大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
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A.(1)再話 アルツハイマー病が認知症とイコールなのではなく、アルツハイマー型認知症という原因の一つであるというように、技術者にはその分野の専門的な知識が求められる。近年はバイオテクノロジーの発展が目覚ましく、クリスパーCas9などを利用したゲノム編集などもできるようになり、まだ人々の中で共通の倫理観が形成されていない。ヒトクローンの作製は現在禁止されているが、生まれてくる子供の遺伝子を編集して病気にかかりにくくする行為が良いのか悪いのかや、少し変わるが年齢的に体が動かなくなり寝たきりで生活する人を安楽死させることは本当に違法で良いのかなど、今までの倫理観を更新することが求められている。 また、情報分野でも急な発展に倫理観が追い付いていない。SNSでよく見る詐欺や闇バイトにつられてしまうことっであったり、ウイルスソフトを広範囲に配布して情報を抜き取る犯罪だったり、匿名で投稿できることを理由に他人への誹謗中傷をちゅうちょなく行ったりと問題は山積みである。 (2)要旨 グループディスカッションで、ヒトクローンの作製について話し合った。人間のクローン作製を認めることで、移植臓器の供給問題解決やES細胞(受精卵)の採取ができるようになる。これにより救われる人は大勢いることが予測できるが、遺伝子を操作して作ったクローン人間の人権について扱いが非常に難しい。もしヒトクローンを作成するのであれば、人間とクローンの間にどのような境界線を引くのかが最重要の課題となる。 (3)復習 現在では、動物実験の段階でクローンには急激な老化や奇形、免疫異常など様々な問題がある。実用化される日が来るのかもしれないが、現在の倫理観でクローンが認められる日が来ることが想像できない。
A.(1)【講義の再話】 第7回の講義では倫理が問われるとき・バイオテクノロジーと情報技術について学んだ。Winnyはインターネット上で個人のパソコン間で管理されたサーバーを経由せずに大きなデータやファイルを自由に交換できるようにするソフトウェアである。画期的なソフトであったが、作製者が著作権法で逮捕される等の事件が起きた。発展に伴い開発された新技術は開発者か使用者か責任の所在が曖昧であるがゆえに慎重に普及を進める必要がある。また、ゲノム編集の技術も有効活用するために倫理観や法を理解、遵守する必要がある。 (2)【ワークショップ課題の発表要旨】演題:自分の良心に素直に従えないときは? グループ名:なし メンバー:後藤将太、古川智之、山田結介、三好駿斗 技術者として自分の良心に素直に従えない時どうするか議論した。技術者が組織の方針により自らの良心に素直に従えない場面に陥った時は損得勘定を捨て、冷静になり自身の行動が及ぼす影響や結果を客観的に判断した上で実行に移すことが大切であると考えた。 (3)【復習の内容】 Winnyに関連してMP3とP2P技術について調べた。P2P技術はサーバーを経由せずにPC等の端末同士が直接データを送受信できる通信技術である。MP3技術は人間の耳が聞き取りにくい周波数の音を間引くことで、音質を保ちつつファイルサイズを約10分の1にすることができるものである。また、PureP2P技術と仮想通貨・暗号資産・デジタル通貨は中央管理をすることがなく個人で繋がるという共通点があると分かった。
A.(1)講義内容の再話 講義では、情報技術やバイオテクノロジーは人々の生活を豊かにする一方で、使い方を誤ると社会へ大きな被害を与える可能性があることを学んだ。優れた技術そのものに善悪はなく、それを利用する人の判断や倫理観が重要である。また、技術者は専門知識だけでなく、社会への影響を考えながら行動しなければならず、自分の良心や倫理観に反する仕事に直面したときにどう判断するかが問われることを理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 今回のワークショップ課題において、私たちの班では、「自分の良心に従えないときはどうするか」をテーマに発表した。研究成果や技術が軍事利用されるなど、本来の目的とは異なる形で悪用される可能性について話し合った。そして、感情だけで判断するのではなく、客観的なデータや倫理的な根拠をもとに冷静に考え、社会への影響を十分に検討した上で判断することが重要であるという結論になった。技術者は社会に対して責任を負う立場であることを再認識した。 (3)復習の内容 今回の講義を通して、技術は便利であるほど責任も大きくなると感じた。情報技術やバイオテクノロジーは今後さらに発展する分野であるため、技術力だけでなく倫理観も同時に身に付ける必要があると思う。将来技術者として働く場合には、自分の利益だけで判断するのではなく、社会全体への影響を考え、良心と責任を持って行動できる技術者を目指したい。
A. 今回の講義ではWinny事件のお話が印象に残りました。ファイル共有ソフトのWinnyを開発し公開した金子勇さんがWinnyを利用した著作権侵害の事件で罪に問われた事件でした。このお話を聞いて著作権を侵害したのは別人なのに罪に問われるのはおかしなことだと感じました。 今回のワークショップでは自分の良心に従えない時について話し合いました。自分に決定権がないときや自分の利益を優先するときに自身の良心に従えなくなるのではないかと考えました。 今回の復習ではAIについて調べました。昨今のSNSにはAIが搭載されていることが多々あります。その中でも生成AIと呼ばれる絵を出力するAIが他人の絵を勝手に学習しているという噂を聞いたことがあります。また、そのようなことが当たり前だと言い張る人も見たことがあります。生成AIは誰でも簡単にイメージが出力できる便利なツールですが、そのために誰かの著作権が侵害されているかもしれないという危険性もあると感じました。これらのことからAIの使い方に注意が必要だと感じました。最近のAIはとても優秀で質問をすると素早く回答してくれます。そのため、多くの人が気軽にAIを使用しています。しかし、その回答が正確かどうか確かめなければいけないと思います。インターネットは今の人々に身近なもので様々な人が情報を発信しています。そのためインターネット上には正しい情報も誤った情報も無数に存在しています。そんなインターネットの中からAIが拾ってきたデータは本当に正しいのか、間違った情報が含まれていないかを私たちは確認しなければいけないと思います。そのために私たちは多くの知識を身に着けて間違った情報に踊らされないようにしなければいけないと思いました。
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A.まず,講義では,技術の転用と技術の進歩について扱った。技術は良い使い方もできるが,その反面,悪い使い方もできてしまう。このように,本来の目的とは違うように技術が悪い方に転用されてしまった場合,どうすればよいか。例えば,人工衛星などを用いることで,暗殺を行うことができてしまう。また,遺伝子組み換え技術を使用して,生物兵器を開発することも可能である。このように,宇宙,バイオ,情報などは,悪用されると多くの被害が出てしまう。これは,避けなくてはならない。しかし,これらを恐れるあまり,何でもかんでも規制してしまうと,それはそれで技術が進歩せず,社会が停滞してしまう。 続いて,ワークショップでは,自分の良心に従えない時はどうすればよいか議論した。そして,自分の良心に従えないときには,誰かに相談したり,自分を客観視してみたり,周りに流されないような強い信念を持つことが大切だと考えた。 最後に,復習では,MP3とP2P技術およびヒトインスリンやアルツハイマー治療薬について調べた。まず,P2P技術はWinnyやNapsterなどのファイル共有ソフトで使われ,中央のサーバーを通さず,参加するパソコン同士が直接データをやり取りする通信方式である。次に,MP3技術は,音楽ファイルを人間が聞こえにくい音域を削ることで,高音質を保ちながらファイルサイズを劇的に小さくした音声圧縮技術である。また,ヒトインスリンは糖尿病患者の治療において,微生物を利用した遺伝子組み換え技術によって工業的に生産されている。そして,アルツハイマー治療薬のモノクローナル抗体は,特定の抗体を作るB細胞と,無限に増殖する能力を持つ骨髄腫細胞を融合させ,目的の抗体を大量かつ均一に産生させる。
A.(1)今回の講義では、情報技術の発展と技術者倫理について学んだ。WinnyやP2P技術は、本来は便利な情報共有を目的として開発されたが、使い方によっては著作権侵害や情報漏えいなどの問題を引き起こす可能性があることを理解した。また、デジタル化によって情報は簡単かつ正確に複製できる一方、ディープフェイクやなりすましなど新たなリスクも生まれている。そのため、認証技術や著作権制度などの仕組みが重要な役割を果たしていることを学んだ。さらに、AIや機械学習は社会に大きな恩恵をもたらす一方で、利用方法によっては倫理的な問題も生じるため、技術者には高度な専門知識だけでなく、高い倫理観と社会的責任が求められることを理解した。 (2)ワークショップでは、情報技術を安全かつ適切に活用するために技術者が意識すべきことについて議論した。私たちのグループでは、技術そのものに善悪はなく、利用する人の倫理観や責任ある行動が重要であるという意見でまとまった。また、AIやインターネット技術を開発・利用する際には、個人情報の保護や著作権の尊重、情報の真偽を確認する姿勢が不可欠であると考えた。技術者は利便性だけを追求するのではなく、社会への影響や悪用される可能性も十分に考慮して設計・運用する必要があると発表した。 (3)今回の講義を通して、情報技術は社会を便利にする一方で、新たな危険や倫理的課題も生み出すことを学んだ。特に、AIやディープフェイクなどの技術は便利である反面、誤情報の拡散やなりすましに利用される可能性があるため、正しい知識を持って活用することが重要であると感じた。また、著作権や認証制度などのルールは、情報社会の信頼を支えるために欠かせない仕組みであることも理解した。将来は、新しい技術を積極的に学びながらも、その社会的影響を常に考え、人々が安心して利用できる技術の開発や活用に貢献できる技術者を目指したい。
A.今回の授業では、WinnyやP2P技術などを題材として、情報技術と研究の在り方について学んだ。WinnyはP2P技術を利用したファイル共有ソフトであり、優れた技術であっても社会への影響や利用方法によって評価が左右されることを理解した。また、小・中・高校では教育を受ける権利に基づき学習指導要領に沿った教育が行われる一方で、大学では学問の自由が保障され、新たな知見を生み出す研究が重視される。しかし、研究では新規性のみを追求するのではなく、誰が検証しても同様の結果が得られる再現性を確保することが、研究の信頼性を支える重要な要素であることを学んだ。 私たちの班では良心に従えないときは、自分の利益を優先するときと、自分に決定権がないときだという議論になった。自分の利益を優先するときは、国の経済や自分の名声を気にしてしまうときである。そのような時には損得感情を捨てて行動をするべきだという結論に至った。また、自分に決定権がないときは暴力で解決などを行うことがないように、我慢する必要性がある。これらより、自身の行動を今後の結果、責任をよく考えた上で実行に移すべきだという意見でまとまった。 復習ではP2P技術の問題とその後について調べた。P2P技術では、初期にはウイルスを含むファイルの流通や、通信相手にIPアドレスが公開されること、共有設定の誤りによる情報漏えいなどが問題となっていた。その後、通信内容を保護する暗号化技術や、ダウンロードしたファイルが改ざんされていないことを確認するハッシュ値による整合性確認技術が導入された。また、電子署名によって配布者を確認できる仕組みや、OSによるアクセス権限の管理強化も進められ、意図しないファイル共有のリスクが大幅に低減した。これらの対策により、P2Pは現在では合法的なデータ配信などにも安全に活用されているが、依然として課題の残る技術である。
A. 赤道付近では、地球は秒速460mの速さで自転している。物体が地球を一周するときの速さは、秒速7.9kmである。国際宇宙ステーションなどの人工衛星は秒速7.7kmほどで飛行し、90分で地球を一周するとができる。物体が地球の自転の速さと同じになるためには、地上から3万6000mの高さを飛行する必要がある。気象衛星はこの高さの軌道を回っているため、地球の自転と同じく24時間で一周することができる。一方、倫理に関する技術として、2020年にノーベル化学賞が受賞されたクリスパー・キャス9がある。DNAの狙った場所を切断することで、ゲノム編集ができるという技術である。 演題:技術者としての力が暴力と化してしまうこととは?、グループ名:なし、グループに属した人:地主葵、宮本優大、伊藤葵、他2人いましたが私が名前を記録できていませんでした、役割:資料作成係。自分が持っている知識や考えは、間違いがなく正しいと思い込むことで、他人の意見を聞こうとせず、周りに配慮が足りなくなる危険性が生じると考えた。過信することが思わぬ事故につながる可能性もあるので、謙虚な姿勢で様々な考え方を取り入れ、学ぶ必要があると考えた。 教室入室時の混雑を防ぎ、安全を確保するためには一人一人が他人を思いやることが必要であると考えた。自分自身の行動だけを優先していては周りの方に迷惑をかけることは明らかであるので、他者のことを配慮した上で行動することが大切である。また、工学卒の学位にふさわしい実践力とは、社会における課題を、自身が学んだ知識や技術を十分に活用することで解決を図ることであると考えた。さらに、常に変化していく技術を学び続ける姿勢も大切であると考えた。
A.(1)今回の授業では宇宙やバイオ、情報など最先端技術について学んだ。CRISPR-Cas9という遺伝子組み換え技術は遺伝子疾患の治療や品種改良などで活用されているが、受精卵に対する使用、いわゆるデザイナーズベイビーの安全や倫理的な問題が議論されている。アルツハイマー病の新薬であるモノクローナル抗体も取り上げられた。情報分野ではWinny事件が取り上げられた。Winnyはサーバーを介さず、端末同士で通信が完結することで、サーバーの負荷や通信障害に強い革新的な技術だったが、利用者が悪用したことで開発者が逮捕されたという事件である。優れた技術は社会に大きな影響を与える。技術者は社会への貢献や公平性の観点から技術を公開することは非常に重要なことであるが、その技術が与える影響がいいものか悪いものかは使用者の倫理観にゆだねられている。 (2)「良心に素直に従えない時は?」 技術社における良心に従えない時はどんなときかというと国や組織など周囲の望みと公共の利益が衝突するときだと考えた。その際にどのような解決方法があるかというと「相談」であると考えた。相談をすることで双方の意向を確認でき、ゲーム理論で学んだようなお互いの損得に置き換えて考えることで自分の考えの確認及び表明ができる。 (3)今回の講義では最先端技術の使い方による善悪について学んだ最先端技術が悪用されることでおおきな影響が与えられるのは最先端技術が「未知」であるからであり、最先端技術に関する勉強をしていれば理解ができることが増えるだろう。このことは専門知識を持つ技術者と社会の関係にも似ているだろう。専門的な知識は社会にとって「未知」に近いものであり、専門的な技術を用いることで簡単に社会を混乱させることが可能出る。自分は大学で学んでいるから当たり前の常識だという価値観は危険であるという認識を持った。
A.①技術者は、組織や上司からの指示であっても、自分の良心や専門的判断に反すると感じた場合には、適切な行動を取る必要がある。企業では利益や納期が重視されることがあるが、安全性や社会への影響を無視することは許されない。もし危険性や問題点を発見した場合には、まず組織内で報告や改善提案を行い、それでも解決されない場合には、社会への影響を考えて行動することが重要である。このような姿勢は「賢い不服従」とも呼ばれ、単に反抗するのではなく、専門家として人命や安全を守るための責任ある判断である。 ②MP3やP2P技術は、デジタル情報の利用と共有に大きな影響を与えた技術である。MP3は音声データを高い圧縮率で小さな容量に変換する技術であり、インターネットを利用した音楽配信の普及に大きく貢献した。一方、P2P技術は、中央のサーバーを介さず、利用者同士が直接データをやり取りできる仕組みである。この技術により、大量のデータを効率的に共有できる利点があるが、著作権で保護された音楽や映像が違法に共有される問題も発生した。技術は便利な一方で、利用方法によって社会に悪影響を与える可能性がある。そのため、技術者には技術の開発だけでなく、社会的な影響や倫理的な問題を考える責任がある。 ③技術者が自分の良心に基づいて判断することの重要性と、技術が社会に与える影響について学んだ。組織の利益や周囲の圧力によって倫理的な判断が難しくなる場合でも、安全性や社会への責任を優先する姿勢が必要である。また、MP3やP2P技術のように、革新的な技術は社会を便利にする一方で、新たな問題を生み出す可能性があることを理解した。技術者は、技術を開発するだけでなく、その利用方法や社会への影響まで考え、責任を持って行動することが求められる。将来技術者として働く際には、専門知識と倫理観を両立させ、社会から信頼される判断を行いたい。
A. 技術者が新しい技術を開発・利用する際に求められる倫理観について学んだ。地球の大気構造や人工衛星の軌道などを例に、科学技術が社会の発展に大きく貢献していることを確認した。また、近年注目されているCRISPR-Cas9によるゲノム編集技術について学び、DNAを狙った場所で切断・編集できることや、アルツハイマー病などの治療への応用が期待されている一方で、倫理的な課題も存在することを理解した。さらに、Winny事件では技術開発者の責任について、論文ねつ造事件では研究における再現性や誠実さの重要性について学び、技術者には高い倫理観と社会的責任が求められることを学んだ。 私たちのグループは「良心」について発表した。倫理に反する行動を防ぐためには、自分の利益だけでなく社会全体への影響を考えることが重要である。また、事前にリスクを想定してマネジメントを行い、自分のキャパシティを把握したうえで、無理な仕事や不正につながる状況を避けることも大切であると考えた。技術者は良心に従い、正しい判断を行う責任があることをまとめた。 ゲノム編集や情報技術などの先端技術は社会に大きな利益をもたらす一方で、使い方を誤ると重大な問題につながることを復習した。また、研究では結果だけでなく再現性や誠実さが重要であり、不正行為は科学全体への信頼を失わせる原因となる。技術者は法律だけでなく、自らの良心や倫理観に基づいて行動し、社会から信頼される存在であることが重要だと理解した。
A.第7回では、宇宙、バイオ、情報という異なる分野の先端技術を取り上げ、技術の発展と倫理の関係について学んだ。宇宙分野では、人工衛星などが地球の周囲を回り続けるための基準となる第一宇宙速度について扱った。JAXAによれば第一宇宙速度は秒速約7.9kmであり、地球の重力によって落下しながらも地球の丸みに沿って進むことで衛星は周回を続けることができる。 バイオ分野ではアルツハイマー病とアミロイドβ、遺伝子編集技術であるCRISPR-Cas9などが扱われた。また情報分野では、P2P技術によって利用者同士が直接ファイルを交換できるWinnyが取り上げられた。Winnyのような技術は効率的な情報共有に利用できる一方、著作権侵害などにも悪用され得る。このように先端技術は大きな利益をもたらす一方、開発者が想定していなかった用途に利用される危険性もあることを学んだ。 授業課題では、「良心に従えない時とはどのような場合か」について考えた。まず考えられるのは、自分の利益を優先してしまう場合である。正しい行動が分かっていても、会社での評価、収入、名声などを失う可能性があれば、自分に都合のよい判断をしてしまうことがある。もう一つは、自分に決定権がない場合である。組織の中では上司や経営者が最終決定を行うため、一人の技術者が危険を主張しても方針を変更できない場合がある。しかし、そのような場合でも暴力的、感情的に抵抗すればよいわけではなく、自分の専門的な根拠を示しながら繰り返し問題を伝えることが重要だと思う。結局、自分の行動によって何が起こり、その結果について誰が責任を負うのかを十分に考えた上で行動することが、良心に従うために必要だと考えた。 復習では、アルツハイマー病とCRISPR-Cas9について調べた。アルツハイマー病では脳内にアミロイドβが蓄積することなどが病態の特徴とされており、現在はアミロイドβを標的とする治療法の研究や実用化が進んでいる。一方、CRISPR-Cas9は特定のDNA配列を狙って遺伝子を編集できる技術であり、アミロイドβを抗体によって直接破壊する技術とは異なる。研究段階では、アルツハイマー病に関係するAPPなどの遺伝子をCRISPR-Cas9で編集することで、マウスにおけるアミロイドβ関連の病変を軽減した例も報告されている。 ただし、人間の遺伝子を書き換える技術には目的と異なる場所を編集する危険性や、どの範囲まで遺伝子改変を認めるのかという倫理的問題もある。新しい技術については、可能か不可能かだけではなく、「可能であっても実行してよいのか」を考えることが技術者倫理では重要だと感じた。
A.(1)講義内容の再話 本講義では、まずバイオテクノロジーについて学んだ。バイオテクノロジーとは、生物学と技術を合わせた言葉で、生物の持つ力や働きを人間の暮らしに役立てる技術のことである。医療、農業、環境などの広い分野で使われている。アルツハイマー病の治療に用いられるモノクローナル抗体が紹介された。情報技術についても学んだ。P2P技術について取り上げた。P2Pとは、中央のサーバーを介さず、パソコンやスマホなどの端末同士が対等な立場で直接データのやり取りを行う通信方式のことである。従来の「クライアント・サーバー方式」とは異なり、すべての端末が情報を受信する側にも送信する側にもなることを学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 自分の良心に素直に従えないときについて考えた。お年寄りが困っていることに対して目をそらしてしまうことがある。良心よりも利益重視の考えに固執してしまうことは良くないと思った。 (3)復習の内容 MP3技術の仕組みについて調べた。デジタル化された音楽データのうち、人間の聴覚では聞き取りにくい高音や低音のデータを間引くことでデータ量を大幅に小さくする技術である。メリットは音楽CDとほぼ同等の音質を保ちながら、ファイルサイズを劇的に軽くできるため、インターネットでのダウンロードや持ち運びに適していることである。PureP2P技術について調べた。中央管理者を置かず、参加者同士が直接通信し合うネットワーク構造である。仮想通貨や暗号資産の基盤技術であり、銀行や取引所を介さず誰にも検閲・停止されない自律的なデジタル通貨システムを実現する根幹となっている。
A.(1)技術が発展していったことによる倫理の問題も考えなければならないと感じた。例えば、クリスパーキャス9である。簡単に遺伝子操作をできるようになった分、病気の解明や製薬、農業などの様々な分野でメリットがあるが、同時に人も遺伝子操作ができるようになったのである。また、アルツハイマー病は必ずしも認知症には結びつかないこともわかった。原因物質であるアミロイドβに対する薬が開発されてきた。しかし、自己負担であるためとても高くなってしまうのである。また、副作用がある場合もある。生き物だけではなく、ネットのサイトでも、Winny、P2Pの事件があった。それぞれ、一見すると、というか悪い扱い方をしなければとても良い技術であると感じている。扱い方の倫理面を使う人がキチンと持っている必要があるのだ。 (2)倫理に反する行動をしないためにはどうすればいいのか考えた。アンガーマネジメントや自分のキャパを知っておくこと、迷ったらやりすぎるよりも控えめにしておくことが良いのではないかと考えた。 (3)禁止された事への好奇心が高まった時は、まず「物理的な距離と時間の確保」が有効である。衝動のピークは数分で引くため、深呼吸や冷たい水を飲む等して一旦その場を離れ、脳を落ち着かせる。 次に「行為の後の代償をリアルに想像すること」である。一時の快感よりも、発覚後の後悔や後処理の不利益に意識を向けることで冷めていく。衝動を抑圧するのではなく、安全な別の関心事に意識を逸らすアプローチが有効であると考えた。
A.1.P2Pとは、ネットワーク上のコンピューター(端末)同士が、中央のサーバーを介さずに1対1で直接データをやり取りする通信方式のこと。従来のインターネットは、1台の強力なサーバーにデータが集中し、複数のクライアント(ユーザー)がそこへアクセスする形が主流だった。これに対してP2Pでは、参加するすべての端末がサーバーとクライアントの両方の役割を担い、お互いのデータや処理能力を対等に分け合う。メリットとしては、データが分散されているためアクセス集中によるサーバーダウンが起きにくく、巨大なサーバーを維持するコストもかからない点が挙げられる。一方でデメリットとして、中央で監視する存在がいないためセキュリティの管理が難しく、端末同士の通信量が増大しやすいという課題がある。現在ではその優れた分散技術を活かし、LINEやSkypeの通話機能、オンラインゲームのデータ配信、さらには暗号資産(仮想通貨)の基盤であるブロックチェーン技術など、安全で信頼性の高いシステムに広く活用されている。 2.CRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)は遺伝子を狙い通りに改変できる画期的なゲノム編集技術です。医療や農水産業など幅広い分野で革新をもたらしている一方、使用には慎重な議論が求められている。最大の強みは簡便さと精度の高さ、そしてコストの低さにある。従来のゲノム編集技術に比べ、設計が非常にシンプルで時間もかからない。医療の発展においては、ガンや遺伝性疾患の根治を目指した遺伝子治療の研究が急速に進んでいる。また農水産業の効率化では、肉厚なマダイや血圧を下げる成分を多く含むトマトなど、品種改良のスピードを劇的に向上させた。利便性が高い反面、技術的および倫理的な課題が残されている。最も懸念されるのがオフターゲット効果でこれは標的とは異なる遺伝子を誤って切断あるいは改変してしまうリスクであり、安全性の面でさらなる改良が必要。倫理的問題としては、特にヒトの受精卵への応用が挙げられる。外見や能力を操作するデザイナーベビーにつながる恐れがあり、国際的なルール作りが急がれている。 CRISPR/Cas9は人類の未来を大きく変える可能性を秘めた強力なツールだが、その恩恵を安全に享受するためには、技術的な精度向上と、厳格な倫理的ガイドラインの策定が不可欠。 3.かつて糖尿病治療にはウシやブタのインスリンが使われていましたが、アレルギーなどの課題があった。1980年代、遺伝子組換え技術を用いて大腸菌にヒトと同じ構造のインスリンを作らせることに成功し、安全で安定した大量供給が可能になった。アルツハイマー治療薬では、従来の薬は症状を一時的に和らげる「気休め」に近いもの。しかし近年、原因物質とされるアミロイドβ(脳内に蓄積する異常なタンパク質)を直接除去する「レカネマブ」などの抗体医薬品が登場し、病気の進行そのものを遅らせる根本的な治療へと進化を遂げている。
A.1講義内容の再話 第7回の講義では、情報技術やバイオテクノロジーの進歩に伴う倫理的課題について学んだ。AI技術の急速な発展に対応するため、著作権法の一部が見直されるなど、新しい技術に合わせて法律や制度も変化していくことを理解した。また、バイオテクノロジーは医療や農業をはじめとする多くの分野で活用され、人々の生活に大きく貢献している一方で、倫理面への十分な配慮が必要であることも学んだ。さらに、技術者や研究者は社会に役立つ新しい技術や製品を生み出す重要な役割を担っているが、データの改ざんやねつ造などの不正行為は社会からの信頼を大きく損なうため、高い倫理意識を持って研究・開発に取り組むことが不可欠であると学んだ。 2ワークショップ課題の発言要旨 グループワークでは、「良心や善性に従えない状況」をテーマに意見交換を行った。良心とは、自ら善悪を判断し、正しい行動を選択しようとする心の働きである。しかし、集団の規模が大きくなると、自己利益を優先する考え方や周囲からの強い同調圧力によって、本来正しいと思う行動を取れなくなる場合がある。このような人間の心理や集団による影響を防ぐためには、個人の良心だけに頼るのではなく、誰もが適切に行動できるような明確なルールや制度を整備しておくことが重要であるという結論に至った。 3復習の内容 研究や技術開発では成果や効率が重視される場面が多いが、そのような状況であっても倫理に基づいた適切な判断を行うことが何より重要であると感じた。AIやバイオテクノロジーなどの先端技術は社会に大きな恩恵をもたらす一方で、新たな倫理的・社会的課題を生み出す可能性もある。そのため、技術の発展だけを追い求めるのではなく、人や社会への影響を十分に考慮しながら責任を持って活用する姿勢が、これからの技術者には求められると学んだ。
A.(1)第7回の講義では、情報技術とバイオテクノロジーについて学んだ。バイオテクノロジーは、アルツハイマー病に使うモノクローナル抗体が挙げられる。また、情報技術の倫理問題として、P2P技術について学んだ。P2P技術は、サーバーを介さず、PCやスマホなどの端末同士が直接データを共有する通信技術である。この技術を利用した事例としては、ウィニー事例があり、映画や音楽などを著作権所有者に無断で交換する違反行為が広がった。 (2)発表では、自分が良心に従えない時にどうすればいいのかという演題としてグループ名を決めず、共著者はLOO HUI WON、荒川琴音、川村真由、四垂蒼羅で、自分がリソースとしての役割を果たした。まず善悪の判断をして、悪いことが起こっている状況に慣れてはいけないと考えられた。もし危険な行動を見ぬふりをしてしまうと、後に大きな事故になるかもしれない。次に、一人で抱え込まずに周りの人に相談する。このことからも、同じ思いや価値観を持つ仲間を作ることができる。 (3)復習としては、ワクチンについて調べた。21世紀に入ると、バイオテクノロジーさらに発展している。特に医療の分野におけるワクチンである。ワクチンは病原体の一部を体内に入れることで、免疫システムに「敵」を覚えさせる仕組みである。これによって、本物の病原体が体内に侵入してしまう時に早く撃退できるようになる。現在にも、インフルエンザワクチンの製造方法が進化しており、動物細胞を使った細胞培養法も利用されている。
A.①講義の再話 今回の講義では、情報技術とバイオテクノロジーの発展による社会への影響と、技術者に求められる倫理的責任について学んだ。 情報技術では、Winnyに代表されるP2P技術を通して、技術そのものには善悪がなく、利用方法によって社会に大きな利益や問題を生じさせることを理解した。P2Pは中央サーバーを必要とせず効率的な情報共有を可能にする一方、著作権侵害などの問題を引き起こした。また、アナログ情報をデジタル化する際の量子化やノイズの影響、情報を安全に扱うための認証システムの重要性について学んだ。さらに、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術では、生命情報を操作できる高度な技術ほど、科学的能力だけでなく倫理的判断が必要であることを理解した。 ②発表の要旨 今回の発表では、情報技術や生命科学技術の進歩と、それに伴う技術者の責任について説明した。デジタル技術はAIや情報通信の発展を支える重要な基盤であるが、著作権侵害、情報漏洩、偽情報の拡散などの問題も発生している。そのため、技術者には新しい技術を開発するだけではなく、社会への影響を予測し、安全に利用するための仕組みを考える責任がある。また、ゲノム編集技術のように人間や生命に関わる技術では、可能であることと実際に利用すべきことを区別し、社会的価値を考慮した判断が必要であることを学んだ。 ③復習の内容 今回の講義を通じて、先端技術の発展には技術的知識だけでなく倫理的な視点が不可欠であることを再確認した。特に、Winnyの事例から、便利な技術でも使い方を誤れば社会的問題につながることを学んだ。また、デジタル化における量子化・ノイズや認証技術について復習し、情報を正確かつ安全に管理する重要性を理解した。さらに、CRISPR/Cas9などのバイオ技術について、技術の可能性だけでなく生命や社会への影響を考える必要性を感じた。今後は、情報技術や生命科学の知識を深めるとともに、社会に貢献できる責任ある技術者を目指して学習を続けたい。
