大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。
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A.(1)再話 お金と倫理観について。極論を言えば今お金がなく食料が手に入らない人は誰かから盗むしかない。金銭は人間が生きていくために必要であり、誰かと共生するための倫理観よりも自分の生存が優先されることが多い。この金銭というのは雇い主からのクビ宣告などで「この研究をしなければクビにする」といった形で技術者に倫理と金銭とを天秤にかけさせる。技術者には、その天秤をどちらに傾けるかを選ばなければならない場面がある。 (2)要旨 チャレンジャー事故についてグループ内で議論した。この事件では、技術者と会社の二つの立場が内部で分断されていた。技術者としての心情は危険のため打ち上げを延期したかったが、会社の経営としては延期するとNASAとの契約が切れてしまう恐れがあり経営危機であった。その相反する二つの立場からモ社の人たちは結局打ち上げを決行してしまったが、これが技術者倫理が金銭によって揺らいでしまったこととなる。 (3)復習 ゲーム理論について。ゲーム理論はお互いが協力すればどちらも利益が得られるのにもかかわらず、それぞれが個人の利益を優先しようとすることで結果どちらにとっても損失を生むという理論である。よく例としてあげられるのが囚人のジレンマであり、二人の囚人がどちらも黙秘すれば互いに懲役3年、どちらも自白すれば懲役10年だが、片方だけが自白した場合自白したほうは無罪で自白しなかったほうが懲役20年になるというものである。この場合どちらも黙秘(協力)すればベターな結果になるが自分だけ無実を勝ち取ろうとした結果双方にとって不利益を生んでしまう。
A.(1)【講義の再話】 第2回の講義では個人の利益と公共の福祉というテーマについて学んだ。技術者として仕事を失う覚悟で事故のリスクを訴えることができるのか、どう対処すべきなのかという内容であった。企業の利益追求と安全の天秤で企業の利益が優先されたことによって起きた事故の例としてチャレンジャー号爆発事故が挙げられた。これは事前に技術者が当日の気温の影響等の要因でOリングに異常が発生するリスクを警告していたにも関わらず、複数回の発射延期や外部の圧力によりその意見を退け、打ち上げを決行したことが原因であると説明があった。 (2)【ワークショップ課題の発表要旨】 演題:ゲーム理論からみた損得と善悪 グループ名:なし メンバー:加藤葵、明石真衣、黒澤佐保 囚人のジレンマについて議論した。 対応させる、身近な実際の例として、電気自動車についてを選んだ。消費者には価格の高さや充電スタンドが少ないという不便さからあまり好まれていない。政府は普及させ二酸化炭素排出量を減少させるために補助金の支給をする。しかし現状はガソリン車の使用率に及ばない。技術革新により走行距離の増加やメーカーがより少ないコストで製造することができるようになれば環境に良い交通手段として広まると考える。 (3)【復習の内容】 チャレンジャー号事件の原因のOリングとゴムの低温特性について調べた。ゴムは弾性があるため変形しても元に戻る。Oリングに用いられたフッ素ゴムは耐熱性に優れているが、低温では硬化し、弾性を失ってしまう。気温が低い状態であったため、ガラス転移温度近くまで低下し、この特性が現れてしまった。
A.講義では、善悪と損得は必ずしも一致しないことを学んだ。企業は利益を追求することが重要であるが、利益だけを優先すると事故や不正につながる危険性がある。そのため技術者は、自分や企業の利益だけではなく、社会全体の利益や公共の福祉を第一に考えて行動しなければならない。特に人命に関わる場面では、安全性を最優先し、危険性がある場合には計画の中止や延期を提案する勇気も必要である。また、組織の中で上司や会社の方針と自分の考えが異なる場合でも、専門家として正しい判断を示す責任があることを学んだ。 ワークショップでは、スペースシャトル・チャレンジャー号事故について発表した。この事故では、打ち上げ前からオイルシールが低温で正常に機能しない危険性が技術者によって指摘されていたにもかかわらず、予定どおり打ち上げが実施され、多くの犠牲者が出た。この事故から、安全よりも予定や組織の利益が優先されたことが大きな原因であったと考えられる。もし危険性を十分に考慮し、打ち上げを延期していれば事故は防げた可能性がある。この事例を通して、技術者には危険を正しく伝え、必要であれば反対意見を述べる責任があることを学んだ。 復習では、技術者は企業の一員である前に社会の一員であり、公共の安全を守る責任があることを改めて理解した。利益や納期は重要であるが、人命より優先されるものではない。事故を未然に防ぐためには、正しい情報を共有し、危険性を軽視しない姿勢が重要であると感じた。今後は自分自身も利益だけではなく、社会全体の安全や信頼を考えて判断できる技術者を目指したい。
A. 今回の講義ではチャレンジャー号の事故が印象に残りました。この事故は安全が確保できないと主張する技術者の意見を無視してロケットを打ち上げた経営陣が一番の問題だと感じました。一方で技術者たちも協議の末に打ち上げに賛同してしまったことも問題だと感じました。このような事故を防ぐためには安全第一の信念を持ち、自分より立場が上の人にも遠慮せずに反対意見を述べる意思が大切だと考えました。また、どれほど危険なのかをきちんと伝えるために正しい倫理観と必要な知識と技術を身に着けることが大切だと学びました。 今回のワークショップではオークションを例としてゲーム理論について話し合いました。オークションでものを買うときに普通に買うときと比べて安く手に入る可能性もあればどんなに所持金すべてを使っても手に入らないこともあると思いました。 今回の復習としてゲーム理論の有名な例のひとつである囚人のジレンマについて調べました。要約すると双方が黙秘した場合が全体の利益としては最も大きいが、相手が黙秘しようが自白しようが自分は自白したほうが利益が出る。というものです。この場合、自身の利益だけを追求して自白してしまうと全体として損をしてしまうという具体例を学びました。この時にどちらか片方でも自白してしまうと全体の利益としては損をしてしまうので二人ともが自白しないこと、つまりは全員が正しい倫理観を持つことが大切で全体の利益につながると考えました。そのためにもまずは自分が正しい倫理観を身に着けるために努力しようと思いました。
A. 技術者は知識を対価に利益を得ている。相手の損失と自分の利益が合わせてプラスマイナスゼロになることをゼロサムと言う。お金=価値であり、価値には使用価値と交換価値の二種類が存在する。使用価値とはモノが持つ具体的な役に立つ性質を、交換価値とは市場でほかのモノやお金と交換するときの比率や値段を指す。この使用価値と交換価値から資本はできていると言う考えがマルクス資本論である。この講義では、囚人のジレンマの例としてレンジャー事故が挙げられた。レンジャー事故はロケット打ち上げの際、天候の関係から事故が起こる可能性が非常に高いのに気付いていたにも関わらず、経営者やNASAの上層部が利益のためロケット発射を強行し、結果ロケットは打ち上げ後粉々に爆発四散した事故である。 私たちはグループワークで紅麹コレステヘルプについて取り上げた。原因が紅麹と確定していない段階で公表すると、ブランドに致命的な損害が出る、他社や行政が動いていない段階で自ら先陣を切って自白するのは、経営リスクが高すぎるなどの理由から公表を避けた。企業は、社会への即時開示ではなく、原因がはっきりするまで伏せるという選択肢を選んだ。それにより被害が広がり、最終的に紅麹コレステヘルプの健康被害者は3000人を超える結果となった。 囚人のジレンマは難しい問題である。製品が売れなければ会社は倒産してしまうし、かと言って被害を出してしまうのは倫理に反している。
A.まず,講義では,技術者とお金の関係およびゲーム理論を用いた損得の評価について扱った。技術者とお金の関係について述べる。技術者は,自分が持っている知識を対価であるお金に交換する。そのため,技術者では無知は倫理違反となる。したがって,何か質問を受けた時に,「専門外なのでわかりません」は通用しない。例えば,これが大学などに勤務している研究者であれば話は別になるが,会社に勤務する技術者はそのような言葉は言ってはいけない。次に,ゲーム理論を用いた損得の評価について述べる。それぞれの損得を考えた時に,その行動が本当に良いことかを考える方法に,ゲーム理論がある。例えば,ロケットを打ち上げるときに,「予定日に打ち上げる時」と「延期して打ち上げる時」とで,関わる全ての人の損得を考えて,どちらが良いのかを考える。そうは言っても,私は確実に利益が下がり,損失が大きいことでも,良心にしたがって行動をするべきだと考える。 続いて,ワークショップでは,ゲーム理論を用いてチャレンジャー号爆発事故について考えて議論をした。欠陥があった時に打ち上げて損をするのは全員であり,欠陥がなかった時に打ち上げて損をするのは誰もいない。また,欠陥なかった時に打ち上げを延期して損をするのは経営者・NASAであり,欠陥があった時に打ち上げを延期して損をするのは誰もいない。もし,欠陥があったのにも関わらず打ち上げてしまった場合,全員が損をする。それに加えて,人命が失われてしまう。これを踏まえて,打ち上げは延期すべきであったと考える。 最後に,復習では,倫理観とお金と行政の関わりについて考えた。まず,倫理観とは人間が守るべき規範である。そして,ここで言うお金は税金と捉える。個人の倫理観により行政に税金を納め,行政から個人へ対して様々なサービスが提供される。もし,行政に対して誰も納税しなければ,社会が回らなくなってしまう。しかし,それは避けなくてはならない。そのため,個人が行政を信頼しないといけない。このことから,行政も不信感を抱かせてはいけないと考える。以上から,私は信頼関係が重要だと考える。
A.(1)今回の講義では、技術者倫理において最も重要なのは「人命と安全を最優先に判断すること」であると学んだ。チャレンジャー号爆発事故を例に、技術者が危険性を認識していても、経営上の事情や納期、損失への不安から適切な判断ができなければ重大事故につながることが示された。特に、低温ではゴムのガラス転移により弾性が失われ、Oリングの密閉性能が低下するという科学的根拠を理解した上で、安全性を評価することが技術者の責務である。また、技術者には専門知識だけでなく、法令、社会への影響、最新技術を学び続ける姿勢が求められ、公共の利益を優先することが専門技術者として不可欠であることを学んだ。 (2)ワークショップでは、もし自分がチャレンジャー号打ち上げ前の技術者だったらどう行動するかについて議論した。私たちのグループでは、会社の利益や上司からの圧力があったとしても、安全性に問題があると判断した場合は打ち上げ延期を主張すべきであるという結論になった。事故が起きれば人命だけでなく企業や社会全体に大きな損害を与えるため、短期的な利益よりも長期的な信頼を守ることが重要であると考えた。また、技術者は科学的データを根拠として説明し、必要に応じて反対意見を述べる勇気を持つことが重要であると発表した。 (3)今回の講義を通して、技術者倫理とは単に法律を守ることではなく、社会や人々の安全を守るために責任ある判断を行うことであると理解した。チャレンジャー号事故では、科学的根拠がありながら経営判断によって打ち上げが実施され、大事故につながったことが強く印象に残った。また、ゴムやプラスチックなどの材料は用途や環境によって性能が変化するため、材料特性を正しく理解することが安全設計には欠かせないと学んだ。将来技術者として働く際には、専門知識を磨くだけでなく、社会的責任や倫理観を持ち、安全を最優先に行動できる技術者を目指したい。
