次電池であり、電池の基本原理を理解する上で重要な存在である。亜鉛板を硫酸亜鉛水溶液に、銅板を硫酸銅水溶液に浸し、両者を塩橋で接続して構成される。亜鉛極では亜鉛が酸化されて電子を放出し、銅極では銅イオンが電子を受け取って還元される。この電子の移動が外部回路を流れる電流となり、化学エネルギーが電気エネルギーへと変換される。ダニエル電池は分極が起こりにくく、比較的安定した電圧を維持できることから、ボルタ電池よりも優れた性能を有していた。 一次電池と二次電池はいずれも酸化還元反応を利用してエネルギー変換を行う点で共通しているが、反応の可逆性に大きな違いがある。さらに、ダニエル電池は電池反応の基本原理を理解するための代表例として現在でも教育や研究において重要な役割を果たしている。今後は再生可能エネルギーの利用拡大や脱炭素社会の実現に向けて、より高性能で安全性の高い二次電池の開発が一層求められる。その基礎となる電気化学の理解は、持続可能な社会を支える重要な知識である。
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A.
A.①化学エネルギーと電気エネルギーを双方向に変換するデバイスが電池である。使い切りの「一次電池」は、不可逆な化学反応を利用しているため一度放電すると元に戻らない。一方、外部から逆方向に電流を流す(充電)ことで、化学反応を巻き戻して繰り返し使えるのが「二次電池(充電池)」である。現代のモバイル社会を支えるリチウムイオン電池は、この「行き」と「帰り」の結晶構造の変化が極めてスムーズで、劣化しにくい材料を選び抜くことで実現している。化学反応の「可逆性」を極限まで高めることが、エネルギーを循環させる社会の鍵である。 ②アルカリ乾電池の構造を調べた。役割は調査を行った。グループ名は電池で共同著者は長谷部心紀、出谷和希である。本電池は容器内に正極の二酸化マンガンと炭素(MnO_2+C)、負極の亜鉛アマルガムゲル(Zn(Hg)ゲル)を配し、セパレータや吸液材、液漏れを防ぐガスケットで密閉された構造を持つ。議論では、精密機器の小型・軽量化を支える「優れた技術的利便性」を追求する価値観と、水銀(Hg)使用による環境負荷や幼児の誤飲リスクを懸念する「安全・環境重視」の価値観が出された。グループとしては、小型電池がもたらす利便性を享受しつつも、無汞化(水銀フリー)への代替技術開発や、確実な回収体制の構築が持続可能な社会に不可欠だと結論付けた。 ③充電式電池(二次電池)にするための工夫を調べた。二次電池は、充放電による電極物質の結晶構造の崩壊や、金属の針状析出(デンドライト)による短絡を防ぐ工夫がなされている。ニッケル水素電池などでは、活物質の脱離を防ぐバインダー(結着剤)の追加や、極板の体積変化を吸収する多孔質構造の採用により形状を維持する。リチウムイオン電池では、金属単体ではなくイオンのまま層間に嵌合する「インターカレーション反応」を利用し、物質の形状変化そのものを微細に抑えて可逆性を高めている。
A.LCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅)は、ZEHよりもさらに脱炭素性能を高めた住宅であり、建設時・運用時・廃棄時のCO?排出量を削減するとともに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用してライフサイクル全体のCO?収支をマイナスにすることを目指している。このような住宅の実現には、再生可能エネルギーの創出だけでなく、その電力を効率的に蓄える蓄電池技術が重要となる。蓄電池の容量は電気エネルギー量を表し、ワット(W)で表される仕事率や電力と、ワットアワー(Wh)で表されるエネルギーは異なる概念である。電池はイオン化傾向の大きい物質を負極、小さい物質を正極として組み合わせることで起電力を生み、放電によって電流を取り出す。電池のエネルギーは電圧と電気量の積で表され、重量エネルギー密度や体積エネルギー密度は電池性能を評価する重要な指標である。理論容量の計算にはファラデー定数が用いられ、リチウムイオン電池の正極活物質であるコバルト酸リチウムなどについて理論容量が求められるが、実際には活物質の非量論性やリチウムの出入りの制約により理論値通りにはならない。また、材料単体で優れた特性を示しても、電極として複合化し界面設計を最適化しなければ実用的な電池にはならない。電池性能には内部抵抗も大きく影響し、抵抗が増加すると容量低下や出力低下を招く。一方で、エネルギー貯蔵技術には蓄電池以外にもコンデンサ、揚水発電、フライホイールなどがあり、それぞれエネルギー密度やコストの面で特徴と課題を持つ。特に再生可能エネルギーの普及が進む中では、固定価格買取制度やH2V、水力発電などと組み合わせたエネルギーマネジメントが注目されており、高性能な蓄電池技術はLCCM住宅をはじめとする持続可能な社会の実現に欠かせない要素となっている。
A.①電池の基本原理から実用電池、さらにエネルギー利用との関わりまで幅広く学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置であり、電気エネルギーは電圧と電気量によって決まることを理解した。また、電気量はファラデーの法則に従い、反応する電子の物質量と関係していることを学んだ。電池の起電力は電極材料の化学ポテンシャルの差によって生じ、電極の組み合わせによって電圧が変化することも印象に残った。さらに、リチウムイオン電池や鉛蓄電池など、それぞれの電池にはエネルギー密度やコスト、安全性など異なる特徴があり、用途に応じて使い分けられていることを理解した。電池は身近な電子機器だけでなく、電気自動車や再生可能エネルギーの普及を支える重要な技術であり、今後の脱炭素社会の実現に欠かせない存在であると感じた。 ②演題:市販の電池の最大エネルギー密度 グループ名:金谷班 共著者名:金谷康生、我妻凱陽、高村陽和、松田麗央、三好駿斗 自分が発表の創作に果たした役割はデータ整理である。ダニエル電池のエネルギー密度の計算結果を整理し、発表がしやすいようにまとめ、ワークショップ課題に取り組んだ。グループではダニエル電池のエネルギー密度について議論した。ダニエル電池の重量エネルギー密度の上限はおよそ458Wh/kgであり、体積エネルギー密度の上限はおよそ1500Wh/Lである。これは活物質のみを仮定した理論値であり、実用値はこれよりも低くなる。 ③電池の原理を学んだことで、エネルギー技術が社会に果たす役割をより立体的に理解できた。化学反応で生じる電子の動きが電気量となり、材料の組み合わせで電圧が決まるという仕組みは、身近な電池にも高度な化学が凝縮されていると感じた。技術者として、こうしたエネルギー変換技術を社会価値へつなげる視点を深めたい。