A.(1) 本講義では、最先端の情報技術とバイオテクノロジーにおける倫理的課題を学んだ。バイオ分野ではCRISPR-Cas9等のゲノム編集やアルツハイマー病治療薬の開発が進む一方、デザイナーベビーなど生命倫理上の議論が絶えない。情報分野ではWinnyに代表されるP2P技術の悪用と開発者の責任、さらに研究活動でのSTAP細胞等に見る論文捏造問題が取り上げられた。技術そのものは中立であっても、その扱い方や社会的影響に対する技術者の倫理的覚悟と再現性の追求が不可欠である。 (2) 自分の良心に素直に従えないときをテーマに、組織の圧力や利益追求の中で倫理的判断に迷う心理要因と対処法を議論した。損得勘定や孤立への恐れから良心を無視してしまう状況を防ぐため、一人で抱え込まず信頼できる同僚や第三者に相談できる体制づくりが重要であるとまとめた。また、データや工学的根拠を用いて組織を論理的に説得する手法や、日常的に生活リズムを整え冷静に自己を客観視する姿勢の必要性を提案した。 (3) 講義を通して、技術の進歩は利便性をもたらす一方で、人権侵害や生命の尊厳を脅かすリスクを孕んでいることを再認識した。技術者は作れる能力だけでなく作るべきかを問い続ける倫理観を持つべきである。現実の組織では良心に従いづらい葛藤が生じるが、目先の利益や見栄に囚われず、公衆の安全や社会への影響を最優先に考える判断力が求められる。将来技術に携わる者として、客観的な倫理観と社会的責任感を胸に誠実な行動を貫きたい。
A. 今日の授業では、新技術と捏造について考えた。研究者にとって新技術は評価されやすいものであり、誰もが目指すものである。それゆえに捏造が発生してしまうことがある。例えば、STAP細胞である。STAF細胞の実験結果は再現性がなく、異物の混入もみられた。これは意図の有無にかかわらず捏造という倫理違反・ルール違反であり技術者としては起こしてはならないものである。つぎに金子勇氏が作成したWinnyにおける著作権違反について学んだ。この事件は、金子勇氏が作成したWinnyを活用した著作権違反の行為が問題となり、その行為を手伝ったとして逮捕されたものだ。結果的には無罪となったが、技術の悪用がある人の人生を狂わせたということもでき、倫理的な技術活用の重要性が学べる教材であった。 グループワークでは、自分の良心に従えないときはどうすればよいのかについてディスカッションした。グループ名は未記入で、共著作者は高村陽和、宮本優太、山内真生、黒沢佐保、加藤葵で役割は概念化と調査であった。自分の良心に従えない原因としては自己の利益を優先することや人の見ていないところで手を抜くなど堕落的な意識によると考えられた。この要素を分解すると感情と事実に分けられ、恐怖のジレンマや論理に関わっていると考えられた。 個人の発展として、自分の良心に従うためにはどうすればよいのかについて考えた。従えない理由としては従えない理由があると考えられる。よって、それらを吟味したうえで、妥協点を考えるべきであると考えた。
A.今回の講義では、「倫理が問われるとき―情報技術とバイオテクノロジー」をテーマに、科学技術の発展と、それに伴って生じる倫理的な問題について学んだ。近年、情報技術は急速に発展し、AI、ビッグデータ、インターネットなどが社会のさまざまな場面で利用されている。これらの技術は、生活の利便性を高め、医療や産業の発展にも大きく貢献している一方で、個人情報の流出、不正利用、プライバシーの侵害などの問題も発生している。そのため、技術を開発する側だけでなく、利用する側も倫理的な判断を持つことが重要であると理解した。 また、バイオテクノロジーでは、遺伝子解析や遺伝子組換え技術、再生医療などについて学んだ。これらの技術は病気の治療や食料生産などに役立つ可能性があるが、生命そのものに関わるため、研究や利用には慎重な判断が必要であることを学んだ。科学技術は単に「できること」を追求するだけではなく、「行ってよいことなのか」「社会にどのような影響を与えるのか」を考える必要があることを理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、情報技術とバイオテクノロジーの発展によって得られるメリットと、それに伴う課題についてグループで考察した。情報技術では、AIによる作業の効率化や情報共有の向上など、多くの利点がある一方で、個人データの管理やAIによる判断の公平性などが課題として挙げられた。バイオテクノロジーでは、医療技術の向上や新しい治療法の開発が期待される一方で、遺伝子操作による生命への影響や利用範囲について慎重に考える必要があることが発表された。 発表では、科学技術の発展を止めるのではなく、安全性や倫理性を十分に考慮しながら社会に役立てていくことが重要であるという結論になった。技術を正しく利用するためには、科学者や技術者だけでなく、社会全体で議論を行うことが必要であると考えられた。 (3)復習の内容 復習を通して、科学技術と倫理は切り離して考えることができない関係であることを再確認した。情報技術やバイオテクノロジーは、私たちの生活をより便利で豊かにする可能性を持っているが、誤った利用によって社会的な問題を引き起こす可能性もある。そのため、技術を学ぶ際には、仕組みや性能だけでなく、その技術が社会や人々に与える影響についても考える姿勢が必要である。 今回の講義では、将来科学技術に関わる立場になった場合、専門的な知識だけではなく、倫理観や責任感を持つことの重要性を学んだ。今後は、新しい技術について学ぶ際に、技術の可能性だけを見るのではなく、安全性や社会への影響も考えながら理解を深めていきたい。
A.(1)今回の講義では、遺伝子編集技術であるCRISPR-Cas9を中心に、バイオテクノロジーと生命倫理について学んだ。CRISPR-Cas9は、生物が本来持っている仕組みを利用した遺伝子編集技術であり、狙ったDNAを正確に切断・修正できることが特徴である。この技術によって、これまで治療が難しかった遺伝性疾患の治療や、病気に強い作物の開発など、医療や農業への幅広い応用が期待されている。また、従来の遺伝子組換え技術では別の生物の遺伝子を導入することが多かったのに対し、CRISPR-Cas9ではもともと生物が持つ遺伝子を修正することも可能であり、より精密な遺伝子編集が実現できることを学んだ。 一方で、このような優れた技術には倫理的な問題も伴うことを学んだ。病気の治療を目的とした遺伝子編集は多くの人を救う可能性があるが、能力や容姿を自由に変えるような目的で利用されれば、不平等や差別を助長する可能性がある。また、安全性が十分に確立されていない段階で人へ応用すれば、予想外の影響が将来の世代にも及ぶ可能性がある。そのため、新しい技術は科学的な有用性だけでなく、安全性や社会への影響、倫理的な問題も十分に議論しながら利用していくことが重要であると理解した。 (2)私たちは、アルバイト先で混雑すると忙しくなり自分が追い込まれ、お客様への感謝を忘れ悪態をついてしまうことや周囲の人が皆同じ行動をしているため、自分だけ反対意見を言えない状況について考えた。また、赤信号を無視した結果、人を死亡させてしまうような重大な事故につながる可能性についても話し合い、「少しくらいなら大丈夫」という考えが大きな事故につながる危険性を認識した。さらに、みんなが悪いと言っているから悪いと周囲の意見だけで判断するのではなく、自分自身で何が正しいかを考えることの重要性についても意見を交わした。そして、自分の考えを相手に伝える際には、感情的に伝えるのではなく、相手が受け入れやすいように言葉を選び、伝え方を工夫することも大切だという結論になった。 (3)復習では、遺伝子組換え技術によって作られたヒトインスリンや、アルツハイマー病治療薬について調べた。ヒトインスリンは、遺伝子組換え技術によって大量生産が可能となり、多くの糖尿病患者の治療に役立っている。また、アルツハイマー病治療薬もバイオテクノロジーの発展によって開発が進められており、病気の進行を遅らせる新しい治療法が期待されている。このように、遺伝子編集や遺伝子組換え技術は適切に利用すれば多くの人の命や健康を守ることができる。一方で、その利用方法を誤れば社会に大きな影響を与える可能性もあるため、技術者は科学的知識だけでなく、高い倫理観と社会的責任を持って技術を扱う必要があることを今回の講義を通して学んだ。
A.1.今回の講義では情報技術とバイオテクノロジーについて学んだ。情報技術の発展は個人情報との結びつきをもって進歩した。P2Pの技術を利用してつくられたwinnyというソフトがあった。サーバーなどを介さずにファイルの送信などができる便利なソフトであったが、違法な動画や個人情報、コンピュータウイルスを送る人が後を絶たないことによって開発者は逮捕されてしまった。情報技術を利用するもののみの倫理観では性善説は成り立たないことが分かった。情報技術の発展により実験や研究そのものをシミュレーションすることで実際に行わなくても結果を予測することができるようになった。それによりバイオテクノロジーの分野では特定の遺伝子を切り出したり、細菌の増殖を制御したり、タンパク質の立体構造を3Dモデルで印刷したりすることで飛躍的な進歩を遂げた。遺伝子組み換えによって収穫量の多い植物を作ったり、身がつきやすい魚を養殖したりなどで食料の増産と安定に大きく貢献した。しかし、遺伝子組み換えには倫理的問題もある。様々な動物を掛け合わせて鵺などのキメラを作ること、人間の遺伝子を組み替えて子を作ることによってスーパーマンを作ることも可能になってしまった。遺伝子組み換え魚の養殖においては、その魚が逃げ出したときに野生個体に対する重大な遺伝子汚染が起きてしまい、環境破壊につながってしまう。植物でも同様に野生個体への遺伝子汚染が起きてしまうことが考えられる。また遺伝子組み換え技術によって生物兵器の作成が容易になってしまう。新型コロナウイルスやSARSのような強い感染性をもったウイルスを作って敵地に撒くことで戦争を優位に進めることができる。 2.自分の良心が従えない時について考えた。個人情報が扱える立場で、利用者の同意なしにデータ解析を進めることや、安全性に問題があることを知っておきながら納期やコストを優先して不十分な試験のまま製品を出荷することがあげられる。このどちらもが自分自身の良心に従って行動することによって解決できた問題であり、自分自身の良心をいかにして守ることができるかが大切であると思う。 3.復習として、情報の悪用の例について学んだ。情報の悪用には闇バイトがあげられる。闇バイトの雇用主が本人の個人情報を不正に利用し、家族などを監視して情報で脅し、逃げられないようにすることがあった。本人がしっかりと自衛できていてもどうにもならないものがある中で個人情報の取り扱いには十分注意しようと思った。
A.(1)第7回授業では、「倫理が問われるとき-情報技術とバイオテクノロジー-」について学んだ。授業では、宇宙開発や情報技術、生命科学と倫理の関係について説明された。宇宙分野では、多く存在する人工衛星のゴミ回収問題のことを理解した。また、生命科学分野では、医薬品について学び、病気の治療に大きく役立つ一方で、高額な医療費や倫理的課題も存在することを理解した。 (2)演題「自分の良心に素直に従えないときは?」のワークショップでは、技術力と倫理観の関係について議論した。技術力は本来、人々の生活を便利にし、社会を豊かにするためのものである。しかし、その使い方を誤ると、人権侵害や事故などにつながる危険性があることを学んだ。例えば、製品に安全上の問題があると分かっていても、納期や利益を優先する会社の指示に逆らえず、そのまま出荷してしまえば、人命や健康に被害を与える可能性があるという意見が出た。また、AIや監視技術についても、利便性向上のために開発された技術が、個人情報の悪用やプライバシー侵害につながる危険性があることについて話し合った。そのため、技術者には知識や技術力だけでなく、倫理観や責任感を持って行動することが必要であるという結論になった。 (3)復習では、科学技術は社会を便利にし、人々の生活を支える一方で、使い方を誤ると大きな問題を引き起こす可能性があることを改めて確認した。特に、情報技術やゲノム編集技術のように高度な技術ほど、倫理的な判断が重要になると理解した。また、技術者や研究者には新しい技術を開発するだけでなく、それが社会にどのような影響を与えるかを考える責任があると学んだ。さらに、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉のように、技術の発展にも適切なバランスが必要であり、便利さや利益だけを追求するのではなく、安全性や人間への影響を考えながら活用することが大切であると理解した。
A.(1)講義内容の再話 CRISPR/Cas9とはゲノム編集技術である。Cas9がDNAを切断するはさみのような役割、ガイドRNAがどこを切断するか指定する案内役のような役割を担当する。まずガイドRNAが標的DNAを探し、そこにCas9が接合、そしてDNAを切断し、細胞修復過程で遺伝子を破壊し別のDNAを入れ修正する。モノクローナル抗体はアルツハイマー病において、脳内に蓄積したアミロイドβに結合しアミロイドβを酸化させ水溶性にし、血液に流して外に出す。抗体が目印となることで、除去対象として免疫細胞に認識させアミロイドβを減らすことで進行を遅らせる。しかし、進行を遅らせるだけで完治することはない。 常温核融合や有機高温超伝導、ヒトクローンES細胞、STAP細胞の事件などが科学者の世界での有名な論文捏造事件である。利益や成果を優先するあまり、不正を行ってしまうケースは様々な分野で存在する。このような行為は研究の信頼性を失うだけでなく、環境や人命に悪影響を与えてしまう可能性がある。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 利益や成果を優先し、安全を考慮せず製品を製造・出荷する、実験データなどを改竄するといった場面が挙げられる。そういった時には、なぜその行動に取ろうとしているのか客観的に考え冷静に判断したり、ストレスや疲労を軽減させられる行動を取って精神的余裕を持てるようにするといった行動が取り得る。 (3)復習の内容 教室入室時の混雑を防ぎ、安全を確保するには、人の流れをよく見て足元に注意して進むことが大切である。 CRISPR/Cas9やモノクローナル抗体などの先端バイオテクノロジーは、社会に大きな利益をもたらす一方で、有効性や安全性を正確に評価することが不可欠であり、もし臨床試験データの改ざんや捏造が行われれば、十分に安全性が確認されていない薬が患者に使用される危険性がある。その結果、人々の健康や生命に重大な被害を与える可能性があるため、研究データの正確な管理と公正な報告は極めて重要である。技術者や研究者は改ざんや捏造を行わず、安全性と社会的影響を十分に考慮しながら倫理的責任が伴った慎重な判断が求められる。
A.?この講義では、現代の技術が人間社会に与える影響の大きさと、それに伴う倫理的課題について学んだ。まず、バイオテクノロジーは生命を直接扱う技術であり、遺伝子編集、再生医療、クローン技術などが人間の生命観・価値観に深く関わることが示された。特に、CRISPR による遺伝子改変は病気治療に大きな可能性を持つ一方、デザイナーベビーや遺伝的格差の問題を引き起こす危険性があると説明された。一方、情報技術では、AI、ビッグデータ、監視技術、SNSなどが人間の行動・思考・社会構造に影響を与える。個人情報の収集やアルゴリズムによる判断が、知らないうちに人々の選択を誘導する可能性があることが示された。また、バイオと情報技術が融合することで、医療データの解析、脳波によるインターフェース、個人の健康情報のリアルタイム監視など、新しい倫理課題が生まれていることが強調された。技術者は「できること」と「やってよいこと」を区別し、社会的影響を考慮した判断が求められると説明された。 ②発表の目的は、バイオテクノロジーと情報技術が人間社会に与える影響を整理し、技術の進歩が倫理的判断を必ず伴うことを示すことである。特に、生命を扱う技術と個人情報を扱う技術は、誤った使い方が重大な人権侵害につながるため、技術者が高い倫理観を持つ必要性を強調する。また、「できるからやる」のではなく、「社会にとって望ましいか」を判断する姿勢が重要であることを示すことが発表の中心となる。 ?復習では、まずバイオテクノロジーの主要技術とその倫理的課題を整理する。次に、情報技術の課題を確認し、技術が人間の自由や尊厳にどう影響するかを考える。また、バイオと情報技術の融合による新しい問題を復習し、技術者がどのようにリスクを予見し、社会的責任を果たすべきかを理解する。最後に、技術者倫理の基本である「危険の予見」「結果回避」「人権尊重」を再確認する。
A.①物体を水平投射して地球を一周させることができる速度について調べた。答えは7.9㎞/sであり、第一宇宙速度と呼ばれる。これらを使い、人工衛星を飛ばすことができる。静止軌道という、地球の自転と同じ周期で回る軌道があり、そこには寿命を迎えた人工衛星がある。れららは宇宙ゴミになってしまう。また、好きな場所にミサイルを撃ち込むことも可能だが、倫理的にやってはいけないことである。CRISPR/Cas9の登場により、遺伝子操作技術は大きく発展した。アルツハイマー病の原因物質として知られるアミロイドβをモノクローナル抗体で破壊する技術も開発された。ファイル変換ソフトウィニーでは、技術の発展に貢献した一方で違法ダウンロードなどが多数行われた。 ②グループワークでは、技術を持ったシチュエーションに対して、良心に従って行動できるか、どうすればいいかについて議論した。考えられる場面として、原子爆弾や、アンモニアの合成(ハーバー・ボッシュ法)、いじめ現場などを考えた。グループで議論した結果、何か作れる技術を持つのであれば、その技術を使う前に、のちに与えうる影響力を考えるべきだという意見が出た。 ③ウィニーはファイル交換ソフトであった。これにより情報共有がしやすくなり、技術の発展に大きく貢献した。一方で、この技術を悪用し、映画やゲーム、重要書類が流出する事態になってしまった。技術者は逮捕されたが、技術の発展に貢献していたことで反対する者もいた。 P2Pとは、サーバーを介さずに端末同士で直接データのやり取りを行う通信方法を指す。
A.(1)倫理が問われるときについて、新技術と捏造を基に学んだ。一例としてSTAF細胞の研究が挙げられた。その実験結果は再現性がなかった。よって、捏造が発覚した。捏造は倫理・ルール違反であり、技術者として一番行ってはいけない行為である。また、Winnyの活用について著作権違反となった事例が挙げられ、技術の悪用が人を狂わせることもあり、新技術の倫理的な活用を行っていく必要性がある。 (2)グループワークでは自分の良心に従えない時にどうすると良いかを話し合った。私たちのグループでは記録を残す、一人で抱えない、厳しいルールを設けるの3つが挙がった。記録を残すについては上からの指示にどうしても逆らえない時、その指示内容や修正前データ等を取っておくことで自分の武器として取っておくと良いと考えた。2つ目については信頼できる人に相談することで、自分自身の精神的不安などを分散させることが重要であると考えた。3つ目は決まりがあれば良心関係なくそれを守らなければいけないので、自分の意志関係なく行動できると考えた。 (3)今回の授業の内容はこれからの自分に一番言い聞かせなければならないことだと考えた。結果の捏造は技術者としてはもちろん、実験を行う上で一番重要なことで、上手くいかなかったときに捏造でなく、何故うまくいかなかったかを考えることが重要であると学んだ。また、新技術についても自分の意図しない方法で悪用される恐れがあることを頭の片隅に置き提示すると良いと考えた。
A.(1)クリスパー・キャス9(CRISPR-Cas9)とウィニー(Winny)事件について、革新的な技術がもたらす「恩恵」と「損害や社会的混乱」を象徴する事例として授業内で紹介された。クリスパー・キャス9は、DNAを狙い通りに改変できる画期的な技術だが、デザイナーベビーや生態系破壊といった倫理的・安全性のリスクをもち、それが問題となった。ウィニー事件は、個人のパソコン間のみで大きなデータやファイルを自由に交換できるソフトウェアであるウィニーによって、著作権侵害や情報漏洩を多発させた。 (2)様々な物事において、人はなぜ両親に従えないのか理由を分解した。そうすると、必ず別の本音や心理的なブレーキが存在することがわかる。要するに、少し従うことに意味があり、従わなかった場合の不利益を考えてしまうということである。そして、従って行動するハードルを極限まで下げて行動をし、従えなくても自信を責めない(自己防衛)をすることで従わないことを正当化する。これが、様々な物事において人が従えない理由であると考えた。 (3)今回の授業を受けて、私は特に遺伝子操作技術には倫理観が欠けてはならないと感じた。そこで遺伝子操作技術と倫理観について復習し、考察した。遺伝子操作技術は病気治療や食糧問題に絶大な影響を与えるが、デザイナーベビーや次世代への影響など倫理的課題が存在する。技術の恩恵を享受しつつ損害を防ぐには、科学的な安全試験だけでなく、社会全体での議論が必要不可欠であると考える。
A.(1)今回の授業では倫理が問われるとき-バイオテクノロジーと情報技術-について学んだ。現代のゲノム編集技術はCRISPR/Cas9が用いられており、使いやすく安価だが倫理的な視点からみると容易に命を扱うことができ、優生学の様になってしまうため倫理的な問題を考えながら使用することが大切である。また、技術の発展による情報漏洩事件「ウィニー事件」がある。これは技術の将来への可能性と法に挟まれた倫理の問題であると考えた。これらの出来事により現代の技術進歩と技術者としての倫理は深く慎重に考えて、向き合うべきものだと考えた。 (2)グループワークでは良心に従えない時にどうしたらよいかを議論した。 私たちのグループでは小さい行動を起こす、良心と義務感を分ける、できなかった自分を責めすぎない、信頼できる人に話す、現実的な視点を持つ能力が求められると議論した。 これは言語化、調製、境界線の判断、相談、重要度の判別の順番で進行することが大切だと議論した。 (3)今回の授業の復習ではCRISPR/Cas9やウィニー事件、論文の捏造事件などの話題から、技術の進歩や研究の進歩による技術者として持つべき倫理を、インターネットが社会にもたらすリスクを考えながら、気を付けて扱っていかなければならないと感じた。また危険を安全に使いこなす技術者にとって見栄や成果だけを追い続けると捏造や論文の盗作にもつながり倫理違反となるため、気を付けて取り組んでいかないことを学んだ。
A.(1)講義内容の再話 現代では様々なバイオテクノロジーが発明、利用されているが、倫理的な問題と隣り合わせである。CRISPR/Cas9は狙った遺伝子を正確に改変できる便利な技術だが、ゲノム編集が比較的安易、的確に実施できるため、生物を安易に操作してしまう危険性も指摘されている。また、情報技術の発展も私たちに非常に便利な生活をもたらした一方で、バイオテクノロジーと似た問題を抱えている。その一例であるWinny事件は、ファイル共有ソフトWinnyに絡む著作権法違反(公衆送信権の侵害)を問われたものの、無罪となった刑事事件であり、P2P技術の利便性と著作権問題の難しさを示している。倫理の問題はあらゆる技術と切り離せないものである。実用化に至っていないものであっても、論文不正や再現性の欠如は重大な倫理違反となるため、研究者・技術者には誠実さが求められる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:自分の良心に素直に従えない状況について グループ名:チームシノハラ5 共著者名:菊池澪、水沼咲輝、佐藤玲凰 役割:調査 自分の良心に素直に従えない状況とは、技術力を行使することが周囲や環境に悪影響を及ぼすと理解していながら、周囲の圧力に屈して、企業の利益のためにそれを黙認してしまうという状況であると考える。そのような場合、技術者として、技術を扱う責任を自覚して正しい行動をすること、客観的な視点で考えること、自身の力ではどうにもできないときは法的手段を講じるなど、第三者に介入してもらうことが必要だと考えた。 (3)復習の内容 現代の技術は社会を大きく前進させる一方で、倫理的な判断を常に求めるものでもある。遺伝子編集や情報技術のように強力で扱いやすい技術ほど、誤用による影響が深刻になりやすい。そのため技術者は、法令や規範を守るだけでなく、その技術が社会や環境に与える影響を主体的に考え続ける必要がある。企業の利益や周囲の圧力によって良心に反する行動を選んでしまう状況は、技術者倫理が最も試される場面であるが、問題を認識したときには、正しい行動を選び、必要なら第三者の力を借りてでも危険を止める姿勢が求められると考える。
A.1.第三者へ大きな影響をあたえるかもしれない技術者として日ごろのストレスを多くため込むことなく研究に努めることが大切だと思った。 2.心の安定を図るための生活習慣の意識についてなど基本的な事について共有した。 3.自分の良心に従えないとき、人は「本当は間違っていると思っているのに逆らえない」「周囲に流されてしまう」「利益や立場を優先してしまう」といった葛藤を抱える。特に技術者や社会人には、上司の指示、組織の利益、納期やコストなど、多くの圧力が存在する。そのような状況では、まず「なぜ自分は迷っているのか」を冷静に考えることが重要である。良心が痛むということは、自分の中に安全性、公正さ、他者への配慮といった倫理観が残っている証拠でもあると思った。 そのうえで、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談することが大切である。第三者の意見を聞くことで、自分の判断を客観的に見直すことができる。また、法律やルール、コンプライアンスを確認することで、感情だけではなく社会的な基準からも判断できる。技術者倫理では、「事故を未然に防ぐこと」「公共の安全を守ること」が重要視されるため、短期的な利益よりも長期的な安全や信頼を優先する姿勢が求められる。 さらに、自分の良心に完全に従えない場合でも、「少しでも被害を減らせないか」「改善案を出せないか」と考えることが重要である。現実社会では理想通りに行動できないことも多いが、その中でも誠実さを失わず、小さな行動を積み重ねることが、最終的に大きな信頼につながる。良心とは単なる感情ではなく、人と社会を守るための大切な判断基準であり、それに向き合い続ける姿勢が重要であるのだ。 1990年代後半から2000年代初頭には、Napster や Winny などのP2P技術を利用したファイル交換が広がった。利用者はMP3ファイルを自分のパソコンに保存し、他人と直接共有していたため、大量の音楽データを無料で入手できた。しかし、著作権者に無断で音楽が配布されるケースが多く、著作権侵害が社会問題となった。 その後、通信速度の向上やクラウド技術の発展によって、音楽を「ダウンロードして所有する」のではなく、「ネット上で再生する」ストリーミング技術が普及した。代表例が Spotify である。Spotifyでは、音楽データはサーバー側に保存され、利用者は必要な部分だけをリアルタイムで受信して再生する。そのため、違法コピーが起こりにくく、再生回数に応じてアーティストへ収益を分配できる仕組みが作られた。 この流れの中で重要になったのが著作権法である。アメリカでは、1998年に Digital Millennium Copyright Act (DMCA)が制定された。DMCAは、インターネット上の著作権侵害への対応を定めた法律であり、違法コンテンツの削除要請(テイクダウン)制度などを整備した。YouTubeやSpotifyなどの配信サービスは、この法律の枠組みの中で運営されている。 日本でも、プロバイダ責任制限法 が制定され、インターネット上の違法情報について、プロバイダが一定条件で責任を制限される仕組みが作られた。同時に、権利者からの削除要請に対応できる制度も整備された。 このように、技術は「P2Pによる自由な共有」から、「合法的なストリーミング配信」へと変化してきた。その背景には、通信技術の進歩だけでなく、著作権を守りながらサービスを提供するための法律整備が大きく関係している。 2P(Peer to Peer)技術とは、中央サーバーを使わず、利用者同士が直接データをやり取りする仕組みである。1999年に登場した Napster は、MP3音楽ファイルを共有できるサービスで、音楽配信を大きく変化させた。ただし、検索用サーバーがあったため、完全なP2Pではなかった。 一方、Winny は、中央管理者を持たない「PureP2P(完全P2P)」を実現した。利用者同士が直接つながり、データを分散して共有するため、停止しにくい特徴がある。 また、MP3 は、音楽データを小さく圧縮する技術であり、インターネット上で音楽共有を広める要因となった。 このPureP2Pの考え方は、現在の Bitcoin などの仮想通貨にも利用されている。ブロックチェーン技術によって、中央の銀行がなくても参加者同士で取引記録を管理できる仕組みになっている。 しかし、P2P技術は便利な一方で、著作権侵害や不正利用などの問題もあり、技術を正しく使う倫理観が重要だ。 現在のバイオテクノロジーには、医療・農業・環境・工業など幅広い分野で利用される多くの技術がある。その代表例が、遺伝子組み換え技術、細胞融合技術、再生医療、ゲノム編集技術などである。 まず、遺伝子組み換え技術とは、生物のDNAを人工的に操作し、別の生物に新しい性質を持たせる技術である。例えば、糖尿病治療に使われるヒトインスリンは、人間のインスリン遺伝子を細菌(大腸菌など)に組み込み、その細菌に大量のインスリンを作らせることで生産されている。この技術によって、安全で大量の医薬品を安定供給できるようになった。また、害虫に強い作物や栄養価を高めた農作物などにも利用されている。 次に、細胞融合技術とは、異なる細胞同士を融合させ、新しい性質を持つ細胞を作る技術である。特に有名なのがモノクローナル抗体の作製である。これは、抗体を作るBリンパ球と、無限に増殖できるがん細胞を融合して「ハイブリドーマ」という細胞を作り、特定の抗体を大量生産する方法である。アルツハイマー病治療薬では、脳内に蓄積する異常タンパク質に結合するモノクローナル抗体が開発されている。 さらに、近年注目されているのがゲノム編集技術である。代表的なものに CRISPR-Cas9 があり、DNAを狙った場所だけ切断・修正できる。この技術は、遺伝病治療や作物改良などに利用されているが、人間の受精卵への応用など倫理的議論も多い。 また、再生医療では、iPS細胞 やES細胞を利用し、失われた細胞や組織を再生する研究が進められている。例えば、神経細胞や心筋細胞を作り出して病気を治療する試みが行われている。 このように、現在のバイオテクノロジーは医療の発展や食料問題の解決に大きく貢献している。一方で、「遺伝子をどこまで人間が操作してよいのか」「安全性は十分か」「生命を人工的に扱うことは許されるのか」といった倫理的課題も存在しており、科学技術と社会の関係を慎重に考える必要がある。 教室入室時の混雑を防ぎ、安全を確保するためには、「人の流れを整理すること」と「事故を未然に防ぐこと」が重要で、特に授業開始前は、多くの学生が同時に移動するため、入口付近での渋滞や接触事故が起こりやすい。そのため、まず入室のルールを明確にする必要がある。例えば、「右側通行を徹底する」「立ち止まらない」といった基本的なルールを共有することが良いと思った。また、後ろに座っている人へ発言権をあたえるのではなく学籍番号順に当てることも有効である。 安全面では、転倒や将棋倒しを防ぐことが重要である。特に雨の日は床が滑りやすくなるため、注意喚起を行ったり、入口マットを設置したりすると効果的である。また、非常時に避難経路を確保できるよう、入口付近に荷物を置かないことも必要である。技術者倫理や安全管理の考え方では、「事故が起きてから対応する」のではなく、「事故が起こる前に予測して防ぐ」ことが大切とされる。教室入室時の混雑対策も同様に、小さな危険を事前に減らすことで、安全で快適な学習環境を作ることができる。
A.? クリスパー・キャス9(CRISPR-Cas9)は、狙った遺伝子を正確に切り貼りできる革新的なゲノム編集技術だ。案内役の「RNA」が標的とするDNAの配列を見つけ出し、はさみの役割を持つ酵素「Cas9」がその場所を切断する。細胞が傷ついたDNAを修復する過程で、遺伝子を破壊したり、新しい遺伝子を組み込んだりできる。 従来の技術に比べて「圧倒的に安く、早く、簡単」なのが特徴で、世界中の研究室に普及した。がんや難病の治療法開発、農作物の品種改良など幅広い分野で応用が進む。一方で、人間の受精卵への応用には倫理的な課題も多く、慎重な議論が続けられている。 Winny事件は、「天才プログラマーが作った革新的なソフトが犯罪に悪用されたため、開発者本人が逮捕され、7年半かけて無罪を勝ち取った事件。 P2P(ピア・ツー・ピア)は「中央のサーバーを通さずに、パソコンやスマホ同士が直接データをやり取りする仕組み。 ? 181【平常演習】自分の良心に素直に従えないときは? グループ名なし グループの人 佐藤 詩音、小野朋夏、長谷川桜優 技術力という強大な力は、組織の圧力や利益最優先の空気によって容易に「暴力」へと変貌する。 例えば、製品の重大な欠陥や環境への有害性をデータで発見しながらも、納期やコストを理由に上司から隠蔽を迫られ、同調圧力に負けて沈黙してしまう場面だ。このとき、技術者の沈黙は未来の消費者の健康や安全を脅かす間接的な暴力とな る。 このような場面で取り得る行動は、感情論ではな <リスクを数値化したデータを用いてロジカルに上司や経営陣を説得することだ。社内で聞き入れられない場合は、コンプライアンス窓口への内部通報や、最悪の事態を防ぐために開発から退く覚悟も求められる。日頃から孤立を防ぐ仲間を作り、声を上げやすい風土をチームで育むことが不可欠である。 ?今回の講義は初めて聞く内容が多かった。winny事件についてはとても考えさせられる事件だと思う。
A.