A.技術者とは自分の持っている知識を用いて対価・報酬を得るものである。また、お金とはつまり価値であり、価値には二種類ある。一つは交換価値、もう一つは使用価値である。研究開発部門とは現在ないものを創り出す部門であるが、企業活動では、収益からコストを差し引いた利益を基に人件費が支払われ利益拡大のために原価削減が行われる。しかしこれが安全軽視につながる危険がある。フォード・ピント事件やチャレンジャー号事故は、経済合理性を優先した判断が重大事故を招いた例である。 私たちの班ではチャレンジャー号事件がなぜ起こってしまったのかについて議論を行なった。そこで、NASA側としては経営のことや、政治的圧力を考慮した結果打ち上げせざるを得なかった。また打ち上げの経営者側としては、打ち上げが行われなかった場合に経営が立ち行かなくなることを考えた時に、打ち上げる選択肢しか残されていなかった。また経営者側がNASAに対して関係悪化を恐れていたという可能性も考えられた。 復習では、ゲーム理論のうち非協力ゲームの基本概念であるナッシュ均衡について調べた。ナッシュ均衡とは、それぞれのプレイヤーが他者の戦略を前提に自分の戦略を変えても利得が改善しない状態を指す。この均衡は必ずしも全体最適とはならず、囚人のジレンマのように個人合理性が社会的損失を生む場合がある。経済や技術者倫理の意思決定分析に重要である。ただし現実では情報の不完全性や繰り返しによって均衡が変化する点にも注意が必要である。
A. 研究内容を示す方法には大きく2つの方法がある。1つ目は、アブストラクトである。アブストラクトは研究の概要を簡潔にまとめ、読者や聴衆の興味を惹くことである。2つ目は、グラフィカルアブストラクトである。グラフィカルアブストラクトは研究内容を視覚的に示すことであり、専門でない読者にも理解しやすい。そのため、研究内容の引用率を高くしたい場合は、グラフィカルアブストラクトを用いることが望ましい。また、交換価値と使用価値のうち、お金は交換価値にあたるとされている。使用価値は、家族写真のように使用する人だけに価値があるものを指す。一方、交換価値は、食品のように誰にでも価値があるもののたお金と交換することができる。 演題:チャレンジャー事件での技術者や会社の葛藤についてゲーム理論を用いてまとめる、グループ名:モ社、グループに属した人:會田龍真、綿貫滉大、組谷風太、佐藤京太朗、木村康太、役割:資料作成係。技術者、会社ともにロケットを打ち上げることに賛成した場合、事故が起きる可能性はあるが、お金をもらうことができる。技術者が賛成し、会社が反対した場合は、事故が起きた際に技術者は信頼を失うことになる。技術者が反対し、会社が反対した場合は、技術者は倫理観に基づいて適切な判断をしたということで信頼を維持することができる。技術者、会社ともに反対した場合は、計画は中止、延期してしまうが事故を防ぐことができるというように考えた。 お金が幸福をもたらすことは良いことではあるが、その幸福に倫理観の欠如があってはならない。個人のみにおける幸福は倫理観が必要ないこともあるかもしれないが、他人に影響が及ぶならば、平和な社会のために倫理観は必要不可欠である。まだ、ときには行政の介入も大切である。コロナのようなパンデミックであったり、生活保護であったり、支援を必要とする人には、政府がお金による国民への援助をすることによって倫理観を保つことも必要である。
A.(1)今回の授業ではチャレンジャー号事故がとる挙げられた。事故の概要はNASAのスペースシャトルが発射後空中分解、爆発し、乗組員7名全員が死亡した事故である。事故の原因としては期待に使用されていたOリングというゴム部品が、打ち上げ日の低い気温に適しておらず、高温高圧のガスが漏れたことだった。さらに事故前には技術者がOリングの懸念をNASAや自身の所属する会社へ打ち上げの延期を求めたが、延期した際の損失などから、上層部が延期を飲み込めず、延期を求めた技術者にも会社での待遇などをほのめかし、疑問を飲み込ませたことにあった。この事件で、上層部は会社などの利益を、技術者は自身の利益を求めたっことによって、社会全体の利益が損を被った。このように技術者の選択は社旗全体に大きな影響を与えうる。 (2)チャレンジャー号事故についてゲーム理論から議論した。今回の事例ではNASAと経営者が自分の利益を優先し、技術者も会社での立場という利益を優先した結果亡くなった乗組員の方たちと宇宙産業がイメージダウンするといったもともと求めた利益とは違う種類の不利益を被った。打ち上げ延期による費用などを優先した結果、イメージダウンに加え人命までも失う結果になった。技術者が利益のみを考えたためであり、人命や社会への影響の考慮が必要だと考えた。 (3)技術者とは科学の知識を用いて生活を便利にしたり役立てることが仕事である。したがって社会や他人に不利益を与えることは重大な職業倫理違反となる。そのため技術者や経営者は自身の利益を追い求める前に社会への利益還元を念頭に置くことが必要であり、社会のためには自身の利益を確保できない場合は、お互いの損失の合計が最小になるようニする必要があると考えた。
A.(1)企業は製品やサービスを提供して利益を得ることで、従業員への給与の支払いや設備投資、研究開発などを行い、事業を継続している。そのため、利益や報酬を生み出す仕組みは企業活動に不可欠である。しかし、利益を優先しすぎると品質や安全性が軽視される危険がある。Oリングは機械や配管の気密性を保つためのゴム製部品であるが、低温ではゴムが硬くなって弾性が低下し、密閉性能が失われることがある。技術者は利益だけでなく、材料の特性や使用環境を正しく理解し、安全性を最優先に考えることが重要である。 (2)1986年に発生したNASAのスペースシャトル・チャレンジャー号事故では、打ち上げ当日の低温環境により、固体ロケットブースターに使用されていたOリングの弾性が低下し、燃焼ガスが漏れたことが事故の原因となった。打ち上げ前には、製造会社の技術者が低温でのOリングの危険性を指摘し、延期を提案していたが、日程や予算などの事情から打ち上げが実施された。この事例は、ゲーム理論の観点から考えると、NASAと製造会社がそれぞれ異なる利益や立場を重視した結果、安全性よりも打ち上げを優先する判断につながったと捉えることができる。組織全体として最善の選択を行うには、短期的な利益やスケジュールではなく、安全性を最優先とし、技術者の専門的な意見を尊重する意思決定が重要である。 (3)今回の講義では、利益を追求することと技術者倫理の関係について学んだ。企業活動には利益が不可欠である一方で、安全性や品質を犠牲にしてはならないことを理解した。また、Oリングの低温特性を例に、材料の性質を正しく理解し、使用環境を十分に考慮することの重要性を学んだ。さらに、お金や利益は技術者の判断を誤らせる要因となることがあるため、常に倫理観を持ち、社会への責任を意識して行動する必要があることを再認識した。
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A.第2回では、善悪と損得の関係から、技術者が自分や所属する企業の利益と公共の利益のどちらを優先するべきかについて考えた。技術者は専門知識を持っていることを対価として給与を受け取っているため、危険について知りながら「知らなかった」として責任を逃れることはできない。特に重大事故につながる可能性を認識している場合、会社の利益や自分の立場を守るために危険を黙認することは倫理的に問題となる。講義ではその代表例としてスペースシャトル・チャレンジャー号事故が取り上げられた。このような事例は、事故を予測する専門知識を持つ技術者と、費用や日程などを考える組織との間で判断が対立したとき、どのように行動するべきかという問題を示している。また、ゲーム理論と囚人のジレンマについても学んだ。ゲーム理論では、複数の人がそれぞれ自分にとって最も利益の大きい選択をした結果、全体としては最善ではない結果になる場合がある。 授業課題では学んだジレンマの例としてオークションを考えた。オークションでは、自分が支払ってもよい上限額までで入札をやめれば金銭的な損失を避けられるが、競争相手に負けて欲しい物を入手できない可能性がある。一方で、確実に落札するため競り続ければ商品を得られる可能性は高くなるものの、本来の商品価値を大きく上回る価格を支払ってしまう場合もある。このように、自分の利益を追求する行動がかえって不利益を生み出すところにジレンマがあると考えた。 復習では、囚人のジレンマに対応する現実の問題としてCO2排出削減を考えた。例えば二つの国があり、双方が排出削減を行えば地球環境は改善するが、削減には設備投資などのコストがかかる。そのため、相手国が削減している間に自国だけが削減しなければ、環境改善の恩恵を受けながら費用を負担しない「ただ乗り」が可能になる。しかし、両国が同じ考えで削減しなければ地球温暖化は進み、長期的には双方が損をする。こうした問題を解決するには、関係を一回限りで終わらせず、繰り返し協力する仕組みにすることが重要である。さらに国際的な約束や罰則を設けたり、排出削減を行うことで経済的な利益が得られる制度を作ったりすることで、個人や国家にとっても協調することが合理的になると考えた。
A.(1)講義内容の再話 本講義では、チャレンジャー事故についてまず話した。チャレンジャー号爆発事故は、1986年1月28日にアメリカのスペースシャトル「チャレンジャー」が打ち上げ直後に空中分解し、7名の乗組員が全員死亡した悲惨な事故である。技術者の「利益」と「公共の福祉」についても学んだ。技術者の「利益」と「公共の福祉」とは、企業の利益や個人の報酬の追求と、社会全体の安全や健康、環境保全との関係を指す。技術者倫理においては、公共の福祉が最優先されるべきものと位置づけられていることを学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ゲーム理論からみた損得と善悪について学んだ。ゲーム理論とは、複数の人や企業などの「プレイヤー」が、互いの出方を予測しながら自分の行動を決める仕組みを、数学的に分析する学問である。代表的な用語として「囚人のジレンマ」や「ナッシュ均衡」がある。囚人のジレンマとは自分の得を優先し結局良い選択をできないこと。環境問題についても同じことがいえると考えた。温室効果ガスを減らそうとするが他国に頼り、自国が何もせず結局何も進まないこと。 (3)復習の内容 ゴムについて調べた。ゴムは弾性力をもつ。プラスチックは熱硬化性と熱可塑性を持つ。ゴムには天然ゴムと合成ゴムがある。ゴムのガラス点移転という。熱分析法を用いてガラス点移転を求める。利益や報酬を生み出す仕組みについて考えた。原価管理についてはPDCAを行い、利益を最大化し経営管理する。利益出し方に固定費を下げるがあるため人件費削減でリストラが起こると考えられる。
A.(1)ひどく貧しく、明日のご飯がなかった時、人はどのような行動をとるのだろうか。戦争後は戦争孤児がたくさんおり、食べるものもなかったため、窃盗が多発した。そのため少年法ができた。技術者は知識の対価としてお金をもらっている。そのため、一番やってはいけないのが無知である。自分だけいい思いをしようと思っていても、ゼロサム理論で、必ず自分にも迷惑が被ってくるのである。納期も大事ではあるが、安全性が一番何よりも大切なのである。 (2)チャレンジャー事件の技術者、経営者、飛行士、NASAの相互関係についてゲーム理論を考えた。 経営者とNASAは同じ考えを持っているとする。 また、飛行士と技術者も同じ考えを持っているとする。打ち上げる場合、技術者は飛行士の安全を守りたいために損(反論)をする。だが、経営者とNASAは得(成功)をするはずである。延期する場合、経営者とNASAは損をするわけだが、技術者と飛行士は得をするのである。この中で、技術者と経営との間でジレンマが発生していることがわかった。 (3)倫理観、お金、行政。この三つはそれぞれ深く関係していると感じた。お金と倫理観の中には正義感や手に入れる情報が含まれていると感じた。なぜなら、情報をネット等のブログ購入や新聞などお金で手に入れることができるし、得た情報を信じて行動することはそれぞれの正義感にゆだねられると考えたからです。次に行政とお金の関係では、税金や宗教が関係してくると思った。社会的に弱い立場の人を取り残さないために、またみんなが安心して暮らせるようにと言う一種の考え方のもとに税金を集めているため、そのように感じた。なので選挙はとても大事な決め事なのだと改めて実感した。