A.第13回目では、電池が化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置であることを学んだ。スマートグリッドやV2Hなど、電池が現代社会のエネルギー利用を支える重要な技術であることを理解した。また、エネルギーは化学、熱、光、電気、力学の各形態の間で相互変換できることを確認した。 発表では、電池容量や起電力を決定する要因について説明した。ファラデーの法則を用いて電気量と物質量の関係を整理し、電池のエネルギーは電圧と電気量の積で表されることを示した。さらに、マンガン電池、鉛蓄電池、リチウムイオン電池などの特徴と用途を比較した。 復習では、一次電池と二次電池の違いや放電・充電の仕組みを整理した。実用電池では正極と負極の組み合わせによって起電力が決まり、高エネルギー密度化には高い起電力が重要であることを理解した。また、電気自動車や再生可能エネルギーとの連携が今後さらに重要になると感じた。
A. 今回の講義の再話について、今回はネルンストの式から電位プロファイルを求める事や、耐食メッキに関して、ターフェルの式を利用することで求めることが出来ると学習した。また、Zn酸化は、局部電池の発生に寄与しており、電池の起電力に関しては、酸化還元電位の発生によるものであると理解することが出来る。これについては、電池と、エネルギーの取り出しについて理解する事が大切であると分かる。 今回の班での発表の要旨について、題目は、アルカリ乾電池の構造であり、班名は無し、班員は齋藤考裕、小林もも、であり、自分の役割は調査であった。具体的には、アルカリマンガン電池の構造についてを取り扱い、実用電池と活物質によって成り立つものであると分かった。また、この電池の利点については、どこでも利用可能であることから、災害時の命綱として利用する事が出来るだろうと考えた。電池は、エネルギーを保存するものであるから、その役割を重要視することで、十全な災害への備えが可能になると考える。 今回の授業の復習について、同様に電池について取り扱った。電池は、亜鉛とアルカリによって構成されており、これは、電流の活性化とエネルギーの取り出し効率の向上に役立っていると考えることが出来る。近年では、二次電池が多くなり、電池の利便性は日々向上している。これについて、具体的な技術を知ることで、さらに電池の特性を生かした生活を送ることが出来るようになると考えた。
A.①講義の再話 今回の講義では、電位pH図を活用した金属腐食の仕組みや防食技術について学んだ。電位pH図は、金属が溶解しやすい環境や、不動態皮膜を形成して安定に存在できる条件を示したものであり、腐食現象を理解するために重要な指標である。また、腐食の進行速度を評価する方法として、ターフェルの式やターフェル勾配について学び、電極反応の速さを解析する考え方を理解した。さらに、鉄に対する亜鉛めっきでは、亜鉛が鉄よりも先に酸化することで犠牲アノードとして機能し、鉄を腐食から守る仕組みについて学んだ。そのほかにも、局部電池の形成が腐食を引き起こす原因になることや、乾電池では正極・負極の材料をスラリー状にして電極へ塗布する構造が採用されていることを理解した。 ②発表の要旨 課題では、ボタン型アルカリマンガン電池の構造について調べた。 ③復習の内容 講義と課題を通じて、金属腐食と電池の働きは、どちらも電気化学反応によって起こる現象であることを再確認した。電位pH図やターフェルの式は、腐食の発生条件や進行速度を理解し、適切な防食方法を考えるために重要な知識である。また、亜鉛めっきや犠牲アノードの技術は、実際の工業製品において金属を保護するために利用されていることを理解した。さらに、市販されている電池の構造やエネルギー密度について調べたことで、電池の性能は使用する材料や内部構造によって大きく変化することを学んだ。今後は、電気化学の基礎理論が実際の製品や技術開発にどのように応用されているのかを意識しながら、エネルギー技術や材料分野への理解を深めていきたい。
A.① 講義の再話 一次電池・二次電池および金属の防食における電気化学的原理について学習した。金属製電柱(鋼管柱)等では、標準電極電位が鉄(-0.44 V)より卑な亜鉛(-0.76 V)を被覆する溶融亜鉛めっき(犠牲防食)が施される。両者が接触すると約0.32 Vの電位差が生じ、亜鉛が優先的に溶け出して電子を供給することで鉄の電位が下がり、腐食速度が大幅に抑制される。ファラデーの法則に基づくと、亜鉛1 gが溶解する際に生じる電気量は約2,947 C(約0.82 Ah)に相当する。地際補強や設計上の浸水対策を含め、これら化学的・構造的アプローチにより長寿命化が実現されている。 ② 発表の要旨 リチウムイオン電池の構造とその作動原理についての発表が行われた。正極(コバルト酸リチウム等)と負極(グラファイト等)の間に有機電解液およびセパレータが配置された構造を持つ。充電時には正極からリチウムイオン(Li+)が脱離して層状構造の負極へ挿入(インターカレーション)され、放電時には逆の反応が進行する。高エネルギー密度と充放電の可逆性を両立する主要な二次電池システムとして整理された。 ③ 復習の内容 本講義および発表を通して、電極電位差を利用した「腐食の抑制(犠牲防食)」と「エネルギーの貯蔵・取り出し(電池)」が、いずれも電極での電子移動という共通の電気化学原理に基づいていることを確認した。犠牲防食における電気量の定量的評価や、リチウムイオン電池におけるイオン移動と充放電挙動の理解は、化学エネルギーと電気エネルギーの相互変換プロセスを網羅的に把握する上で重要である。
A. 本講義では、一次電池と二次電池についてと、電気量の計算について学んだ。一次電池は使い切りで充電不可の電池のことを指す。この電池は、長期保存に強くリモコンや懐中電灯に向いている。二次電池は充電して繰り返し使用可能な電池のことを指す。高出力で頻繁使用に適しており、スマートフォンや電動自動車で使われる。代表例はリチウムイオン電池である。電気量の計算では、ファラデー定数というものが使われ、これは、1モルの電子が持つ電気量の大きさである。つまり、1モルの単原子イオンを酸化還元するのに移動する電子の総電荷量を表す定数である。 発表をするためのグループワークでは、一次電池の構造を図示した。私たちのグループでは、ボタン電池について調べた。ボタン電池には、液漏れを防ぐためのパッキンが着いていることがわかった。 復習では、前回の講義内容の再話を行った。前回の授業では、フォトリソグラフィーについて学んだ。フォトリソグラフィーは、光を使って基板上に微細なパターンを形成する加工技術である。半導体製造やマイクロエレクトロニクス、MEMSなどで、回路や構造の形状をフォトレジストという感光性材料に転写するために使われるということを再度理解することができた。