A.インターネットの歴史において、かつて学生が開発したNapstarがP2P技術を活用し、その後Winnyが中央サーバーを必要としない完全なPureP2Pを実現した。しかし、サーバーが不要な仕組みは匿名性を高め、著作権侵害や情報流出といった大きな危険性を生み出すこととなった。技術の発展はLineなどに継承されたが、Zoomでは採用が見送られるなど選択がなされている。また、遺伝子を自在に改変できるクリスパー・キャス9も、生態系破壊やデザイナーベビーといった倫理的・生命科学的な危険性を孕んでおり、技術者倫理の重要性を再認識した。 平常演題「自分の良心に素直に従えないときは?」をグループ(共著者:佐藤詩音、加藤美羽、長谷川桜優)で議論した。人は良くないと理解していても、自身の得や損を天秤にかけ、損得の感情が勝った時に良心を無視してしまうという結論に至った。良心を無視するコストより目先の利益を優先する心理が、技術者の不正に繋がると考えられる。私はこの創作において、議論の方向性を定めて意見をまとめる「概念化(Conceptualization)」の役割を果たした。多様な価値観を受け入れつつ、集団としての倫理的判断の難しさを学んだ。 授業後の復習として、教室入室時の混雑を防ぎ、安全を確保するための具体的な対策について個人で思考を発展させた。具体的には、物理的な入口を増やすことや、どの席でも平等に授業を受けられるよう後方にスクリーンを設置し、部屋の温度を均等に保つ工夫を提案した。これらは、一部の学生が不利益を被らないための配慮であり、利用者の安全と平等を第一に考えるという技術者の基本的な倫理観に直結する。誰もが快適かつ安全に過ごせる環境設計こそが、技術者に求められる社会的責任であると強く感じた。
A.
A.技術者倫理7 講義では、論文の捏造についての話があった。論文の捏造とは、存在しない研究結果を実際に得られたかのように偽って作成し、論文や学会で発表する行為である。研究活動において最も重い不正行為とされている。具体的にSTAP細胞事件は研修者の退職や懲戒解雇、論文の撤回など処分が下された。 「力は、ときとして暴力となり、人権を犯し、人命さえ奪う。 技術力という力をもった自分が、自分の良心に素直に従えず、自分の持つ力が暴力と化す場面が、どんな場面なのか想像してみよう。 そして、その場面で、どんな行動が取りえるのか、みんなで話し合ってみよう。」という設問について、グループワークでは、人命と脅かす技術の軍事転用について話あった。自身の研究が平和な目的を逸服し、直接的に兵器戦浄に組み込まれる場面を想像した。ワクチンの開発に用いられるバイオ・ゲノム技術や自動運転などの自律型AI技術などは生物兵器や自律型致死兵器システムに軍事転用される可能性がある。それらを防ぐためには、客観的なデータや倫理的根拠に基づいて異議を叩え、担当変更を求める必要があると考えた。 授業外では他に防ぐ方法を調べた。大量破壊兵器や通常兵器の開発に転用される恐れのある技術が、海外の懸念組織や研究者に流出しないよう厳格に審査することや特許や技術を企業・他機関に提供する際、「軍事目的や人権侵害を伴う用途への使用を禁止する」という条件を契約に盛り込むことが軍事転用を防ぐことにつながると学んだ。
A. 第7回では、前回の内容を振り返りながら、科学技術と倫理について幅広く学んだ。冒頭では地球の静止軌道について触れ、静止軌道は地上約36,800kmにあり、その軌道上では約7.9km/sの速度で物体が運動していることを学んだ。その後、CRISPR/Cas9によるゲノム編集技術について調べ、狙ったDNA配列を書き換えることができる画期的な技術であることを理解した。また、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβを除去し、病気の進行を遅らせるモノクローナル抗体について学び、バイオテクノロジーの医療への貢献を知った。さらに、Winny事件を通して、P2P技術そのものは有用であっても、利用方法によっては社会問題を引き起こすことを学び、技術の正しい使い方について考えた。最後に、大学で学ぶ権利や研究における再現性の重要性、データの捏造が研究や社会の信頼を損なうことについても学んだ。 自分の良心に素直に従えないときについて、(無記名)班、阿部、細田、小林、齋藤、Investigation(調査)、Validation(内容確認) 発表で私たちの班では、「技術そのものに善悪はないが、その使い方によっては人々を助けることも傷つけることもできる」という考えを中心に議論した。SNSやAIは私たちの生活を便利にする一方で、誹謗中傷やフェイク動画の作成などに悪用される可能性がある。また、科学技術は社会を発展させる力を持つ反面、軍事利用によって人命を奪う手段にもなり得ると考えた。技術力が暴力へと変わるのは、自分や組織の利益を優先し、人々の安全や尊厳を軽視したときである。そのため、技術者は高度な専門知識を持つ者として、社会への影響を常に考え、たとえ周囲から反対されたり不利益を受けたりする可能性があっても、自らの良心と専門知識に基づいて判断し、安全や人権を守る行動を取ることが重要であると発表した。 今回の講義を通して、科学技術は社会を豊かにする大きな力を持つ一方で、その使い方次第では人々を傷つけることもあると改めて実感した。特にWinny事件やAI技術の例から、技術そのものに善悪はなく、それを扱う技術者の倫理観が重要であることを学んだ。また、研究におけるデータの捏造や改ざんは社会からの信頼を失わせる重大な問題であり、正確な記録や再現性を大切にする姿勢が技術者の基本であると感じた。将来技術者として社会に出た際には、知識や技術を身に付けるだけで満足するのではなく、その技術が社会に与える影響を考え、自分の良心に従って責任ある判断と行動ができる技術者を目指したい。
A.(1) 本授業では、物理的法則と新技術に伴う倫理的課題について学んだ。第一宇宙速度(7.9 km/s)や静止衛星の高度(約3.6万 km)といった基礎知識を修得すると同時に、DNAを切断・編集するクリスパー・キャス9などの先進技術が持つ倫理的リスクを学習した。さらに、P2P技術を用いたファイル共有ソフトWinnyのように、優れた技術であっても使い方や利己的な意図次第で著作権侵害や社会的損害を引き起こす事例を通じ、技術と倫理の切っても切れない強い関係性を学んだ。 (2) グループワークでは、良心や善性に従えない状況について議論した。良心とは正誤を自ら判断し正しい行動をとる心のはたらきだが、集団が大きくなると利己的な考えに支配されたり、強固な同調圧力によって正しくない選択を強いられたりする危険性がある。こうした人間の弱さや集団心理による逸脱を防ぐためには、個人の倫理観に依存するだけでなく、誰もが善性に従って行動できるよう明確な規則や制度上のフレームワークをあらかじめ構築しておくべきだと結論付けた。 (3) どれほど革新的で利便性の高い技術やソフトウェアであっても、利用する人間が利己的な欲求に支配されれば、他者の権利を侵害し社会的不利益を生み出す危険な道具へと変貌してしまう。先進技術を扱う技術者や利用者には、目先の利益や集団の圧力に屈しない強い倫理観が求められる。人間は弱さを持つ存在だからこそ、悪用を防ぎ全員が健全に利益を享受できるよう、法律や倫理規定といった人間の善性を支えるルールを自ら遵守し育てる姿勢を持ち続けたい。
A.(1)講義内容の再話 今回の講義では、技術者にとって良心に従って行動することの大切さについて学んだ。人は周囲から良く思われたいという気持ちや、自分だけが損をしたくないという気持ちから、本当は間違っていると分かっていても見て見ぬふりをしてしまうことがある。しかし、技術者は高度な知識や技術という大きな力を持っているため、その力の使い方を誤れば事故や環境破壊、人権侵害など深刻な問題を引き起こす可能性がある。また、科学技術は万能ではなく、自然の法則を変えることはできないため、自然を正しく理解し、謙虚な姿勢で技術を扱うことが重要であると学んだ。技術者は法律や規則を守るだけではなく、自分の良心に従って正しい判断をする責任があることが印象に残った。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループでは、技術者が良心に反する行動を取ってしまう場面について話し合った。納期や利益を優先して安全確認を省略したり、不具合を隠したりすることは、社会からの信頼を失うだけでなく、多くの人に被害を与える可能性があるという意見が出た。また、周囲に流されるのではなく、自分が正しいと思う行動を取る勇気を持つことが技術者には必要であるという結論になった。 (3)復習の内容 講義後に技術者倫理について調べると、過去の多くの事故や不祥事は、技術不足だけでなく、不正や隠蔽、責任感の欠如によって発生していたことが分かった。私は、知識や技術を身に付けることと同じくらい、誠実な行動を取ることが重要であると感じた。将来技術者として働く際には、利益や周囲の意見だけに流されず、安全性や社会への影響を第一に考えて判断したい。また、間違いに気付いたときには見過ごさず、勇気を持って行動できる技術者になりたいと考えた。
A.Winny事件と論文ねつ造事件の学びを通して、技術者や研究者に求められる責任と倫理の重要性について深く考えた。まず、Winny事件はファイル共有ソフト「Winny」を開発した技術者が、著作権侵害に使われたことを理由に逮捕・起訴された事件である。開発者自身は違法行為を意図していたわけではなく、技術そのものは中立であったが、その利用方法によって社会問題へと発展した。この事件は、技術がどのように使われるかを完全にコントロールすることの難しさと、開発者の責任範囲について大きな議論を呼んだ。また、新しい技術が社会に受け入れられるまでには、法律や制度が追いついていない場合があることも理解できた。 一方、論文ねつ造事件は、研究者がデータを改ざん・捏造し、事実とは異なる研究成果を発表した問題である。研究は本来、真実を追求するものであるにもかかわらず、成果を急ぐあまり不正が行われた。このような行為は科学全体の信頼を損なうだけでなく、多くの人々に誤った情報を与える危険性がある。研究者には正確さと誠実さが何よりも求められ、その責任は非常に大きいと感じた。 では、自分の良心に素直に従えないときはどうすればよいのか。そのような状況は、周囲からの圧力や評価、利益などが関係していることが多い。しかし、その場の利益を優先して判断を誤ると、後に大きな問題へと発展する可能性がある。そのため、一度立ち止まり、自分の行動が社会や他者にどのような影響を与えるかを考えることが重要である。また、信頼できる人に相談したり、客観的な視点を取り入れることも有効である。最終的には、自分の行動に責任を持てるかどうかが判断基準になるべきだと考える。 今回の学習を通して、技術や研究は社会に大きな影響を与えるものであり、それを扱う人間の倫理観が非常に重要であると理解した。便利さや成果だけを追い求めるのではなく、正しさや誠実さを大切にすることが、信頼される社会を築く上で欠かせないと感じた。
A.(1)技術の進歩に伴って今までの人類では出来なかったようなことが可能となった。その一つとしてCRISPR-Cas9(クリスパー・キャスナイン)が挙げられる。ゲノム編集技術であり、部位特異的ヌクレアーゼを利用するゲノム編集ツールの中でも安価で簡便な方法として用いられている。主に遺伝子の機能欠損に利用され、デメリットとして意図しない部位に挿入や欠損を形成する可能性があるため遺伝子的変異を引き起こす可能性がある。また、このような医療や産業利用に転用されるような技術だけでなく情報技術に関する進歩もとそれに伴う事件なども存在する。Winny事件というものが存在し、Winnyはインターネットで結ばれた個人のパソコン間で管理されたサーバーを経ずにデータやファイルを自由に交換できるソフトウェアでありこれが著作権法違反に問われる事があったが無罪となった刑事事件である。また、その後にP2Pというネットワーク上で機器間が通信・接続する方式の一つであり機能に違いのない端末同士が直に接続し互いに持つデータを利用することができる。 (2)物事を客観的に見る事や周囲を巻き込むことが重要であり、大きな法やルールを巻き込むことが問題解決になる場合もあると考えられる。 (3)電波資源とは利用可能な周波数帯域を含む有限で貴重な電波をさし効率的にかつ公平に管理・利用されるべき公共財のことである。基本概念として無線通信や放送、科学技術などに利用される電波の周波数帯域であり有限の資源として扱われる。
A.(1)新しく生み出された技術は負の面も併せ持つ。ゲノムDNA配列の切断により遺伝子組み換えを測るCRISPR/Cas9がその代表例である。これはアルツハイマー病の抗アミロイドβ抗体(最新薬)に使われ、原因物質を取り除いて進行を遅らせる。これにより脳内の死滅した神経細胞を作るタンパク質を除去し、アミロイドを標的にして「自滅しろ」と命令を下す。医療面で貢献するのと同時に、「生命の道具化」が倫理的な問題となっている。 (2)技術力をもった自分が良心に従えずに暴走化さえてしまうのがどういった状況かを考えた。原子力発電所のエンジニアで、原子力を自在に操って日本全国の原発を復活させる勢いがあることを仮定する。そうしたとき、高レベル放射性廃棄物の最終処理問題がさらに肥大化してしまう。廃炉をする際、無事故の通常の軽水炉では1基あたり約500億円の見積りが予想される。検査のために停止されている発電所を稼働させると廃炉の費用は倍増し、経済面での負担を大きくしてしまう。最悪な事態を目の前にしたとき、引き継ぎ・記録を行い、その立場から立ち去ることを選択する。同じことは繰り返さないと主張しても失った信頼と利益を目の前にして虫のいいことは言えない。さっさと立ち去ることが最善のことだと思う。 (3)東日本大震災で福島第一原発事故が起きた際、信頼がなくなっても関係者らは自分たちが儲けを出したいがために設備強化より投資することを求めた。利己的な考えしかないエンジニアは事故の予見性を否定し、万が一起きても責任から逃れて同じ過ちを犯した人を自分のとき以上に力いっぱい責める。こういったマイナスのイメージをもつ人は少なからずいるため、自分がどう謝罪しても復帰することは許されない。
A.(1)講義では、倫理が問われるときとして、例としてバイオテクノロジーや情報技術のことが挙げられ、開発された技術は素晴らしいものだが、その技術が倫理的に正しいのかについては議論する余地があることについて学んだ。遺伝子組み換え技術によって人工的につくったインスリンであるヒトインスリンを投与しても良いのかという生命倫理や、MP3技術やP2P技術によってデジタルデータを勝手に利用して著作権に引っかかったときの責任などの議論が必要になってくるこちを学んだ。また、技術が発展して便利になっていくとその技術を悪用して様々なことができるようになるため、人それぞれの良心に従って行動しなければいけないときがあるということのついて学び、自分の良心に素直に従えないときの心持ちはどうあるべきかについて議論した。また、工学部を卒業して社会に出たとき、工学部の卒業生として持っているべき技術と意識はどのようなものがあるかについて考えた。 (2)ワークショップでは、自分の良心に素直に従えないときの心持ちはどうあるべきかについて話し合い、感情的な要素を排除して、自分が守るべきルールの大切さとルールを守らなかったときの責任を客観的に見て、ルールは守るべきであると認識して自分に言い聞かせることが重要ではないかと考えた。 (3)技術者の感情と技術者の持つべき倫理観は、意識していても同調しない場面があり、感情をとるか倫理に従うかといった選択を迫られるときがあるが、自分の良心に従って常に技術者としての倫理を守らなければならないことを改めて学んだ。
A.アルツハイマー病の新しい治療薬とwinny事件について説明します。アルツハイマー病の新しい治療薬として、抗アミロイドβ抗体薬であるレカネマブやドナネマブが開発されました。これらは脳内に蓄積するアミロイドβを除去し、認知機能の低下を遅らせる効果が期待されています。一方、Winny事件は、ファイル共有ソフトであるWinnyの開発者である金子勇が、利用者による著作権侵害を助長したとして逮捕・起訴された事件です。しかし最終的に最高裁で無罪が確定し、ソフトウェア開発者の責任範囲や技術開発の自由について大きな議論を呼びました。 グループワークでは、自分の良心にしたがえないときどうするかについて考えました。 アルバイトで忙しい時は自分一人で抱え込まず、周囲のスタッフに協力を求めます。また、優先順位を考えながら落ち着いて業務に取り組みます。赤信号を渡ってしまいそうなときは1歩間違えると死に至ることを考えます。自分や周囲の命を守ることを考えます。 まわりから悪口を言われてる場合はすべてを真に受けるのではなく、信頼できる友人や家族に相談します。また、自分の良いところや努力していることにも目を向け、必要以上に自分を責めないようにします。 人工衛星について説明します。人工衛星とは、人間が作りロケットで打ち上げた後、地球や他の天体の周りを周回する装置です。通信、放送、気象観測、測位、地球観測などさまざまな目的で利用されています。例えば、カーナビやスマートフォンの位置情報サービスには測位衛星が活用されており、天気予報には気象衛星が利用されています。人工衛星は宇宙から広い範囲を継続的に観測できるため、私たちの生活や科学技術の発展を支える重要な役割を果たしています。
A.今回の授業では、クリスパーCAS9による遺伝子編集技術や、アルツハイマー病治療薬レカネマブが紹介され、現代の生命科学が抱える倫理的課題について理解を深めた。また、ウィニー事件や論文捏造事件を例に、技術者や研究者が良心に反する状況に置かれたとき、どのように判断し行動すべきかが重要であることが示された。高度な技術が社会に影響を与える時代だからこそ、倫理的な意思決定の難しさと責任の重さを学ぶ授業となった。 自分の良心に従えないときはどのような行動をするとよいかという議論を行った。グループ名「かばーい」でメンバー「24512156渡邊翔太郎」「24512866菅原優南」「24512413稲村清香」「24512380鏡凜奈」「24512323?橋璃和」で私は資料作成係として議論に参加した。私たちのグループでは5つ案が出た。それは小さい行動にする、良心と義務感をわける、できなかった自分を責めすぎない、信頼できる人に話す、現実な視点を持つことである。これは言語化から境界線の見極め、重要度の判断を行うことで冷静に考えることができ、自分の考えを確立させることができると考えられた。 この議論を通して、私は技術者が倫理的葛藤に直面した際、感情だけで判断するのではなく、状況を整理し、他者の視点も取り入れながら最適な行動を選ぶ姿勢が重要だと感じた。高度な技術を扱う者ほど、良心と義務の間で揺れる場面は多い。だからこそ、自分の価値観を言語化し、相談できる環境を持ち、現実的な判断軸を育てることが、技術者としての責任を果たすために不可欠だと強く思った。
A. 今回の講義では、「倫理が問われるとき―バイオテクノロジーと情報技術―」というテーマで、最新技術が抱える可能性とリスクについて学んだ。モノクローナル抗体はアルツハイマー病の原因とされるアミロイドβを狙って作用する薬であり、病気の仕組みを理解した上で標的を絞る医療技術の進歩を感じた。一方で、クリスパー・キャス9のように遺伝子を狙って編集できる技術は、遺伝病の治療に大きな希望を与える反面、使い方を誤れば深刻な倫理問題につながる可能性もある。講義で紹介された「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉は、技術が強力になればなるほど、慎重に扱う姿勢が必要だというメッセージとして印象に残った。バイオテクノロジーも情報技術も、人の生活を大きく変える力を持つからこそ、倫理的な判断が欠かせないと感じた。 グループワークでは、「自分の良心に素直に従えないときはどうするか」というテーマで話し合った。私は将来、プログラムやAIを開発する立場になる可能性があり、便利な技術を作れる一方で、その技術が悪用される危険性もあると考えた。例えば、個人情報を大量に収集できるシステムを開発する際、会社の利益を優先して利用者のプライバシーを十分に守らないまま運用してしまうケースがあり得る。その結果、情報流出や人権侵害につながるおそれがある。こうした場面では、問題点を周囲に説明し、上司や第三者機関に相談することが重要だという意見で一致した。また、自分の良心に反する行為に加担しない姿勢を持つことが技術者としての責任であり、「本当に人のためになる技術か」を常に考える必要があると話し合った。私は主に、議論内容の整理と文章化を担当した。 復習では、バイオテクノロジーと情報技術の共通点として、「強力だからこそ倫理が問われる」という点を改めて考えた。遺伝子編集技術もAIも、人の生活を大きく変える力を持つが、その影響は良い方向にも悪い方向にも広がり得る。私は、技術者に求められるのは「できること」ではなく「してよいこと」を判断する力だと感じた。また、自分の良心に反する状況に直面したとき、黙って従うのではなく、問題を指摘する勇気を持つことが大切だと思った。今後は、技術の便利さだけに目を向けるのではなく、その裏にある責任や影響を意識しながら学び続けたい。
A.(1)技術者倫理が問われる場面について学んだ。デジタル技術の発展により、音楽や映画は完全に複製できるようになり、その利便性と引き換えに著作権侵害の問題が深刻化した。P2P技術を利用したWinnyは、中央サーバーを介さずに利用者同士が直接データをやり取りできる仕組みであり、その先駆けとしてNapsterが存在したことも学んだ。また、MP3技術は音声データを圧縮して保存や配信を容易にした一方、違法コピーの拡大にもつながった。そのため、プロバイダ責任制限法やデジタル・ミレニアム著作権法などの法整備が進められ、ストリーミング技術では著作権管理が比較的容易になっていることを理解した。さらに、遺伝子組換え技術や細胞融合技術、再生医療、ゲノム編集などのバイオテクノロジーについても学び、医療や農業への大きな貢献が期待される一方で、環境への影響や人間の遺伝子操作の是非など、倫理的課題も存在することを理解した。 (2)ワークショップでは、「自分の良心に素直に従えないとき」をテーマに考察した。私は、個人情報を扱う立場にある技術者が、資金援助や利益を優先するあまり、被験者の同意を得ずに実験データを第三者へ提供してしまう場合や、安全性が十分に確認されていない製品を納期やコストを理由に出荷してしまう場合を例として挙げた。技術者が持つ知識や権限は社会に大きな影響を与えるため、目先の利益ではなく、人々の安全や権利を最優先に判断する姿勢が必要であると考えた。 (3)復習では、技術そのものに善悪はなく、それをどのような目的で利用するかを判断するのは技術者であることを改めて認識した。これまで学んだ水俣病やボパール事故、公害問題などと同様に、知識や技術を利益だけのために用いれば社会へ大きな被害を与える可能性がある。一方で、著作権保護やバイオテクノロジーの適切な活用のように、法令を遵守し倫理観を持って技術を利用すれば、人々の生活を豊かにすることができる。技術者には常に社会への影響を意識し、自らの良心と倫理観に基づいて責任ある判断を行うことが重要であると学んだ。
A.1)第7回の授業では、情報技術とバイオテクノロジに対しての倫理の在り方について学んだ。授業では、バイオテクノロジーや情報技術の発展による社会に大きな利益をもたらす一方で、新たな倫理的な問題を生み出していることを理解した。特に、遺伝子の編集技術であるCRISPRによって遺伝子を操作できるようになったことで、医療の発展が期待される一方で、どこまで許容されるべきかという倫理的な課題が生じていることを学んだ。また、情報技術の発展により情報の共有が容易になった反面で、情報漏えいやプライバシー侵害などの問題も発生していることを理解した。さらに、研究活動においては論文の捏造や改ざんを防ぐために、客観的な観点や再現性があるかの確認を重視し、倫理的な姿勢を持つことが重要であると学んだ。また、情報技術の事例としてWinnyが紹介され、技術そのものは有用であっても、利用方法によっては著作権侵害や情報の流出といったような社会問題につながることを理解した。 (2)ワークショップでは、AIや情報技術を活用する場面における技術者の責任について議論した。また、「自分の良心に素直に従えない時」をテーマに、組織の利益や納期、上司からの指示といった要因によって、技術者が安全性への懸念を見過ごしてしまう危険性について考察した。発表では、技術者は製品やシステムに潜む危険性を認識した場合、それを周囲へ適切に伝える義務が生じて、不正なデータ改ざんや不適切な指示に対しては拒否する姿勢が重要であると述べた。また、個人情報や機密情報の管理を徹底し、社会への影響を十分に考慮した行動を取る必要があることを確認した。よって、技術者には専門の知識だけでなく、倫理的な判断力と社会的な責任が求められると結論づけた。 (3)復習では、技術者倫理とは単にルールを守ることではなく、人命や安全、社会への影響を最優先に考えて行動するための指針であることを再認識した。Winnyの例から、技術自体に善悪があるのではなく、それをどのように開発し利用するかが重要であることを理解した。また、現実には利益や効率、納期などを優先したくなる場面もあるが、そのような状況だからこそ倫理に基づいた判断が必要であると感じた。今後、自分が技術に関わる立場になった際には、短期的な利益だけでなく社会や将来世代への影響も考慮して、安全と公共の利益を優先したような責任をもった行動を取っていける技術者を目指すべきだと感じた。
A.(1)講義内容の再話 情報技術とバイオテクノロジーについての講義では、技術の便利さだけでなく、利用によって生じる倫理的な問題について学びました。情報技術では、個人情報の流出、監視、人工知能による判断、差別的なデータ処理、誤情報の拡散、サイバー攻撃などが問題になります。特に、人工知能が出した結果であっても、最終的な責任を誰が負うのかを明確にする必要があります。バイオテクノロジーでは、遺伝子組換え、ゲノム情報、遺伝子編集、生殖医療、動物実験などが関係します。遺伝子情報は本人だけでなく家族にも関わるため、利用には十分な説明と同意が必要です。また、技術の利益を受ける人とリスクを負う人が偏らないように、公平性も考えなければなりません。情報技術と生命科学は大きな可能性を持つ一方で、一度実行すると元に戻せない影響を生む場合があるため、慎重な判断が必要です。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、人工知能による個人情報の利用と、遺伝子編集技術の利用について話し合いました。どちらも社会に大きな利益をもたらす可能性がありますが、本人が知らないうちにデータが使われたり、技術の結果によって差別を受けたりする危険があります。班の発表では、技術を導入する前に、利用目的、危険性、責任の所在を明確にし、第三者による審査を受けることが重要だとまとめました。また、専門家だけで決めるのではなく、実際に影響を受ける市民にも分かりやすく説明し、意見を反映させる必要があります。便利だから使うのではなく、使わない選択肢も含めて検討することが、倫理的な技術利用につながります。 (3)復習の内容 復習を通して、技術者は「できる技術」と「実際に使ってよい技術」を区別して考える必要があると分かりました。科学技術が発展すると、以前は不可能だったことが可能になりますが、可能になったからといって、すぐに実行してよいとは限りません。利用者の権利、プライバシー、安全性、社会への影響、将来世代への影響を確認する必要があります。また、専門知識を持たない人にも内容を理解してもらえるように説明することが大切です。技術者が問題点を理解していても、組織の利益を優先して黙ってしまえば、社会的な被害につながる可能性があります。今後、情報や生命に関わる研究を行うときには、実験結果だけでなく、その技術が誰のために使われ、誰がリスクを負うのかを考えたいです。
A.(1)CRISPR/Cas9というゲノム編集技術では狙ったDNA配列を書き換えることができ、様々な分野での応用が期待されるが生物をいたずらに弄ぶ危険性がある。ファイル交換ソフトウィニーでは著作権者に違法で映画やゲームソフトの交換行為が行われ、ウイルスによる情報漏洩の問題も発生した。このように生み出された技術が使い方によっては人の権利を侵害する・する可能性がある事例が多く存在する。研究論文の捏造事件なども起こっており、高い倫理性をもって研究が行われることが重要である。 (2)ワークショップ課題として「自分の良心に素直に従えないときは?」というテーマで議論を行った。グループ名は良心に従えないときどうするか、共著者は荒川琴音、四垂蒼羅、LOO HUI WONであった。私はグラフィカルアブストラクトを作成した。意見として他人への相談、志を同じくする仲間を持つ、両親が麻痺してくると痛みを感じなくなるので正しくない状況に慣れずに善悪の判断をつけるべき、といったものがあった。 (3)授業の復習として紹介されたアルツハイマー病の治療薬について調査した。抗アミロイドβ抗体薬はアミロイドβを取り除き進行抑制を目指す薬だが、副作用として脳のむくみ、出血などの症状があり、薬の対象者が限られ医療体制も不十分であるそうだ。経済状況によって治療薬を受ける権利が得られず、対象者が選別されてしまうことは医学的な倫理からみて良くない状況であり、この治療法があらゆる境遇の人間にいきわたるような格差の是正が制度として必要であると考えられた。
A.(1)講義の再話 先端技術の発展に伴う倫理的課題として、バイオテクノロジーや情報技術、宇宙開発などの事例を学んだ。宇宙利用におけるスペースデブリ問題や遺伝子編集技術(CRISPR/Cas9)、Winny事件に代表されるP2P技術の著作権問題など、先進技術は大きな利便性をもたらす一方で新たな倫理的・社会的リスクを誘発する。技術者は単に形式的なルールに従うだけでなく、「過ぎたるは及ばざるが如し」の精神を意識しながら、真に安全で人を傷つけない運用が可能かを自らの良心に基づいて主体的に判断する倫理的責任があることを理解した。 (2)ワークショップ課題の発表用紙 演題「自分の良心に素直に従えないときは?」、グループ名「教室混雑」、共著者は石井響、小野輪里花、神山結菜、田中心優である。私はCRediTにおけるConceptualization(概念化・アイディア出し)の役割を担当した。本発表では、企業の利益や納期を優先するあまり安全確認が不十分なまま出荷が行われ、事故や環境汚染が引き起こされるリスクについて分析した。「ルールに従ったからよい」という受動的な姿勢に留まるのではなく、本当に安全であるか、他者を傷つけていないかを技術者自らの良心で問い直して行動することの重要性をまとめた。 (3)復習の内容 講義で扱った「先端技術の発展と良心に基づく倫理的判断」の理論と、ワークショップで議論した「利益・納期優先の防止と真の安全追求」を結びつけて考察を行った。急速に進展する技術開発の現場では、会社の利益や納期といった圧力により安全確認が後回しにされる危険が常に潜んでいる。形式的な基準を満たすだけで満足せず、技術者個人の倫理観と良心に従って「本当に安全か」を厳格に評価・判断することこそが、技術の健全な社会還元と信頼確保に不可欠であると深く理解した。