A.1.ゴムの種類は、代表例として天然ゴム、ニトリルゴム、エチレンポロぴ連ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムなどがある。ゴムにおけるガラス転移点は、「ゴムとしての弾性を失い、カチカチのガラスのように硬くなる温度」のこと。メカニズムとしては温度が下がると自由に動いていた高分子のミクロブラウン運動が凍結されることによって弾性力が失われる。約-40℃でなくなる。 ガラス転移点の測定方法としてDSC(示差走査熱量測定)がある。原理としては、試料の温度を上げながら、熱の出入り(比熱変化)を測定する。DMA(動的粘弾性測定)は 原理として試料に微小な振動(力)を加えながら温度を変え、応答を測定する。TMA(熱機械分析)は原理として試料に一定の荷重をかけながら、熱膨張(寸法の変化)を測定する。 2.ゲーム理論で例として出てくるのは囚人のジレンマである。簡単に言えば個々が自分にとって最適な選択をした結果、全体(二人)にとって最悪な結果を招いてしまう」という社会的なジレンマを説明したもの。個人の合理性と全体の合理性が衝突することによってジレンマが起きてしまう。 3.どちらも炭素骨格をもとにされた高分子化合物である。しかし常温での状態が違う。プラスチックは、室温で「ガラス状態」にあり、硬くて変形しにくい。加熱すると流動し成形が可能になる。ゴムは室温で「ゴム状態」にあり、分子鎖が自由に動けるため、小さな力で大きく伸び、力を除くと元に戻る(弾性)性質を持つ。使用温度がガラス転移点よりも上か下かが技術者視点だと考える。
A.1講義の再話 チャレンジャー事故とは、1986年に発生したスペースシャトル・チャレンジャー号の打ち上げ直後の爆発事故である。この事故では、ロケットブースターに使用されていたOリングが低温環境で十分に機能しない危険性を、打ち上げ前から技術者が指摘していた。しかし、打ち上げの延期による契約や経営上の問題が優先され、その警告は受け入れられず、予定どおり打ち上げが行われた。その結果、多くの尊い命が失われる重大事故となった。この事例から、優れた技術だけでは安全は守れず、倫理的な判断や責任ある行動が不可欠であることを学んだ。また、技術者には人命や安全を最優先に考え、危険性を根拠に基づいて粘り強く伝える姿勢が求められる。 2ワークショップ課題の発言要旨 ワークショップでは、個人の利益と社会全体の利益が対立する状況について意見交換を行った。発表では、自分にとって利益となる選択であっても、その行動が周囲や社会に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、慎重に判断することが大切であるとまとめられた。また、科学技術を発展させるうえでは、利益や効率だけでなく、安全性や環境への配慮、社会への貢献も重視する必要があると考えられた。より良い判断を行うためには、一つの視点だけではなく、さまざまな立場から物事を考えることが重要であると学んだ。 3復習の内容 今回の講義を通して、技術者とは高度な知識や技術を持つだけではなく、その技術を社会のために責任をもって活用する立場にある人だと感じた。安全を最優先に考え、危険を見過ごさずに周囲へ伝える姿勢や、社会に対して説明責任を果たすことが技術者には求められる。科学を学ぶことは、単に専門知識を身につけることではなく、人々の生活や命を守るための適切な判断力を養うことでもある。技術者倫理は、知識と責任を結びつけ、社会から信頼される技術者になるために欠かせない考え方である。
A.(1)第2回の講義では、技術者を求められる倫理はゲーム理論の「損得」という視点から学んだ。もし、自分か会社の利益を優先し、社会の安全性を軽視した場合には、会社が得になる一方社会が損をするゼロサムな状況になってしまう。そのため、技術者は自分だけではなく、相手の影響も考えて行動する必要がある。また、チャレンジャー事故に関するOリングについての性質も学んだ。このゴムでは、一定の温度以下では、ゴムが変質するため、材料の性質を事前に確認することが重要である。 (2)発表では、ゲーム論理からみた損得と善悪を演題としてグループ名を決めず、共著者はLOO HUI WON、荒川琴音、川村真由、五十嵐結、森あおいで、自分がリソースとしての役割を果たした。私たちのグループはチャレンジャー事故を例として選んだ。この事例は、「囚人のジレンマ」として考え、延期と打ち上げの両方の場合での利得表を考えて作ることができた。また、このジレンマを解決するためには、全員が安全性を最優先する姿勢を持つことが重要だと話し合った。 (3)復習としては、企業は利益を生み出すためにの取り組みについて調べた。企業は利益を出すには、売上を増やすか原価を下げることがある。しかし、売上を増やすことは市場や競争の影響で簡単なものではないため、多くの企業が原価を下げる方法によって利益を出す。しかし、原価を下げることで、製品の性能や品質を落としてしまう。ここで技術者が大変な状況になる原因となる。
A.① 講義の再話 今回の講義では、技術者倫理と高分子材料の性質、安全管理の重要性について学んだ。特に、スペースシャトル「チャレンジャー号事故」を例として、技術的な判断と組織的な意思決定の関係について理解した。事故の原因となったOリングはゴム材料であり、低温環境ではガラス転移点以下となって弾性を失い、十分なシール性能を発揮できなかった。この技術的な危険性は事前に指摘されていたが、組織や経営上の圧力によって打ち上げが実施され、大きな事故につながった。この事例から、技術者には専門知識だけでなく、安全を最優先に判断する倫理観が必要であることを学んだ。また、ゴムやプラスチックなどの高分子材料の特徴や、流体の性質を示すニュートン流体・非ニュートン流体についても学習した。 ② 発表の要旨 今回の発表では、高分子材料の物性と技術者の社会的責任について説明した。材料の温度特性や流動特性を正しく理解することは、安全な製品設計に不可欠である。チャレンジャー号事故のように、技術的な問題を軽視すると人命に関わる重大な事故につながる。そのため、技術者は組織の要求だけでなく、社会や利用者の安全を考えて行動する責任があることを学んだ。 ③ 復習の内容 今回の講義を通して、技術者には専門能力と倫理的判断力の両方が必要であると理解した。特に、高分子材料の性質変化が製品の安全性に大きな影響を与える点が印象に残った。今後は、材料の特徴を正しく評価し、安全性を第一に考えながら社会に貢献できる技術者を目指したい。
A.(1) 本講義では善悪と損得をテーマに、技術者が直面する個人の利益・経済性と公共の福祉との倫理的ジレンマについて学んだ。事例として挙げられたチャレンジャー号爆発事故では、納期やコストといった組織の経済的利益が優先され、人命や製品の安全という本質的な価値が軽視された構造を理解した。技術者には知識の不足をなくすだけでなく、目先の利害関係に惑わされず、公共の安全と福祉を最優先にして正しく判断する倫理観が不可欠であると学んだ。 (2) チャレンジャー号事故を題材に、技術者、経営者、NASAなど異なる立場の損得をゲーム理論(囚人のジレンマ)の視点から分析・討論した。各主体が目先の利益や保身を追及した結果、重大な事故を引き起こし全プレイヤーが最悪の損害を被る構造を検証した。短期的な1回限りのゲームでは裏切りが最適解になりやすいが、社会との関係は長期的な無限回ゲームであり、短期的な不利益を受け入れてでも協調して安全を第一に守ることが、結果として持続可能な社会的信用につながると分析した。 (3) 事故の技術的原因であるOリングとゴムの低温特性について理解を深めた。ゴムは低温下で硬化して弾性を失う性質があり、この材料特性や使用環境の不確かさを正確に把握・進言しなかったことが大惨事を招いてしまった。技術者が自らの専門知識を怠って専門バカになったり、リスクを黙認したりすることは重大な倫理違反となる。科学的知見に基づきリスクを正しく評価し、安全のために専門的立場から勇気を持って提言できる姿勢こそが技術者倫理の基盤だと確信した。
A. 授業では、スペースシャトルの打ち上げ事故について取り上げた。7人のパイロットを載せていたが、Oリングの耐火性に問題が生じて発火し、爆発してしまった。この事故についてエンジニアはこのリスクを示していたのにも関わらず、資本家が打ち上げの判断をしたということだ。これは、資産家が打ち上げ中止になったときの損失と打ち上げの成功率を比べた時に利益を求めてとった行動である。これは、打ち上げが失敗したときのリスクや損失を考えずに判断した可能性があり、軽率な決断であったと言える。 グループワークではゲーム理論に基づいて考察した。グループ名は宇宙で共著作者は佐藤裕周、西川聡、鏡遥斗、西村優花で役割は可視化と執筆であった。打ち上げした場合と延期した場合で損得関係がどのようになるのかについて資本家、技術者、宇宙科学、NASA、社会に分けて考えた。打ち上げしたときは資本家は得をする。一方で延期したときは技術者と社会が得をすると考えた。 個人の発展として資本家、技術者を打ち上げが成功するのか、失敗するのかについての損得を考えた。状況は打ち上げ決定前である。リスクが0.01%であったとき、打ち上げが成功したら資本者も技術者も得である。しかし、失敗したときは資本者は損であるが技術者は成果物としては損であるがデータを収集できたという意味では得である。この条件で考えると資本者の損得が顕著に表れていると言える。しかし、他の条件が出てくる中でリスク0.01%が高いのか低いのか、高くても一か八かで成功させなくてはならなくなる。この損得関係が0.01%のリスクの大小が変化することがわかった。
A.今回の講義では、「善悪と損得―個人の利益と公共の福祉―」をテーマに、個人の判断と社会全体の利益の関係について学んだ。人が行動を選択するときには、自分自身の利益や損得を考えるだけでなく、周囲の人々や社会全体への影響を考えることが重要であることを理解した。個人にとって利益となる行動であっても、社会全体に悪影響を与える場合があり、そのような場合には倫理的な判断が求められる。また、公共の福祉とは、社会全体の人々が安全で豊かな生活を送るために必要な考え方であり、個人の自由や利益とのバランスを考えることが大切であると学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、個人の利益と公共の福祉が対立する場面について考察した。発表では、自分にとって都合の良い選択であっても、他者や社会に不利益を与える場合には、その影響を考えて行動する必要があるとまとめられた。また、科学技術の発展においても、利益や効率だけを追求するのではなく、安全性や環境への影響、社会全体への貢献を考えることが重要であると発表された。個人と社会の両方にとって望ましい選択をするためには、多角的な視点で判断することが必要であると考えられた。 (3)復習の内容 復習では、善悪の判断や行動の選択には、単純な利益や損失だけではなく、社会への影響を考慮することが重要であると再確認した。特に、技術者や研究者は、自分の研究成果が社会に与える影響を考え、責任を持って行動する必要があることを理解した。また、個人の利益と公共の利益は必ずしも対立するものではなく、互いのバランスを考えることで、より良い社会の実現につながることを学んだ。今後は、自分の行動を決める際に、周囲への影響や社会的な責任を意識して判断していきたい。
A.今回の講義では、善悪と損得、個人の利益と公共の福祉というテーマについて学んだ。まず印象に残ったのは、技術者は単に技術を持っているだけではなく、その知識や判断力に対して報酬を受け取っている存在であるという考え方である。そのため、知らなかった、専門外なので分かりませんと簡単に済ませるのではなく、自分に関係する問題について積極的に学び、必要な知識を身につけ続ける責任があることを学んだ。もちろん、自分一人ですべてを知ることはできないが、分からないことを調べたり、専門家と協力したりする姿勢が重要であり、それを放棄してしまうと専門バカと呼ばれるように、自分の専門以外には無関心な技術者になってしまうことを理解した。 また、講義ではマルクスの資本論やゲーム理論についても学んだ。利益を追求することは企業活動にとって必要であるが、それだけを優先すると安全性や社会への責任が軽視される可能性があることを考えた。ゲーム理論では、自分だけが利益を得ようとする行動が、結果として全体にとって不利益を招くことがあるという考え方を学び、個人の利益と社会全体の利益のバランスを考えることの重要性を理解した。 ワークショップでは、このゲーム理論をスペースシャトル・チャレンジャー号事故に当てはめて考えた。私たちのグループでは、技術者、経営者、NASAなど、それぞれの立場で得をすることと損をすることを整理した。技術者は打ち上げを中止すれば安全を守れる一方で、計画の遅れによる責任を負う可能性がある。経営者やNASAは予定通り打ち上げることで利益や信用を得られるが、事故が起これば大きな損失を受ける。また、宇宙開発そのものも事故によって社会からの信頼を失うことになる。このように、それぞれの立場では利益と損失が異なるため、判断が難しくなることを学んだ。 復習では、チャレンジャー号事故について改めて調べるとともに、お金や利益が倫理観を揺るがしてしまうことについて考えた。企業には利益を出すことが求められるが、それを優先するあまり、安全性や人命への配慮が後回しになれば、大きな事故につながる危険性がある。技術者は会社の利益だけでなく、社会全体の安全や公共の福祉を常に意識して判断する責任があることを学んだ。今回の講義を通して、善悪だけでも損得だけでも判断するのではなく、多くの人にとって最も望ましい選択は何かを考える姿勢こそが、技術者倫理の基本であると理解した。