A.【講義の再話】 第13回の講義では、一次電池と二次電池の仕組みやエネルギー変換について学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する装置であり、起電力は金属のイオン化傾向や酸化還元反応によって生じることを理解した。また、ファラデーの法則から電気量と物質量の関係を学び、電池容量や電解反応との関係についても理解した。さらに、電池は電気自動車や家庭用蓄電池などにも利用され、再生可能エネルギーの活用や脱炭素社会の実現に重要な役割を果たしていることを学んだ。 【発表の要旨】 今回の発表では、「アルカリ乾電池の構造」について調査した。アルカリ乾電池は、正極に二酸化マンガン、負極に亜鉛、電解液に水酸化カリウムを用いている。外装缶が正極となり、中央にはゲル状の負極が配置され、その間をセパレーターが隔てる構造となっている。この構造により内部抵抗を小さくし、大きな電流を安定して取り出せるため、マンガン乾電池よりも高い性能と長寿命を実現していることを学んだ。 【復習の内容】 復習では、電池は化学反応によって電気エネルギーを取り出す装置であり、金属のイオン化傾向や酸化還元反応が起電力を決定することを再確認した。また、アルカリ乾電池は内部構造を工夫することで高出力・長寿命を実現しており、現在の家庭用電池として広く利用されていることを理解した。さらに、蓄電池は再生可能エネルギーや電気自動車と組み合わせることでエネルギーの有効利用に貢献し、今後ますます重要な技術になると学んだ。
A.①本講義では、エネルギー変換と化学、特に一次電池と二次電池について学んだ。ステンレスが錆びにくい理由は、鉄にクロムやニッケルを加えることでクロム酸化物(CrOx)の不働態皮膜が形成され、金属内部を保護するためである。また、鉄製の電柱などの防食には亜鉛めっきが利用されており、亜鉛が鉄より先に溶解する「犠牲アノード」の働きによって鉄を腐食から守っている。 ②「アルカリ乾電池の構造」というテーマについて、小野朋夏、菊地真結、加藤美羽、山口柚佑理、佐藤詩音でアルカリ乾電池の構造について調査し、模式図を用いて説明した。アルカリ乾電池は、中心部に負極である亜鉛を配置し、その周囲にセパレーター、正極活物質、外装缶が順に配置されている。各部品には電池反応を効率よく進める役割があり、内部構造を理解することで、身近な電池がどのように電気エネルギーを取り出しているかを学ぶことができた。 ③今回の講義では、金属材料の腐食を防ぐ技術と、化学反応を利用して電気エネルギーへ変換する電池について学んだ。ステンレスの不働態皮膜や亜鉛めっきによる犠牲アノードは、どちらも金属の酸化反応を制御することで材料を長期間利用するための技術であると理解した。また、電池も酸化還元反応によって電子を移動させることで電気を取り出しており、腐食と電池反応は表裏一体の現象であることに気付いた。今後は、電池の性能だけでなく、材料の寿命や環境への影響も考慮したエネルギー技術について学びを深めたいと思った。
A.第13回では、電池内部で起こる化学反応や、電極材料の役割について学んだ。乾電池は化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する代表的な装置であり、正極、負極、電解液がそれぞれ異なる役割を担っていることを理解した。また、電池の構造を知ることで、安定して電流を供給できる仕組みについて学ぶことができた。 発表では「アルカリ乾電池の構造」をテーマに調査した。アルカリ乾電池は外装缶が正極となり、正極には二酸化マンガン、負極には亜鉛、中央には集電体が配置され、その周囲に電解液が充填されていることを説明した。また、円筒形の構造を採用することで効率よく反応が進み、長時間安定して電力を供給できることを学んだ。 今回の講義では、普段何気なく使用している乾電池の内部構造を初めて詳しく知ることができた。小さな電池の中には多くの工夫が施されており、電気化学の知識が身近な製品にも活用されていることを実感した。
A.①講義では、一次電池と二次電池の違いや、化学エネルギーと電気エネルギーの相互変換について学んだ。一次電池は放電のみ可能で再充電できないのに対し、二次電池は充電によって化学反応を逆向きに進め、繰り返し使用できることを理解した。また、市販電池のエネルギー密度や電池効率、安全性について学び、用途に応じて適切な電池が選択されていることを理解した。さらに、電池技術は携帯機器や電気自動車など幅広い分野で利用され、脱炭素社会の実現に重要な役割を果たしていることを学んだ。 ②発表では、市販電池の最大エネルギー密度やアルカリ乾電池の構造、二次電池の特徴について説明した。アルカリ乾電池では、亜鉛と二酸化マンガンを電極材料として使用し、高いエネルギー密度と安定した放電性能を実現していることを紹介した。また、リチウムイオン電池などの二次電池は充放電を繰り返すことができ、電気自動車やスマートフォンなどに広く利用されていることを説明した。さらに、電池効率や安全性を向上させるためには、電極材料や電解液の改良、適切な充電制御が重要であることを学んだ。 ③復習では、一次電池と二次電池の構造や特徴を整理するとともに、アルカリ乾電池の反応やリチウムイオン電池の充放電の仕組みについて確認した。また、市販電池のエネルギー密度を比較し、用途によって最適な電池が異なることを理解した。さらに、過充電や過放電が電池性能や安全性に与える影響について調べ、バッテリーマネジメントシステム(BMS)の役割についても復習した。今回の復習を通して、電池技術はエネルギー変換だけでなく、再生可能エネルギーの利用拡大や電動化社会を支える重要な技術であることを学ぶことができた。