A.データの改ざんやねつ造といった研究・業務上の不正行為は、個人の倫理観の欠如だけでなく、置かれた環境や組織構造、心理的プレッシャーが複雑に絡み合うことで発生する。成果主義と出版か死かの圧力がある。研究機関や企業において、評価やポジションの維持、研究費獲得のために顕著な成果が過剰に求められる環境が存在する。ポジティブな結果が出なければ評価されない、論文を出さなければ職を失うという強烈なプレッシャーが、研究者や技術者を追いつめ、都合の悪いデータを排除・改ざんさせたり、存在しないデータをねつ造させたりする動機となりうる。 また、認知的偏向と自己正当化がある。自分の仮説は絶対に正しいはずだ、このノイズさえ消せば綺麗なデータになるという強い先入観が不正を誘発する。最初は少しデータを補正・整理しただけという軽い自己正当化から始まり、徐々にエスカレートして組織的なねつ造へと発展するケースが少なくない。組織のブラックボックス化と検証体制の欠如もあげられる。生データの管理不足や、再現性の確認コストにおいて科学や技術の現場では、他者のデータを追試・検証する時間やコストが膨大であるため、バレにくいという死角が生まれる。また、権力勾配とハラスメントでは上司や教授からの過度な結果要求に対し、立場が弱い部下や学生が拒否できず、指示や忖度によって不正に手を染めてしまう構造が存在する。 データの改ざん・ねつ造を防ぐには、個人の倫理教育にとどまらず、ネガティブな結果も正当に評価する環境作りやデータのデジタル自動保存と第三者監査システムの構築、ハラスメントのないオープンな組織風土といった、構造的・システム的な対策を整備することが必要。
A.(1)講義内容の再話 今回の講義では、「倫理が問われるとき―バイオテクノロジーと情報技術―」をテーマに、科学技術そのものには大きな可能性がある一方で、使い方や社会の受け止め方によって深刻な問題が生じることを学んだ。情報技術の事例として、ファイル共有ソフトWinnyが取り上げられた。WinnyはP2P技術を利用して開発され、中央の管理者を介さずに利用者同士が情報をやり取りできる仕組みを持っていた。このような技術は効率的な情報共有を可能にするが、著作権侵害や情報流出などにも利用される危険がある。開発者は違法行為を直接行っていなくても、その技術が犯罪に使われた場合にどこまで責任を負うのかという難しい問題が生じる。また、インターネットは一国の政府だけでは完全に管理できない世界的な空間であり、新しい技術を既存の法律だけで判断することの難しさも示された。さらに、大学におけるハラスメントの事例から、組織の判断が十分に検証されず、事実関係が不明確なまま個人が処分される危険性についても考えた。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、新しい科学技術を開発した技術者が、その技術の悪用についてどの程度まで責任を持つべきかを考えた。私たちの発表では、技術には多くの場合、便利な利用方法と危険な利用方法の両方が存在するため、技術が悪用されたという理由だけで開発者にすべての責任を負わせることは適切ではないと述べた。一方で、開発者が悪用される可能性を予測できた場合には、注意喚起や安全対策、利用制限などを検討する責任があると考えた。また、企業や行政、利用者にもそれぞれ責任があり、技術者だけに問題を押しつけるのではなく、社会全体でルールを作る必要がある。バイオテクノロジーについても同様に、遺伝子や生命を扱う技術は医療や食料生産に役立つ一方、人間の尊厳や安全性、差別などの問題を生む可能性がある。そのため、技術的に実行可能かどうかだけでなく、社会的に許されるか、誰に利益や不利益が生じるかまで考える必要があると発表した。 (3)復習の内容 復習を通して、科学技術の倫理問題には、単純な正解が存在しない場合が多いことを理解した。Winnyのような情報技術は、技術自体が善悪を持つのではなく、開発者の意図、利用者の行動、法律や社会制度との関係によって評価が変わる。そのため、問題が起きた後に誰か一人を非難するだけでは、根本的な解決にはならない。また、組織内でのハラスメントや処分についても、被害を訴えた人を守ることは重要である一方、申し立ての内容や証拠を公平に検証し、処分される側の権利も守らなければならない。情報技術やバイオテクノロジーが急速に発展する現代では、法律が技術の変化に追いつかないことも多い。将来、技術者として働く際には、専門知識だけでなく、技術が人間や社会に与える影響を想像する力が必要である。便利さや利益だけを追求せず、心優しく、心正しく、多くの人が幸せになれる未来につながる技術のあり方を考え続けることが重要だと感じた。
A.(1)情報技術やバイオテクノロジーの発展は、医療の進歩や生活の利便性向上など、社会に大きな利益をもたらしている。一方で、技術の利用方法を誤ると、サイバー攻撃や個人情報の流出、データ改ざん、不正なソフトウェア利用、研究不正など、社会の信頼を損なう問題につながる可能性がある。また、ゲノム解析やAI技術の発展に伴い、個人情報の保護や著作権、生命倫理への配慮も重要になっている。技術者や研究者には、単に法令を守るだけでなく、自らの技術が社会へ与える影響を考え、誠実さと責任感を持って技術を活用する姿勢が求められる。 (2)技術者が自分の良心に素直に従えなくなる場面として、企業や組織の利益、納期、成果を優先するよう求められた場合が挙げられる。また、周囲の意見に流されたり、自分の評価や立場を守ろうとしたりすることで、危険性や倫理的な問題を見過ごしてしまうこともある。その結果、本来人々の生活を豊かにするはずの技術が、安全性を失い、人や社会を傷つける「暴力」へ変化する可能性がある。このような状況では、一度立ち止まり、客観的な視点で問題を見直すことが重要である。そして、周囲の人や専門家に相談し、必要であれば問題を報告するなど、安全と倫理を最優先に行動する勇気が求められる。 (3)情報技術やバイオテクノロジーは、社会の発展に大きく貢献する一方で、著作権侵害、個人情報保護、生命倫理、生態系への影響など、さまざまな課題を抱えている。そのため、技術者にはノブレス・オブリージュの精神に基づき、高度な知識や技術を社会のために正しく活用する責任がある。技術の発展だけを追求するのではなく、人々の安全や幸福、将来の社会への影響を考えながら判断することが重要である。技術と倫理を両立させ、社会から信頼される技術者となるためには、常に責任ある行動を意識する姿勢が必要である。
A. 講義では、情報技術やバイオテクノロジーの急速な発展と、それに伴う倫理的な課題について学んだ。ゲノム編集ツール「クリスパーキャス9」の仕組みや商品化の経緯、アルツハイマー病の原因と治療薬の作用機序について理解した。また、「ウィニー事件」を通じたP2P技術と法律の関係や、STAP細胞事件に代表される論文捏造などの研究不正を取り上げ、技術者や研究者に高い倫理観が求められることを確認した。 ワークショップ課題の発表要旨として、ディスカッションで取り上げた「自分の良心に従えない時どう対応するべきか」について発表を行った。良心に従えないと感じたときは、まず何に違和感を抱いているのかをはっきりさせることが大切である。そのうえで、やり方や関わり方を調整できないか考え、無理のない範囲で折り合いをつけることが望ましい。しかし、どうしても納得できない場合は自分の中で譲れない基準を決め、無理に従わない選択も必要である。また、一人で抱え込まず周囲に相談し、状況の重要度に応じて現実的に判断することが重要であるという意見がまとめられた。 復習の内容として、最先端の科学技術やバイオテクノロジー、情報技術の発展は私たちの生活を豊かにする一方で、社会に対して甚大な影響や倫理的ジレンマをもたらすことを改めて整理した。技術開発や研究において、法的な規制を遵守することはもちろん、個人の良心や社会的責任を常に意識し、不正や危険性を防ぐための仕組みや判断基準を持つことが技術者にとって極めて重要であると深く認識した。
A.(1)講義内容の再話 本講義ではバイオや情報分野等における倫理的課題を学んだ。新薬開発やCRISPR-Cas9による遺伝子編集は疾患治療に貢献する一方、デザイナーベイビー等の問題も抱えている。またWinny事件からは技術開発と著作権違反の法的・倫理的責任が問われ、STAP細胞事件からは再現性の重要性を認識した。優れた技術の明暗は使い手に委ねられる側面が大きく、開発と利用双方で節度と倫理観を持つ重要性を学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 「自分の良心に従えないときとは」というテーマで考察した(小林凌大、阿部遥斗、細田遼平、會田龍真、志摩勇成、齋藤龍人、自身はリソースを担当)。AI開発が軍事転用され戦争につながる懸念や、SNSでの誹謗中傷、地下鉄サリン事件のように他者を非難・攻撃してしまう状況を具体例として挙げた。良心に従うためには日頃から生活リズムを整え、良心の呵責に素直であることや、葛藤の理由を分析し悪環境に慣れない姿勢が必要である。さらに第三者による監視や良い仲間作りなど客観的な仕組みも重要だと結論づけた。 (3)復習の内容 良心を悪いことをすると角が刺さる三角形に例えた教えを振り返り、痛みを無視して角が削れる前に正しく対処する重要性を再確認した。またネット上の権利保護と責任制限を図るプロバイダ責任制限法や米DMCAの制度を学んだ。法律による仕組みと同時に個人の倫理観が不可欠であり、技術者であるか否かを問わず、日頃から自らの良心を研ぎ澄まし責任ある判断を下せる姿勢を持ち続けたい。
A.(1)第七回の講義では、バイオテクノロジーと情報技術における技術者倫理について学んだ。情報技術の発展によって、デジタルデータは容易に複製・共有できるようになり、著作権侵害やサイバー犯罪、ディープフェイクなど新たな倫理的課題が生じていることを学んだ。また、フォルクスワーゲンの排ガス不正事件では、ソフトウェアを利用して検査を不正に通過させた事例から、技術者は高度な技術を正しく利用し、社会の信頼を損なう行為をしてはならないことを学んだ。さらに、AIや情報技術が急速に発展する中でも、法令や倫理を守り、安全性や信頼性を重視する姿勢が重要であると感じた。 (2)演習では、MP3とP2P技術について調査した。P2Pは中央のサーバーを介さず、利用者同士が直接データをやり取りする通信方式であり、WinnyではPureP2P方式によって完全に分散化されたネットワークが実現されたことを学んだ。また、MP3技術の普及により音楽データを小容量で共有できるようになった一方で、著作権侵害などの問題も発生したことを知った。さらに、PureP2Pの仕組みは現在のブロックチェーンや仮想通貨にも応用されており、技術そのものに善悪はなく、利用する人の倫理観が重要であると感じた。 (3)今回の講義を通して、情報技術やAIは社会に大きな利便性をもたらす一方で、不正利用や情報漏えい、著作権侵害などの問題を引き起こす可能性があることを学んだ。そのため、技術者には新しい技術を開発する能力だけでなく、社会への影響を十分に考え、法令や倫理を守りながら責任を持って活用する姿勢が求められると感じた。今後は技術の利便性だけでなく、安全性や信頼性も重視し、社会から信頼される技術者を目指したい。
A.人は誰でも、周囲の期待や利益、自分の弱さなどによって、良心に従えなくなることがある。しかし、そのような時こそ、一度立ち止まり、自分の行動が本当に正しいのかを考えることが大切である。たとえ周囲に合わせた方が楽であっても、人を傷つけたり、不正に関わったりすれば、最終的には自分自身も苦しむことになる。STAP細胞事件などの論文不正も、成果を急ぎすぎた結果、研究者としての良心を失った例だといえる。また、「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉のように、利益や成功を求めすぎることは良い結果につながらない。自分が良心に従えないと感じた時には、一人で抱え込まず、信頼できる人に相談したり、なぜ迷っているのかを冷静に考えたりすることが必要である。そして、人を不幸にしないという倫理観を忘れず、自分が後悔しない選択をするべきだと思う。 演題:「自分の良心に素直に従えないときは?」グループ名:かばーい(?橋璃和、鏡凛奈、菅原優南、渡邉翔太朗)役割:Conceptualization 「良心に従えない」と感じる時は、本当はこうしたいと思っていても周囲に合わせてしまったり、正しいと分かっていても行動できなかったりする状態が多い。その原因には、失敗や周囲の目への不安、疲労、強いプレッシャー、理想の高さなどがある。また、自分の良心だと思っていたものが、実は他人から押し付けられた価値観の場合もある。そのため、まずは「なぜ従えないのか」を冷静に考えることが大切である。そして、完璧を求めず小さな行動から始めたり、信頼できる人に相談したりすることで、少しずつ自分の考えに近づける。できなかった自分を責め続けるのではなく、「次にどうするか」を考えることが前に進むために重要だということが挙げられた。 現在のバイオテクノロジーには、遺伝子組み換え技術、細胞融合技術、ゲノム編集、再生医療などがある。遺伝子組み換え技術は、特定の遺伝子を他の生物に導入して有用な物質を作らせる技術であり、糖尿病治療に用いられるヒトインスリンの大量生産などに利用されている。細胞融合技術は、異なる細胞を融合させて新しい性質を持つ細胞を作る技術で、アルツハイマー病治療薬に用いられるモノクローナル抗体の作製に活用されている。また、CRISPR-Cas9によるゲノム編集では、DNAの特定部分を切断・改変することで病気の原因遺伝子を修復する研究が進められている。さらに、iPS細胞を利用した再生医療では、失われた組織や臓器の再生が期待されている。一方で、これらの技術には、遺伝子改変生物の安全性、人間の受精卵への応用、生命操作に関する倫理的問題なども存在し、科学技術の発展と倫理の両立が重要視されている。
A.(1)技術を扱うということには危険を伴うが、それが特に顕著な分野がバイオ分野と情報分野である。この授業ではそれぞれの分野においての倫理観が問われる事例を学んだ。 まずバイオ分野ではクリスパーキャス9が取り上げられた。これは遺伝子の塩基を切り貼りして理想的な個体を生み出す技術である。これにより認知症の予防薬が生まれたり、筋肉量の多い食肉が生まれたりしたが、一方で狙った優れた性質を持つデザイナーベイビーが生まれる可能性があるなど倫理観が問われる。 次に情報分野ではウィニー事件があげられた。ウィニーとはデータファイルのやり取りをサーバー無しで行うことができる技術のことである。しかしその特徴から多くの著作権違反が行われ、開発者の金子博士が逮捕されるという事件が起きた。 この二つの事例に共通する点として、優れた技術が生まれたとき、使い手がどのようにその技術を使うかによって明暗が分かれるということが挙げられる。たとえその技術が危険な用途に使用されても技術者を罰するべきではない。使用するものにこそ責任があり、倫理観が求められるのである。 (2)自分の良心に従えない時はどうすればよいかというテーマでチーム「良心に従えないときどうするか」(川村さん、LOO さん、四垂さん)で話し合った。私は主に意見を出した。その結果、良心の呵責に正直に行動し悪い状況に慣れないこと、そしていい仲間を作ることが大切だという結論に至った。 (3)良心についてのワークショップで、小学校の先生の話を思い出した。良心というのは三角形をしており、悪いことがあると心の中で転がって角が刺さって痛みを感じる。これが良心の呵責というものだが、その痛みを無視し続けていると三角形の角が削れていき、心に刺さらず痛みを感じなくなってしまう。こうなる前に、いけないことがあったらすぐに対処して三角形の角をとがらせたままにしよう、というものだった。この考え方は小学生にとってもわかり易く、意識もしやすいものだ。技術者になるか否かに関わらず大切な教えだと改めて感じた。
A.(1)教室への入室時の混雑を防ぎ、安全を確保する方法について考えた。入室時間を分散させることや、一方通行にすること、順番を守って落ち着いて行動することなどが有効であると学んだ。安全を確保するためには設備だけでなく、一人ひとりが周囲に配慮して行動することも重要であると感じた。 (2)ワークショップでは、技術力を持つことは大きな力を持つことであり、その力には大きな責任が伴うということについて話し合った。技術は自動車やスマートフォン、医療機器など私たちの生活を便利で豊かにする一方で、使い方を誤ればフェイク動画やランサムウェア、さらには兵器のように人命を脅かすものにもなり得る。また、自然科学には限界があり、科学技術は決して万能ではないことも学んだ。技術者は、自分が開発する技術が社会にどのような影響を与えるのかを常に考え、利益だけでなく安全性や倫理性を重視して判断しなければならない。もし自分の技術が人を傷つける目的で利用される可能性がある場合には、開発を見直したり、上司や関係者に相談したりするなど、良心に従って行動することが重要であると考えた。 (3)講義を通して、技術には社会を発展させ、人々の生活をより便利で豊かにする大きな力がある一方で、その力は使い方を誤れば人権侵害や事故、環境問題など深刻な被害を引き起こす可能性があることを改めて学んだ。そのため、技術者には専門知識や技術力だけでなく、高い倫理観と責任感が求められる。また、安全を守るためにはルールや設備だけに頼るのではなく、一人ひとりが周囲への配慮を持ち、技術が社会に与える影響を考えながら行動することが大切であると感じた。将来、技術者として働くことになった際には、自分が関わる技術が人々や社会にどのような影響を与えるのかを常に意識し、安全性や信頼性を最優先に考えながら、社会に貢献できる技術の開発に携わっていきたい。
A.本講義では、研究倫理や技術の社会的影響について扱われた。アルツハイマー病研究における論文捏造疑惑やゲノム編集(CRISPR-Cas9)の課題が紹介され、研究の真実性と倫理の重要性が示された。また、P2P技術を用いたファイル共有ソフト「Winny」の事件を通じ、技術開発と著作権侵害、学問の自由と法規制の境界線について、技術者が持つべき倫理的判断や社会的責任が解説された。 演題: 倫理観が問われる時について 共著者名:宮本晃希、錦織勇人、鈴木天華、三浦萌 役割:概念化 本発表では、倫理的規範やルールに「なぜ従えないのか」という心理的要因の分析と対処法について考察する。行動できない背景には心理的・生理的なブレーキや、従わなかった際の不利益への懸念が存在することを整理する。自身を追い込めず自己防衛を図る心理を理解した上で、行動のハードルを極限まで下げるアプローチを提示し、倫理的な行動を無理なく実践するための具体策について発表する。 講義とワークショップを通じて、技術者や研究者に求められる倫理観と、それを現場で実践するための心理的アプローチについて理解を深めた。論文の捏造や技術の悪用問題に見られるように、研究や開発において正しい行動をとる重要性は明白である。しかし、現実の組織や開発現場では、プレッシャーや周囲の空気によって正当な判断に従うことが難しい状況も生じる。 こうした問題に対処するには、単に「倫理を守れ」と強制するだけでなく、人間が「なぜ従えないのか」という根本的な心理を分析することが欠かせない。心理的抵抗や不利益への恐れを把握し、行動へのハードルを極限まで下げていく仕組み作りが必要である。正しさを理解するだけでなく、それを現場で実行可能な行動に落とし込む視点の重要性を再確認した。
A.(1)本講義では、医療や情報技術、科学研究における倫理的な課題について幅広く学びました。まずアルツハイマー病治療においては、従来の対症療法とは異なり、原因物質であるアミロイドβを除去するレカネマブやドナネマブなどの抗アミロイドβ抗体という新薬の登場と、その作用機序について確認しました。また、P2P技術を用いたファイル交換ソフトを巡るWinny事件からは、技術開発と法的・倫理的責任のあり方について考えさせられました。さらに、科学研究における論文捏造事件(STAP細胞事件)を題材に、新発見への期待が先行する中で「再現性」や「客観性」を担保することの重要性、そして「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉が示すように、科学技術の発展においても物事を程々に保つ節度が大切であることを深く認識しました。 (2)本発表では、自分の良心に従えない状況に直面した際の対処法について考察した。まず第一に、睡眠やサウナなどで生活リズムを整えることが、良心を正常に保つ土台となる。第二に、自分が葛藤している「理由」を客観的に分析することが重要である。第三に、自分一人で抱え込まず、第三者に監視してもらう仕組みを作ることや、第四に自身の心の不穏和を素直に認める姿勢が、倫理的な判断を下す上で不可欠であると結論づけた。 (3)日本のプロバイダ責任制限法はインターネット上の誹謗中傷や著作権侵害などの権利侵害情報に関してプロバイダ等の損害賠償責任の制限や発信者情報開示請求を定めた法律である。一方で、アメリカのデジタルミレニアム著作権法は権利侵害への迅速な対応であるテイクダウン通知と事業者の免責を規定している両者はいずれもネット上のプラットフォーム事業者の責任を適切に制限しつつ権利保護と円滑な被害救済を図るための重要な法制度であるとわかった。
A.倫理観とバイオテクノロジーについて、倫理観の問題につながる最新のバイオテクノロジーとして遺伝子操作技術がありました。ヒトゲノムの解析が進み、ほとんどすべての遺伝子情報をデータ解析で特定でき、容易に遺伝情報を操作することができる技術が開発されました。そのため、作ろうと思えば全く同じ遺伝子情報を持つヒトを作成したり、遺伝情報を選択して発現させた状態を作成できるようになりましたが、これは倫理的に正しい行為なのかを考えました。クリスパーキャス9では遺伝子操作により新たな病気、疾患に対する抗体を作成してアルツハイマー病に対するアミロイドβに効くモノクローナル抗体を完成させました。 ワークショップでは、自分の良心に従う必要がある技術にたいして、どのようにして倫理観に基づき自分の良心に従って行動すればよいかを発表しました。自分の良心に従うためには、邪な気持ちに打ち勝つ、自分を強くもち行動軸を一貫させることで信念となり、倫理的な行動をとることができると結論しました。周りに流されない、客観視することで倫理観を保ち、自分の利益を追い求めて人間としてグレーな行為をしなくなると考えました。 復習では、人間のために多くの動物が実験に使用されていることを学び、問題点としてその動物実験が本当に必要であるか、動物愛護の観点から考えた場合に安楽死や命を無駄にしないという項目が達成されているかが重要になり、倫理的な行動が求められているということがわかりました。
A. アルツハイマー病を題材に、その原因物質であるアミロイドβについて学んだ。脳内にアミロイドβが蓄積することで神経細胞が損傷を受け、記憶や認知機能の低下が引き起こされるとされている。この治療薬の開発にはモノクローナル抗体が用いられており、これは単一のB細胞のクローンが産生する抗体で、特定の抗原にのみ結合する性質を持つことから、免疫の仕組みを応用してアミロイドβを狙い撃ちする治療戦略に活用されていることを学んだ。あわせて、こうした抗体医薬の開発の背景には遺伝子組み換え技術が深く関わっており、遺伝子を操作して有用な物質を生み出す技術が医療の発展に大きく貢献している一方で、技術者や研究者がその力をどう扱うべきかという倫理的な問いが授業の中心的なテーマとなった。生命や人体に直接関わる技術であるからこそ、有効性だけでなく安全性や倫理性を慎重に検討する必要があることを学んだ。 メンバー:石井響、小野絵里花、神山結菜、田中心優、グループ名:教室混雑?として、会社の利益や納期を優先するあまり、安全確認が不十分なまま製品を出荷してしまうと、結果として事故や環境汚染につながる危険性があるという問題を取り上げて発表した。特に遺伝子組み換え技術のように、一度世に出した後の影響が長期的かつ広範囲に及ぶ可能性がある分野では、目先の利益や納期を優先することのリスクがより大きくなる。ルールに従っているから安全だと考えるのではなく、そのルール自体が本当に安全を担保できているのか、そして自分の行動が結果として人を傷つけていないかを、技術者一人ひとりが自分自身の良心に照らして判断することの重要性を発表の中で伝えた。 授業で扱った遺伝子組み換え技術やアミロイドβに関する治療研究を踏まえ、技術者として持つべき倫理観について改めて考え直した。こうした最先端の技術は明確な法律やガイドラインが整備しきれていない領域も多く、ルールに従うだけでは判断できない場面が今後ますます増えていくと感じた。だからこそ、技術者自身が知識を持ち、その技術が社会や人体にどのような影響を及ぼしうるかを常に想像し、誰かに与えられるのではなく自分自身の頭で倫理観を育て続けていく姿勢が不可欠だと理解した。
A.(1) 第7回目の授業では、バイオテクノロジーやサーバーの種類について議論した。バイオテクノロジーの例として挙がったのは、アルツハイマー病の薬である。アルツハイマー病はアミロイドβが老廃物として溜まることで起こる病気である。治療法は薬による抗アミロイドβ抗体を持つことでアミロイドβを除去することで治療できる。次にサーバーの種類についても議論し、クライアント・サーバー方式とピアツーピアの方式があると学んだ。 (2) グループワークでは倫理が問われるときについての話し合いで、私たちのグループでは自分の良心に従えない時はどのような時かを考えた。一つはSNSでの誹謗中傷である。誹謗中傷は良心があれば絶対に行わないことだが、日々のストレスを発散するためにそういった投稿をしてしまう人もいることも事実である。もう一つの例は地下鉄サリン事件である。これは教祖の捻くれた教えから教徒を洗脳し、良心を無くさせて起こった事件であり、普通の人間であれば絶対にやらないことであるが、洗脳によって善悪の判断がつけられなくなり、事件が起こった投稿考えられている。 (3) グループワークで取り上げた良心に従えない時というのは、ストレスや洗脳といった外部からのプレッシャーがかかることで正常な判断ができなくなる時だと考える。そこで、難しいことだとは思うが、洗脳される前に「この考えは危険だ」と判断し、自分の良心を失わないようにすることが大切だと学んだ。
A.宇宙や生命科学、情報倫理について学んだ。地球の自転速度は約1670km/hであり、地球の自転と同じ周期で回る人工衛星は静止軌道に配置され、高度約36000km、速さ約3km/sで周回していることを学んだ。また、CRISPR/Cas9は、狙う遺伝子をCRISPRが見つけてCas9がDNAの目的箇所を切断し、遺伝子改変を行うゲノム編集技術であることを理解した。さらに、アルツハイマー病はアミロイドβが蓄積して神経細胞を破壊し、脳が萎縮する病気であり、モノクローナル抗体はアミロイドβを除去して病気の進行を遅らせるが、脳の腫れや微小な出血、ARIAなどの副作用があることも学んだ。そのほか、エンベロープやアミロイドβの排出の仕組み、Winny事件、P2P、論文捏造事件を学んだ。 グループワークでは、自分の良心に素直に従えないときはどうすればよいかについて議論した。その中で、感情に任せて行動するのではなく、アンガーマネジメントを意識することが大切であるという意見が出た。また、自分のキャパシティーを理解し、無理をしないことも重要であると考えた。さらに、判断に迷ったときは、やりすぎるよりも控えめな行動を選ぶことで、後悔やトラブルを防ぐことにつながるという結論になった。 P2P技術について調べた。P2P技術とは、中央管理サーバーを介さず、ネットワーク上のコンピューターやスマホ(ピア)同士が直接通信してデータをやり取りする通信方式である。 MP3は音質を人間の耳で判別しにくいレベルに保ちつつ、音声データをもとの1/10に圧縮する代表的な音声圧縮方式である。
A.1.第一宇宙速度は7.9km/s、地球自転速度は1670km/sである。研究不正(FFP:捏造・改ざん・盗用)は、成果のプレッシャーや功名心、現場の慣れや隠蔽体質から発生する。未点検の記録でっち上げ等は社会の信頼を崩壊させる重大な違反である。CRISPR-Cas9などのゲノム編集やモノクローナル抗体といった先端バイオ技術は、医療を大きく発展させる一方で深刻な生命倫理の課題を突きつける。誠実なデータ管理の徹底と、技術が持つ危険性や倫理的限界を見極める姿勢が技術者には必要だと考える。 2.なぜ従えないのかの理由を分解すると別の本音や理性的なブレーキが存在するのではないかと考えた。少し従うことも意味がある。行わなかった場合の不利益を考える。従って行動するハードルを極限まで下げて行動する。従えなくても自分を責めない(自己防衛)など重要である。 3.研究倫理と生命倫理は技術者が最も厳格に問われる規範である。データ捏造・改ざん・盗用などの研究不正(FFP)は、功名心や成果へのプレッシャー、組織的隠蔽体質から発生する。点検をしていないのに記録を偽る捏造等は、人命や社会の信用を揺るがす重大な倫理違反である。 また、CRISPR-Cas9をはじめとするゲノム編集やモノクローナル抗体などの生命工学技術は、医療の革新をもたらす一方、倫理的境界の判断を技術者に突きつける。技術者はデータの誠実な記録・管理(コンプライアンス)を徹底するとともに、先端技術が生命や社会に及ぼす影響を予見し、高い倫理観をもって行動する責務があると考える。