A.1.今回の講義ではチャレンジャー号の墜落事故や水俣病をテーマに技術者の倫理問題について学んだ。技術者は上司や経営者が強引に推し進めようとすることがあっても、製品や工場のシステムに対する問題は報告し、時間やお金がかかっても直すべきである。しかし、経営側の利益を優先し、公共の福祉を損なうことがあった。水俣病の事件では株式会社チッソがアセチレンの生成に用いたメチル水銀をそのまま湾内に排出したことで、湾内の生物群が生物濃縮を起こし、その魚などの魚介を食べたことによって人間が水銀中毒になることで発症した。ここの問題は排水が生物に多大なる影響を及ぼすと分かっていながらもコスト削減のためなどによりもみけされた技術者と、水俣病の原因であることと工場内調査を頑なに否定し続けた経営者である。これはチャレンジャー事故にも通じる。チャレンジャ号事故では万全の状態でないロケットを技術者側は打ち上げを中止するように打診したが、経営者側はロケットを一発打ち上げるのにとてつもない大金がいること、スポンサーが下りてしまうなどから、打ち上げを強行した。その結果、チャレンジャー号は空中で爆発してしまい、スペースシャトルに乗船予定であった宇宙飛行士全員がなくなった。こうしたことが起きないようにするためには文頭でのべたとおり、技術者がしっかりと発信して安全第一で公共の利益を優先できるようにしていくべきである。 2.ゲーム理論として囚人のジレンマをつかってチャレンジャー号事故について考えた。チャレンジャー号事故では打ち上げを強行したことによって関わった全員が損をする結果となってしまっていた。ロケットを打ち上げたかった人もロケットの打ち上げを延期したかった人も失敗によって損をしてしまった。 3.復習として、ゲーム理論について考えた。囚人のジレンマでは逮捕されたあとに二人が別々の取調を受けるとき、片方に罪を押しつければ自分の刑が軽くなると両者が考え、裏切ることで結果的にどちらも重い刑をうけることになるというものであった。
A.(1)第2回授業では、「善悪と損得-個人の利益と公共の福祉-」について学んだ。授業では、お金と倫理の関係について説明され、お金は人の行動や判断に大きな影響を与えることを学んだ。生活に困っている場合だけでなく、経済的に余裕がある場合でも倫理に反する行動が起こることから、倫理観は単純に経済状況だけで決まるものではないと理解した。また、お金には「交換価値」と「使用価値」の二つの側面があり、その扱い方によっては不当な利益や社会問題につながることも学んだ。さらに、企業活動では利益を生み出すために変動費や固定費の理解が重要であり、研究開発のように直接利益につながらない活動も将来的な価値創出には必要であることを学んだ。 (2)演題「ゲーム理論からみた損得と善悪」のワークショップでは、企業や技術者が利益を追求する中で、どのように倫理を守るべきかについて議論した。特に、チャレンジャー号事故を例に挙げ、コストや納期を優先した結果、安全性が軽視され、大事故につながったことについて意見交換を行った。また、技術者には専門知識を持つ責任があり、「専門外だから分からない」と責任を回避するのではなく、幅広い基礎知識を持つ必要があり、利益だけを優先するのではなく、社会や利用者の安全を最優先に考えるべきだいう結論になった。 (3)復習では、技術者倫理は個人の善悪だけではなく、企業利益や社会全体の利害関係とも深く関わっていることを改めて確認した。特に、チャレンジャー号事故のように、安全上の問題が分かっていても、組織や経済的事情によって危険な判断が行われる場合があることを学んだ。そのため、技術者には周囲の圧力に流されず、安全性や公共の利益を優先して判断する姿勢が必要であると考えた。また、知識不足や確認不足が重大な事故につながる可能性もあるため、専門知識だけでなく幅広い分野を学び続けることが大切であると理解した。
A.(1)講義内容の再話 チャレンジャー事故とは、1986年に起こったスペースシャトル・チャレンジャ―号の打ち上げ失敗による爆発事故である。実は打ち上げ前の段階でチャレンジャー号のロケットブースターに使用されるOリングの危険性が技術者から指摘されていた。にもかかわらず、製造する会社の経営や契約などの面から、経営陣はこの指摘を反映せず打ち上げを実施してしまったのである。この事故から学ぶべきことは、優れた技術を持っていても倫理的判断が伴わなければ重大な事故につながるということである。また技術者には、技術が人や社会に与える影響を理解し、安全・人命を優先し、危険性を根拠を持って訴え続ける姿勢が求められる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 チャレンジャー事故を囚人のジレンマに当てはめて考えた時、NASAや経営陣が安全性よりも目先の利益・自分たちの利益ばかりを優先した結果最終的に不利益になってしまった。危険性を訴え続けた技術者も含め全員が安全を最優先することを共通の目的にし協力していれば、事故は防げた可能性が高い。 (3)復習の内容 ゴムは弾性変形するのに対し、プラスチックは塑性変形する、そしてゴムは変形しても元の状態に戻りやすく、プラスチックは元の状態に戻りにくいという違いがある。また、ゴムにはゴムの木からとれる樹液を原料に作られる天然ゴム、石油を用いて人工的に作られる合成ゴムに分けられる。さらに合成ゴムはスチレンブタジエンゴムやブタジエンゴムなどの汎用合成ゴム、クロロプレンゴムやアクリロニトリルブタジエンゴムなどの特殊合成ゴムに分けられる。ゴムはある特定の温度を下回ると弾性が見られなくなりガラスのように硬く割れやすくなり、その特定の温度の事をガラス転移点と呼ぶ。ガラス転移点はゴムの種類によって変わるが、どれも約-20℃?約-120℃の範囲に存在する。ガラス転移点の測定方法には温度を上げた時の熱の出入りの変化を見るDSCや、温度変化による材料の変形を測るTMAがある。DCSでは熱容量が変わってグラフがずれたところがガラス転移点となる。TMAでは急に変化しやすくなったところがガラス転移点となる。
A.?講義ではまず、技術者が直面する「善悪」と「損得」の対立について学んだ。冒頭では、事故を防ぐために損失を受け入れる勇気があるかという問いが提示され、個人の利益と公共の福祉の葛藤が示された。続いて、スペースシャトル・チャレンジャー号事故が取り上げられ、NASA幹部が危険を過小評価し、技術者の警告を無視した構造が説明された。また、ゲーム理論の「囚人のジレンマ」が示され、個人が損得だけで行動すると、全体として悪い結果になることが具体的な利得表を使って説明された。最後に、公共の福祉を守るためには、ルールによって行動を調整する必要があることが示され、倫理がその根底にあると強調された。 ②発表の目的は、技術者が直面する「損得」と「善悪」の違いを整理し、個人の利益を優先すると社会全体が損をするという構造を説明することである。チャレンジャー事故のように、危険を知りながら損得で判断すると重大事故につながることを示し、公共の福祉を守るための倫理観の重要性を強調する。また、交換価値と使用価値の違いを通して、金銭では測れない価値の存在を示し、技術者が守るべき価値の幅広さを理解させることが発表の中心となる。 ?復習では、まずチャレンジャー事故の構造を整理し、技術者の警告がなぜ無視されたのかを考察する。次に、交換価値・使用価値の違いを確認し、技術者が扱う価値が金銭だけではないことを理解する。また、囚人のジレンマの利得表を見直し、損得だけで行動すると全体が悪化する理由を押さえる。さらに、罰則やインセンティブによる行動調整の仕組みを復習し、公共の福祉を守るためのルールと倫理の関係を理解する。最後に、技術者が「危険を知りながら行使しない」判断をするための倫理観の重要性を確認する。
A.①戦時中親のいない子供が畑に実るものをとってしまった場合、許すものが少年法である。また、豊かになってくると、お金を持つ人が払わないこともある。お金は損得の数値化ができるもので、交換価値と使用価値の2種類の価値がある。また、同じものでもプレミアといい、状況によって価値が変わることもある。工場では、地球上の限りある資源を使って、付加価値をつけている。よって常にころ時であり続ける必要がある。また、原価の中身には変動費と固定費がある。チャレンジャー事故についても取り上げた。 ②グループワークでは、ゲーム理論によって、ロケット打ち上げの損得を考えた。プレイヤーは技術者、NASA、宇宙飛行士、経営者である。ロケットを打ち上げた場合、得をするのは経営者とNASAであると考えた。前提として一度延期していたこともあり、打ち上げないと損をしてしまうのも経営者とNASAであると考えた。一方、打ち上げることで一番損をするのは宇宙飛行士であり、技術者も損をする側であると考えた。 ③お金はモノを購入するために使う交換価値だけでなく、使用することで生活が便利(豊か)になるような使用価値もある。製品の原価の中身は生産量に比例して増減する変動費と、生産物に関係なくかかる固定費が存在する。チャレンジャー事故は、O-リングというゴムでできた部品が気温条件によってうまく機能せず起こってしまった。築けば防げたわけではなく、技術者、経営者、NASA、宇宙飛行士のそれぞれの損得によって結果的にロケットは打ち上げられてしまった。
A.(1)価値やお金という観点から技術者にとっての倫理の講義を行った。まず、技術者に求められるものに知識が挙げられ、「無知」は技術者にとっての倫理違反となる。また、専門外だからわからないといった人たちを専門バカと言い、研究者は当てはまる場合があるが、技術者としては違反である。また、スペースシャトル打ち上げ事件を調査した。この事件はロケットのО-リング耐火性に問題が生じ、結果爆発してしまった。打ち上げ日の条件から技術者はリスクがあると申し出たものの、それを無視し、打ち上げを強行した。 (2)グループワークでは前期のスペースシャトル打ち上げ事件について、資本家、技術者、NASA、経営者の4つの観点からゲーム理論を交えながら当時の技術者はどうするべきだったのかを協議した。打ち上げを強行するとNASA、経営者は得し、資本家、技術者は結果によって損得が分かれると考えた。また、これをオークションに応用して考えた。売り手は商品の値段が吊り上がるほど得をする。その逆は損と考えることができる。買い手は値段が高くなっても自分の欲しいものが手に入ったのであれば得になると考えられた。 (3)将来、技術者として働く選択肢がある以上、「専門バカ」にならないよう、自分の専門分野を極めつつ、周りの様々な知識を得ておく必要がある。また、技術者として商品を出したり、技術を公表などする前、不備などが見つかったら一度流れを止め、問題点の解決が最優先である。