A.[講義の再話] 実用化されている一次電池の多くでは、正極活物質に金属酸化物、負極活物質に亜鉛、電解液にアルカリ溶液が用いられている。まず、正極活物質として金属酸化物が用いられる理由は、酸化数の変化によって電子を受け取りやすく、高い電位を得られるためである。また、二酸化マンガンなどは安価で資源が豊富であり、安全性にも優れている。 一方、負極活物質には亜鉛が広く用いられている。亜鉛は標準電極電位が低く、酸化されやすいため電子を放出しやすく、高い起電力を得ることができる。また、理論容量が比較的大きく、安価で加工しやすく、安全性も高いことから、一次電池の負極材料として適している。 [発表の要旨] 円筒型リチウムイオン電池18650型を選んだ。代表例として、Panasonic NCR18650B、公称電圧:3.6V、容量:約3400 mAhを取り上げる。重量エネルギー密度は254Wh/kg、体積エネルギー密度は0.74Wh/cm3と計算された。よって、18650型リチウムイオン電池の仕様は、重量エネルギー密度を重視した設計となっていることが分かる。 [復習の内容] 18650型リチウムイオン電池は、ノートパソコンや電動工具、電気自動車など、軽量化が求められる用途に広く用いられている。そのため、限られた重量でできるだけ多くのエネルギーを蓄えられるよう、高容量の正極・負極材料を採用し、電池ケースや集電体などの非活物質をできるだけ少なくする設計が行われている。一方で、円筒形状を採用することで電極を効率よく巻回し、内部空間を有効利用しているため、体積エネルギー密度も高い値を実現している。しかし、実際の電池には活物質以外にもケース、セパレータ、電解液、安全機構などが必要であり、理論値どおりのエネルギー密度にはならない。そのため、実際の電池設計では重量エネルギー密度や体積エネルギー密度だけでなく、安全性、寿命、急速充電性能などとのバランスを考慮した最適化が行われている。
A.(1)講義内容の再話 本講義では (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、 (3)復習
A.①講義の再話 金属の腐食および防食現象は、標準電極電位とイオン化傾向の絶対差に基づく電位差として理論的に説明される。鉄構造物に対する亜鉛などの犠牲アノードによるカソード防食は、特定の電位差を維持することによりアノード反応を意図的に一方の金属へ集中させる電気化学的制御手法である。これらに作用するイオン濃度や温度の影響をネルンストの式で補正し、ターフェルの式を用いて流れる腐食電流密度を計算することにより、防食寿命や進行速度を定量的に予測・設計することが可能となる。 ②発表の要旨 演題「市販電池の最大エネルギー密度を見積もろう」、グループ名「市販の電池」、共著者(神山結菜、田中心優、高橋風乃明、高橋鉱太朗)、私の役割「Conceptualization」。本ワークショップでは、酸化銀ボタン電池の構造解析や、円筒型リチウムイオン電池(18650形など)におけるエネルギー密度の見積もりについて議論した。リチウムイオン電池は正極にリチウム含有金属酸化物、負極に黒鉛、有機電解液を用いることで高いエネルギー密度を実現している。電気自動車などの軽量化が求められる用途と、スマートフォンなど限られた空間で高容量が求められる用途に応じて、重量エネルギー密度と体積エネルギー密度のどちらを優先すべきか適した設計がなされている理解をグループで共有した。 ③復習の内容 復習として「水溶液中におけるイオン移動度の違いと導電機構」について考察を行った。一般的なイオンは水和状態による立体的な抵抗を受けながら移動するため泳動速度が制限されるのに対し、水素イオン(プロトン)や水酸化物イオンは非常に高い移動度を示す。これはプロトンが水分子間をバケツリレーのように掛け渡されて移動するグロタス機構によって高速な電荷輸送が実現されるためであり、電気化学デバイスにおける電解質選定の重要性について理解を深めた。
A.
A. 今回の講義では、一次電池と二次電池を中心に、電池が化学エネルギーを電気エネルギーに変換する仕組みについて学んだ。電池から取り出せるエネルギーは電圧と電気量によって決まり、電気量は活物質の量とファラデーの法則に関係していることが分かった。また、アルカリマンガン電池やリチウムイオン電池の構造、電池容量や内部抵抗、エネルギー密度などの性能を表す値についても学んだ。一次電池は基本的に使い切りで、二次電池は充電によって繰り返し使えることも確認した。 私たちのグループでは、ボタン形アルカリマンガン電池の構造について話し合った。電池の中には、正極合剤として二酸化マンガンと炭素、負極として亜鉛、電解液として水酸化カリウムなどが使われていることを図にまとめた。また、正極と負極の間にはセパレータがあり、直接触れないようにしながらイオンが移動できる構造になっていることを確認した。小さいボタン形の電池でも、複数の材料を組み合わせることで電気を取り出せるようになっていることが分かった。 復習では、一次電池と二次電池の違いについて調べた。アルカリマンガン電池は一次電池であり、放電によって反応が進むと基本的には元の状態に戻せないため、使い切りとなる。一方、リチウムイオン電池は二次電池であり、充電することでリチウムイオンを再び移動させ、繰り返し使用できる。また、リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いため、スマートフォンや電気自動車など幅広い製品に使われていることが分かった。
A.① 講義では、亜鉛の電位-pH図やネルンストの式を用いて、金属の腐食と防食の仕組みについて学んだ。亜鉛は酸化されて亜鉛イオンとなる反応を示し、その電極電位はネルンストの式に従って亜鉛イオン濃度の変化によって変化することを理解した。また、鉄は酸化されて腐食するため、局所電池の形成によって腐食反応が進行することや、電位差が腐食速度に影響することを学んだ。金属製の電柱などが錆びにくい理由としては、溶融亜鉛めっきによって表面が保護され、酸素や水分との接触が抑えられるだけでなく、亜鉛が鉄より先に溶解する犠牲防食作用が働くためである。さらに、外部電流を利用して金属を保護するカソード防食法や、電極反応速度を表すターフェル線・ターフェル勾配についても学習した。また、亜鉛1 gがすべてイオン化した際の電気量は約0.82 Ahであり、電気化学反応と電池容量の関係を理解した。これらの知識は、防食技術だけでなく、ダニエル電池やリチウムイオン電池などの電池開発や材料設計にも活用される重要な基礎である。 ②ワークショップでは電池の構造と動作原理について学んだ。空気電池は、空気中の酸素を正極の活物質として利用するため、高いエネルギー密度を実現できる電池である。