A.(1) 本講義では、先端科学技術が社会に与える影響と、それに伴う倫理的課題について扱われました。情報技術の側面では、Winny事件を例に、コンピューター同士が直接データをやり取りするP2P技術の仕組みと、その技術が悪用された場合の法的責任について考察されました。一方、バイオテクノロジーの側面では、CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集技術や、アルツハイマー型認知症の治療におけるモノクローナル抗体の役割(脳内の異常なアミロイドβを見つけて免疫細胞に除去させる働き)が紹介され、これらの技術が人類に貢献する一方で、制御不能なリスクや倫理的葛藤を孕んでいることが示されました。 (2) ワークショップでは、「自分の良心に従えないとき、どうすべきか」という技術者倫理の根源的な問いについて議論しました。特に、周囲から強く要求され、孤立した状況に追い詰められている際や、組織内での同調圧力に直面している状況を想定しました。発表の要旨として、このような葛藤時には「信頼できる友人に相談する」、「損得勘定だけでなく長期的視点も考慮する」、そして「不安要素をノートに書き出して客観視する」といった具体的な対処法が挙げられました。技術者として、自らの良心を保つためには、独りで抱え込まず、外部の視点を取り入れる冷静さが不可欠であると結論づけました。 (3) 第6回講義の「環境と地学」に関する学びを振り返ると、技術がもたらす恩恵と負の側面の関連がより深く理解できます。以前学んだフロンガスは、かつては文明を飛躍的に発展させる便利な技術でしたが、後にオゾン層破壊という重大な環境問題を引き起こしました。今回のゲノム編集やP2P技術も同様に、利便性の裏側に潜む「意図せぬ副作用」を予見し、ハインリッヒの法則で示されたように、微細な予兆を見逃さずに対処することが技術者の責任です。技術の進歩は不可逆ですが、それを使う私たちの「良心」や「倫理的な判断力」こそが、技術の暴走を食い止め、社会の持続可能性を守るための最後の砦になると再認識しました。
A.(1)この講義では、宇宙、バイオテクノロジー、情報の観点から倫理との関係について学んだ。技術の進歩に伴って、倫理観はとても大事である。宇宙においては、人工衛星などによる監視などができ、これが倫理違反につながるのではないかと言う指摘がある。バイオテクノロジーではゲノム編集の技術が進歩しているが、その分、適切な使用に倫理観が大事になっている。情報の分野では、Winny事件をもとに技術の進歩と倫理観との関係を学んだ。この3つの事案から技術の進歩において、その技術をどう使うかと言うところに適切な倫理観が必要であることを学んだ。 (2)ワークショップ課題では倫理に反する行動をしないために必要なことについて調べた。倫理に反する行動をしないためには、アンガーマネジメント、自分のキャパを知っておくこと、迷ったら、やり過ぎより少し控えめを選ぶことが大切であることを学んだ。このことから、技術者倫理を守るためには、感情や能力に左右されず冷静に判断することが重要であることを学んだ。 (3)復習としては、技術の進歩とそれに伴う良い影響、悪い影響について調べ、正しい倫理観について学んだ。 良い影響としては、生活の利便性の向上、医療の発展、生産性・安全性の向上などが挙げられる。悪い影響としては、環境問題、技術への依存、雇用への影響などが考えられる。 このことから技術の進歩は生活を豊かで便利にする一方、環境問題や雇用問題、情報セキュリティなどの新たな課題も生み出す。そのため、技術者や社会全体が倫理的な視点を持ち、利益とリスクの両方を考慮しながら技術を活用することが重要であると学んだ。
A.(1)講義内容の再話 今回の講義では、情報技術とバイオテクノロジーの発展に伴って生じる倫理的な問題について学んだ。バイオテクノロジーの分野では、CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)による遺伝子編集技術が紹介され、病気の治療への応用が期待される一方で、生命倫理や安全性について慎重に考える必要があることを学んだ。また、アルツハイマー病は認知症の代表的な原因の一つであり、脳内に蓄積するアミロイドβを標的としたモノクローナル抗体を用いた治療法が研究・実用化されていることも学んだ。さらに、情報技術の分野では、Winny事件を例に、P2P(ピア・ツー・ピア)技術そのものに善悪はなくても、著作権侵害など不適切な利用によって社会問題が発生することを理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、新しい技術と倫理の関係について話し合った。私たちのグループでは、技術は人々の生活を豊かにする一方で、使い方によっては大きな問題を引き起こすという意見が多く出た。また、論文捏造事件を例に、研究者には研究結果を正しく報告する責任があり、新しい発見は必ず追試によって再現性が確認されなければならないという結論になった。さらに、技術がどれほど優れていても、使い過ぎたり誤った目的で利用したりすると社会に悪影響を及ぼすため、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という考え方も重要であるという意見でまとまった。 (3)復習の内容 復習を通して、技術の発展には常に倫理的な責任が伴うことを改めて理解した。遺伝子編集やAI、情報通信技術などは社会に大きな利益をもたらす一方で、利用方法を誤ると人権侵害や情報漏えい、研究不正など深刻な問題につながる可能性がある。そのため、技術者や研究者には法律や倫理を守るだけでなく、社会への影響を十分に考えながら研究や開発を進める姿勢が求められる。また、研究では再現性を重視し、正確なデータを基に誠実に成果を発表することが信頼につながると感じた。将来技術者として働く際には、技術の利便性だけでなく倫理的な側面も常に意識し、社会に貢献できる責任ある研究・開発を行いたい。
A. 情報技術とバイオテクノロジーは、現代社会の発展を支える重要な技術である。情報技術は人工知能やインターネット、クラウドサービスなどの普及によって生活や産業を大きく変化させ、膨大な情報を迅速に処理・共有できる環境を実現した。一方、バイオテクノロジーは遺伝子解析や遺伝子編集技術、再生医療などの発展により、医療や農業、食品分野に大きな恩恵をもたらしている。しかし、これらの技術は利便性が高い反面、個人情報の漏えいやプライバシー侵害、遺伝子操作による生命倫理の問題など、新たな社会的課題も生み出している。そのため、技術の進歩と同時に倫理的な視点から安全性や社会への影響を慎重に考える姿勢が求められる。 倫理が問われるのは、技術や知識を利用する際に、法律だけでは判断できない「人として何が正しいか」が問題となる場面である。身近な例として、SNSで他人の写真や動画を無断で投稿したり、生成AIを利用して作成したレポートを自分の成果として提出したりする行為が挙げられる。これらは法律に違反しない場合であっても、相手の権利や信頼を損ない、公平性を失わせる可能性がある。また、医療分野では遺伝子編集技術を用いて病気の治療を行うことは大きな利益をもたらす一方、人間の能力向上を目的とした利用には公平性や生命の尊厳の観点から多くの議論が存在する。このように、技術が可能であることと、倫理的に許されることは必ずしも一致しないのである。 情報技術とバイオテクノロジーは今後も急速に発展し、人々の生活をさらに豊かにしていくと考えられる。しかし、その恩恵を安全かつ公平に享受するためには、技術者だけでなく利用者一人ひとりが倫理観を持ち、自らの行動が社会へ与える影響を考えることが重要である。法律や規則を守るだけでなく、相手の立場や社会全体の利益を考えて判断する姿勢が信頼ある社会の基盤となる。技術の発展と倫理の両立を図ることこそが、持続可能で安心して暮らせる未来を築くために不可欠である。
A.(1)情報技術とバイオテクノロジーに関する講義では、情報技術の発展に伴うサイバー攻撃やインターネットを使った犯罪について学んだ。情報技術とバイオテクノロジーは自己複製という点において共通している。増えた結果エネルギーを持ち、利己的なものが生き残る。コンピューターはしばしばデジタル化と呼ばれる暗号化が使われる。個人情報だけでなく会社の情報にもよく使われるものである。そして情報技術の発展に伴って法律にも変化が起きた。例えばAI技術の発展による著作権法の規制が緩和されたことがあげられる。 (2)自分の良心に従えないときどうすればよいかについて議論した。まず自分の良心に従えないときの具体的な例として、何かを決めるときに多数派の意見に流されてしまったり、先輩の言ったことに流されてしまったり、知識や能力のある人の言うことに流されてしまうなどがあげられる。このようなことがあったとき私なら、一度冷静になり、自分を客観的にみてこのまま流されてしまった場合今後どうなるのかをしっかりと考えるだろう。私は目上の人にでも間違っていることは言える自信があるのでとにかく発言することが大切であると結論付けた。 (3)MP3とP2P技術について調べた。MP3とは音声データを圧縮する技術である。特徴として音質をできるだけ保ちながらファイルサイズを小さくできたり、インターネットで音楽を送受信しやすかったりするという特徴がある。メリットとして保存容量を節約できることやダウンロードや共有が速いという点がある。P2P技術はコンピューター同士が直接データをやり取りする通信方式である。メリットとしてサーバーの負担が少ないことや多くの人とファイルを共有できるという点で優れている。一方でデメリットもある。著作権侵害に悪用されることである。この二つの技術は音楽配信サービスを発展させた一方で、著作権侵害という問題もある。
A.(1)今回の講義では、技術者倫理と情報技術、さらに最先端のバイオテクノロジーについて学んだ。まず、Winny事件を題材として、技術の開発者が負う責任や情報倫理について考えた。Winnyは2006年に京都大学の研究者が開発したファイル共有ソフトであり、P2P方式を利用して利用者同士が直接データをやり取りする仕組みである。従来のようにサーバーを介する方式とは異なり、効率的な通信が可能である一方、違法な著作物の共有にも利用されたため、社会的な問題となった。この事例を通して、技術そのものに善悪はなくても、その利用方法や社会への影響を考えることが重要であると学んだ。また、教育を受ける権利や学問の自由についても触れられ、研究や技術開発には自由が保障される一方で、その成果を社会にどのように役立てるかという倫理的な責任も伴うことを理解した。 (2)課題内容を覚えていません。 (3)今回の講義を通して、技術の進歩は私たちの生活を豊かにする一方で、その利用方法によっては社会に大きな影響を与えることを改めて感じた。Winny事件では、便利な技術であっても違法行為に利用される可能性があり、技術者には社会への影響を考えながら開発を進める責任があることを学んだ。また、研究や開発には学問の自由が保障されているが、その自由は無制限ではなく、社会的責任や倫理観を持って活用することが重要であると思った。生命科学の分野では、CRISPR-Cas9のようなゲノム編集技術が難病治療の可能性を広げていることに大きな期待を感じた。一方で、人の遺伝子を操作する技術であるため、安全性や倫理面について慎重に議論しながら利用していく必要があると感じた。また、アルツハイマー病の治療薬は病気の進行を遅らせる新しい可能性を示しており、モノクローナル抗体の技術が医療の発展に大きく貢献していることも理解できた。
A.【講義の再話】 第7回の講義では、科学技術の発展と技術者の良心について学んだ。CRISPR/Cas9によるゲノム編集や、アルツハイマー病に対する抗体医薬のような新しい技術は、人々の生活や医療に大きく貢献する可能性がある。一方で、予期しない影響や誤った利用によって被害が生じる危険もあるため、研究では結果の再現性を確かめ、都合の悪い結果も隠さず報告する必要がある。技術者は規則に従うだけでなく、本当に安全であるかを自分の良心に基づいて判断することが重要だと学んだ。 【発表の要旨】 演題「自分の良心に素直に従えないときは?」、グループ名「教室混雑」、共著者{小野絵里花、神山結菜、石井響、田中心優}、私の役割「Investigation」 発表では、企業が利益や納期を優先し、安全確認が不十分な製品を出荷した場合について考えた。組織の指示や周囲の意見に従ったとしても、事故や環境汚染につながる危険を認識した技術者には、問題を伝えて出荷を止める責任があるとまとめた。 【復習の内容】 講義後には、CRISPR/Cas9の仕組みについて復習した。ガイドRNAが目的のDNA配列を見つけ、Cas9がその部分を切断することで遺伝子を改変できるが、目的以外の場所を切断する可能性もある。そのため、同じ条件で結果が再現されるかを確認し、予想外の変化が起きていないかを詳しく調べる必要がある。技術者には、新技術の効果だけでなく危険性にも目を向け、安全を優先して行動する姿勢が求められると考えた。
A. バイオテクノロジーや情報技術の発展は、医療や通信を大きく進歩させる一方で、新たな倫理的課題も生み出している。CRISPR/Cas9によるゲノム編集やアルツハイマー病治療薬の開発は人々の生活に大きく貢献する可能性を持つが、安全性や生命倫理への十分な配慮が必要である。また、P2P技術は端末同士が直接通信する優れた技術である一方、Winny事件のように著作権侵害や情報漏えいへ利用される危険性もある。技術そのものに善悪はなく、利用する人や社会のルールによって価値が決まるため、技術者には法令遵守と高い倫理観が求められる。 「自分の良心に素直に従えないときは?」というテーマについて、柳川慎之助、赤堀颯、三浦夢衣、菊地真結で考えた。納期や多数派の意見、上司からの命令など周囲の圧力によって、危険を見逃したり誹謗中傷に加担したりする可能性があることを挙げた。そのような状況では、一度立ち止まって状況を冷静に判断し、危険を周囲へ伝えたり信頼できる人へ相談したりすることが重要であるとまとめた。 MP3やP2P技術は、データを効率よく保存・共有できる便利な技術であるが、使い方を誤ると著作権侵害や情報漏えいなどの問題を引き起こすことが分かった。技術の利便性だけを見るのではなく、社会への影響や法的・倫理的責任を理解した上で活用することが重要であると感じた。技術者は新しい技術を開発するだけでなく、安全で適切な利用方法についても考える必要があると思った。
A.(1) 今回の講義では、倫理が問われる状況における技術者が取るべき行動について学習した。技術者は、上司や組織からの指示、利益の追求、納期などのさまざまな圧力を受けることがある。しかし、そのような状況であっても、安全性や社会への責任を優先し、自分の良心に従って正しい判断をすることが重要であることを学んだ。また、法律に違反していなくても、社会的に見て問題がある行動は倫理的とは言えず、技術者には法令遵守だけでなく、高い倫理観が求められることを理解した。特に、組織の利益と人々の安全が対立する場面では、目先の利益ではなく社会全体への影響を考えて判断することが技術者が社会に求められていることだと学習した。 (2) ワークショップでは、良心に従えないときついて話し合った。グループでは、自分の考えや信念をしっかり持ち、周囲の意見に流されず、自分の意思で判断することが大切であると考えた。また、自分の行動を正当化するだけではなく、客観的に状況を見つめ直すことも重要であると考えた。さらに、一人で悩まずに信頼できる人へ相談し、多角的な意見を聞くことで、より良い判断につながると考える。 (3) 今回の講義を通して、倫理的な判断は知識だけではなく、自分の信念や責任感が大きく関わることを学んだ。実際の社会では、利益や人間関係、上司からの指示などによって、自分の良心に反する行動を求められる場面もあると思う。しかし、そのような状況でも周囲に流されず、安全や社会への影響を第一に考えて行動することが技術者には求められると考える。
A.1.ヒトインスリンやアルツハイマー治療薬について、現在はゲノムを狙った場所を正確に切り取り書き換えゲノム編集の技術が進んでいる。この技術を使用し、豚の臓器を人間に移植するものがある。米国では脳死患者や生体患者に対し、遺伝子改変された豚の腎臓や心臓の移植手術が実施されるなど、臨床レベルでの研究が進んでいます。しかし完全に豚のウイルスを取り除いたとされていても、未知の病原体がヒトに伝播し、新たなパンデミックを引き起こすリスクが懸念されています。 また移植を受けた患者は「豚の臓器を体内に持つ」ことになり、心理的な負担や自己同一性の揺らぎを感じる可能性があるとも指摘されています。 また教室入室時の混雑においてなぜ率先して前の当たらない席に座るかを考えたところ、授業中に発表の準備が出来ていないからだと考えた。しっかり予習、復習を行い、発表を当てられても答えられるようにする。自分が成長出来る機会だと思えば当てられることは恐怖から期待に変わると考えた。 2.日常生活で起こりうる倫理的な課題について振り返り、自分の良心に従えない時についてまとめた。アルバイトでは、忙しい時でもお客様への感謝の気持ちを忘れずに働くことが大切だと感じた。また、交通マナーでは、信号無視は重大な事故につながる危険があるため、命の安全を最優先に行動する必要があると学んだ。さらに、集団で悪口を言う場面では、同調せず話題を変えたり静かに対応したりすることで、自分の倫理観を大切にすることが重要であると考えた。今回の学びを通して、日頃から責任ある行動を心掛けることの大切さを改めて理解した。 3.今回の講義では、科学技術の発展と技術者倫理について学んだ。ゲノム編集技術(RISPR-Cas9やモノクローナル抗体は、病気の治療や臓器移植など医療の発展に大きく貢献する一方で、安全性や生命倫理について慎重に考える必要があることを理解した。また、Winny事件を通して、優れた技術でも使い方によっては著作権侵害や犯罪につながる可能性があり、技術者には社会的責任が求められることを学んだ。さらに、STAP細胞事件では、研究における不正行為は社会からの信頼を失う原因となるため、再現性や誠実さを重視した研究倫理が重要であることを学んだ。今回の授業を通して、技術者には高度な知識だけでなく、高い倫理観と社会的責任が必要であると感じた。
A.情報技術やバイオテクノロジーの発展は、私たちの生活を便利にする一方で、新たな倫理的問題を生み出している。講義では、技術者は単に技術を開発するだけでなく、その技術が社会や人々に与える影響を考え、責任ある行動を取る必要があることを学んだ。情報技術では、個人情報の流出や不正利用、AI技術の利用による問題などが挙げられる。また、バイオテクノロジーでは、遺伝子操作や生命に関わる技術の利用について、安全性や倫理面を考慮することが重要である。技術の進歩には大きな可能性がある一方で、使い方を誤ると社会に悪影響を与える可能性があるため、技術者の倫理観が求められる。 ワークショップでは、倫理に反する行動をしないためにはどのようなことが必要かについて考えた。その中で、感情的な判断を避けるためにアンガーマネジメントを身につけることや、自分自身の許容範囲を理解しておくことが重要であるという結論に至った。人は強い感情や周囲からの圧力によって、普段ならしない判断をしてしまう可能性がある。そのため、冷静に状況を判断し、自分の行動が社会や他者に与える影響を考えることが必要である。また、判断に迷った場合には、やりすぎる選択をするよりも、少し控えめな行動を選ぶことが倫理的な問題を防ぐために重要であると考えた。 復習を通して、技術者には専門的な知識や技術力だけでなく、それを正しく利用するための倫理観が必要であると感じた。特に情報技術やバイオテクノロジーは社会への影響が大きいため、技術者一人ひとりが責任を自覚して行動することが求められる。今後、技術に関わる際には、自分の判断が周囲や社会にどのような影響を与えるのかを考え、慎重かつ責任ある行動を心がけたい。
A. ヒトインスリンやアルツハイマー治療薬について調べ、バイオ技術や医薬品開発が人々の生活や健康に大きく貢献していることを学んだ。ヒトインスリンは遺伝子組換え技術によって作られ、糖尿病患者の治療に広く利用されている。また、アルツハイマー治療薬の開発では、病気の原因解明や新たな治療法の研究が進められている。一方で、医薬品は人の生命に関わるため、安全性の確認や倫理的な配慮が非常に重要である。技術者や研究者には、科学の発展だけでなく社会への責任を意識した研究開発が求められると感じた。 自分の良心に素直に従えない時は、まず葛藤が生じている理由を客観的に分析することが重要であると考える。自分の判断が正しいと思っていても、周囲の状況や立場、組織の考えなどによって行動を迷うことがある。そのような場合、感情だけで判断するのではなく、問題点や影響を整理し、何を優先すべきかを冷静に考える必要がある。また、必要であれば周囲に相談し、異なる視点を取り入れることで、より倫理的で責任ある判断につながると考える。 プロバイダ責任制限法(日本)とデジタル・ミレニアム著作権法(アメリカ)について調べ、インターネット上の情報や著作物を守るための仕組みについて学んだ。プロバイダ責任制限法は、インターネット上で権利侵害が発生した場合に、プロバイダの責任や投稿の削除、発信者情報の開示について定めた法律である。一方、デジタル・ミレニアム著作権法は、インターネット上の著作権侵害への対応や、サービス提供者の責任を定めたアメリカの法律である。どちらも、情報の自由な利用と権利保護のバランスを取ることを目的としている。技術の発展に伴い、利用者の権利や安全を守るためのルール作りが重要であると感じた。
A. この回では、バイオテクノロジーと情報技術について学びました。 バイオテクノロジーや情報技術が進歩し、ゲノム編集技術としてCRISPR/Cas9やソフトウェアであるウィニーが挙げられます。ウィニーは、インターネットで結ばれた個人のパソコン間で、管理されたサーバーを介さずに大きなデータファイルを自由に交換できるようになりました。これは、画期的な技術でしたが、映画やゲームソフトなどを著作権所有者に無断で交換する違法行為が拡がっていました。さらに、サイバー犯罪やサイバー攻撃も情報技術の進歩に伴い実際に発生しています。顧客情報や企業秘密など、情報が重要な役割を担う中でデータが狙われており、対策を講じることが急務となっていると考えられます。 授業最後のグループワークでは、自分の良心に素直に従えないときにどうするかを考えました。自分の良心に従えず、自分のもつ力が暴力と化す場面は、利益を優先する場面が多いと考えました。技術力により「人々の生活をよりよくしたい」と思うより先に「利益を出して儲けたい」と思うと、安全を軽視したり予算を削減しようとして事故が発生すると考えられます。その際に、危険を察知したら周囲に相談し、改善していく姿勢が重要になると考えました。 また、「作れるか」ではなく、「作って良いか」を考えることで、技術者倫理に基づいた判断を行いやすいと考えます。目先の利益にとらわれるのではなく、人々の生活をより良くするために技術を使うことを大切にしていきたいです。
A.(1)講義の再話 第7回の講義では、情報技術とバイオテクノロジーという二つの分野を取り上げた。バイオテクノロジーの例としては、アルツハイマー病の治療に用いられるモノクローナル抗体が紹介された。また情報技術に関する倫理的な課題としてP2P技術についても学んだ。P2P技術とは、サーバーを経由せずにパソコンやスマートフォンなどの端末同士が直接データをやり取りする通信の仕組みのことである。この技術が悪用された例として、いわゆるウィニー事件が挙げられ、著作権者に無断で映画や音楽が交換される違反行為が広まったという経緯を知った。 (2)発表の要旨(グループワーク) 自分の役割:リソース提供 議論では、まず物事の善悪をきちんと判断し、目の前で悪いことが起きている状況に慣れてしまってはいけないという点を確認した。危険な行動を見て見ぬふりをしてしまうと、後になって大きな事故につながりかねないという考えを共有した。次に、そうした状況に一人で抱え込むのではなく、周囲の人に相談することの大切さを話し合った。信頼できる相手に相談する姿勢を持つことで、同じ価値観や思いを共有できる仲間を見つけることにもつながるという結論になった。 (3)復習の内容 復習として、ワクチンについて自分で調べてみた。21世紀に入り、バイオテクノロジーはさらに発展を続けており、その代表例が医療分野におけるワクチンである。ワクチンは、病原体の一部をあらかじめ体内に取り入れることで、免疫システムに「敵」の存在を覚えさせる仕組みになっている。これにより、実際にその病原体が体内に侵入してきた際に、より早く撃退できるようになる。現在ではインフルエンザワクチンの製造方法も進化しており、動物の細胞を使った細胞培養法が用いられるようになっていることも分かった。
A.(1)倫理が問われるとき-と情報技術とバイオテクノロジーに関して技術者倫理の観点より様々議論した。 (2)今回のワークショップではなぜ従えないとかという技術者の心理的な面に関して議論した。 (3)まず、情報技術における倫理に関しては情報社会は進歩していき、便利になる一方で、個人情報の流出やプライバシーの侵害、SNSでの誹謗中傷や偽情報の拡散など、新たな問題が次々と生まれていってしまっている。また、AIが人の採用や審査を合否判定する際の「偏見や差別」も懸念されています。技術者が「便利なシステムを作ること」だけを考えてプライバシーや人権への配慮を怠れば、社会に大きな混乱と不信感をもたらしてしまうと考えられる。そのようなことを防ぐためにも技術者は正しい倫理観を持ち合わせていくべきであると考えた。次にバイオテクノロジーにおける倫理観についてである。バイオテクノロジーの分野では、遺伝子組み換えやゲノム編集、ES細胞やiPS細胞を用いた再生医療など、生命の根本に関わる技術が発展している。病気の治療や食糧問題の解決に貢献する期待がある一方、生命を人間がどこまで操作してよいのかという倫理的な課題が生まれていることも事実である。技術者には命の尊厳や生態系を脅かすリスクに対して、どこでブレーキをかけるべきかが強く問われるべきであると自分は考えた。どちらの観点からも技術者の正しい倫理観を持ち合わせることでより良い世の中になると考えられた。
A.(1)AIやビッグデータ、そしてゲノム編集といった最先端技術は、社会を劇変させる希望の光だ。しかし一歩間違えれば、プライバシーの侵害や生命の尊厳の破壊という底なしの恐怖(影)をもたらす。自動運転車の事故時の判断(トロッコ問題)のように、法律の整備が追いつかない未知の領域を設計するのは私たちだ。技術が神の領域に近づく今だからこそ、人間の尊厳を絶対に侵さないという、極めて重い倫理的覚悟が僕たちに問われている。 (2)演題としては「自分の良心に従うには?」を取り上げた。執筆を行った。組織の圧力や利益への執着に直面したとき、技術者が自らの「良心」に従う具体策を考えた。個人の精神論だけに頼るのではなく、データや工学的根拠(フェイルセーフの重要性など)を用いて周囲をロジカルに説得する「賢い不服従」の手法が有効であると考えた。孤立を避けるために日頃から同僚と倫理的な価値観を話し合える組織文化を作ること、そして「公衆の安全」という揺るぎない絶対の優先順位を常に胸に刻み続ける自律心が不可欠であると結論づけた。 (3)ヒトインスリンやアルツハイマー治療薬について調べた。現在のバイオテクノロジーには、遺伝子組換え技術、細胞融合技術、ゲノム編集、再生医療、遺伝子治療などがある。これらは医薬品の製造や病気の治療、農作物の改良に利用されている。一方で、生物や人の遺伝子を操作することによる安全性の問題や、生命倫理、個人情報保護などの課題もあり、適切な利用について議論が続いている。
A.(1)情報技術は社会を便利にする一方で、Winnyによる情報漏えいやサイバー犯罪、著作権侵害などのリスクも抱えている。また、デジタル情報は容易に複製や改ざん、なりすましが可能であるため、認証技術やセキュリティ対策が重要となる。さらに、AIの発展により利便性は向上しているが、著作権や情報の信頼性など新たな課題も生じている。技術者には、高度な技術力だけでなく、情報を安全かつ適切に扱う倫理観が求められる。 (2)工学倫理を実践するには、倫理観だけでなく、専門知識や実践力を身につけることが不可欠である。知識や技術が不十分なまま設計や開発を行うと、事故や品質不良によって社会に大きな被害を与える可能性がある。一方で、高い技術力があっても安全性や社会的影響を軽視すれば優れた技術者とは言えない。そのため、技術者には専門知識と実践力を磨くとともに、技術を社会のために活用する倫理観が求められる。 (3)現在のバイオテクノロジーには、遺伝子組み換え技術や細胞融合技術、ゲノム編集技術などがある。遺伝子組み換え技術は、生物の遺伝子を操作して有用な物質を作らせる技術であり、糖尿病治療に使われるヒトインスリンの製造に利用されている。このように、バイオテクノロジーは医療や農業の発展に大きく貢献しているが、生命の改変に関わるため、倫理面や安全性についても十分な検討が必要である。 また、日本のプロバイダ責任制限法やアメリカのデジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)は、著作権侵害があった場合のインターネット事業者の責任を定めた法律である。