A.(1)価値には交換価値と使用価値があり、これはマルクスの資本論によって定義されている。まず使用価値とは、お金で買えない価値のことを言い、例えば安全、命、感情、やりがいといったものである。一方交換価値は、お金で買えるもののことであり、例えば財物、労働力、お金で買える評価などがある。要するに、使用価値は「実用的な役に立ち度(有用性)」、交換価値は「他の商品とどれくらい交換できるか、市場での価格」といえる。 (2)チャレンジャー事故についてゲーム理論で考えてみた。技術者、経営者、NASA、社会(宇宙飛行士)がそれぞれロケット打ち上げ時と打ち上げ中止の場合において得をしたのか、損をしたのか討論した。ロケットを打ち上げした場合、この4者ともども実際の事件を見て分かる通りに、損をしている。そして打ち上げ中止の場合は、技術者と社会は事故の原因を取り除け、安全を確保できて得である。しかし、そのほかの2者はロケット打ち上げまでにかかった費用や政治的効果は失われ、損であるという結論に至った。 (3)復習ではo-リングについて調べた。o-リングは、環状のゴムで流体を密封するための部品である。o-リングに適している素材は耐油性や強度の優れるニトリルゴムである。ゴムにはガラス転移点がある。ガラス転移点とは柔らかいゴム状から固く脆いガラス状態に変化する低い温度である。ガラス転移点の測定方法に示差走査熱量測定というものがある。この測定法は試料を加熱、冷却、または一定温度に等温保持したときに生じる試料の熱量を測る方法である。
A.(1)今回の授業では、善悪と損得について学び、ゲーム理論と囚人のジレンマの例としてチャレンジャー号の爆発事故が挙げられた。この事件の背景には経営側の上層部による利権やNASAからの信頼を得るために打ち上げを強行する意見と技術者による安全面からの打ち上げ停止を要請する意見とのすれ違いがあったとされている。 この出来事からゲーム理論の考え方を基にすると、倫理に金銭や損得が関与してきたときに裏切り戦略を行い、一時的に利益を得るが信頼を失う、信頼や協調を高めるためには善行を行い積み上げていくことが必要となる。 (2)グループワークでは囚人のジレンマにおける損得について考えた。チャレンジャー号の出来事を基に考えるとロケットの打ち上げにはお金が絡む。これは経営者やNASAにとっては得であるが、リスクを取らざるえない技術者や宇宙飛行士にとっては損である。しかし打ち上げを延期にすると、損得が入れ替わってしまいジレンマに陥る。このため目先の利益を得とするか、長期的な信頼を得としてとらえるかはどの場合でも誰かの視点によって大きく異なることが分かった。 (3)金銭とは倫理において不正などで協調を壊してしまう原因にもなりうるが、信頼を強くする要素にもなれる中立のような関係になると考えた。平常演習では、利益は売り上げに対してなるべくコストを抑えた方が高くなるが、技術者は顧客に対して安全に使ってもらうため安全のためのコストがかかる。企業が利益のみを追求すれば、コストを限界まで抑える必要があるのでそうなった場合に企業の技術者は善悪と損得の狭間で倫理的な葛藤に陥るのだと考えられた。
A.(1)講義内容の再話 技術者には知識が求められ、知識には対価が払われる。技術者は知識をもってものを作り、付加価値をつける。工場では資源を使ってものを作る以上、価値あるものでなければならないため、QCD管理を行い、品質・コスト・納期をコントロールして利益を生み出している。技術者が公共の安全や福祉より個人の利益を優先すると、チャレンジャー号爆発事故のような凄惨な結果になりかねないため、技術者には、十分な知識と、個人の損得より社会全体の損得を考えて技術力を行使する姿勢が求められる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題:チャレンジャー号爆発事故における立場による損得の違い グループ名:チームキクチ2 共著者名:菊池澪、水沼咲輝、佐藤玲凰 役割:方法論 チャレンジャー号爆発事故について、安全上の問題があることを理解していながら発射を実行した場合と延期した場合の、宇宙飛行士・NASA・技術者・経営者にとっての損得を考えた。 技術者とNASAにとっては、実行することで発射が成功すればもちろん利益があり、失敗してもデータを取れるという点で多少は利益を得ることができると考えた。また、経営者は、実行した結果発射が成功すればNASAとの協力関係を維持できるため利益となるが、失敗すれば損害を被るため、損得ではプラマイゼロになると考えた。宇宙飛行士にとっては、実行して発射が成功すれば良いが、失敗した場合のリスクが高すぎるため、損得で言うなら損する立場であると考えた。 (3)復習の内容 お金が懸かっている状況での倫理観について考えた。持っている倫理観は人によるうえに、お金という生活に直結する大切なものが懸かっているという状況になれば、普段健全な倫理観を持って行動している人でも、それに背いてしまう可能性は十分にあると思う。健全な倫理観を育てることはもちろん大切だが、人々がそれを十分に発揮できるように、行政が生活を支援する必要がでてくる場面もあると考える。コロナ禍のワクチンの例でも、行政の支援があったからこそ、生活が困窮していてワクチン接種どころではない状況の人々も生活を犠牲にすることなくワクチンを接種することができ、パンデミック収束に繋がったのだと考える。このような差し迫った状況では、人々の倫理観を信じるだけではなく適切な支援が必要であると思う。
A.1.技術者として、欠陥などに気が付いた場合は、断固としてgoサインを出さずにその改善に取り組むべきであるということ。 2.組織内で立場が違うと求める結果が違う、その場合、運営側の指示に最終的に従ってしまう構図はよくなという事。 3.ゲーム理論とは、複数の人や組織が互いの行動を考えながら、自分にとって最も利益の大きい選択をする状況を分析する理論だが、それぞれが自分の利益を優先すると、結果として全体が損をする状況(囚人のジレンマ)が生じる。このような構造は、資源問題や環境問題など現代社会に広く見受けられる。 具体例として、チャレンジャー号爆発事故が挙げられる。この事故では、打ち上げ前に技術者が部品の安全性に問題があると指摘したにも関わらず、打ち上げは強行された。技術者は安全のために延期すべきだと進言したが、経営側は企業の信用確保やコスト増加を避けるために打ち上げを強行した。それぞれの立場から見れば良い判断ではあったが、その結果として大事故が発生し、関係者全体にとって大きな損失となってしまった。以上から、それぞれが自分の利益を優先した結果、全体として最悪の結果を招く、囚人のジレンマのいい例だ。 このようなジレンマを解決するためには、私たちのグループでは、全体として、より良い結果を導く仕組みが必要であると考えた。その中で、安全が関わる分野では経済的利益よりもリスク回避を優先する姿勢が重要であり、安全基準をより厳格にして技術者の意見を優先する制度を整えることが重要であると考えた。また、組織内でリスクを正しく伝えあう環境を作ることも必要だと考えました。以上から、短期的な利益ではなく、長期的な安全や信頼を確保する考え方を取り入れることが、同様の問題の再発防止につながると結論付けました。 ・ゴムは柔軟で弾性に優れる高分子材料であり、プラスチックとは分子構造や変形特性が異なる。 ・ゴムには天然ゴムや合成ゴムなど多様な種類があり、用途に応じて使い分けられる。 ・ゴムはガラス転移点を境に性質が大きく変化し、低温では硬化して弾性を失う。この特性は工業製品の安全性に大きく関わり、チャレンジャー事故のように重大な影響を及ぼす可能性がある。 ・ガラス転移点は動的粘弾性測定やDSCなどにより評価され、材料設計において重要な指標となる。
A.? 1986年1月28日、NASAの宇宙飛行士7名を乗せたスペースシャトル「チャレンジャー号」が、打ち上げ直後に爆発・空中分解し、全員の命が失われた。アメリカの宇宙開発史上、最も凄惨な事故の一つである。 原因は、右側の補助ロケット(SRB)のつなぎ目を密閉するゴム製の部品「Oリング」の不具合だった。当日の朝は異例の酷寒であり、寒さで硬化したOリングがうまく機能せず、隙間から高温のガスが漏れ出して隣の燃料タンクを破損させ、大爆発を引き起こした。 この事故の背景には、技術的な問題だけでなく組織的な欠陥があった。現場の技術者たちは、寒さによるOリングの危険性を事前に察知し、打ち上げを延期するよう上層部に強く進言していた。しかし、打ち上げスケジュールの遅れを取り戻したいNASAの管理職らは、これらの警告を軽視して決行を命じた。 事故後、シャトル計画は約3年間中断され、徹底的な安全対策と組織改革が行われた。安全よりも効率やメンツを優先した「組織の病理」の教訓として、語り継がれている。 ? 108【平常演習】ゲーム理論からみた損得と善悪 グループ名なし グループの人 小野朋夏、長谷川桜優、?橋璃和 表では、自国と世界が「協調(取りすぎない)」を選べば互いに50の利益を得られる。しかし、世界が協調する中で自国が「たくさん取る(裏切り)」を選ぶと、自国の利益は100に倍増し、世界の利益は0になる。個人や一国が目先の利益(損得)を最優先すれば、他者を出し抜いて多く獲得することが合理的行動となる。 しかし、全員がこの「得」を求めて「たくさん取る」を選択すると、メモの下部に「取りすぎると後から魚がいなくなる」とあるように、長期的には資源が枯渇し全員が破滅する。 ? ゲーム理論の視点では、「善悪」とは単なる道徳観ではなく、各自が目先の「損得」で動いた結果生じる全体の破滅(悪)を回避し、持続可能な協力関係(善)を維持するための、相互の合意やルールであると言える。 自分本位に考えずに他者を思いやることが大切だと感じる。
A.講義では、人間の行動を導く「善悪」と「損得」の関係について考察し、技術者倫理における判断基準を学んだ。善悪は道徳的価値に基づく判断であり、損得は経済的・実利的な判断であるが、現実社会では両者がしばしば衝突する。技術者は個人の利益を追求するだけでなく、公共の福祉を守る責任を負っている。講義では、倫理的判断が社会全体の幸福にどう影響するかを考え、短期的な損得よりも長期的な善を選ぶ姿勢が重要であることを学んだ。また、功利主義や社会契約論などの思想を通じて、個人と社会の関係を哲学的に整理した。 ワークショップでは、「個人の利益と公共の福祉の両立は可能か」というテーマで議論した。グループでは、企業活動や技術開発の現場で、利益追求が倫理的判断を曇らせる事例を挙げた。発表では、技術者が社会的責任を果たすためには、損得よりも公共の利益を優先する視点が必要であると結論づけた。特に、環境問題や安全性の確保など、短期的な利益よりも社会全体の持続可能性を重視することが技術者倫理の核心であると強調した。善悪の判断は個人の内面に根ざすものであり、社会的価値と調和するように育てることが重要であると述べた。 復習では、善悪と損得の関係を整理し、倫理的判断が経済的合理性を超える場面を確認した。技術者は自らの行動が社会に与える影響を常に意識し、公共の福祉を損なわない選択をすることが求められる。今後は、善悪を抽象的な概念としてではなく、具体的な行動指針として捉え、社会に貢献する技術者としての責任を果たしていきたい。
A.事故を阻止するために職を失う勇気があるか、あるいは利益のためにリスクを黙認するかという善悪と損得の葛藤は、コロナ禍の感染拡大阻止やスペースシャトル「チャレンジャー」の事故など、あらゆる技術倫理の根底にある。特にチャレンジャー事故において、ブースターロケットのゴム製Oリングが低温下で弾性を失った原因は、ゴムのガラス転移点とゴム弾性という材料物性の理解不足や黙認に起因する。防げる事故を確実に防ぎ、当たり前の日々を守るためには、技術者が目先の損得勘定に惑わされず、自らの専門知識に基づいてリスクを正しく進言する強い意志が不可欠であると深く学んだ。 演題「ゲーム理論について調べてみましょう。」をグループ(共著者:加藤美羽、長谷川桜優、高橋璃和)で取り組んだ。漁業を例に、個々の漁師が自己の利益最大化を求めて過剰な漁獲を行うと、最終的に資源の枯渇を招き全体が破滅するという、個人の合理的な行動が公共の福祉と矛盾する社会的ジレンマの仕組みを検証した。私はこの共同創作において、個人の損得が全体の善悪にどのような影響を及ぼすかという意思決定の構造を整理する「概念化(Conceptualization)」の役割を果たし、持続可能な運用のためには相互の協力関係や厳格なルール設定が不可欠であることを学んだ。 授業後の復習を経て、Oリングとゴムの低温特性について示差走査熱量測定(DSC)の原理を交えて個人で考察を深めた。ゴムは本来柔軟な高分子材料であるが、温度低下に伴いガラス転移点に達すると、分子運動が凍結されて硬く脆い状態へと変化する。この転移温度を特定するDSCは、試料の加熱・冷却時の熱量変化をグラフとして捉える有効な手法である。こうした材料の熱的物性を正確に把握・評価することは、製品の安全性を保証するための絶対的な条件であり、専門知識に基づいた厳格な判断を下すことこそが、技術者に求められる倫理の基盤であると確信した。