電池は正極、負極、セパレータ、ガスケット、吸液体などで構成され、正極側には空気を取り込むための空気孔が設けられている。負極には亜鉛が用いられ、放電時には亜鉛が酸化されて電子を放出する。一方、正極では空気中の酸素が電子を受け取り、水と反応して還元されることで電流が流れる。セパレータは正極と負極の接触を防ぎながらイオンのみを通過させ、ガスケットは電解液の漏れや短絡を防止する役割を果たす。空気中の酸素を利用するため、電池内部に酸化剤を大量に保持する必要がなく、小型・軽量で長時間使用できることが特徴である。このような特性から、空気電池は補聴器や医療機器などの小型電子機器を中心に利用されており、高容量電池として今後のさらなる応用も期待されている。 ③ 実用電池の多くで電解液にアルカリ溶液、負極活物質に亜鉛が組み合わせて使われるのには、それぞれに優れた化学的特性があるためである。 まず電解液にアルカリ溶液を用いる理由は、溶液の濃度を高めることで溶液抵抗を低く抑えられる点にある。これにより、化学エネルギーから電気エネルギーへ変換する際のロスを最小限に抑え、効率的な電力供給が可能となる。 一方、負極に亜鉛が選ばれるのは、第一に金属として比較的軽量であり、エネルギー密度を高めやすいためである。さらに重要な特長として、亜鉛はアルカリ溶液中で表面に不動態を形成するため、過度な腐食や不要な自己放電が抑制される。これにより、使いたいときに確実に性能を発揮できる優れた保存性と信頼性が実現されている。このように、両者の相性の良さが実用電池の基本を支えていると考える。
A.①講義の再話 講義では、化学エネルギーを電気エネルギーに変換する電池の仕組みについて学んだ。一次電池は化学反応が一方向に進み、使い切ると再利用できないのに対し、二次電池は充電によって反応を逆転させ、繰り返し使用できる特徴を持つ。亜鉛‐マンガン電池やリチウムイオン電池を例に、電極反応の違いとエネルギー密度の関係を理解した。電池はエネルギー変換技術の代表であり、持続可能な社会に欠かせない装置であることを学んだ。 ②発表の要旨 発表では、一次電池と二次電池の構造と反応の違いを中心に整理した。一次電池は高い安定性と長期保存性を持ち、二次電池は充放電を繰り返すことで資源効率を高める。リチウムイオン電池ではイオンの移動によって高い電圧と軽量化を実現していることを説明した。電池の選択は用途や環境負荷に直結し、エネルギー変換効率の向上が今後の技術課題であるとまとめた。 ③復習の内容 復習では、電池反応の基本式を整理し、化学反応の方向性がエネルギー変換にどう関わるかを確認した。一次電池では反応が不可逆であり、二次電池では外部電力により逆反応が可能になる。電極材料や電解質の選定が性能を左右することを理解した。電池技術は化学と電気の融合であり、再生可能エネルギーの貯蔵やモビリティ分野への応用に直結する重要なテーマであると再認識した。
A.本講義では、エネルギー変換と化学をテーマとして、一次電池と二次電池の原理や特徴について学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置であり、一次電池は使い切り型、二次電池は充電して繰り返し使用できる電池である。講義では、電池の起電力やエネルギー密度、効率、安全性について学ぶとともに、実用電池に用いられる材料や構造について理解を深めた。また、近年は電気自動車や再生可能エネルギーの普及に伴い、高性能な二次電池の重要性が高まっていることも学んだ。 私は、市販電池のエネルギー密度やアルカリ乾電池の構造、二次電池の特徴について調査した。市販の電池は限られた体積や質量で多くのエネルギーを蓄える必要があり、エネルギー密度の向上が重要である。実用電池に亜鉛とアルカリ電解液が用いられる理由は、亜鉛が安価で入手しやすく、比較的大きな電気エネルギーを取り出せるためである。また、アルカリ電解液は導電性が高く、電池の内部抵抗を小さくできるという利点がある。アルカリ乾電池は、中心部に二酸化マンガンと炭素材料からなる正極、その周囲に水酸化カリウム電解液と亜鉛負極を配置した構造を持つ。この構造により、高い容量と安定した放電特性を実現している。さらに、充電式電池を実現するためには、充放電を繰り返しても電極材料が大きく劣化しない可逆的な電極反応が必要である。リチウムイオン電池では、リチウムイオンが正極と負極の間を移動することで充放電を行っている。また、電池効率や安全性を向上させるためには、内部抵抗を小さくすることや、発熱を抑える材料・構造を採用することが重要である。過充電や短絡による事故を防ぐ保護回路も安全性向上に大きく貢献している。 今回の講義を通して、電池は単に電気を取り出す装置ではなく、材料科学や電気化学の知識が集約された技術であることを理解した。特に、実用電池に亜鉛やアルカリ電解液が採用されている理由には、コストや性能、安全性など多くの要素が関係していることが分かった。また、二次電池では可逆反応を利用することで繰り返し使用できることを学び、リチウムイオン電池が現代社会で広く利用されている理由についても理解を深めることができた。近年は電気自動車や再生可能エネルギーの普及により、高性能で安全な蓄電技術の需要が高まっている。今後はエネルギー密度の向上だけでなく、資源問題やリサイクル技術も重要になると考えられる。今回学んだ内容は、持続可能な社会の実現を考える上でも重要であり、今後の研究や技術開発においても電池技術が大きな役割を果たすと感じた。
A.ネルンストの式とは、電極電位が温度や溶液中のイオン濃度(活量)によってどのように変化するかを表す式である。電気化学において、電池の起電力や電極反応の平衡電位を求めるために用いられる。ネルンストの式から、電極電位は溶液中のイオン濃度が変化すると変化することが分かる。例えば、金属イオン濃度が高くなると電極電位は変化し、電池の起電力にも影響を与える。この式は、電池の電圧計算、pH測定、電気化学センサーの解析など、電極反応を扱う多くの分野で利用されている。 ターフェル線とは、電極反応の反応速度や電極反応の起こりやすさを評価するために用いられるグラフであり、電気化学反応の解析に広く利用されている。ターフェル線は、横軸に電流密度の対数、縦軸に過電圧をとって表す。電極反応では、理論的な平衡電位から実際の電位がずれることがあり、その差を過電圧という。ターフェル線の傾きから、電極反応の速度や反応機構を評価することができる。また、直線部分を外挿することで交換電流密度を求めることができ、電極触媒の性能評価にも利用される。ターフェル線は、燃料電池、電池材料、腐食反応、電解反応などにおいて、電極反応の速さや過電圧の原因を調べるための重要な解析手法である。