A.デジタル社会における倫理・情報技術・研究開発の重要性現代社会では、デジタル技術の発展によって情報の保存や共有が容易になり、私たちの生活は大きく変化している。一方で、サイバー犯罪や情報の不正利用といった新たな問題も発生している。例えば、ソフトウェアを利用した不正行為やデータ改ざんは、企業の信頼を失わせるだけでなく、社会全体に大きな影響を与える。そのため、技術者には高い倫理観が求められ、技術を社会の利益のために正しく活用する姿勢が重要である。また、音楽や映画、書籍などはデジタル化によって容易に複製できるようになった。インターネットを通じて情報を瞬時に世界中へ広められることは大きな利点であるが、その一方で著作権侵害の危険も高まった。このため、著作者の権利を保護するための法律やルールが整備されている。デジタル化とは単なる電子化ではなく、人間が認識できる情報をデータとして保存・加工・伝達できるようにする技術であり、センサーやAD変換によって現実世界の情報がデータ化され、コンピュータで処理された後、DA変換やディスプレイ、スピーカーを通じて再び人間が利用できる情報となる。しかし、人間の感情や経験、価値観などはすべてを文字やデータで表現できるわけではなく、情報化社会においても人と人との直接的なコミュニケーションの重要性は失われない。さらに、企業において研究開発部門は直接利益を生み出す部署ではないものの、将来の新製品や新技術を生み出す重要な役割を担っている。現在売れている製品もいつかは需要が減少するため、企業は常に次の製品やサービスを考えなければならない。そのため研究開発では、消費者へのアンケートだけではなく、実際の生活環境や抱えている課題を理解し、本当のニーズを発見することが重要である。人々の困りごとを解決する製品こそが社会に求められる製品であり、その実現が企業や社会の発展につながる。私たちの身の回りには、自動車、鉄道、橋梁、スマートフォン、食品、家電製品など数多くの工業製品が存在する。それらは資源の採掘から原材料、部品製造、組み立て、流通、利用、廃棄まで複雑なサプライチェーンによって支えられている。そのため技術者には製品の性能だけでなく、安全性や環境負荷、資源利用まで含めた広い視点が求められる。また、「マイナスイオン」や「活性化」などの科学的な用語が十分な根拠なく広告に利用されることもあり、消費者には情報を正しく判断する科学リテラシーが必要である。加えて、近年では遺伝子解析技術の進歩によって個人の遺伝情報を詳細に調べられるようになった。遺伝情報は病気の発症リスクの予測や医療の発展に役立つ一方で、就職や保険加入などにおいて差別や不利益な扱いを生む危険性もある。そのため、技術的に可能だからといって無制限に利用してよいわけではなく、個人の尊厳やプライバシー、人権を守るためのルールづくりが必要である。このように、デジタル技術や研究開発は社会を豊かにする大きな力を持っているが、その活用には倫理的な配慮が欠かせない。技術者は利便性や効率だけでなく、人々の幸福や社会への影響を考えながら技術を開発・利用していくことが重要である。
A.(1)情報技術の発展と工学倫理の重要性について理解を深めた。スマートフォンやクラウドの普及により、サイバー空間は現実社会と密接に結びつき、情報技術は生活や産業を支える重要な基盤となっている。一方で、著作権侵害や情報漏洩、プライバシー侵害などの倫理的課題も増加している。特にウィニー事件は、技術そのものは中立であっても、その利用方法や社会への影響を考慮した設計が技術者に求められることを示している。また、デジタル信号処理や量子化ノイズの学習を通じて、情報の正確性や品質管理の重要性も理解した。AIや量子コンピュータの発展が進む現代では、データの適切な管理やアルゴリズムの透明性を確保し、社会的価値と調和した技術開発を行うことが工学倫理の重要な役割であると学んだ。 (2)演題:自分の良心に素直に従うためには グループ名:金谷班 共著者名:金谷康生、我妻凱陽、?橋風乃明、松田麗央、村上真陸 自分が発表の創作に果たした役割は調査である。なぜ人々は素直に自分の良心に従えないのか例を調査し、その条件を発表がしやすいようにまとめ、ワークショップ課題に取り組んだ。私たちは部活の先輩後輩関係でについて議論した。先輩の方が技術がありスポーツが上手で、その技術を後輩に教えて後輩が上達すれば良心に従えたと考えられるが、その技術を自分のものだけにし、上達しない後輩を厳しく叱責してしまったら良心に従えていないと考えられる。また、SNS上でその様子が流れてしまえば、いじめとみなされてしまう。自分の良心に従い、正しいように技術を使うことが大切だと考えられる。 (3)情報技術は性能や利便性を高めるだけでなく、社会への影響まで考慮して開発することが重要であると考えた。今後はAIやIoTなどの先端技術についても積極的に学び、技術的な知識だけでなく、情報セキュリティや個人情報保護、知的財産権に関する知識も身に付けたい。
A.7回目では、バイオテクノロジーと情報技術に共通する倫理的課題について学んだ。両者には自己複製という共通点があり、生物も情報も拡散しながら社会に大きな影響を及ぼすことが説明された。また、情報技術の発展によりサイバー犯罪や個人情報漏洩、著作権侵害などの問題が発生しており、技術者には高い倫理観が求められることを理解した。技術は便利さを生み出す一方で、新たなリスクも生み出すことを改めて認識した。 発表では、ファイル共有ソフトWinnyやフォルクスワーゲンの排ガス不正問題などが事例として紹介された。Winnyは優れたP2P技術を実現した一方で、著作権侵害などに利用され社会問題となった。また、不正ソフトウェアによって排ガス検査を回避した事例からは、技術そのものではなく、それを利用する人間の倫理が重要であることが示された。さらに、ディープフェイクやAI技術の発展によって、本物と偽物の区別が難しくなる時代における認証する技術の重要性も理解した。 復習ででは、デジタル化によって情報が正確かつ高速に複製できる反面、なりすましや情報改ざんの危険性が高まることを理解した。そのため、本人確認や電子証明書などの認証技術が社会基盤として不可欠である。また、AIの発展に伴い著作権法の見直しが進められているいることからも、技術と法律、倫理のバランスが重要であると感じた。今後技術者として社会に関わる際には、技術的な可能性だけでなく、その技術が社会へ与える影響や責任についても常に考えながら行動していきたいと思った。
A. 今回の授業について、宇宙技術、生物技術、情報技術について扱った。生物技術については、アルツハイマー型の治療薬の製造が挙げられ、アミロイドβの分解によってそれを可能としている。情報技術についてはP2Pや、winnyなどと言った技術が挙げられ、先進的な技術には、逆風が吹くことも多々あるのだと知ることが出来た。 発表の要旨について、今回は、技術と倫理の問題点について取り扱った。班名はヒトクローン、共同著者は、綿貫滉大、石沢碧生、佐藤和翔、丸川春太、木田志門、自分の役割は、調査であった。内容については、ヒトクローンを例に、その問題点について取り扱った。クローンを作ることによって、臓器移植や、ES細胞の採取が可能になるが、そこには倫理的な問題が存在している。医療のために、人を生み出すことは、悪になるのではないかという問題点である。これについては様々な視点によって異なる意見が出るが、一般的には倫理違反であろう。 復習の内容について、バイオテクノロジーの問題点について、デザイナーベビーについてを選択し、論じた。デザイナーベビーは、遺伝子操作された子供の事を指し、倫理的問題点を多く持つものである。この技術が一般化されてしまうと、金銭による、能力の格差のみならず、遺伝子操作による個々人のアイデンティティが脅かされてしまう事に繋がってしまうと考えられる。人間が人間らしく生きてくためには、優性思想ともいえるデザイナーベビーに関しては、慎重にならなくてはならないと考える。
A. 倫理が問われるときとしてのバイオテクノロジーと情報技術、ならびに技術者の倫理的行動について学んだ。高度な技術力は人々に大きな便益をもたらす一方で、利益優先や安全軽視の姿勢に陥ると悲惨な事故や権利侵害を引き起こし、技術そのものが社会的暴力へと変貌する危険性を孕んでいる。技術者が危険を察知した際には、周囲に相談し適切な行動をとることが求められる。単にルールに作られているから守るという受動的な態度にとどまらず、社会的な安全や人道的な妥当性に照らして「本当にこれでよいのか」を自発的に考え続ける姿勢が不可欠である。 グループワークの演題は自分の良心に素直に従えないときはおよび教室入室時の混雑防止と安全確保、グループ名は小林モモ、共著者は齋藤優花、小林もも、浦島可歩、近藤果音、小林明久里であり、私はデータ管理として参加した。本演習では、利益優先による事故を防ぐために周囲に相談し不当な指示を拒む行動様式や「作れるか」ではなく「作ってよいか」を思案する重要性について議論した。さらに、教室の退室者は前から、入室者は後ろから移動するという具体的な決まりを定める安全確保策を話し合い、私はこれら2つの演習で出た意見や安全対策のデータを体系的に集約・管理した。 講義と2つのグループ演習を通じ、高度技術を扱う技術者に求められる倫理的良心と安全確保の実践について深く考察した。バイオや情報技術のような高度な分野では従来の規制だけでリスクを網羅できない場合が多い。会社からの圧力等で良心に従いにくい状況が生じたとしても、早期の共有と不服従によって事故を未然に防ぐ姿勢が重要である。具体的な身の回りのルール作りから最先端技術の運用に至るまで、常に「社会的に妥当か」を考え、倫理観に基づいて行動する重要性を感じた。
A.(1)講義内容の再話 今回の講義では、情報技術やバイオテクノロジーの急速な発展によって私たちの生活は便利になった一方で、技術者には高い倫理観が求められることを学んだ。情報技術では、AIやインターネット、SNSなどの普及によって個人情報の漏えいや誤情報の拡散、著作権侵害などの問題が発生している。また、バイオテクノロジーでは、遺伝子編集や再生医療などの技術が医療や農業の発展に大きく貢献する一方で、安全性や生命倫理、公平性について慎重に考える必要があることを学んだ。技術そのものに善悪はなく、それをどのような目的で利用するかが重要であり、社会に与える影響まで考えて行動することが技術者の責任であると理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、生成AIの利用とバイオテクノロジーについて考えた。生成AIは文章や画像を簡単に作成できる便利な技術であるが、誤った情報の作成や著作権の問題、不正利用などの危険性もあるため、利用者には正しい知識と倫理観が必要である。また、バイオテクノロジーでは、遺伝子編集技術によって病気の治療や食料問題の解決が期待される一方で、人の遺伝子を操作することへの倫理的な課題や、安全性への十分な検証が欠かせないことを発表した。技術の発展だけを優先するのではなく、人や社会への影響を考えながら活用することが大切だと考えた。 (3)復習の内容 今回の講義を通して、情報技術とバイオテクノロジーは社会を豊かにする可能性を持つ一方で、使い方を誤れば大きな問題を引き起こすことを改めて学んだ。私は化学バイオ工学を学ぶ学生として、技術を開発するだけではなく、その技術が社会や環境、人々にどのような影響を与えるのかを考えながら行動する姿勢が必要だと感じた。特に生成AIは今後さらに身近な存在になるため、情報をそのまま信じるのではなく、自分でも内容を確認し、適切に活用することが重要である。また、バイオテクノロジーについても、科学的な可能性だけでなく生命倫理や社会的責任を常に意識しながら学び続けたいと考えた。技術者には専門知識だけでなく、高い倫理観と責任感が求められることを改めて理解した。
A.
A.(1) 講義では、物理的な仕組みから医学、そして情報技術に至るまで、倫理が問われる背景となる様々な先端知識について学んだ。まず、物を投げて地球を一周させる速さについて扱われた。物を地球一周させるためには、非常に速い速度で横向きに投げる必要がある。十分な速さになると、物体は地球の重力で落下しながらも、地球の丸みに沿って進み続けるため、地球の周りを回ることができる。これは人工衛星と同じ仕組みであり、地球付近では約秒速7.9kmもの速度が必要となるため、人間が手で投げて実現することは不可能である。また、医学の分野として認知症について学んだ。認知症は、記憶力や判断力が低下し、日常生活に支障が出る状態の総称である。一方、アルツハイマー病は認知症を引き起こす病気のひとつであり、最も多い原因とされている。アルツハイマー病では、脳の中に「アミロイドβ」という異常なたんぱく質がたまり、神経細胞が傷つくことで記憶力や判断力が低下すると考えられている。そこで、モノクローナル抗体を利用した治療薬は、アミロイドβに特異的に結合し、体の免疫機能によって取り除きやすくする働きをする。これにより、脳へのダメージを減らし、病気の進行を遅らせる効果が期待されており、モノクローナル抗体はアルツハイマー病の原因と考えられる物質を標的として作用していることを学んだ。さらに、情報技術をめぐる「ウィニー事件」についても学んだ。これは金子勇氏によって開発された、インターネット上でファイルを利用者同士が直接共有できる仕組み(P2P)を持ったソフト「Winny」をめぐって起きた事件である。P2Pとは、コンピュータ同士がサーバーを使わずに直接データをやり取りする技術であり、効率よく通信できる特徴がある。しかし、一部の利用者が映画や音楽などの著作物を違法に共有したため問題となった。2004年に金子勇氏は「著作権侵害を助けた」として逮捕・起訴されたが、最終的に2011年、最高裁判所は無罪と判断した。理由として、技術そのものにはさまざまな利用目的があり、開発しただけで直ちに犯罪とはいえないとされた。この事件は、技術者の責任、新しい技術と法律、そして情報倫理を考える上で重要である。 (2) ワークショップ課題では、技術者倫理をテーマとし、技術は人々の生活を豊かにする一方で、使い方によっては大きな被害を与える危険があることについて内容を考えた。具体的な例として、原子力の技術について調べた。原子力の技術は発電に利用すれば多くの電気を生み出し、人々の生活を支えることができる。しかし、その技術を軍事目的に利用すると、広島・長崎への原子爆弾投下のように、多くの人命を奪う兵器にもなってしまう。このように、同じ技術でも使い方によって人を助けることも傷つけることもできる。そのため技術者には、「作れるから作る」のではなく、「社会や人々にどのような影響を与えるか」を考え、自分の良心に従って責任ある行動をすることが求められている (3) 復習では、講義で扱われた人工衛星の物理的な仕組みやバイオテクノロジー、ウィニー事件、そしてワークショップで扱った原子力技術の事例をもとに、倫理が問われる局面における「技術者の責任」の内容に関して考えた。科学技術は、秒速7.9kmの人工衛星の原理のように純粋な自然の法則に基づくものもあれば、アルツハイマー病の治療に期待されるモノクローナル抗体のように人の命や健康に直接貢献するものもある。しかし、原子力技術のように発電に役立つ一方で広島・長崎の原子爆弾のような兵器にもなり得る二面性や、効率よく通信できるP2P技術が違法なファイル共有や情報漏えいに利用される問題のように、使い方には大きな注意が必要となる。技術そのものにはさまざまな利用目的があるからこそ、技術者には「作れるから作る」のではない姿勢が求められる。開発しただけで直ちに犯罪とはいえないとしても、それが社会や人々にどのような影響を与えるかを常に考え、自分の良心に従って責任ある行動をとるという、技術者の責任や情報倫理に関わる重要な内容に関して深く考え、復習を行った。
A. 本講義では、宇宙・情報技術・バイオテクノロジーに関わる知識と、その倫理的課題について学んだ。まず、地球の自転速度や静止軌道にある気象衛星について理解し、工業製品が最終的には廃棄物となり、宇宙においてもスペースデブリが問題となっていることを知った。また、CRISPR-Cas9などの遺伝子編集技術は医療に大きな可能性をもつ一方で、デザイナーベビーのような倫理的問題を伴うことが分かった。さらに、Winny事件を通して、技術開発そのものとその利用による責任の違いについても学び、技術者の立場の難しさを理解した。加えて、論文の捏造問題では科学における再現性の重要性が再確認された。 本発表では、「情報技術とバイオテクノロジー」をテーマに、それぞれの発展と課題について考察した。情報技術では、P2P技術のように利便性の高い仕組みがある一方で、違法利用の問題が生じることがあり、Winny事件のように開発者の責任のあり方が問われるケースもあることを学んだ。バイオテクノロジー分野では、CRISPR-Cas9による遺伝子編集技術や、アルツハイマー病に対するモノクローナル抗体などの医療技術の進展が紹介されたが、その一方で倫理的配慮の重要性も指摘された。これらの技術は社会に大きな影響を与えるため、適切なルールと責任ある活用が求められる。 今回の授業を振り返り、技術の進歩が社会に与える影響の大きさと、それに伴う倫理的課題について改めて考えさせられた。特に遺伝子編集技術や情報技術は、人々の生活を大きく向上させる可能性を持つ一方で、使い方を誤れば深刻な問題を引き起こす危険性もあると感じた。また、Winny事件からは、技術そのものの価値と利用者の行動を区別する重要性を学び、技術者の責任の在り方について理解を深めた。さらに、論文の捏造問題からは、科学において再現性や誠実さがいかに重要であるかを学んだ。今後は、技術を単なる便利なものとして捉えるのではなく、その社会的影響や責任についても意識していきたい。
A. 本講義では、ウィニーの事件について触れた。ウィニーは、日本製のファイル共有ソフトで、利用者同士がファイルを直接交換することができた。しばらくして、著作権侵害ファイルの流通が問題化し、開発者の金子勇氏が著作権法違反幇助の疑いで逮捕、起訴された。裁判ではソフト自体が違法行為を助長したのかが問題点となり、最高裁の判決で金子氏の無罪が確定した。判決では、プログラムの提供をしただけではすぐに違法行為の幇助をしたとは言えないということとなり、有罪判決を出すには、利用者の違法行為への具体的な関与が必要であるとされた。本事件は技術と法の関係性やプラットフォーム責任の在り方などを問う重要な判例となった。 本講義のワークショップでは、自分の良心に素直に従えないときはどのような時であるかについて考えた。私たちのグループでは、部活での先輩後輩の関係の時や、SNSや学校で、多数派に流される時、知識や能力を持っている時に自分の良心に素直に従えないのではないかと考えた。 復習では、本講義全体を通してどのようなことが学べたかについて復習した。本講義では、一般的な倫理観と技術者としての倫理観から、自分が技術者になった時にどのような倫理観に従って行動すれば良いのかについて学ぶことができた。技術者は、新しい考え方やものを作り出した時、法律に従うだけでは、未然に事故や事件を防ぐことはできないため、どのような事故が起きると想定されるか、そして、社会に出回った時にどのような影響を及ぼすのかについて考え、正しい倫理観をもって開発に従事する必要があるということを復習することができた。
A.(1)講義内容の再話 第7回の講義では、情報技術やバイオテクノロジーの発展に伴う倫理について学んだ。AI技術の発展に対応するため著作権法が一部規制緩和されたことから、新しい技術に合わせて法律も変化していくことを学んだ。さらに、バイオテクノロジーは医療や農業など多くの分野で役立つ一方、倫理的な配慮が欠かせないことを理解した。技術者や研究者は夢のある製品を生み出す仕事である一方、データ改ざんやねつ造を行えば社会からの信頼を失うため、高い倫理観を持つことが不可欠であることを学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 良心に従えないと感じたときは、まずなぜ自分の良心に反するのか、その理由を冷静に考えることが大切である。その上で、その行動や判断を自分自身が納得して受け入れられるかを考える。十分に納得できる理由があり、自分で責任を持てると判断した場合は、その判断に基づいて行動する。一方で、納得できない場合は、そのまま行動するのではなく、もう一度状況や判断を見直し、より適切な選択がないかを考え直すことが重要である。 (3)復習の内容 研究や開発では成果を求められる場面が多いが、そのような状況でも正しい判断を行う倫理観が最も重要であると感じた。AIやバイオテクノロジーのような先端技術は社会に大きな利益をもたらす一方で、新たな課題も生み出すため、技術だけでなく人への影響も考えながら活用する姿勢が必要だと学んだ。
A.(1)バイオテクノロジーと情報技術における倫理についての講義であった。アルツハイマー病はアミロイドβの蓄積が一因とされ、治療法としてモノクローナル抗体やゲノム編集技術(CRISPR/Cas9)などの研究が進められている。一方、P2P通信はサーバーを介さずに端末同士が直接通信できる便利な技術であるが、匿名性が高く悪用される危険性もある。また、STAP細胞の論文捏造問題から、研究では再現性と研究倫理が極めて重要である。 (2)「自分の良心に素直に従えないときは?」というテーマについて、柳川慎之助、赤堀颯、三浦夢衣、菊地真結で考えた。納期や多数派の意見、上司からの命令など周囲の圧力によって、危険を見逃したり誹謗中傷に加担したりする可能性があることを挙げた。そのような状況では、一度立ち止まって状況を冷静に判断し、危険を周囲へ伝えたり信頼できる人へ相談したりすることが重要であるとまとめた。 (3)STAP細胞事件は、研究不正が科学全体への信頼を大きく損なうことを示した事例である。また、バイオテクノロジーや情報技術は社会に大きな利益をもたらす一方、使い方を誤れば深刻な問題を引き起こす可能性もある。特に、生命に関わる技術や情報を扱う場合には、技術的な知識だけでなく、その影響を予測し責任を持って利用する姿勢が必要である。私は技術者として、成果や効率だけを追求するのではなく、倫理観を持ち、疑問を感じたときには勇気を持って声を上げられる人でありたいと考えた。
A.第7回では、技術者の良心と社会的責任について学んだ。企業では利益や納期、組織の方針を優先しなければならない場面もあるが、技術者は安全性や倫理に反する行為を求められた場合、自らの良心に従って行動することが重要であることを学んだ。また、事故や不正は一人の判断だけでなく、組織全体の雰囲気や意思決定によって起こることも多く、問題を感じた際には一人で抱え込まず、上司や第三者機関へ相談することも技術者として大切な行動であることを理解した。専門知識を持つ技術者だからこそ、社会の安全を守る責任があることを改めて学んだ。 今回の発表では、「自分の良心に素直に従えないときは?」というテーマについて話し合った。会社や上司の指示であっても、安全性や法令、倫理に問題があると感じた場合には、そのまま従うのではなく、自分の考えを根拠とともに伝えることが重要であると考えた。また、公益通報制度などを利用することで社会全体の安全を守ることにもつながるため、技術者は組織だけではなく社会全体に対して責任を負っていることを発表した。自分一人では解決できない問題であっても、周囲と協力して行動することの大切さについても話し合った。 今回の講義を通して、技術者には専門知識だけではなく、正しいことを貫く勇気や責任感も必要であることを学んだ。利益や組織の都合だけを優先すると重大な事故や社会問題につながる可能性があるため、人命や安全を最優先に考える姿勢を忘れてはならないと感じた。また、自分の判断に迷ったときには一人で抱え込まず、周囲へ相談しながら最善の行動を選択できる技術者になりたいと思った。
A.(1) 技術者として、技術の可能性だけでなく、その社会的影響や倫理的課題について考えることが重要である。ゲノム編集技術やアルツハイマー病治療薬は人々の生活を向上させる可能性を持つ一方で、安全性や倫理面への配慮が欠かせない。また、ウィニー事件は技術そのものではなく利用方法が問題となることを示している。さらに、STAP細胞事件では研究不正によって論文が撤回され、科学への信頼が大きく損なわれた。この事例から、研究では再現性やデータの信頼性、誠実な姿勢が不可欠であることを学んだ。先端技術を社会に役立てるためには、高い倫理観と責任感を持って研究や開発に取り組むことが求められる。 (2) 技術者は専門知識や技術力という大きな力を持っているが、その力は使い方を誤ると周囲に迷惑を与える「暴力」になり得る。私は、技術者倫理の授業前に廊下へ並び、時間と同時に教室へ入って席取りをする行動を例に考えた。このような行動をしてしまう理由には、後ろの席から当てられることが多いため、「当てられたくない」という心理が働くことが挙げられる。しかし、自分の都合を優先して急いで教室へ入ろうとすると、前の授業を受けている人の迷惑になったり、混雑や事故の原因になったりする可能性がある。こうした場面では、自分の利益よりも周囲への影響を考え、前の授業の人が退室するまで待つことが大切である。技術者にも、自分の行動が他者へ与える影響を常に考え、良心に従って行動する姿勢が求められる。 (3)研究成果における「再現性」の重要性についてさらに考えた。再現性とは、同じ方法で実験や研究を行った際に同様の結果が得られることである。再現性がなければ、その研究結果が偶然や誤りによる可能性を否定できない。近年は「再現性の危機」と呼ばれる問題が指摘され、多くの研究で追試が成功しないことが明らかになった。科学の信頼性は再現性によって支えられているため、研究者にはデータや手法を適切に公開し、第三者が検証できる形で研究を進める責任がある。また、研究不正を防ぎ、学術の発展を支えるためにも再現性は不可欠である。
A.(1)講義では、バイオテクノロジーや情報技術は医療や生活を大きく発展させる一方で、倫理的な問題も生じることを学んだ。遺伝子編集や医薬品の開発、情報通信技術の進歩は社会に多くの利益をもたらすが、個人情報の保護や著作権、人権への配慮など、技術者が考えなければならない課題も多い。また、技術が実現可能であっても、それを社会で利用することが本当に適切かを倫理的な視点から判断することが重要であると理解した。 (2)ワークショップでは、「自分の良心に素直に従えないときは?」をテーマに議論した。組織や周囲の人からの圧力によって、自分では正しくないと感じる行動を取ってしまう場面があることを考えた。そのような場合には、一人で抱え込まずに周囲へ相談し、法律や倫理、客観的な事実に基づいて判断することが重要であるという意見が出た。また、技術者は社会の安全や利用者の利益を最優先に考え、勇気を持って正しい行動を選択する姿勢が必要であるという結論を発表した。 (3)前回の講義では、安全と品質管理について学び、事故や不良品を防ぐためには品質管理や設備点検だけでなく、技術者一人ひとりが安全を最優先に考えることが重要であると理解した。また、「賢い不服従」の考え方から、安全に問題があると感じたときには、根拠を示して改善を提案する勇気が必要であることも学んだ。今回の倫理の問題も、安全や社会への責任を果たすという点で共通しており、技術者として良心と倫理観を持って行動することの大切さを改めて感じた。
A.(1) 本講義では先端技術の発展とそれに伴う倫理的課題について学んだ。情報技術におけるWinny事件や、バイオテクノロジーにおけるモノクローナル抗体、ゲノム編集技術など、科学技術は著しい進化を遂げている。しかし、技術そのものが革新的であっても、著作権侵害や生命倫理に関する問題が常に存在する。技術者は単に高度な技術を開発・利用するだけでなく、それが社会や生命に対してどのような影響やリスクを及ぼすのか予見し、適切に制御する責任がある。 (2) グループワークでは、日常やバイト先で「倫理的によくないと分かっていてもやってしまいがちな行動」とその対策について議論した。アルバイトで混雑した際に悪態をついてしまう問題に対しては「お客様がいてこそ成り立つ」という意識のもつことを、赤信号を渡ってしまう危険に対しては「一歩間違えれば死に至る」というリスク認識を再度確認した。また、周囲が悪口を言っている場面では、空気を壊さずに同調を避けるため「話題を変える」「黙る」といった現実的な対処法を共有し、身近な規範意識を高める重要性を確認した。 (3) 講義とワークショップを通じて、技術者倫理の本質は遠い先の先端技術だけでなく、私たちの日常の意識や行動の延長線上にあると再認識した。バイト先での態度やルールの遵守、集団内での同調圧力への対応といった身近な倫理的判断の積み重ねが、将来、先端技術を扱う際の大きな倫理観へと繋がっていく。技術の進歩に倫理規範が追いつかなくなる事態を防ぐためにも、日頃からリスクや相手の立場を考慮する姿勢を磨き、高い責任感を持って技術と社会に向き合っていきたい。
A.[講義の再話] アルツハイマー病治療薬であるモノクローナル抗体は、脳内に蓄積して神経細胞を傷つける原因となる異常タンパク質を標的とし、それらを直接結合して脳外へ除去したり、毒性を中和したりして病気の進行を遅らせる働きを持つ。バイオテクノロジーとは、生物の持つ仕組みや機能を利用して、人間の生活に役立てる技術のことである。医療、農業、食品、環境保全など幅広い分野で利用されている。一方で、生物の遺伝情報や生命そのものを操作するため、安全性や倫理面での課題も大きい。 [発表の要旨] 技術者が持つ「技術力」は社会を便利にする一方で、使い方を誤れば暴力にもなりうる。例えば、SNSや監視システムを開発する技術者が、利用者の個人情報を過度に収集したり、特定の人物を監視・排除する仕組みを作ったりする場面が考えられる。また、AIによる自動判定システムが差別的な判断を行っても、会社の利益や上司の指示を優先して問題を放置してしまう場合もある。このような場面では、技術者は「作れるか」だけでなく、「作るべきか」を考えなければならない。まず、技術が人権侵害や危険につながる可能性を周囲に説明し、改善を提案する行動が必要である。それでも問題が解決しない場合は、開発への参加を拒否したり、内部通報制度を利用したりする選択もある。また、法律や倫理規範を学び、社会に与える影響を常に考える姿勢が重要である。 [復習の内容] 技術力は中立ではなく、それを扱う人の判断によって社会を支える力にも暴力にも変わる。だからこそ技術者には、高い専門知識だけでなく、人間の尊厳を守る倫理観と責任感が求められる。また、工学部卒にふさわしい実践力とは、単に技術を使えることではなく、自分の技術が社会へ与える影響を理解し、安全性・公平性・人権への配慮を含めて行動できる力である。つまり、「作れる能力」と同時に、「社会のために責任を持って使える能力」を備えることが、学位を持つ者に求められる本当の実践力だと考えられる。