A. 本講義では、「善悪と損得-個人の利益と公共の福祉」をテーマに、技術者が直面する倫理的ジレンマについて学習した。具体的には、1986年に発生したスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故を事例として取り上げた。寒冷下でのO-リングのシール機能低下という技術的リスクが懸念されながらも、打ち上げが強行された背景について、個人の利益や組織の都合と公共の安全・利益(公共の福祉)が対立する構造を理解した。また、こうした意思決定の対立や相互作用を理論的に分析する手法として、ゲーム理論の基礎的な概念について講義を受けた。 ワークショップ課題では、チャレンジャー号事故の事例をもとに「ロケットを打ち上げるべきか否か」について、技術者と経営者それぞれの立場に分かれて議論を行った。ゲーム理論のフレームワークを用いて利害関係を整理し、技術者は安全性の確保と倫理的責任を最優先にする立場をとる一方で、経営者は納期の遵守や組織の損失回避といった損得感情や圧力を考慮する立場となることを確認した。班の発表では、両者のインセンティブ構造の違いが意思決定の不全を引き起こしたプロセスを整理し、共有した。 復習として、技術者倫理における「善悪」と「損得」の優先順位について改めて考察を深めた。経営的な圧力や個人の損得が絡む状況下であっても、技術者は専門家としての倫理観を持ち、公共の安全と福祉を最優先にする重大な責務があることを再認識した。今後は技術的データに基づく客観的な主張を組織内で通すための対話力や意思決定手法についても学びを深めたい。
A. 講義では、技術者についての話があった。技術者の知に対する対価は、仕事の価値を正しく評価し、企業の成長と技術者の意欲を保つために大切である。技術者が無知であることは、それ自体が重大な倫理違反になる。 「ゲーム理論からみた損得と善悪について議論しよう。」という設問について、グループワークでは、ロケットの打ち上げについて考えた。ゲーム理論から見るロケット打ち上げは、技術者と経営者の利得の不一致が招く。技術者の得は、安全な成功による名声、失敗の回避が考えられる。技術者の損は、事故によるキャリアの終わり、倫理的非難が考えられる。一方で、経営者の得は、契約の維持、予算の確保、政治的・商業的プレッシャーの解消が考えられる。経営者の損は、延期による巨額の違約金、他社・他国への遅れが考えられる。経営者は、技術者が最後には安全のために折れるだろうと踏み、技術者は、経営者が強行してしまうなら、せめて自分が責任を負わないようにしようと保身に走ると最悪の結末へむかう。 授業外では、チャレンジャー合事故など目先の利益を追って最悪の結末を招く囚人のジレンマに陥らないためにどうすれば良いのかを考えた。悲劇を避けるには、善悪と損得を一致させる仕組みが必要だと考える。事故時の経営責任の厳罰化や、技術者の内部告発保護など、ルールを変えて、安全を優先した方が、組織全体が評価されるというインセンティブ設計が不可欠だと考える。
A. 第2回の講義では、技術者倫理について、ゲーム理論やチャレンジャー号事故を例に学んだ。まず、技術者は専門知識を正しく活用する責任があり、その知識に対して報酬が支払われているため、無知であること自体が倫理上の問題になるということを学んだ。さらに、ゲーム理論を用いて、「自分と他人」や「会社と社会」などのいろんな立場からの利益や損失を考える方法や、お金の価値について交換価値・使用価値という視点から考えた。その後、スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故の映像を実際に見て、事故原因となったOリングの材質や低温特性、ガラス転移点との関係について学び、実際に技術者や経営者、NASAの立場で「打ち上げるか延期するか」という判断をゲーム理論の視点から考察した。 チャレンジャー号事故をゲーム理論から考える、(無記名)班、阿部、石沢、小林、?井、細田、Investigation(調査)、Formal analysis(分析)、Writing ? original draft(原稿作成) 今回の発表では、チャレンジャー号事故をゲーム理論の視点から考察した。欠陥が分かっていたなら、安全を優先して打ち上げを延期するべきだったと考えられる。しかし、延期するとNASAとの信頼関係や今後の契約に悪影響を及ぼす可能性もあり、関係者にとっては非常に難しい判断だったといえる。ただ、事故が起きた場合の人的・社会的損失は非常に大きい。よって長期的に考えれば延期することが結果として最も合理的な判断であり、大きな損失を防ぐことにつながったと結論付けた。 今回の講義を通して、技術者には専門知識だけでなく、社会への責任や倫理的な判断力が求められることを改めて理解した。ゲーム理論では、目先の利益だけを優先すると最終的に全体の利益が失われてしまうことがあって、長期的な視点で協力や安全を大切にしなければならないと学んだ。チャレンジャー号事故も、納期や契約より安全を優先する判断ができていれば防げた可能性があるだろう。また、Oリングの低温特性やガラス転移点など、材料の性質を正しく理解する専門知識が事故防止には欠かせないことも印象に残った。今回学んだ内容から、技術者は利益だけでなく、安全や社会全体への影響を考えながら行動することが重要であると感じた。
A.(1) 本授業では、技術者の存在意義と社会における役割について学んだ。技術者とは、ヒト・モノ・カネという資源を託され、専門知識や豊富な経験を活用して消費者が付加価値を認める製品を効率的に生み出す存在である。技術者が生み出した価値を消費者が購入・利用することによって経済や社会が円滑に循環している。専門的な立場にあるからこそ、単に製品を作るだけでなく、自身の持つ技術が世の中に与える大きな影響力と社会的責任を深く自覚する必要があると学んだ。 (2) グループワークでは、意思決定の課題としてゲーム理論や事故の発生構造について議論した。実験を中止すれば事故防止や人命保護につながる一方、組織が社会的信用を失うリスクがあり、実験を強行すれば失敗時に甚大な損害をもたらすという板挟みの状況を分析した。この議論から、組織内で安全第一という共通の理念が欠損していると決定的な判断ミスが起きることを確認し、安全や人命を最優先とする理念を組織全体で共有・徹底することの重要性を理解した。 (3) 専門技術者は一般人が持ち得ない高度な知識や経験を有しているため、その立場や情報を悪用しようと思えば意図的に人々を騙し利益を独占することもできてしまう。しかし、そのような行為は技術者が果たすべき社会全体の利益という理念に大きく反するものである。技術に携わる者は、利益や目先の保身に流されることなく、常に人々の安全と社会の幸福のために自らの知識を使うという確固たる倫理観と信念を根底に持ち続けるべきだと意を新たにした。
A.(1)講義内容の再話 今回の講義では、ゲーム理論の代表例である「囚人のジレンマ」を通して、人がどのような場面で協力や裏切りを選択するのかについて学んだ。囚人のジレンマでは、自分だけが利益を得ようとして裏切る行動を選ぶと、結果的には全体にとって望ましくない結果になることがある。特に、一度きりで終わる有限回ゲームでは、自分の利益を優先する「裏切り戦略」が合理的な選択になりやすい。一方で、何度も同じ相手と関わる無限回ゲームでは、相手との信頼関係が重要になるため、お互いに協力する方が長期的には大きな利益につながることを学んだ。講義では、試験や恋愛、経済活動は有限回ゲームとして考えられる一方で、研究活動や友情、持続可能な社会づくりは無限回ゲームとして考えることができるという説明があり、倫理とゲーム理論の関係について理解を深めることができた。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 グループでは、ゲーム理論を日常生活や技術者の仕事に当てはめて考えた。短期的な利益だけを追求すると信頼を失う可能性があるが、長期的な視点で協力を続けることで、個人だけでなく社会全体にも利益が生まれるという意見が多く挙がった。また、企業活動や研究開発でも、一時的な利益よりも信頼や誠実さを大切にすることが、持続可能な発展につながるという結論になった。 (3)復習の内容 講義後にゲーム理論について調べると、囚人のジレンマは経済学だけでなく、生物学や政治学、企業経営など幅広い分野で活用されていることが分かった。私は、技術者として働く場合にも、この考え方は重要だと感じた。例えば、安全確認を省略すれば短期的には時間や費用を節約できるかもしれないが、事故が起これば会社や社会からの信頼を失い、大きな損失につながる。一方で、時間をかけてでも安全性や品質を確保することは、長期的には利用者や企業の利益につながる。ゲーム理論は単なる数学的な考え方ではなく、人との信頼関係や倫理的な判断を考える上でも役立つ理論であると理解できた。
A.第2回の授業ではチャレンジャー事件を例に善悪と損得について学びました。チャレンジャー事件は、1986年にアメリカで発生したスペースシャトルの爆発事故である。打ち上げからわずか73秒後に空中分解し、乗員7名全員が死亡した。この事故の直接の原因は、機体の接合部分に使われていたOリングが低温によって機能を失ったことであった。しかし、この危険性は事前に技術者によって指摘されており、本来であれば打ち上げは延期されるべき状況であった。それにもかかわらず、スケジュールの遅れや組織内の圧力などが影響し、打ち上げが強行された。このことから、技術的な問題だけでなく、組織の意思決定やコミュニケーションの不足が大きな要因であったと考えられる。 ワークショップの課題ではゲーム理論について話し合いました。ゲーム理論とは、複数の人や組織が互いの行動を考えながら意思決定を行う状況を分析する理論である。チャレンジャー事件に当てはめると、技術者、管理者、NASAなどそれぞれの立場によって異なる判断が存在していたと考えられる。例えば、安全性を重視すれば打ち上げ延期が最適であるが、組織としてはスケジュールや外部からの期待も無視できない。このように、それぞれが自分にとって合理的な選択をした結果、全体としては最悪の結果につながる可能性がある。この状況は「囚人のジレンマ」に似ており、協力的な判断の難しさを示している。 今回の学習を通して、科学技術の問題は単に技術だけで解決できるものではなく、人間の判断や組織の在り方が大きく関わっていることを学んだ。正しい情報があっても、それが適切に共有されず、意思決定に反映されなければ意味がない。また、短期的な利益や圧力に流されるのではなく、安全性や長期的な影響を重視することの重要性も理解した。今後は、技術的な知識だけでなく、それをどのように社会の中で活かすかという視点を持つことが必要であると感じた。
A.(1)規制緩和によって名実ともに法的に大小様々な企業、組織が対象となる分野に参入できるようになると考えられる。企業や個人、団体だけでなく、その個人や分野によっては海外の組織までそれらの分野に携わることが可能となりその分野だけでなく社会的にも総合的な対象において活動が盛んになり、分野の向上が見られると予想される。一方であらゆる組織が介在するため秩序が混沌とし社会全体で統制がとりにくくなるため臨機応変に法の整備を行うことが重要であると考えられる。 (2)ワークショップ課題では身近な例として競合会社における値下げ競争についてを取り上げた。A社とB社が同一商品または同じ商品を取り扱っておりどちらの会社も共に商品の値段を維持したいと考えていた時は利益はどちらも横ばいになると考えられる。また、A社のみが値下げを行った時、B社よりも商品の価格が安くなるためB社に付いていた顧客がA社へ流れていきA社はB社からの顧客分の利益の上昇が見込めると予想される。一方、B社のみが値下を行った場合先程と同様にA社の分の顧客がB社へ流れていきその分の利益の上昇が見込めると考えられる。また、A社B社共に値下げを行った場合それぞれの商品に差が生じないので顧客がどちらか一方への会社に流れるなどの要素が起こらず値下げを行った分だけそれぞれ利益の減少が起こると考えられる。 (3)公共の福祉とは争いがありつつも他人に人権を侵害する自由及び権利は制限されると解釈される。