A. 第13回の講義では、金属の防食技術とリチウムイオン電池の構造について学んだ。屋外で使用される金属製ポールは、腐食反応を遅らせるためにさまざまな防食技術が用いられている。ステンレス鋼は不動態皮膜によって錆びにくく、鉄製ポールには溶融亜鉛めっきが施され、亜鉛が先に腐食する犠牲防食によって鉄を保護することを理解した。また、粉体塗装やアルマイト処理も耐食性を高める方法であることを学んだ。さらに、リチウムイオン電池は正極、負極、電解液、セパレータ、集電体で構成され、それぞれが安全かつ効率的に充放電を行うために重要な役割を担っていることを理解した。 グループでは、リチウムイオン電池の構造と各部品の役割について調査した。正極にはコバルト酸リチウムやリン酸鉄リチウム、負極には黒鉛が主に使用され、充放電時にリチウムイオンが両極間を移動することで電気エネルギーを取り出すことを確認した。また、セパレータはリチウムイオンだけを通し、電子は通さないことで短絡を防ぎ、安全性を確保していることを学んだ。 授業後には、リチウムイオン電池の用途について調べた。スマートフォンやノートパソコン、電気自動車など幅広い製品に利用されており、高いエネルギー密度と繰り返し充放電できる点が大きな特徴であることを知った。また、防食技術も電池材料の耐久性向上に重要であり、表面処理や材料選択が製品の寿命や安全性に大きく関わっていることを理解した。今回の学習を通して、身近な製品には材料工学と電気化学の技術が活用されていることを学んだ。
A.「13. エネルギー変換と化学―一次電池と二次電池ー-」について、(1)化学エネルギーから電気エネルギーの変換は、自発的な酸化還元反応を利用して、物質の持つ化学エネルギーを電気エネルギーとして取り出す仕組みである。一次電池・二次電池では、内部の活物質(二酸化マンガンや金属リチウムなど)が酸化・還元される際の化学変化を利用して外部に電流を供給する。燃料電池では、水素などの燃料と酸素を供給し続け、その化学反応によって直接電気を取り出します。燃焼プロセスを挟まないため、高いエネルギー変換効率をほこる。電気エネルギーから化学エネルギーの変換は外部から電気エネルギーを供給することで、本来は自発的に進まない化学反応を強制的に起こす仕組みである。 二次電池の充電では、放電時とは逆の方向へ電子やイオンを移動させ、化学物質をもとの状態にリフレッシュしてエネルギーを蓄える。電気化学的表面処理では、外部電源から電圧を印加し、アルミニウム表面に強制的に厚い酸化皮膜を形成させるアノード酸化も、電気エネルギーを化学構造に変換するプロセスである。 (2)発表要旨について、アルカリ乾電池の構造であり、グループ名は電池、グループに属した人は平嶺輝幸、本名玄樹、後藤匠、大屋健太郎、越須賀太陽であった。役割としては、可視化を行った。ペーパーラインド方式の乾電池は、円筒形の金属容器の内部に正極や電解液、集電体が緻密に配置された構造をしている。負極では、最外殻を兼ねる円筒形の容器で、材料に亜鉛(Zn)が使われる。この亜鉛缶自体が負極として機能すると同時に、化学反応によって徐々に溶け出していく容器の役割も果たす。亜鉛缶の内壁に沿って、デンプンなどを塗布したセパレータが筒状に敷かれています。。正極と負極が直接接触してショートするのを防ぎつつ、電解液を保持する役割を持つ。正極合剤は紙セパレータの内側に充填される黒色の混合物で、主成分の二酸化マンガンに、導電性を高めるための黒鉛や電解液が混ぜられている。集電体には、正極合剤の中心に一本の炭素棒が突き刺さっている。これが正極からの電気を集める集電体として機能し、頭部には金属製の正極端子板が接続される。電解液は、塩化亜鉛や塩化アンモニウムの水溶液が用いられ、紙セパレータや正極合剤に含浸されている。 (3)電池効率と安全性を向上させるにはどうしたらいいかでは、電池効率の向上には、内部抵抗を小さくするために、導電性の高い電極材料や電解液を用いることで、エネルギー損失を減らすことや、高性能な電極材料を使用することで、リチウムイオンを効率よく出し入れできる材料を用いて、充放電効率を高める。そして、電極構造を最適化するために、電極の表面積を大きくし、イオンや電子が移動しやすい構造にすることで、反応効率を向上させることなどが電池効率の向上に必要である。 安全性の向上には、電池管理システム(BMS)を導入することで、過充電・過放電・過電流を防止し、温度や電圧を常に監視する。また、熱に強い材料や電解液を使用することで、発火しにくい電解液や耐熱性の高いセパレーターを用いて、熱暴走を防ぐ。そして、放熱性を向上させることで、冷却機構や放熱設計により、電池内部の温度上昇を抑えることなどが安全性の向上に必要である。 充電式電池(二次電池)にするための工夫は何か?では、リチウムイオン電池では、リチウムイオンが正極・負極の結晶構造の中にインターカレーションすることで充放電を行う。電極材料そのものはほとんど溶けたり析出したりしないため、電極の形状が維持され、繰り返し使用できるように工夫されている。 正極にはリチウムコバルト酸化物、リン酸鉄リチウム、三元系材料など、負極には黒鉛など、リチウムイオンの出入りを繰り返しても結晶構造が壊れにくい材料が用いられている。 負極表面には充電初期にSEI膜と呼ばれる薄い保護膜が形成される。この膜が電解液の分解を抑えながらリチウムイオンだけを通すため、電極の劣化を抑え、長寿命化に役立っている。 実用電池にはなぜ亜鉛とアルカリが使われるかでは、負極活物質に亜鉛が使われるのは、亜鉛はイオン化傾向が高く、電子を放出しやすいため、電池の負極として優れたエネルギーを生み出せるため、イオン化傾向が高い金属は水と反応して勝手に水素ガスを出して溶けてしまいがちだが、亜鉛は強アルカリ性溶液中で表面に薄い被膜を形成し、腐食が抑制されるという非常にすぐれた特性を持っているからである。 電解液にアルカリ溶液が使われるのは、水酸化カリウムなどの強アルカリ溶液は非常に高い濃度まで溶かすことができる。イオン濃度を高めることで電解液の抵抗を大幅に下げられるため、大電流を取り出した際のエネルギーロスを最小限に抑えられるからである。 正極活物質に金属酸化物が使われるのは、二酸化マンガンや酸化銀などの金属酸化物は電子を受け取る能力が高く、負極の亜鉛との電位差を大きく取ることができるため、高い起電力を得られるからである。
A.