A.?本講義では、デジタル技術の発展とそれに伴う工学倫理・社会課題について扱われた。デジタル化は情報を大量かつ正確に複写・伝達することを可能にし、音楽や技術の流通を飛躍的に進展させた。一方で、ファイル交換ソフトWinnyに代表されるP2P技術のように、高い匿名性や自由な複製が著作権侵害やサイバー犯罪などのリスクを引き起こす側面も持つ。また、技術の悪用やデータの改ざん、不正行為を防ぐためには、技術者自身の高い倫理観と基礎的な情報処理知識が欠かせない。さらに、インターネットが国家の枠組みを超えたグローバルな共有財産であることを理解し、デジタル情報におけるなりすまし対策や認証技術、権利保護の仕組みを適切に運用していくことが重要である。 ?「自分の良心に素直に従えないときは?」という演題に対して、グループ(小林もも)の小林ももさん、斎藤優花さん、霧島可歩さん、梅澤耀さん、近藤果音さん、福田実袖さんと共に議論した。私は、調査を行った。技術者は高度な技術力という大きな力を持っているが、その力は使い方によっては人権侵害や人命に関わる問題を引き起こす可能性がある。例えば、安全性に問題がある製品の開発や、個人情報を不適切に扱うシステムの設計などが考えられる。そのような場面では、利益や効率を優先するのではなく、社会や利用者への影響を考え、問題を指摘したり改善を提案したりする行動が求められる。技術者は「作れるか」ではなく「作るべきか」を常に考える責任がある。 ?本講義では、デジタル技術の進歩とそれに伴う工学倫理や社会の課題について扱う。デジタル化は情報を精密に複製・伝達することを可能にし、社会に大きな利便性をもたらした。一方で、ファイル交換ソフトWinnyに代表されるP2P技術に見られるような高い匿名性は、著作権の侵害やサイバー犯罪といった問題も引き起こす。情報技術とバイオ技術は「自己複製」という共通の性質を持ち、技術の進歩に伴い倫理的な判断がより重要となる。また、フォルクスワーゲンの不正ソフト問題のように技術が悪用されるリスクもあるため、技術者は高度な専門知識と倫理観を持つ必要がある。国家がコントロールできないグローバルな空間だからこそ、適切な認証や権利保護の重要性を正しく理解することが求められる。
A.(1) 宇宙技術やゲノム編集など、最先端の科学は夢のある話ばかりだが、その裏には必ず倫理の問題がつきまとう。CRISPR/Cas9 のような技術は、人の未来を大きく変える力を持つ一方で、使い方を誤れば取り返しのつかない危険を生む可能性がある。Winny事件や論文不正の例からも、技術者や研究者が誠実さを失ったとき、社会の信頼が簡単に崩れてしまうことがわかる。技術の進歩を支えるのは、結局のところ人の良心なのである。 (2) 私たちのグループは、授業で座りたい席を確保するために、前の授業の廊下に並んで席取りをしてしまう場面を取り上げ、良心に従えない理由を議論した。後ろの席から当てられることを避けたいという不安が、周囲への配慮よりも優先されてしまう心理が働いていると考えた。本来は、前の授業が終わるまで待ち、廊下を塞いで迷惑をかけない行動が望ましい。自分の都合だけでなく、周囲への影響を想像し、良心に沿った判断を選ぶことの大切さを改めて確認した。 (3) 授業で学んだ「倫理は日常の小さな行動にも現れる」という視点は、席取り問題にも当てはまると感じた。自分の不安を優先して良心に反する行動をしてしまうことは誰にでもあるが、私は“周囲への迷惑を想像する力”こそ倫理の基礎だと思う。前の授業が終わるまで待つという小さな配慮が、社会で信頼される行動につながる。技術者である前に、一人の人間として誠実でありたいと強く感じた。
A.(1)講義内容の再話 本講義では倫理が問われるとき-と情報技術とバイオテクノロジー-について、WinnyなどのP2P技術や狙ったDNA配列をハサミのように切断し、遺伝子を自由自在に改変できる革新的な「ゲノム編集技術」であるクリスパーキャス9について触れながら思案した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、ヒトクローン(クローン人間の作成)について協議した。協議より、ヒトクローンを作成することで移植臓器の供給やES細胞の採取等ができるものの、人間をつくる・臓器を抜くといった倫理的問題が立ちふさがるといったことがあげられた。 (3)復習 バイオテクノロジーと情報技術は、自発的な「自己複製」の性質を持ち、生命の遺伝情報すらデジタルデータとして扱える点で共通している。しかし、両技術の急速な発展に伴い多角的な倫理的・社会的リスクが生じている。情報技術分野では、デジタルコンテンツの複製による著作権侵害やP2P技術を巡る法・技術者倫理の課題をはじめ、ディープフェイク、AI学習データの著作権問題、データ基盤維持に伴う膨大なエネルギー消費や環境負荷が懸念されている。一方、バイオテクノロジー分野では、ヒトゲノム解析の進展に伴い将来の病気リスクが可視化されることで、遺伝情報に基づく就職や保険での不当な差別・プライバシー侵害、生命の尊厳を脅かす介入の限界が問われている。技術者には、すべてをデータ化できない領域の存在を認識し、人間性や環境に配慮した「心正しく心優しい」技術運用と社会的責務が強く求められているのではないだろうか。
A.(1)講義内容の再話 ゲノム編集(CRISPR/Cas9)や新薬開発などの先端技術の発展、Winny事件にみられる著作権問題や技術開発者の責任範囲、論文ねつ造における研究の再現性の重要性など、多様な事例を通じて技術者の倫理が講義された。科学技術は社会に大きな利便性をもたらす一方で、使用方法や開発態勢を誤れば社会に多大な被害を与える。技術者は自らの成果が与える影響を認識し、倫理的な判断力と誠実さを持つ必要がある。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題「自分の良心に素直に従えないときは?」、グループ名「教室混雑」、共著者(神山結菜、石井響、小野絵里花、田中心優)、私の役割「Conceptualization」。本演習では企業の利益や納期優先による安全確認不足のリスクについて分析した。形式的なルール遵守にとどまらず、技術者が持つ知識や力が被害を生む危険性を自覚し、良心に従って危険を周囲に伝える勇気や内部通報を含めた適切な行動をとる重要性をまとめた。 (3)復習の内容 技術者が専門知識や技術力という強い影響力を持つからこそ、それを正しく使う社会的責任を伴うことを再確認した。組織内では利益追求や周囲への同調圧力から危険や不具合が見過ごされるリスクが存在する。単に既存の規則に従うだけでなく、人の生命や安全を守るという観点から自身の良心に基づいて判断し、リスクを察知した際には問題提起を行う姿勢が技術者にとって不可欠であると深く考察した。
A.(1) アルツハイマー病治療薬とモノクローナル抗体 アルツハイマー病の新しい治療薬として実用化が進んでいるのが、モノクローナル抗体だ。この薬は、病気の発症原因とされる脳内の異常なタンパク質「アミロイドβ」の凝集をピンポイントで抑制する働きを持つ。この作用によって脳の神経細胞が死滅するのを防ぎ、結果として認知機能の低下(症状の進行)を遅らせることができるという、画期的なアプローチとなっている。 静止軌道とスペースデブリ問題 宇宙開発において重要な役割を担っているのが、地上から高度約3万6000kmに位置する「静止軌道」だ。地球の自転と同じ周期で公転するため、地上からは常に空の同じ位置に静止しているように見える。この利便性の高さから、気象衛星や通信衛星、放送衛星などがこの高度に集中的に配置されている。しかしその反面、運用を終えた人工衛星やロケットの破片といった宇宙ゴミ(スペースデブリ)もこの軌道上に密集しやすく、稼働中の衛星との衝突リスクが高まっていることが深刻な課題となっている。 Winny事件とP2P技術 テクノロジーの発展と法律の摩擦を象徴する歴史的な出来事が「Winny事件」だ。Winnyは、データを管理する中央のサーバーを介さず、個人のPC同士を直接つなぐ「P2P(ピアツーピア)」というネットワーク方式を用いたファイル共有ソフトだった。この仕組みは匿名性が非常に高かったため、結果としてユーザー間での違法なデータ交換(著作権侵害)の温床となってしまった。これにより、Winnyの設計・開発者が著作権法違反の幇助容疑で逮捕・拘束されるという異例の事態に発展した。しかし、「技術やプログラムを開発したこと自体に罪はない」という法廷での長い議論の末、最終的に開発者には無罪判決が下されている。 (2) 「自分の良心に素直に従えない」という葛藤は、人間にとって最も深く、苦しい感情の一つだ。 これまでの話題に出てきた「圧力に屈して打ち上げを止められなかったチャレンジャー号の技術者」や「法と良心の板挟みになって命を絶ったジャベール警部」の姿からも分かるように、これは個人の弱さというよりも、社会で生きる人間が必ず直面する構造的な問題と言える。 (3) どれだけ努力しても良心とのズレが修正できず、心身に限界が来ているなら、「そこから逃げる(辞める、離れる)」こと。これは決して敗北や逃亡ではなく、自分の尊厳と良心を守り抜くための、最も勇気ある主体的な決断だ。 良心に従えないときは、「自分が弱いからだ」と自分を責めるベクトルに向かいやすい。しかし、実は「環境や構造が狂っている」ことの方が圧倒的に多い。自分を責める代わりに、少しだけ引いた目線で「何が自分の良心を邪魔しているのか」を観察することが、突破口になる。
A.技術の発展は、新たな倫理的課題も生み出している。ファイル共有ソフト「Winny」は、先行して登場した「Napster」と同様にP2P(Peer to Peer)技術を利用して開発され、管理されたサーバを介さずに個人間でデータを交換できる仕組みを実現した。Napsterの普及にはMP3による音楽データの圧縮技術が大きく関係しており、デジタル化によって情報の複製が容易になったことが背景にある。デジタル情報は、コンピュータによって高速かつ正確に複製できるため、音楽や映像などの著作物を簡単に共有できるようになった。その結果、著作権を守るための法律や認証技術が発展した。また、インターネットは国や企業が完全に管理するものではなく、世界中の人々が利用する共有財産である。そのため、利用者はインターネットの仕組みや特徴を正しく理解する必要がある。 ワークショップでは倫理として良心に従えない時を考えた。その結果、大体は自分の利益を優先する時だと考えた。自分の行動による責任と結果をよく考えた上で実行に移す必要がある。 自分は倫理観があり、大丈夫だと思い込んでも焦ったり大きな利益があるとつい後回ししがちなのが人間のため、社会に出たら気をつけるべきだ。本当に正しい答え、選択肢は何だったのか、技術者倫理では常に結果論と失敗例でしかない。その時その時の状況判断で慎重にならないと結果としてまた同じ失敗の道を歩むことになる。
A.今回の講義では、バイオテクノロジーについてと情報技術によって、倫理観が問われる時のことについて学んだ。インターネット上では、Napsterや、Winnyのように、P2P技術を利用したサービスが登場した。これは学生によって開発され、MP3形式の音楽ファイルの共有を急速に広めた。P2P技術自体は違法ではなく、通信を効率化し、中央管理者に依存しないようなネットワークを構築できる利点がある。実際にLINEでは一部でP2P方式が利用されていたが、一方でzoomは通信品質やセキリュティ管理の観点からP2Pを全面的には採用使用しなかった。これからわかるように同じ技術でも用途や社会的要求によって採用の判断が異なることがわかる。Winnyをめぐっては著作権侵害に利用されたことによって大きな社会問題となった。この事例から、「技術は中立である」という考えだけでは、不十分であり、対策を考える責任があることがわかる。したがって、技術者倫理の観点から重要であるのは、1つ目は、技術の有用性を追求すること。2つ目は、悪用や被害の可能性を予測すること。3つ目として、利用者が正しく理解できるよう情報を提供すること、3つである。サイバー犯罪やサイバー攻撃はもはや現実のものとなっている。その例として、フォルクスワーゲン自動車のECUにクルマが検査中であることを察知するソフトウェアを仕込み、検査をかいくぐる不正を行ったという事例がある。これに示されているように情報を扱う技術も正しく扱わなければ人々の生活を脅かしてしまう恐れがある。そのためには、一人一人の意識を高く持ち、たとえ人々を脅かすほどの力を持っていても世界に貢献できるような意識作りが大切であると考えた。
A.【講義内容の再話】 今回の授業では、「倫理が問われるとき-バイオテクノロジーと情報技術-」について学んだ。情報技術では、インターネットやファイル交換ソフトのWinnyなどを例に、便利な技術でも使い方によっては著作権の侵害や犯罪につながる可能性があることを学んだ。また、デジタル情報は簡単に同じものを複製できるため、音楽や映画などを守るために著作権が必要になることも分かった。さらに、現在ではAIやディープフェイクなどの技術が発達しており、インターネット上の情報が本当に正しいものなのかを自分で判断することも大切だと学んだ。バイオテクノロジーについては、ヒトゲノムやDNAについて学び、人間の遺伝情報はA、T、G、Cの4種類の塩基によって表されていることを確認した。遺伝情報を調べることで病気になる可能性などを予測できる一方で、その情報が就職などで不当に使われれば差別につながる可能性があることも分かった。また、ゲノム編集やクローン技術のように、技術的にできることでも、実際に行ってよいかどうかは別の問題であることを学んだ。科学技術を発展させるだけでなく、それが人や社会にどのような影響を与えるのかを考えることが技術者には必要だと分かった。 【ワークショップ課題の発表要旨】 発表では、バイオテクノロジーの中でも「クローン人間を作ること」についてグループで話し合った。人間のクローンを作る技術が実現した場合、同じ遺伝情報を持つ人を作ることができるため、将来的には移植する臓器の確保など、医療の分野で役立つ可能性があるのではないかという意見が出た。現在は臓器移植を必要としていても、提供される臓器が不足している場合があるため、クローン技術を医療に利用できれば助かる人がいるかもしれないと話し合った。しかし、そのために人間を作ることが本当に許されるのかという問題もあると話し合った。特に、クローンとして生まれた人を臓器を得るための存在として扱ってしまえば、その人自身の命や人格を無視することになるという意見が出た。また、同じ遺伝子を持っていても、それぞれが別の人間として生活し、違う考えや感情を持つため、単なるコピーとして扱うことはできないと分かった。技術が発達して「できるようになること」と「実際にやってよいこと」は同じではなく、命に関係する技術ほど慎重に考える必要があると話し合った。最終的に、クローン技術には医療などで役立つ可能性がある一方で、人を物のように扱ってしまう危険があり、倫理的な問題について十分に考える必要があるという意見にまとまった。 【復習の内容】 授業後にもう一度内容を確認し、情報技術とバイオテクノロジーに共通する問題について復習した。情報技術では、デジタル化することで情報を正確に何度でも複製できることを確認した。この特徴によって音楽や動画、文章などを簡単に共有できるようになった一方で、著作権の侵害や個人情報の流出、なりすましなどの問題も起こりやすくなることが分かった。また、AIやディープフェイクが発達すると、見た映像や聞いた音声だけでは本物かどうか判断しにくくなるため、情報をそのまま信じるのではなく、確認することが必要だと分かった。バイオテクノロジーについては、ヒトゲノムの解析やゲノム編集によって、人間の遺伝情報を詳しく調べたり変えたりできるようになっていることを確認した。しかし、遺伝情報によって病気の可能性などが分かったとしても、それを理由に就職や保険などで差別することは問題であると分かった。さらに、発表で話し合ったクローン人間についても、技術が人の命に直接関係する場合は、便利かどうかだけで判断してはいけないと思った。今回の授業を通して、新しい技術にはメリットだけでなく問題点もあり、技術者は「作れるから作る」のではなく、それを使うことで誰が幸せになり、誰かが不利益を受けないかまで考えることが大切だと分かった。
A.
A.(1)講義では、静止軌道や宇宙ゴミといった宇宙工学から、ゲノム編集やアルツハイマー病治療薬(レカネマブ等)に代表される先端医療まで、現代の科学技術は幅広い領域で進化を遂げていることを学んだ。一方で、中央サーバーを介さず直接データをやり取りするP2P技術とWinny事件の例が示すように、新たな技術の開発・普及は、法的問題や社会的責任と深く結びついている。学問や教育の場では再現性や新発見が尊重されるが、そうした知識や技術を運用する際には、「過ぎたるは及ばざるがごとし」や徳川家康の格言が教えるように、度を超すことなく適切な均衡を保つ姿勢が求められるいうことを学んだ。 (2)ワークショップでは本内容は、日常や行動における自己管理やメンタルヘルス、課題解決に向けた4つのアプローチについてまとめた。1つ目は、睡眠やサウナを活用して生活リズムや状態を整えることである。2つ目は、自身が抱える葛藤の「理由」を客観的に分析することである。3つ目は、第三者に監視してもらう仕組みを作ることである。4つ目は、物事に対する違和感を認めることである。これらを通じて、個人の行動改善や心理的なバランスを保つための具体的な実践方法を議論した。 (3)ヒトインスリンやアルツハイマー病治療薬について調べた。1980年代の遺伝子組み換え技術によるヒトインスリンの量産化は、大腸菌を利用して安全かつ安定した治療法を確立し、バイオ医薬品の発展を大きく加速させた。現代では、病気の原因物質とされるアミロイドβを除去し進行を抑えるレカネマブやドナネマブといったアルツハイマー病治療薬が登場し、先端医療は新たな局面を迎えている。これらの創薬技術は、人々の生活の質を飛躍的に向上させる一方で、高額な医療費や副作用(ARIA)などの新たな社会的課題も伴う。技術者には、専門的知見に基づく安全性の追求だけでなく、自らの技術が社会に与える影響や倫理的側面を見据え、適正に運用する責任が求められると考えられる。
A.(1)最先端のバイオ・医学分野では革新的なゲノム編集技術CRISPRCas9が注目されている。医療現場では、認知症のちょりょ研究が進められている。アルツハイマー病は、脳内に蓄積するアミロイドβという排出されにくい油分が原因である。これに対して特定の物質を狙い撃ちするモノクローナル抗体を用いて、ウイルスの膜であるエンベロープ脂質を破壊したり、酸化させて水溶性に変えることで体外へ排出しやすくするアプローチがとられている。 (2)自分の良心に従えない時について考えた。原子爆弾やアンモニアの合成、いじめなどは人を殺す道具になる。作る技術を持っているならば、その技術を使う前に後の影響についても併せて考えなければいけない。 (3)P2Pとは、従来は中央のサーバーにデータを保存し、複数の利用者がそこへアクセスするクライアント・サーバー方式が主流だった。それに対しP2P技術はネットワークに接続された個々の端末を直接つないでデータを送りあう仕組みのことである。 MP3とは、人間には聞こえにくい高周波の音や大きな音の直後に続く小さな音を間引く心理聴覚モデルを用いてデータを削減することで、音質を損なうことなくCDのデータ量を約10分の1に縮小することが可能になった。 PureP2Pは中央に管理者が存在せず、すべての利用者が対等にネットワークを維持する仕組みで、中央に管理者を必要としないという考え方は、現在の仮想通貨の基盤であるブロックチェーン技術に受け継がれている。 暗号資産は、金融機関のような中央銀行や信頼できる第三者を介さずに価値の転移(送金)を行うシステムで、これを可能にしているのがPureP2Pと暗号技術の組み合わせである。 一方、政府や中央銀行が発行する法定通貨のデジタル版は一般に管理者が存在する中央集権型のシステムとして設計され、PureP2Pの考え方とは異なる。 WinnyやNapsterの時代は、音楽などのデータをファイルごとダウンロードしてから再生する仕組みで、中央サーバーへの負荷を避けるためP2Pを利用して共有されていた。1曲を聞くまでに転送完了を待つ時間が発生したり、違法にコピーされたファイルが無断共有されたり著作権の侵害が起きていた。Spotifyは、インターネット上のサーバーから音楽を少しずつ受信しながらリアルタイムで再生する仕組みで、P2Pではなく巨大な配信サーバー群から安定してデータが配信される。ユーザーは容量を消費せず待ち時間なしで数千万曲にアクセスできるようになったり、公式の暗号化配信であるため違法コピーを防止できるようになったりした。 プロバイダ責任制限法は、違法アップロード等についてプロバイダが技術的に削除不可能だった場合や、侵害を知る由がなかった場合は損害賠償責任を問わないと決めた。著作権者から削除要請があった場合プロバイダが発信者に確認を取り、反論がなければ削除できる手続きを明確化した。 デジタル・ミレニアム著作権法は、プラットフォーム事業者に対して自社サービス上でユーザーが勝手に著作権侵害を行っていても事業者がそれを知らなければ、責任を問われないとした。ただし、著作権者から違法コンテンツがあると通知があった場合、事業者は速やかに削除しなければ免責されないとした。ストリーミング技術への移行によって、事業者がレコード会社とライセンス契約を結んで責任を持って管理運営している。よって、ユーザーが勝手にやったことという免責を盾にすることはできない。
A.(1)講義内容の再話 本講義では、「倫理が問われるとき」というテーマのもと、バイオテクノロジーと情報技術の発展に伴う倫理的問題について学んだ。まず、宇宙や生命科学の分野では、物理的な法則や自然現象の理解が進む一方で、人間の技術が生物や環境に大きな影響を与えるようになっていることが説明された。例えば、遺伝子編集技術であるCRISPRなどにより、遺伝子を意図的に操作することが可能になり、医療の発展に貢献している反面、どこまで許されるのかという倫理的問題が生じている。また、バイオ分野ではアルツハイマー病やモノクローナル抗体などの研究が進んでいるが、人の生命や尊厳に関わるため慎重な判断が必要となる。一方、情報技術の分野では、インターネットやP2P通信の発展により情報の共有が容易になったが、その結果として情報漏えいやプライバシー侵害といった問題も生じている。実際に、ウィニー事件のような情報流出事例があり、技術の使い方次第で大きな影響を社会に与えることが分かる。さらに、研究においては論文の捏造や改ざんを防ぐために再現性や客観性が重視されており、倫理的な姿勢が不可欠であると学んだ。このように、技術の進歩は利益をもたらす一方で新たな問題も生み出すため、常に倫理的な視点から考える必要がある。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、AIや情報技術を活用する場面における技術者の責任について議論した。発表では、まず技術者は製品やシステムに潜む危険性を認識し、それを上司や周囲に適切に伝える責任があると述べた。また、不正なデータ改ざんや不適切な指示に対しては従うのではなく、拒否する姿勢が重要であると指摘した。さらに、情報技術を扱う際には個人情報や機密情報を慎重に管理しなければならず、誤った扱いが社会に大きな影響を与える可能性があることも議論された。これらのことから、単に技術を使うだけでなく、その影響を理解し、責任ある行動を取ることが求められると結論づけた。最終的に、技術者にとって最も重要なのは「使う人の心」と「責任」であり、倫理的判断が不可欠であるという認識に至った。 (3)復習の内容 復習を通して、バイオテクノロジーや情報技術の進歩は非常に便利で社会に大きな利益をもたらす一方で、使い方を誤れば重大な問題を引き起こすことを改めて理解した。特に印象に残ったのは、技術の正しさだけでなく、それを扱う人間の倫理観が極めて重要であるという点である。遺伝子操作のように、人間の根本に関わる技術では、その影響が将来世代にまで及ぶため、一層慎重な判断が求められる。また、情報技術においても、一度流出した情報は完全に回収することができないため、事前の管理が重要であると感じた。さらに、研究における不正を防ぐためには、個人の倫理観だけでなく、社会全体でのルールや監視体制も必要であると考えた。今後は、自分が技術に関わる立場になった際には、その便利さだけでなくリスクや社会への影響も考え、責任ある行動を取ることを意識していきたい。
A.①講義内容の再話 講義では、情報技術とバイオテクノロジーの急速な進歩がもたらす倫理的課題について考察した。AIや遺伝子編集技術は人類の生活を大きく変える可能性を持つ一方で、個人情報の侵害や生命の操作といった深刻な倫理問題を引き起こす危険もある。情報技術では、データの収集・分析・共有が社会の利便性を高める反面、プライバシーや公平性の確保が課題となる。バイオテクノロジーでは、遺伝子改変やクローン技術が生命の尊厳を揺るがす可能性があり、技術者は科学的合理性だけでなく倫理的判断を伴う責任を負うと学んだ。講義では、技術者が「できること」と「してよいこと」を区別し、社会的信頼を守るために倫理的思考を常に持つことの重要性が強調された。 ②ワークショップ課題の発表要旨 発表では、「技術の進歩と人間の尊厳」をテーマに、AIとバイオ技術の倫理的限界を議論した。AIによる意思決定の透明性や遺伝子編集の適用範囲をめぐり、技術者が社会的合意形成に積極的に関わる必要があると述べた。特に、生命や個人情報に関わる技術は、法的枠組みだけでなく倫理的自制によって運用されるべきだとまとめた。 ③復習の内容 復習では、情報技術とバイオテクノロジーの倫理的課題を「人間中心の技術哲学」として整理した。技術の進歩は人類の幸福を目的とすべきであり、効率や利益の追求だけでは倫理的正当性を失うことを再確認した。技術者は社会的責任を自覚し、科学的知識と倫理的判断を両立させる姿勢が求められる。倫理が問われる時代において、技術者は人間の尊厳を守る知の実践者であると学んだ。
A.今回の講義では、「倫理が問われるとき―情報技術とバイオテクノロジー―」について学んだ。講義では、技術の発展によって私たちの生活は便利になっている一方で、その利用方法によっては社会に大きな影響を与えるため、技術者には高い倫理観が求められることが説明された。身近な例として、教室への入室時に混雑を防ぐためには、一人ひとりが時間に余裕を持って行動し、周囲に配慮することが重要であることが示された。これは工学の分野においても同様であり、個人の判断や行動が全体の安全や利益に影響するため、常に責任ある行動をとる必要があると学んだ。 ワークショップでは、「実際に作れるものは何ですか?―学位にふさわしい技術と意識―」と「自分の良心に素直に従えないときはどうするか」というテーマについて考えた。私は、工学技術者には専門知識を活用して社会の課題を解決する能力が求められると考えた。大学で学んだ知識だけでなく、安全性や社会への影響を考慮しながら技術を活用することが重要である。また、自分の良心に反する行動を求められた場合には、周囲に流されるのではなく、その行動が本当に安全で適切なのかを冷静に判断する必要があると感じた。組織の利益や周囲との関係を優先するあまり倫理的な判断を見失うと、重大な事故や社会問題につながる可能性があるため、技術者には自らの責任を自覚した行動が求められると発表した。 復習では、情報技術とバイオテクノロジーの発展と倫理の関係について理解を深めた。バイオテクノロジーとは、生物の働きを利用して医薬品や食品などを生産する技術であり、遺伝子組み換え技術や細胞融合技術が代表例である。遺伝子組み換え技術はヒトインスリンの生産に利用され、細胞融合技術はモノクローナル抗体の作製に活用されている。これらの技術は医療の発展に大きく貢献しているが、安全性や生命倫理の観点から慎重な運用が必要であることを学んだ。また、情報技術の分野では、P2P技術や著作権保護について学んだ。P2P技術は利用者同士が直接データをやり取りする仕組みであり、WinnyやNapsterなどのファイル共有サービスで利用されていた。一方で、著作権を侵害する違法利用が問題となった。その後、Spotifyのようなストリーミングサービスが普及し、音楽の利用方法は大きく変化した。さらに、P2P技術は仮想通貨や暗号資産の分野にも応用されており、技術そのものに善悪はなく、利用する人の倫理観が重要であることを理解した。インターネット上では、プロバイダ責任制限法やデジタル・ミレニアム著作権法などによって権利者の保護が図られており、技術の発展と法制度の整備が両立していることを学んだ。さらに、工学における技術力とは、学んだ知識を実際のものづくりや問題解決に応用する力であると考えた。私自身、回路製作やめっき実験を通して理論を実践に結び付ける経験を積んできたが、その過程では感電や薬品による事故の危険も存在する。そのため、技術者には知識や技術だけでなく、自分の能力を正しく理解し、安全管理と倫理的判断を徹底する姿勢が求められる。今回の講義を通して、技術は社会を豊かにする力を持つ一方で、使い方を誤れば人々に害を与える可能性があることを再認識した。そして、技術者には専門知識だけでなく、良心と責任感に基づいて行動する倫理観が不可欠であると学んだ。
A.(1)ウィニー事件とは、2000年代に日本で開発されたファイル共有ソフト「Winny」をめぐる事件であり、技術と法律、そして開発者の責任について大きな議論を引き起こした。Winnyは、P2P(ピア・ツー・ピア)技術を用いたファイル共有ソフトであり、利用者同士が直接データをやり取りできる仕組みを持っていた。この技術は革新的であったが、匿名性が高いことから、映画や音楽などの違法コピーの共有に利用されるようになり、社会問題となった。Winnyの普及により、著作権侵害が急増しただけでなく、ウイルス感染による個人情報の流出なども発生した。特に、官公庁や企業の機密情報が流出する事件が相次ぎ、情報セキュリティの脆弱性が社会的に問題視された。このように、便利な技術が悪用される危険性が明らかとなった。ウィニー事件は、日本社会にさまざまな影響を与えた。第一に、情報技術の進展に法律が追いついていないという課題が浮き彫りになった。第二に、開発者の責任範囲についての議論が活発化した。第三に、情報セキュリティに対する意識が高まり、企業や行政機関における対策強化につながった。 (2)自分の良心に従えないときについて話し合った。仕事で遅刻しそうな通勤中に大きな荷物を持つお年寄りが困っているのを見掛けた。助けるべきという良心と急がないと行けない現実で葛藤する。駅員を呼ぶなどの別のアプローチが必要である。 (3)私は自分の良心に従えないときは、第三者として考えることが大事だと考える。