A.(1)利益を最も可視化するお金は格差を生む要因の一つに入る。ゼロサムという、一方が得をしてもう一方が損をする構造を示し、ギャンブルや外国為替取引などでよくみられる。利益を管理する仕組みとしてQCD管理があり、Quality(品質), Cost(費用), Delivery(納期・期間)の三本柱を支えることで設計を基にする原価計算や固定費削減に使われる。製品はいずれ売れなくなるため、売れ時が良い内に次のアイデアを考案するのが鉄則になる。こうした原価管理はマイナスになる要素をゼロにするのが基本になるため、誰かから褒められることがあまりない。企業の原価管理と利益を上げる方法としてPDCAサイクルが存在する。これは計画、実行、評価、改善の循環を成し、収益の向上・改良・仕組み化を実現させるものとして広く使われる。 (2)倫理に金銭や得失が関わることで自分優先や他人への譲渡が出てくる。複数人が互いの行動を予測しながら自分にとって最適となる戦略を選択するプロセスを数理的に分析する学問としてゲーム理論が存在する。ワークショップでは有限回と無限回のどちらに入る人間が多いかを議論した。結果は有限回が多いという結論を出した。これは自分だけが得をする選択をすることや金儲けを企む連中が後を絶たないこと、他人を騙して金を得ることなどをする人間が後を絶たないことやこれらを行って犯罪を犯す人間がメディア等で目立つため、有限回が多いと考えた。 (3)こうした原価管理は企業の売り上げと利益を確保するために原価を下げることを行う。 利益=一定期間の売上高ー原価 によって得られるため、自分で市場での価格を決められず、売り上げを上げるのも容易でない以上、企業は自分の努力で原価を下げることを要求される。ただし製品の性能や品質を下げることは絶対に避けなければならなず、このバランスをとることが求められる。これにより新商品開発時の活動や毎年行う通常活動に繋げることが可能になる。
A.(1)講義では、お金で技術者の倫理観が揺らいでしまうということを学んだ。技術者もお金がなければ生活していけないため、技術者が果たさなければならない責務として倫理をとるか、現実的な生活にのためにお金をとるかを天秤にかけなければならない事例があることについて学んだ。例としてロケット・チャレンジャー号の事故が挙げられた。チャレンジャー号を設計した技術者は打ち上げれば高確率で事故が起きることが分かっていたのにも関わらず、企業の上層部は契約の打ち上げなければならない期限が迫っていたことから技術者の言葉を握り潰し、強引に打ち上げを決行したところ事故を起こして搭乗者全員が死亡してしまったということから、なぜ事故になる確率が高いと分かっていたのに上層部は打ち上げてしまったについて議論した。また、自分だけよければそれで良いという考えの人が集まれば全体的な不利益が起こるということをゲーム理論の囚人のジレンマから学び、損得と善悪の観点から倫理はどうあるべきかについて考えた。 (2)ワークショップでは、チャレンジャー事故がなぜ起こったかについて、設計した技術者の企業の上層部の視点から考えた結果、打ち上げを行うと契約した期限が迫っており、打ち上げなくても契約違反でお金がもらえず、運営ができない状態になるので、低い確率でも事故が起きない可能性にかけてしまったと考えた。 (3)技術者にとって常に意識しなければならない技術者倫理だが、生活のことを考えるとお金と倫理のどちらをとるかを迫られる状況がある。しかし、技術者としての責務を全うしなければならないため、お金に揺らがない正しい倫理観を持たなければならないことが分かった。
A.マルクス資本論について説明します。マルクス資本論の考え方とは、資本主義社会では、資本家が労働者を雇い、労働者が生み出した価値の一部を利益として得る仕組みになっているという考えです。マルクスは、この利益は労働者が生み出した価値と支払われる賃金との差(剰余価値)から生まれると考えました。そのため、資本主義では資本家に富が集中し、労働者との格差が拡大すると主張しました。また、この矛盾が社会問題を引き起こし、最終的にはより平等な社会へ変化していくと考えました。この思想は、資本主義の問題点を考える上で大きな影響を与えています。 ロケットを打ち上げたときと打ち上げなかった時のゲーム理論について話し合いました。NASAがロケットを打ち上げるか中止するかの判断では、それぞれの立場によって利益と損失が異なります。技術者は、打ち上げれば研究成果を実証し技術を発展させられますが、事故が起きれば人命に関わる責任を負う可能性があります。経営者や管理者は、成功すれば組織の評価向上や予算獲得につながる一方、失敗すれば多額の損失や社会的信用の低下を招きます。NASA全体としては、打ち上げ成功により科学技術や宇宙開発が前進し、国際的な評価も高まりますが、安全性に不安があるまま打ち上げれば重大事故につながる危険があります。一方、打ち上げを中止すれば事故は防げるものの、計画の遅れや追加費用が発生し、研究開発や宇宙探査の進展が遅れる可能性があります。そのため、安全性と社会的利益の両方を十分に考慮した意思決定が重要となります。 ゲーム理論について説明します。ゲーム理論とは、複数の人や組織が互いの行動を予測しながら、自分にとって最も利益が大きくなる選択を考える理論です。相手の行動によって自分の利益や損失が変化する状況を分析するため、経済学だけでなく、経営、政治、技術開発など幅広い分野で活用されています。技術者倫理では、安全性や利益、社会への影響などを関係者の立場から比較し、最適な意思決定を行うための考え方として利用されます。
A.本授業では、前回の授業の内容をまとめるグラフィカルアブストラクの要点を確認したのち、「価値」という概念を学んだ。技術者は知能に対価を持ち、お金には交換価値と仕様価値がある。これらは人によって価値が異なるものと誰に対しても価値があるものが存在する事を意味している。これを元にチャレンジャー号の事故を例に取り、「ゲーム理論」より社会における損得について議論した。 私はメンバー「24512174加藤美羽」「24512994長谷川桜優」「24512195小野朋夏」「24512323?橋璃和」のグループで、私は資料作成係として議論に参加した。議題は「チャレンジャー号の事故の関係者の損得について考えよう。」であったが、私たちはより理解を深めるためにテーマを「漁業」に変えて議論した。対象は自国と他国にし、漁獲量が多い時と少ない時に着目した。多い時、自国は得であるが、他国は損。少ない時、自国は損であるが、他国は得。しかし漁獲量に着目すると輸入関係や漁獲量制限を無視出来ないということに気づき、結論として、漁獲量を一時的に多くしてしまうと今後苦しくなる、また、漁業を輸入に頼っている国は輸出国の漁獲量によって損得は左右してしまうということが挙がった。 これらの議論とチャレンジャー号事故から、技術者は自らの開発物が引き起こし得る事故や不備を常に疑い、慎重に判断する姿勢が不可欠だと感じた。世界的ニーズを満たす技術であっても、長期的に安全で安心して利用できるものでなければ消費者の不満を招き、技術者としての責務を果たしたとは言えない。技術者は損得だけでなく、社会的影響と倫理を踏まえて行動すべきだと強く思った。
A. 今回の講義では、ゲーム理論から損得と善悪を考えるというテーマで学んだ。技術者や学生は、常に自分と相手、会社と社会など複数の利害の中で選択を迫られているという話が印象に残った。お金には「交換価値」と「使用価値」があり、利害が絡むと判断がゆがむことがあると学んだ。例えば、みんなが掃除をさぼるなら自分もやらなくていいと考える状況は「囚人のジレンマ」の例であり、短期的には得でも全体としては損になる。同様に、NASAのOリング事故では、時間やコストの圧力が安全より優先され、重大な結果を招いた。目先の利益に流されず、長期的な信頼や社会的責任を重視する姿勢が技術者にも学生にも求められると感じた。 ゲーム理論は、相手の行動を予測しながら自分の最適な選択を考える理論である。学生生活でも、たとえば「みんなが掃除をさぼるなら自分もやらなくていい」と考える状況は、囚人のジレンマの一例である。今現在は楽であっても、全員が協力すればより快適な環境を保つことができる。NASAのOリング事故のように、様々な利害や時間の制限が安全判断をゆがめることがある。目先の利益に惑わされず、長期的な信頼や社会的責任を重視する姿勢が、学生にも技術者にも共通して求められる。 復習では、ゲーム理論の「合理的に行動しても全体が悪い結果になる」という特徴を改めて調べ、倫理との関係を深く考えた。囚人のジレンマでは、個人が自分の利益を優先すると全体が損をするが、これは技術者の判断にもそのまま当てはまる。短期的な利益を優先すると、安全性や信頼が失われ、結果的に社会全体が損をする。Oリング事故のように、コストや納期の圧力が判断をゆがめることは現代でも起こりうる。私は、倫理的な判断とは「損得を超えて長期的な信頼を選ぶこと」だと感じた。今後は、自分の行動が周囲にどんな影響を与えるかを考えながら、より良い選択ができるよう意識していきたい。
A.(1)善悪と損得、すなわち個人の利益と公共の福祉の関係について、スペースシャトル・チャレンジャー事故を題材として学んだ。事故は防げる可能性があったにもかかわらず、さまざまな事情から打ち上げが決行されたことを通して、「仕事を失う可能性があっても事故を阻止する勇気を持てるか、それとも利益を優先して危険を黙認するか」という倫理的な選択について考えた。この考え方は新型コロナウイルス感染症への対応にも共通しており、経済活動と人命・公共の利益をどのように両立させるかが重要な課題であると理解した。また、企業は社会から資源を借りて事業を行う以上、利益を確保しQCD(品質・コスト・納期)を重視する必要がある一方、行政や学校は公益を目的とするため利益を追求する組織ではないことも学んだ。さらに、お金は交換価値と使用価値の二つの側面を持つことや、金銭的な豊かさだけで健全な倫理観が育まれるわけではなく、行政への信頼や社会制度も倫理観の形成に影響することを学んだ。 (2)ワークショップでは、ゲーム理論を用いて損得と善悪の関係について考察した。カード交換を例に、お互いが欲しいカードを交換した場合は双方が利益を得られる一方、一方だけが利益を得る交換では相手が損をし、公平性が失われることを確認した。また、双方とも価値の低いカードを交換した場合には、誰も利益を得られず、交換そのものの意義が薄れることも理解した。この事例から、相手の利益も考慮した行動が、双方にとって最も望ましい結果を生み出すことを学んだ。 (3)復習を通して、技術者は利益だけを追求するのではなく、公共の安全や社会全体への影響を考慮して判断する責任があると改めて感じた。また、利益と倫理は対立するものではなく、長期的には社会から信頼される行動こそが企業や組織の発展につながることを理解した。今後は損得だけで物事を判断するのではなく、多角的な視点から善悪や社会的影響を考え、責任ある行動を心掛けたい。
A.(1)第2回の授業では、チャレンジャー号爆発事故を題材に、善悪と損得の観点から個人の利益と公共の福祉の関係について学んだ。Oリングの不具合が事前に指摘されていたにもかかわらず、打ち上げが実施された背景には、成果や利益が安全性より優先された可能性がある。この事例から、利益を生み出す仕組みが時に安全を軽視する危険性があること、そして技術者にはそれを抑える倫理的な判断が求められることを理解した。 (2)発表では、ゲーム理論の観点から各個人が自分の利益を優先して多くを得ようとすると、最終的には資源が減少し全員が損をする。このように、個人の合理的な選択が必ずしも社会全体の利益につながらないことが示された。加えて、この構造はチャレンジャー事故にも通じており、成果や計画達成といった利益を優先する判断が、安全性という公共の福祉を損なう結果を招く可能性があると考えた。そのため、個人や組織には、損得だけでなく全体の利益を考えた倫理的な判断と協力が重要であると考えた。 (3)復習では、企業が利益を生み出す仕組みとその影響について考えた。企業はコスト削減や効率化によって利益を追求するが、それが過度になると品質低下や不正、過重労働などの問題が生じる可能性がある。技術者は企業の一員として利益を生み出す責任を負う一方で、社会の安全や正義を守る役割も担っているため、両者の間で考えの違いとしてぶつかることがある。しかし最終的には、公共の福祉を優先する姿勢が重要であると考えた。
A.