A.7/15 ①講義では、一次電池と二次電池の仕組みや違いについて学んだ。一次電池は基本的に使い切りであるのに対し、二次電池は充電によって繰り返し使用できる。また、電池のエネルギー密度や効率、安全性を高めるためには、電極材料や電解質、電池構造の工夫が重要であることを学んだ。 ②発表では、ペーパーラミネート式電池の構造について説明した。正極材料、亜鉛などの負極材料、電解質、セパレーターを積層することで電池が構成されている。また、薄くて軽い形状にできるため、さまざまな電子機器への利用が期待できることを紹介した。 ③腐食の種類と防食方法、プリント基板のエッチング手順、ウェットエッチングとドライエッチングの違い、リードフレームやグラビア印刷の製版方法、電位-pH図の見方について復習した。
A.①今回の講義では、電池が生活の中で果たす役割と、エネルギー変換技術の広がりを学んだ。電池は化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置であり、家庭用から産業用まで幅広く利用されている。特にLCCM住宅(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス住宅)は、建設から廃棄までのCO?排出量をマイナスにする先導的な住宅として紹介された。さらに、電気自動車の電池を住宅用蓄電池に再利用するV2H技術が、再生可能エネルギーの安定供給に貢献することを学んだ。 ②発表では、エネルギーの形態と変換の関係を整理した。化学・電力・力学・光・熱の五つのエネルギーは相互に変換可能であり、電池はその中心的な装置である。スマートグリッドや太陽光発電では、電気を「動力」としてだけでなく「情報」としても扱う。電気自動車の蓄電池容量は約40kWhで、家庭用電池の4倍に相当するため、地域単位でのエネルギー循環が可能になる。講義では、エネルギーを「ためる」「動かす」「変える」という視点で捉えることが重要だと強調された。 ③今回の内容から、電池は単なる電源ではなく、社会のエネルギー循環を支える「化学的インフラ」であると理解した。再生可能エネルギーの不安定さを補う蓄電技術や、電気自動車のリユースは、持続可能な社会の鍵となる。エネルギー化学は、物質の性質を利用してエネルギーを変換・貯蔵する学問であり、生活のすべてに関わる。電池を通して、科学技術が環境問題の解決に直結することを実感した。
A.
A.① 今回の講義では、電位pH図を利用した金属の腐食現象や防食方法について学習した。電位pH図は、金属が溶解して腐食する条件や、酸化皮膜を形成して安定に存在できる条件を電位とpHの関係から示したものであり、腐食の発生を予測する上で重要な役割を持つことを理解した。また、腐食反応の速度を評価するためのターフェルの式やターフェル勾配について学び、電極反応の進行速度を定量的に解析する方法を理解した。さらに、鉄の亜鉛めっきでは、亜鉛が鉄よりも先に酸化されることで鉄を保護する犠牲アノードの仕組みが利用されていることを学んだ。加えて、腐食は局部電池の形成によって進行することや、乾電池では正極・負極の材料をスラリー状に加工して電極として利用する構造が採用されていることを理解した。 ②ボタン電池の模式図を描いた。負極合剤や正極合剤などが入っている。 ③ 講義や課題を通して、金属の腐食現象と電池の発電原理は、どちらも酸化還元反応を中心とした電気化学的な現象であることを理解した。電位pH図やターフェルの式を用いることで、金属が腐食しやすい条件や反応速度を評価でき、防食技術の検討に役立つことを学んだ。また、亜鉛めっきによる犠牲防食は、実際の建築材料や工業製品などで利用されており、電気化学の知識が実用的な技術として活用されていることを理解した。さらに、市販されている電池の構造やエネルギー密度について調べたことで、電池の性能は使用する材料や内部構造によって大きく変化することを学んだ。今後は、電気化学の基礎理論と実際の製品や技術との関係を意識しながら学習を進め、エネルギー分野や材料開発に応用できる知識を身に付けていきたい。
A.第13回の講義「エネルギー変換と化学―一次電池と二次電池―」では、化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する電池の仕組みについて学んだ。一次電池は一度使い切ると再利用できない電池であり、二次電池は充電によって繰り返し使用できることを理解した。また、それぞれの電池は用途や特徴が異なり、身近な電子機器や自動車などで幅広く利用されていることを学んだ。 発表では、一次電池には乾電池、二次電池にはリチウムイオン電池やニッケル水素電池などがあり、用途に応じて使い分けられていることが紹介された。さらに、エネルギー化学との関連では、二次電池は電気自動車や再生可能エネルギーの蓄電システムに不可欠な技術であり、持続可能な社会の実現に大きく貢献していることを学んだ。 今回の復習を通して、電池は私たちの生活を支える重要なエネルギー変換装置であることを改めて理解した。今後は、電池の性能向上や長寿命化が省エネルギーや環境負荷の低減につながることを意識しながら、エネルギー化学への理解をさらに深めていきたい。