A. 第7回では、最先端技術と技術者倫理について学んだ。講義では、人工衛星の軌道や静止衛星の仕組みを通して科学技術の基礎を理解した後、CRISPR-Cas9によるゲノム編集やモノクローナル抗体など、医療や農業に大きく貢献する技術について学んだ。一方で、優れた技術であっても使い方を誤れば社会に影響を与えることがあり、技術そのものは中立であっても倫理的な判断が重要であることが説明された。また、Winny事件やSTAP細胞事件を例に、技術の悪用や研究不正が社会や科学の発展に与える影響について理解を深めた。 グループワークでは、技術者倫理の観点から、自分の良心に従えない状況に直面した場合の対応について議論した。組織の利益や上司の指示と、公衆の安全や誠実さが対立した場合には、まず事実やリスクを客観的に整理し、証拠を残したうえで上司や組織へ段階的に相談することが重要であるという意見でまとまった。また、改善されない場合にはコンプライアンス窓口や公益通報制度を利用することも必要であり、感情だけで判断するのではなく、良心と義務感を区別しながら冷静に行動することがとても大切であると考えた。 復習では、技術者は高度な技術を扱うだけでなく、その社会的責任も負っていることを改めて理解した。Winny事件では技術の中立性と開発者の責任について、STAP細胞事件では研究における再現性や誠実さの重要性について学ぶことができた。また、CRISPR-Cas9のような革新的な技術は社会に大きな利益をもたらす一方で、倫理的な課題も伴うため、技術者には法令や倫理を守りながら公衆の安全・健康・福祉を最優先に考えて行動する姿勢が求められると感じた。
A.(1)今回の講義では、最先端技術であるCRISPR/Cas9と半導体について学んだ。CRISPR/Cas9は、DNAの特定の配列を狙って切断・編集できるゲノム編集技術であり、医療や農業など幅広い分野での応用が期待されている。一方で、遺伝子を操作する技術であるため、安全性や倫理面について十分に考慮する必要があることを理解した。また、半導体はスマートフォンや自動車、家電など多くの電子機器に欠かせない材料であり、その中でもロジック半導体は計算や情報処理を行う重要な役割を担っていることを学んだ。AIや情報通信技術の発展に伴い、ロジック半導体の重要性はますます高まっており、技術者には高度な専門知識だけでなく、社会への影響を考えながら開発を進める姿勢が求められることを学んだ。 (2)ワークショップでは、技術者に求められる責任について発表した。技術者は、製品や技術に危険性があると判断した場合には、上司や関係者へ正確に伝え、安全対策を講じる責任がある。また、研究や開発ではデータの改ざんを行わず、事実に基づいた判断をすることが不可欠である。さらに、安全確認を怠らず、事故を未然に防ぐための行動を徹底することも重要であると考えた。優れた技術や知識だけでは社会から信頼される技術者にはなれず、人の命や安全を守るという責任感と誠実な心を持って行動することが、技術者として最も大切であると発表した。 (3)今回の授業を通して、技術の進歩は社会に大きな利益をもたらす一方で、使い方を誤れば人や社会に大きな影響を及ぼす可能性があることを改めて学んだ。特にCRISPR/Cas9のような先端技術は、高い利便性だけでなく倫理的な課題も伴うため、慎重な判断が必要であると感じた。また、半導体のように社会を支える技術であっても、開発や製造に携わる技術者一人ひとりの責任ある行動が品質や安全性につながることを理解した。今後は専門知識を身につけるだけでなく、誠実さや責任感を持ち、安全を最優先に考えられる技術者を目指して学び続けたい。
A.倫理が問われるとき-と情報技術とバイオテクノロジー-について、(1)Winny事件は、2000年代初頭の日本で起こった、「技術の開発者自身が、その技術を使った利用者の犯罪を助けたとして逮捕・起訴された」前代未聞の事件である。Winnyとは 東京大学のアシスタント研究員であった金子勇が開発した、P2P技術を用いたファイル共有ソフトである。データを中央のサーバーを介さず、ユーザー同士のパソコン間で直接・分散してやり取りする技術。暗号化や転送経路の匿名化機能を取り入れており、非常に高い技術力を誇っていた。映画・音楽・ゲームソフトなどの海賊版(違法コンテンツ)が大量に流通。さらに「Winnyを通じてウイルス(Antinnyなど)に感染し、警察の捜査資料や企業の機密情報が流出する」という二次被害が相次ぎ、大社会問題になった。2002年金子が2ch上でWinnyを無料公開。2003年Winnyを使って映画などを無断配信していた利用者が著作権法違反で逮捕される。2004年京都府警が、開発者である金子勇を「著作権法違反幇助」の容疑で逮捕した。そして、一審・京都地裁2006年(罰金150万円)「違法に使われると知りながらソフトを公開し続けた」として有罪判決を下す。二審・大阪高裁2009年「ソフト自体は犯罪専用ではなく汎用的な技術である。違法利用を推奨・煽動して提供したわけではない」として無罪。最高裁2011年警察・検察側の上告を棄却し、金子氏の完全無罪が確定した。このような素晴らしい技術を作った人が責められるのではなく、悪に働いた人間が正当に取り締められるべきである。 (2)発表要旨について、演題は自分の良心に素直に従えないときは?で、グループ名は良心、グループに属した人は斎藤考裕、大屋健太郎、越須賀太陽、工藤琉平であった。役割としては、可視化を行った。良心に従えないときは、指示内容や修正前データ、やり取りなどを記録することや、信頼できる人を作ることで一人で抱えないようにしたり、両親などは関係なく、決まりを作ることで不正を防ぐことができるのではないかと考えた。 (3)実際に作れるものは何ですか?-学位にふさわしい技術と意識-について、ノブリス・オブリージュとは「高貴さは義務を伴う」という意味のフランス語であり、「身分の高い者は、それに見合う社会的責任と義務を果たさなければならない」という倫理観のことである。また、工学部卒の学位にふさわしい実践力とは、持っている知識をとどめているのではなく、実際に現場で駆使できるということなのだと考えた。また、工学部卒の名にふさわしい知識や技術力を持つことでもあると考えた。 プロバイダ責任制限法(日本)とデジタル・ミレニアム著作権法(アメリカ)について調べてみようについて、プロバイダ責任制限法とは、インターネット上の誹謗中傷や著作権侵害などのトラブルが発生した際に、被害者救済とプロバイダ等の免責条件、そして発信者(加害者)を特定するための手続きを定めた日本の法律ことであり、デジタル・ミレニアム著作権法はYouTubeやXなどのサイト上で著作権侵害が発覚した際、権利者からの通知を受けてサイト運営者が該当するコンテンツを即座に削除すれば、運営者自身は法的な責任を問われないという仕組みである。 MP3とP2P技術について調べてみようについて、P2Pとは、中央のサーバーを介さず、パソコンやスマートフォンなどの端末同士(ピア)が直接通信してデータや情報をやり取りするネットワーク通信技術のことであり、MP3は人間の耳が聞き取りにくい音やデータを大胆にカットすることで、CD並みの音質を保ちつつデータ量を約10分の1に圧縮する技術のことである。 ヒトインスリンやアルツハイマー治療薬について調べてみようについて、ヒトインスリンは膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンを人工的に合成した医薬品であり、主に1型・2型糖尿病の血糖コントロールに用いられ、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞に取り込ませて食後の急激な血糖上昇を抑える。また、アルツハイマー治療薬はレカネマブやドナネマブなどがあり、どちらも、アルツハイマーの原因であるアミロイドβを除去する役割を持っている。
A.1)倫理が問われるとき-と情報技術とバイオテクノロジー-については、バイオテクノロジーと情報技術という、一見まったく別物に見える2つの分野について、少し視点を変えて語り直してみたいと思います。この2つ、一見すると片や「生物・化学」、片や「コンピュータ・プログラミング」で、全然違う世界に見えますよね。でも実は、根っこにある根幹の仕組みがそっくりである。その最大の共通点は自己複製で命の営みをデジタル情報に置き換えたのがバイオテクノロジーであり、情報を生命のように自己複製させて爆発的に拡散させるのがITなんです。どちらも複製され、淘汰され、生き残りやすいものが広がるという同じルールで動いている。のように「簡単に複製できる」という性質は、ものすごい便利さをもたらしました。音楽や動画、論文やプログラムが、一瞬で世界中に届くようになったわけですから。でも、「何でもカンタンにコピーできる」ということは、一歩間違えると大きな暴力や不正を生むことになります。例えば、音楽や映画のデータがいくらでも無断で完全複製されたら、創作者の権利はどうなるでしょうか?あるいは、他人のデータをコピーして「なりすます」ことだって簡単にできてしまいます。車に積まれたソフトウェアを不正に書き換えて排ガス検査をかいくぐったフォルクスワーゲンの事件のように、技術者がその力を悪用すれば、社会に大きな混乱と害毒をもたらします。だからこそ必要なのが工学倫理です。技術者には「作れる技術」がある。でも、作れるからといって、作っていいのか、その技術が社会に拡散したとき、どんな影響が出るのかを常に問いかけ、自らを律する倫理観を持たなければなりません。 2)本発表はグループ名、グループ共著者名、阿部さん、熊井さん、細田さん、渡邊さん、志摩さん、斎藤さんで自分の役割は概念化でした。自分の良心に従えないときはSNSで誹謗中傷や実例をもとにすると地下鉄サリン事件など悪い方向に応用せれてしまった。 3)Napstarはインデックス情報は中央のサーバーで管理し、実際のファイル転送だけをユーザー同士で行う仕組み。Winnyは中央サーバーが潰さるリスクを克服するため、2002年に金子勇氏によって開発され、中央サーバーが一切存在せず、ネットワークに参加しているユーザーのパソコンだけで目録の管理もファイルの転送もすべて行う仕組み。直接データを送り合う技術がP2Pであり、仮想通貨・暗号資産・デジタル通貨に幅広く活用されてる。
A.(1)WinnyやNapsterが示すP2P技術の発展により、著作権法や認証技術の重要性が高まった。ヒトゲノムは30億個の塩基からなり、情報量にして約750MBに相当し、2003年に解読が完了した。生物と情報はともに自己複製し淘汰される性質を持つという共通点がある。AIと著作権法の改正により、深層学習目的のデータ解析には著作物利用が広く認められるようになった。研究資源の提供を受けた場合は利益相反の開示が義務づけられる。寺田寅彦は頭の悪い人の泥臭さや失敗を恐れない姿勢こそ科学に不可欠だと説いた。 (2)技術者が良心に従えなくなる原因は、恐怖やジレンマといった感情と、事実・論理の軽視という二点に分解できる。自己の利益を優先したり、人の見ていないところで手を抜いたりする場面が、技術力が暴力と化す典型例である。これを防ぐためには、感情を切り離して事実を収集し、リスクとして論理的に整理した上で組織内で報告・相談することが基本的な対応となる。それでも解決しない場合は、外部機関への通報が最終手段となる。 (3)石炭は1954年の石炭合理化計画以降、主役を石油に譲り、この転換に伴いCO2排出も急増した。原油の分留により得られるナフサは熱分解を経てエチレンやプロピレンとなり、プラスチックや合成繊維の原料となる。水素はナフサや天然ガスの水蒸気改質により製造され、将来のエネルギーとして期待される。レアアースは96.7%を中国が産出するなど、日本は特定の国への資源依存度が高い。温暖化対策には温室効果ガス排出を抑える緩和と、影響を回避・軽減する適応の両面が必要である。
A.① 今回の講義では、情報技術とバイオテクノロジーの急速な発展によって、技術者にはこれまで以上に高い倫理観が求められることを学んだ。情報技術では、個人情報の保護やAIの活用、インターネット上での情報管理などが重要な課題であり、便利さだけでなくプライバシーや公平性にも配慮する必要がある。また、バイオテクノロジーでは、遺伝子編集や再生医療などが社会に大きな利益をもたらす一方で、安全性や生命倫理について慎重に考えなければならない。技術者は法律を守るだけではなく、人や社会への影響を考え、責任ある判断をすることが重要であると学んだ。 ② ワークショップでは、情報技術やバイオテクノロジーが社会に与える影響について話し合った。情報技術では、AIによる個人情報の利用やSNSでの情報拡散などの問題を取り上げ、便利さとプライバシー保護の両立が必要であるという意見が出た。また、バイオテクノロジーでは、遺伝子編集技術は病気の治療に役立つ一方で、生命を操作することへの倫理的な課題もあることを発表した。技術の発展だけを優先するのではなく、社会全体の利益や人権を尊重することが大切であるという結論になった。 ③ 復習を通して、情報技術やバイオテクノロジーは私たちの生活を豊かにする一方で、使い方を誤ると大きな問題を引き起こす可能性があることを再確認した。そのため、技術者は専門知識だけでなく倫理観も身につける必要がある。特に、個人情報の保護、AIの適切な利用、遺伝子編集や再生医療に関する生命倫理などは、今後さらに重要になる分野である。技術の利便性だけではなく、安全性や社会への影響を多角的に考え、公共の利益を優先して行動することが技術者の責任であることを確認した。
A.(1)今回の講義では、情報技術の発展と工学倫理の関係が、具体的な歴史的事例を通して示された。NapsterがP2Pの概念を広め、WinnyがPureP2Pを実現したことで、情報の複製と拡散が一瞬で起こる時代が到来した。技術の革新は学生や個人の創造性から生まれることが多いが、その影響は社会全体に及ぶ。インターネットは国家が管理するインフラではなく、グローバルな公共空間であり、誰もがその恩恵とリスクを同時に背負っている。宮崎大学の冤罪事件やフォルクスワーゲンの排ガス不正のように、情報技術は人を守ることも、誤った運用で人を傷つけることもある。講義では、技術者が「作れるかどうか」だけでなく、「作った結果何が起こるか」を考える倫理観が不可欠であると強調された。 (2)発表では、情報技術の本質を「自己複製と拡散の速度」にあると整理した。生物が自己複製するように、デジタル情報も複製され、淘汰され、利己的なものが生き残る。P2P技術はその象徴であり、便利さと危険性が表裏一体である。デジタル化は文字化であり、複製の容易さは著作権やプライバシーの問題を生む。さらに、ディープフェイクのように「本物らしさ」を偽装する技術は、社会の信頼基盤を揺るがす。技術者は、利便性だけを追求するのではなく、社会的影響を予測し、倫理的判断を下す責任を負う。情報技術は民主主義の基盤である自由な情報流通を支える一方、誤用すれば社会を破壊する力を持つ。その二面性を理解し、適切な規範と法制度のもとで技術を運用することが重要であると述べた。 (3)復習として、情報技術と工学倫理の関係を自分なりに整理した。まず、インターネットは国家が管理する装置ではなく、人類が共有する公共空間であるという視点が重要だと感じた。だからこそ、技術者は社会の信頼を損なう行為を避け、透明性と誠実さを持って技術を扱う必要がある。WinnyやNapsterのような革新的技術は、創造性の象徴である一方、著作権侵害や犯罪の温床にもなり得る。技術者は「できること」と「してよいこと」を区別しなければならない。また、情報は自己複製し、拡散し、時に人を傷つける。宮崎大学の冤罪事件は、情報が誤って運用されたときの破壊力を示している。ディープフェイクのような技術は、真実と虚偽の境界を曖昧にし、社会の判断力を奪う危険がある。だからこそ、技術者は倫理と法規を理解し、社会的影響を予見する力を持つべきだ。今回の講義を通じて、私は「技術者倫理とは、知識を社会の幸福に結びつけるための責任である」と強く感じた。技術は人を豊かにするが、倫理を欠けば社会を壊す。技術者として、知識と倫理の両方を磨き続ける姿勢が不可欠だと学んだ。
A.(1)第7回の授業では、P2P(Peer to Peer)やアルツハイマー病、再現性について学んだ。P2Pとは、中央のサーバーを介さずに端末同士が直接通信を行う仕組みであり、情報を効率的に共有できる特徴を持つことを理解した。また、アルツハイマー病は脳内にアミロイドβというタンパク質が蓄積することで発症すると考えられており、この物質が神経細胞へ悪影響を与えることを学んだ。さらに、科学研究において重要な再現性についても学習した。再現性とは、同じ条件で実験を行った際に同じ結果が得られる性質であり、客観性と深く関係している。研究成果が信頼されるためには、誰が実験を行っても同様の結果が得られることが重要であると理解した。 (2)グループワークでは、「自分の良心に従えない時はどうするべきか」というテーマについて話し合った。議論の中では、周囲からの圧力や組織の方針、自身の立場などが原因で、良心に反する行動を取らざるを得ない状況が存在するという意見が挙げられた。一方で、そのような状況であっても自分の考えを持ち続け、可能な限り正しいと思う行動を選択することが重要であるという考えにまとまった。また、一人で抱え込まずに信頼できる人へ相談することや、多角的な視点から問題を見直すことも有効な方法であるという意見が共有された。 (3)授業後には、科学技術や研究において良心と客観性がどのように関係しているのかについて考えた。研究者は新しい発見や成果を求められる一方で、期待した結果が得られなかった場合でも事実を正確に報告する責任がある。もし自分の利益や名誉を優先してデータを改ざんすれば、科学に対する社会の信頼を失うことにつながる。そのため、研究活動では個人の良心だけでなく、再現性や客観性によって結果の正しさを検証する仕組みが重要であると感じた。今回の授業を通して、科学技術の発展には高度な知識だけでなく、誠実さや倫理観を持って行動する姿勢が不可欠であることを改めて理解した。
A.(1)講義内容の再話 第7回の講義では、「倫理が問われるとき―バイオテクノロジーと情報技術―」をテーマに学んだ。講義では、新しい技術は私たちの生活を便利にする一方で、安全性や社会への影響を十分に考えなければ大きな問題につながる可能性があることを学んだ。技術者は製品や技術を開発するだけではなく、安全性に問題がないかを確認し、利用者の立場に立って判断する責任がある。また、上司や会社の指示であっても、危険性があると判断した場合には、自分の良心や倫理観に基づいて行動することが重要であると学んだ。社会から信頼される技術者になるためには、専門知識だけではなく、正しい判断をする倫理観が必要であることを理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、安全性に問題がある製品を出荷するべきかという事例についてグループで話し合った。私たちのグループでは、安全性に問題があると分かった時点で、そのまま出荷するべきではないという意見でまとまった。また、まずは問題点を周囲に伝え、改善を上司や責任者に求めることが重要であり、それでも改善されない場合には第三者機関へ相談することも必要であるという結論になった。さらに、技術者は「本当にこのままでよいのか」という疑問を持ち続け、自分の判断に責任を持つ姿勢が大切であるという意見が多く出た。 (3)復習の内容 今回の授業を通して、技術者は会社の利益や納期だけではなく、利用者の安全を最優先に考える責任があることを改めて学んだ。もし危険性に気付いたにもかかわらず何もしなければ、重大な事故や社会からの信頼の喪失につながる可能性がある。そのため、問題を見つけたときには勇気を持って声を上げ、改善に向けて行動することが重要であると感じた。私は化学・バイオ工学を学んでいるため、将来は人々の健康や安全に関わる製品を扱う可能性がある。だからこそ、「本当にこのままでよいのか」という視点を常に持ち、安全性と倫理を最優先に考えながら責任ある判断ができる技術者を目指したいと感じた。
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A.倫理が問われるとき-情報技術とバイオテクノロジの講義では、情報技術やバイオテクノロジーの発展は私たちの生活を大きく便利にする一方で、さまざまな倫理的課題を生み出していることを学んだ。情報技術では、個人情報の保護やAIの活用、インターネット上での情報管理などが重要な課題となっている。また、バイオテクノロジーでは、遺伝子編集や再生医療などの技術が医療や農業の発展に貢献する一方で、安全性や生命倫理について慎重に考える必要があることを理解した。技術が進歩するほど、その利用方法や社会への影響を十分に考えながら活用することが技術者には求められることを学んだ。 ワークショップでは、情報技術やバイオテクノロジーに関する倫理的な問題についてグループで話し合い、その内容を発表した。私たちのグループでは、AIによる個人情報の利用や遺伝子編集技術の活用を例に挙げ、それぞれの利点と課題について考察した。便利さや医療技術の進歩は社会に大きな利益をもたらす一方で、情報漏えいや遺伝子操作の悪用などの危険性もあるため、技術だけでなくルールや倫理観が不可欠であるという結論に至った。また、新しい技術を開発する際には、安全性や公平性を十分に検討し、社会から信頼される形で活用することが重要であると発表した。 復習では、情報技術やバイオテクノロジーは今後さらに発展していく分野であるからこそ、技術者には高い倫理観と責任感が必要であることを改めて確認した。法律や規則を守るだけではなく、技術が社会や人々にどのような影響を与えるのかを常に考え、慎重に判断する姿勢が求められる。また、技術の発展と倫理の両立を図ることが、安全で安心な社会の実現につながることを学んだ。今回の講義を通して、優れた技術を生み出すだけでなく、人々の信頼を得られるような倫理観を持った技術者を目指したいと感じた。
A.授業ではWinny事件を例として、新しい技術が持つ有用性と危険性をどのように技術者は考えていかなければならないかを学んだ。Winny事件は高度な仕組みと匿名性によって多くの人に利用されていったが、一方で著作権侵害や機密情報、個人情報の漏洩などの社会的問題を起こした上に開発者は著作権侵害を幇助した罪で投獄されることとなった。結果としては「開発時点で著作権侵害幇助の意図があったとは言えない」として無罪になったが、技術者個人が危険が予想される技術を開発し、勝手に世の中に広めるということはネット技術であっても許されることではない。 グループワークでは良心に従えない時の行動について考えた。まず、良心に従えないとは「自己の利益を優先する(囚人のジレンマ)」ことと「人の見ていないところで手を抜く」ことと定義し、特に「自己の利益を優先する」=「不正を見逃す」として話し合った。まずこの事象の原因を自分の中で感情(職が無くなるのでは、自分が訴えられるのではという恐怖やジレンマなど)と事実(論理)に分解する。次に事実を集め、この事実を見逃すことでのリスクへと翻訳し、上の立場の者への報告・相談を行う。もしここまでして現状が変わらないのであれば、外部への通報が最終手段として求められる。 自主学習として「人の見ていないところで手を抜く」ことに関して考えてみた。この最も大きな原因として考えられるのは、慣れである。特に経験が長い人ほどこのような状況になりやすく、これが慢性的に行われると大きな事故につながる可能性がある。実際、私もアルバイトで作業が慣れてくると手順を省いて作業を行ったりすることがあった。先生が以前言っていた通り「楽をしたかったから」である。しかし、全員がこのような考えで働いているといつか取り返しのつかないことになるであろう。そのため、定期的に意識を改めさせるための声掛けや取り組みがあると良いと考えた。
A.(1)ゲノム編集技術CRISPR/Cas9をはじめ多角的なトピックを学んだ。アミロイドβの蓄積によるアルツハイマー病に対し、モノクローナル抗体で水溶性化して排出を促す治療メカニズムや、ウイルス感染時のアポトーシスを理解した。また、Winny事件を通してサーバーを介さず端末間で直接通信するP2P技術の功罪を検討したほか、小・中・高の義務教育や指導要領と大学における学問の自由の違いについて学んだ。「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」の教訓通り、技術の進歩においても過剰な応用を避け、適正かつ持続可能な活用の道を探る姿勢が求められる。 (2)日常生活やバイト先で生ずる判断・倫理的課題への対策を議論した。バイトで混雑時に引き継ぎを任せる際は、相手の手が空いてるか状況を確認して負担軽減を図るべきだと考えた。また、赤信号の横断に対しては「一歩間違えれば死に至る可能性」を再確認することの重要性を挙げた。さらに、周囲が他人の悪口を言っている場面では、雰囲気に流されず安易に同調しないように話し合いを打ち切るかを沈黙を真むる姿勢の大切さを確認した。 (3)先端技術の開発と社会責任及び科学倫理の重要性について考えた。遺伝子治療や抗体医薬などのライフサイエンス技術病気は病気の克服が寄与する一方で、研究の信頼性を支える実験の再現性の確認や追試の徹底が不可欠であると感じた。 また、P2P技術のように優れた技術であっても悪用や法的な倫理問題が生じる現実を踏まえ、学問の自由と社会的規範のバランスを考慮することの大切さを確認した。
A.① 講義内容の再話 講義では、バイオテクノロジーと情報技術が「自己複製する情報」を扱う点で共通しており、利己的な情報が淘汰を経て残るという構造が示された。また、インターネットが国家の管理を超えたグローバル空間であることを忘れがちな現代において、技術者はその仕組みとリスクを正しく理解し続ける必要があると強調された。さらに、デジタル化による完全複製の容易さが著作権や知的財産の保護を難しくし、法律や認証制度が発達してきた背景が説明された。情報技術の発展は便利さをもたらす一方で、なりすましや不正利用の危険も増大させ、技術者には倫理的判断と社会的責任が求められることが示された。 ② ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、情報技術の不正利用やデジタル複製の問題を題材に、技術者がどのようにリスクを予見し、社会的影響を考慮して行動すべきかを議論した。特に、排ガス検査を回避するための不正ソフトウェアや、ファイル交換ソフトによる著作権侵害の事例を取り上げ、技術者の判断が社会に与える影響の大きさを確認した。また、認証制度や法規がどのように利得構造を書き換え、倫理的行動を促す仕組みになっているかを整理し、技術者が制度設計の意図を理解したうえで技術を扱う必要性を発表した。 ③ 復習の内容 復習では、デジタル化がもたらす利便性と危険性を再確認し、情報の複製・拡散が容易な社会では、技術者の無知や誤解が重大な問題につながることを整理した。認証の種類や仕組みを振り返り、本人確認や情報の正当性を担保する制度が不可欠であることを理解した。また、AIや機械学習が行列演算とビッグデータを基盤としており、技術者には基礎的な情報処理能力と倫理的判断力が求められることを確認した。最後に、技術の進歩が社会に与える影響を見据え、倫理的視点を持って技術を扱う姿勢が重要であると再認識した。
A.(1)今回の講義では、バイオテクノロジーと情報技術に関する倫理について学んだ。バイオテクノロジーの分野では、アルツハイマー病の治療に用いられるモノクローナル抗体が取り上げられた。新しい医療技術は多くの患者に希望を与える一方で、副作用や費用負担、治療効果の評価など倫理的な課題も抱えていることを理解した。また、情報技術の事例としてWinnyが取り上げられた。WinnyはP2P技術を利用したソフトウェアであり、技術そのものは有用であったが、著作権侵害に利用されたことで大きな社会問題となった。このことから、技術は使い方によって社会に利益も損害ももたらすため、開発者や利用者には高い倫理観が求められることを学んだ。 (2)課題では、「自分の良心に素直に従えない時」について考察した。技術者が安全性の問題に気付いたとしても、納期の優先、上司からの指示、会社の利益などの理由によって問題を見過ごしてしまう場合がある。その結果、製品の故障や事故、さらには環境破壊などの重大な問題につながる可能性がある。技術者は組織の一員であると同時に、社会に対して責任を負う専門職でもある。そのため、たとえ周囲からの圧力があったとしても、安全性に関する懸念を軽視せず、適切に報告や提案を行うことが重要であると考えた。 (3)講義と課題を通して、技術者倫理は単にルールを守ることではなく、人命や安全を最優先に考えて行動するための指針であると感じた。アルツハイマー病治療薬やWinnyの事例は、技術そのものが善悪を持つのではなく、それをどのように開発し利用するかが重要であることを示している。また、現実には利益や納期などの要因によって良心に反する判断を求められる場面も存在する。しかし、そのような状況だからこそ、技術者は専門家としての責任を自覚し、安全や社会への影響を第一に考える必要がある。将来技術に関わる仕事に就いた際には、短期的な利益に流されることなく、倫理観に基づいた判断ができる技術者を目指したい。
A.第7回の講義では、バイオテクノロジーと情報技術において倫理が問われる場面について学んだ。アルツハイマー病の治療薬として用いられるモノクローナル抗体は、特定の物質に作用することで症状の進行を抑える可能性があり、医療の発展に大きく貢献している。一方で、このような高度な技術はコストや安全性の問題も抱えており、倫理的な配慮が必要であると感じた。また、ファイル共有ソフトであるWinnyの事例から、技術そのものに善悪はなくても、その使われ方によって社会に大きな影響を与えることを理解した。技術者には、その影響まで考える責任があると学んだ。 発表では、自分の良心に素直に従えないときの行動について考えた。(メンバー:加藤美羽、小野朋夏、佐藤詩音)まずは迷いの理由を整理し、その行動を後から振り返ったときに自分が納得できるかどうかを基準に判断することが重要であると考えた。周囲の意見や立場に流されるのではなく、自分自身の価値観と向き合うことが求められる。もし納得できるのであれば行動に移し、納得できない場合はもう一度考え直す必要がある。このような姿勢が、より良い倫理的判断につながると感じた。 復習では、ヒトインスリンやアルツハイマー治療薬について理解を深めた。これらはバイオテクノロジーによって開発され、多くの人々の命や健康を支えている重要な技術である。しかしその一方で、安全性の確保や公平な利用、費用の問題など、さまざまな課題も存在している。技術の進歩をただ受け入れるのではなく、その影響を社会全体の視点から考えることが大切であると感じた。これからの技術者には、知識や技術だけでなく、高い倫理観が求められると思った。
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第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。