A.① 講義の再話 講義では、電池が化学エネルギーを電気エネルギーへ変換する仕組みを中心に学んだ。まず、電池の起電力は金属のイオン化傾向や化学ポテンシャルの差から生じることを確認し、一次電池と二次電池の違いを整理した。乾電池やアルカリマンガン電池では、亜鉛が負極活物質として使われ、固体酸化物の正極合材が反応を担う構造が紹介された。リチウムイオン電池では、正極・負極とも固相反応で構造を保ちつつリチウムが出入りする仕組みを学び、内部抵抗や過電圧が電池性能に影響することも理解した。さらに、電池のエネルギー密度は起電力と電気量の積で決まり、活物質の物質量や電子数が理論容量を左右することが示された。燃料電池の例では、水素と酸素の反応を利用した発電の仕組みが紹介され、電池技術がエネルギー社会と深く結びついていることが強調された。 ② 発表の要旨 発表では、各種電池の構造と特徴を比較しながら、エネルギー変換の仕組みを整理した。乾電池では、亜鉛缶・セパレータ・正極合材・炭素棒という構造を示し、アルカリ溶液を使うことで導電性が向上する理由を説明した。アルカリマンガン電池の反応式を示し、正極と負極の酸化還元反応から起電力が決まることを述べた。リチウムイオン電池では、正極のLiCoO?と負極の炭素がリチウムを出し入れすることで充放電が成立することを紹介し、体積変化や界面抵抗が性能に影響する点を説明した。また、電池の歴史としてガルバニ電池やボルタの電堆が紹介され、現代の電池技術が長い発展の上に成り立っていることを示した。最後に、燃料電池自動車の例を挙げ、電池技術がモビリティやエネルギー政策にも関わることをまとめた。 ③ 復習の内容 復習では、電池の起電力・内部抵抗・容量の関係を整理した。開回路電圧は起電力そのものだが、負荷をつなぐと内部抵抗によって電圧が低下し、閉回路電圧となることを確認した。短絡電流や最大出力の条件を見直し、電池のパワーが内部抵抗に強く依存することを理解した。また、ファラデー定数を用いて活物質の理論容量を計算する練習を行い、電池のエネルギー密度が活物質の物質量と電子数で決まることを再確認した。乾電池やアルカリマンガン電池の反応式を復習し、正極・負極の役割を整理した。さらに、リチウムイオン電池の充放電曲線やSOC?OCVの関係を見直し、電池管理におけるカットオフ電圧の重要性を理解した。最後に、電池の種類と用途を振り返り、エネルギー化学の基礎が実用技術に直結していることを確認した。
A.(1)講義の再話 今回の講義では、電位pH図を用いて金属の腐食や防食について学んだ。電位pH図は、金属が腐食しやすい条件や不動態を形成して安定な条件を示す図であり、腐食現象を理解する上で重要である。また、腐食速度を評価するためのターフェルの式やターフェル勾配について学び、電極反応の速度を解析する方法を理解した。さらに、鉄の亜鉛めっきでは、亜鉛が鉄より先に酸化される犠牲アノードとして働き、鉄の腐食を防ぐ仕組みを学んだ。加えて、局部電池の形成が腐食の原因となることや、乾電池では正極・負極の活物質をスラリー状にして電極へ塗布する構造が用いられていることも学んだ。 (2)発表の要旨 課題では、市販の電池の最大エネルギー密度について調べ、電池の構造を整理した上でエネルギー密度を見積もった。電池は正極、負極、電解液、セパレーターなどで構成されており、それぞれが電気エネルギーを効率よく取り出すために重要な役割を果たしている。エネルギー密度は、電池の容量と電圧から求められ、単位質量当たりにどれだけのエネルギーを蓄えられるかを示す指標である。この値が大きいほど、小型・軽量で長時間使用できる電池となるため、携帯機器や電気自動車などでは高いエネルギー密度が求められていることを理解した。 (3)復讐の内容 講義と課題を通して、腐食の仕組みと電池の原理はどちらも電気化学反応に基づいていることを改めて理解した。電位pH図やターフェルの式は、腐食を予測し防食方法を考える上で重要な知識であり、亜鉛めっきや犠牲アノードは実際の工業製品でも広く利用されている技術である。また、市販電池の構造やエネルギー密度を調べたことで、電池性能は材料や構造によって大きく左右されることを学んだ。今後は、電気化学の理論と実際の製品開発とのつながりを意識しながら理解を深め、エネルギー技術や材料開発に役立つ知識を身に付けていきたい。
A.第13回の講義では、エネルギー変換と化学をテーマに、一次電池と二次電池について学んだ。まず、電池が化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置であることを再確認し、そのエネルギーの表し方として電力量と仕事率の違いが強調された。電力量はワットアワーで表される蓄えられたエネルギーの総量であり、一方で仕事率はワットで表される単位時間あたりのエネルギーの変換量である。特に蓄電池の容量は電気エネルギーとして評価されるため、両者を区別して理解することが重要であると感じた。また、電池はサイズによって取り出せるエネルギーが変化し、用途に応じた設計が必要であることも学んだ。さらに、電気エネルギーが電圧と電気量の積で表されることを理解し、電池の基本的な性質を数式的にも把握することができた。 発表では、アルカリ乾電池の構造について調べた。アルカリ乾電池は、正極に二酸化マンガン、負極に亜鉛を用い、電解質としてアルカリ性の電解液を使用している構造を持つ。この構造により、従来のマンガン乾電池よりも高い出力と長寿命が実現されている。また、内部の構造が工夫されており、電極の配置や電解液の状態によって効率よく反応が進むように設計されていることを理解した。身近に使われている電池であっても、その内部には高度な技術が詰め込まれていることを実感した。 復習では、電池におけるエネルギーの考え方を整理し、電力量と仕事率の違いを改めて確認した。また、電気エネルギーが電圧と電気量の積で表されることを踏まえ、どのようにしてエネルギーが決まるのかを理解し直した。さらに、一次電池と二次電池の違いについても復習し、使い切り型と充電可能な電池の特徴を区別できるようにした。今後は、これらの基礎をもとに、より効率の良いエネルギー利用や新しい電池技術についても関心を持って学んでいきたい。
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<a href='https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/WebClass/WebClassEssayQuestionAnswer.asp?id=533'>
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大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。