A.(1)技術者には最低限に必要なものとして「知識」が挙げられ、さらに技術の発展や研究には「お金」が必要となってくる。お金には交換価値・使用価値があり、企業などは利益を追求して活動し黒字状態を目標としているため、所属する技術者たちは研究開発を行って人々のニーズに合わせた製品の生産を行うことが必要だ。しかし黒字目標が優先となり製品の安全性を軽視してしまうことで、チャレンジャー事故のような大事故を起こす可能性がある。技術者は安全性を常に優先していかなければならない。 (2)ワークショップ課題での演題はチャレンジャー事故をゲーム理論に基づいて異なる立場から損得を考えるであった。グループ名をつけておらず、共著者は荒川琴音、五十嵐結、森あおい、LOO HUI WON で、私はグループ内で調査や監督を行った。技術者、経営者、NASA、宇宙の立場でのロケット打ち上げをしたとき・延期したときの損得について考えた。打ち上げた場合、失敗したため最終的にはすべての立場が損をし、延期の場合は宇宙側は後に打ち上げた際に宇宙ゴミなどの問題も発生するため損、他の立場では事故も起こらず安全な打ち上げを行えるため得である。 (3)復習として、行政・倫理観・お金の3つがどのような関わりにあるかについて考えた。行政と倫理観は行政が倫理観に基づいて法の制定等を行う。倫理観とお金は間違ったお金の使われ方がされないように倫理観に基づいて監視を行う。お金と行政は人や社会のために行政がお金を使っているという関係性がわかった。また、研究開発におけるお金の重要性についても考えた。企業では需要に応えた研究開発が行われるが、それだけでなく技術の発展のためによりお金の投資が重要であると感じた。
A.(1) 講義の再話 技術者における意思決定では、短期的な経済的損得と長期的な公共の福祉や安全との間に相剋が生じることがある。チャレンジャー号事故にみられるように、低温環境下での材料物性(ガラス転移点やゴム弾性の低下)という技術的リスクを把握しながらも、組織的な不確実性や目先の損得判断が重大な倫理違反と大事故につながる危険が存在する。また、市場での「交換価値」と他者には代えがたい「使用価値」の違いを捉え、専門外や無知を理由に責任を回避せず、常に社会に対する倫理的責任を多角的に把握する姿勢が不可欠なのだ。 (2)ワークショップ課題の発表用紙 演題「ゲーム理論」、グループ名「NASA」、共著者は小野輪里花、石井響、神山結菜、田中心優である。私はCRediTにおけるWriting ? original draft(原案執筆)の役割を担当した。本発表ではゲーム理論の囚人のジレンマを題材に、有限回と無限回の試行における最適な行動規範の違いを分析した。短期的な損得のみを重視する状況では非倫理的な裏切りが選ばれやすいが、長期的な関係性や社会全体を考慮する試行においては協調や信頼という倫理的行動が結果的に大きな利益を生むことを示し、技術者が長期的な視点で意思決定を行う重要性をまとめた。 (3) 復習の内容 講義で扱った「技術者の専門的責任と損得・倫理の対立」の理論と、ワークショップで議論した「ゲーム理論における短期と長期の選択」を結びつけて考察を行った。チャレンジャー号事故のように目先の利益やスケジュールを優先する判断は、有限回ゲーム的な裏切り行動に陥りやすい。技術者が社会的信頼と安全を持続的に担保するためには、無限回ゲームのように将来的な関係性や倫理的価値を最優先し、目先の利害を超えた長期的な視点から良識ある判断を下すことが本質的であると深く理解した。
A.1986年に発生したチャレンジャー号の爆発事故は、安全管理上の失敗例として知られるだけでなく、ゲーム理論の観点からも重要視される出来事であった。 事故の直接的な物理的原因は、ブースターロケットの継ぎ目を密封するゴム製パーツのOリングが、発射当朝の極度な低温によって硬化し、機能を果たさなかったことにありった。しかし、問題とされたのは、なぜ危険性が事前に認識されていたにもかかわらず発射が強行されたのかという人的・組織的な意思であった。 事故前製造元のエンジニアたちは、低温下でのOリングの破損リスクを指摘した。しかし、相次ぐ発射延期による政治的圧力や予算削減の危機を恐れ、発射成功の成果を最優先したい気持ちや製造企業のNASAとの巨額の契約維持を最優先し、厳しい追及に対して発射中止を納得させる証拠を出せない限り、NASAの意向に従うほうが安全だと判断した者、現場エンジニアの純粋な技術的リスクの回避を目指したが、権限と情報伝達構造の面で優位に立てなかった者がいた。当時の状況は安全性が証明されない限り発射すべきではないという本来の原則が反転し、危険性が100%証明されない限り発射するという意思決定になっていた。非常に多くの複雑な工程からなるプロジェクトでは、たった1つの部品や1つのプロセスの失敗が、全体価値をゼロにしてしまった。 チャレンジャー号の悲劇は、単なる機械的トラブルではなく、組織内のインセンティブ構造の歪みと、極めて繊細なOリングのような脆弱性への軽視が重なったことで起きた、ゲーム理論的かつシステム的な人災であった。
A.(1)スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故は、1986年1月28日にアメリカで発生した宇宙開発史上最も有名な事故の一つである。アメリカ航空宇宙局のスペースシャトル「チャレンジャー号」は打ち上げから約73秒後に空中分解し、搭乗していた7名全員が死亡した。当日は気温が非常に低く、補助ロケットの接合部に使用されていたゴム製のOリングが低温によって十分な密閉性能を発揮できない可能性が以前から指摘されていた。製造会社の技術者は打ち上げ延期を強く求めたが、打ち上げスケジュールや社会的な期待などを理由に最終的には打ち上げが実施された。その結果、Oリングから高温ガスが漏れ、燃料タンクが破壊されて大爆発につながった。この事故は単なる技術的な故障ではなく、組織の意思決定や安全管理の問題が大きく関係していたことが後の調査で明らかになった。 (2)この事故の最大の倫理的問題は、安全上のリスクが十分に認識されていたにもかかわらず、その警告が組織の最終判断に十分反映されなかったことである。技術者はOリングの危険性を指摘していたが、管理職や関係機関は打ち上げ延期による社会的影響や計画の遅れを重視し、安全性よりもスケジュールを優先した。このような判断は、科学技術に携わる者が最も大切にすべき人命の尊重という倫理に反していると考える。また、組織内で技術者が自由に意見を述べられない雰囲気や、上層部が都合の悪い情報を軽視したことも大きな問題である。私は、どれほど優れた技術であっても、安全性に少しでも疑問がある場合には計画を延期する勇気が必要だと思う。企業や研究機関では成果や納期が重視されることも多いが、人命より優先されるものはないと考える。技術者には専門知識に基づいて危険を正しく伝える責任があり、管理者にはその意見を真摯に受け止める責任があると考える。 (3)チャレンジャー号事故について学び、科学技術の発展には高度な技術だけでなく、倫理観や組織としての適切な意思決定が不可欠であることを理解した。この事故は、部品の故障だけではなく、人間の判断や組織文化が重大事故につながることを示した代表的な事例である。その後、NASAでは安全管理体制や意思決定の仕組みが見直され、技術者の意見をより重視する制度が整備された。私も将来、化学や工学分野で研究や開発に携わる可能性があるため、成果や効率だけを追求するのではなく、安全性や社会への影響を常に意識し、少しでも危険を感じた場合には勇気を持って問題を提起できる技術者になる必要があると感じた。
A.(1)技術者には高度な専門知識や技術力だけでなく、安全性や法令、環境への影響、公共の利益を考慮しながら責任ある判断を行う姿勢が求められる。チャレンジャー号事故では、技術者が低温環境での部品の危険性を指摘していたにもかかわらず、組織は打ち上げ日程や社会的な期待を優先し、その結果、多くの尊い命が失われる重大事故が発生した。この事故は、技術的な問題を認識しながらも組織の圧力に屈してしまうことの危険性を示している。技術者は倫理観と責任感を持ち、問題があれば立場や利益に左右されず、社会や人命を最優先に考えて行動することが重要である。 (2)温室効果ガスの削減は、囚人のジレンマとして説明できる代表的な問題である。各国は経済成長や国益を優先して排出削減を控えようとするが、すべての国が同じ行動を取れば地球温暖化が進み、最終的には世界全体が大きな損失を受ける。この問題を解決するためには、国際的な協定や排出量取引制度、炭素税などの仕組みを整え、公平なルールのもとで協力を促すことが重要である。また、再生可能エネルギーや省エネルギー技術などの技術革新を進めるとともに、各国が長期的な信頼関係を築き、協力することが互いの利益につながるという共通認識を持つことが不可欠である。 (3)倫理観・経済・行政は健全な社会を支える重要な三つの要素である。行政は法律や制度を整備し、企業は利益を追求しながら事業活動を行う。一方、技術者は安全性や品質、社会への影響を考慮しながら技術を活用する責任を負っている。そのため、短期的な利益と倫理が対立する場面も少なくない。しかし、ゲーム理論の無限回ゲームの考え方のように、長期的な信頼や企業の評判を重視すれば、倫理的な行動は結果として企業の持続的な発展や利益にもつながる。技術者は目先の利益だけで判断するのではなく、社会全体への影響を考え、高い倫理観を持って責任ある行動を取ることが求められる。
A. 講義では、善悪と損得、個人の利益と公共の福祉の関係性について学んだ。社会生活において個人の利益を追求することは自然である一方、それが公共の福祉や社会的な正義とどのように調和すべきかという倫理的な課題について考察を深めた。法や規則を守るだけではなく、個人の行動が社会全体や他者に与える影響を多角的に見つめ直す重要性について理解した。 ワークショップ課題の発表要旨として、チャレンジャー号事件のディスカッションでは、NASA経営者の意思決定における損得が議論された。成功すれば多額の予算や信頼、組織としての立場を維持・向上できる一方、失敗した場合には人命損失や社会的信用の低下、大きな批判を招くリスクがあると考えられた。また、実行は現状維持につながるが、中止すれば短期的な批判を受ける可能性はあるものの、将来的な安全性向上や成功の可能性を高める選択でもあるという意見が出た。特に「内外合一」は理論と実践を結びつける考え方であり、「活物窮理」は実際の生きたものを通して原理を明らかにしようとする姿勢を示している。これらのことから、青洲は当時としては珍しく、実験や経験を重視した実践的な医学を目指していたと考えられる。 復習の内容として、個人の利益追求と公共の福祉のバランスや、重大な決断における倫理的責任について改めて整理した。利益や損得の計算だけでなく、社会的責任や安全性を最優先に行動することの重要性を確認し、技術者や社会人として直面するジレンマに対して、客観的かつ倫理的な判断を下すための思考力を養うことができた。
A.(1)講義内容の再話 本講義では、1986年のチャレンジャー号爆発事故を通じ、善悪や損得と倫理観の関係を学んだ。事故は低温下のOリング不具合が原因であり、一般の教師を含む犠牲を出した映像は非常に衝撃的であった。技術者は知識の対価として報酬を得るため、無知やリスクの軽視は倫理違反となる。経営陣が利益を優先する場面でも、技術者には安全と人命を守るための適切な判断と責任が強く求められることを理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは事故をゲーム理論(プレイヤーA:技術者、B:NASA)で考察した(藤原静、渡邊巧、錦織勇人、齋藤龍人、自身はリソースを担当)。技術者側は中止の進言という誠実さの一方で、成果や名声、失敗時の責任追及という思惑があり、NASA側には成功報酬の一方で注意無視や中止による莫大な赤字という懸念が存在した。双方が利益追求や損害回避を優先した結果、リスクを抑えて打ち上げを断行する選択に至ったというジレンマの構造を明らかにした。 (3)復習の内容 復習を通じ、お金や利害が絡むと善悪の基準が個人で異なり自分ファーストになりがちだと実感した。そうした状況で倫理観を一致させるには行政の介入が非常に有効であり、複雑な利害を整理して一律の基準をもたらす重要性を学んだ。一方で、失われた命は戻らないため、もし自分が当時の立場なら中止を提案したい。技術者には安全を最優先とし、組織の中でも意見を貫く倫理観と勇気が必要だと確信した。
A.(1)第二回の講義では、善悪と損得、個人の利益と公共の福祉について学んだ。事例として、1986年に発生したスペースシャトル・チャレンジャー号の事故が取り上げられた。この事故では、低温環境によってロケットのOリングに使用されていたゴムがガラス転移点以下となり、本来のゴム弾性を失ったことで燃料が漏れ、爆発事故につながった。技術者はこの危険性を認識していたが、打ち上げ延期による損害賠償や企業の利益、NASAの計画への影響などが重視され、最終的に打ち上げが実施された。その結果、多くの命が失われる事故となった。この事例から、技術者は損得だけでなく、人命や公共の利益を最優先に判断しなければならないことを学んだ。また、技術者倫理を実践するためには倫理観だけでなく、ゴムのガラス転移点やゴム弾性などの専門知識を十分に理解していることが前提であり、技術者は常に知識を身につけ続ける必要があると感じた。 (2)演習では、ゲーム理論の考え方を用いて、チャレンジャー事故を技術者、経営者、NASAなどさまざまな立場から考察した。それぞれの立場によって利益や損失の捉え方が異なり、技術者は安全性を重視する一方、経営者は企業の利益や存続、NASAは計画の成功を優先するという違いがあることを理解した。 (3)今回の講義を通して、技術者は専門知識を身につけるだけでなく、社会や人命への影響を十分に考えながら判断する責任があることを学んだ。また、利益や成功だけを優先すると重大な事故につながる可能性があるため、公共の安全を第一に考える姿勢が重要であると感じた。さらに、倫理的な判断を行うためには、分野に関する基礎知識を継続して学び、専門技術者としての能力を高め続けることが必要であると学んだ。
A.技術者は自分の知識で対価を得るため、技術の知識がなく、学卒の無知は技術者として倫理違反となる。そのため、それなりの知識を持つ必要があり、また、決まりがなくても他人に迷惑が及ぶ行為などは互いに慎み合いながら生活する責任がある。価値には二種類あり、交換価値と使用価値がある。交換価値は誰にとっても価値があり、お金と交換できる。使用価値は自分が使うことに価値がある。地球上の資源には限りがあり、それはみんなが生きるために使われる。製品は価値に対して適切な価格でなければならなく、フェアトレードが産業において成り立つようにみんなで考えなければならない。スペースシャトル爆破事故が起こった背景として、天気予報で温度が下がり、機体に影響があることが分かっていたが、このプロジェクトには膨大なお金がかかっているため、そちらの損失を避けることを優先したということがある。この損得はゲーム理論として考えることができる。 演題:「チャレンジャー号事件に関する損得」グループ名:かばーい(文隨楓、船木彩智、鏡凛奈、菅原優南)役割:Conceptualization この計画には膨大なお金がかかっているためNASAや経営者は実行しないと損をしてしまうが、もし打ち上げて失敗してしまえば死者を出してしまう可能性があり、信頼を失うという二つの損得があると考えられる。その中で実行をし、実際に死者がでて、世界からの批判が起きてしまった。起こりうる可能性を考え、倫理的に正しい判断をしていくことが大事であると考えた。 ゴムは弾性や伸縮性に優れ、特定用途向けに使用されるのに対し、プラスチックは成形性と汎用性が高く、幅広い用途で使用される。ゴムのガラス転移点とはゴムが柔軟なゴム状態から硬く脆いガラス状態に変化する温度であり、低温で弾性を失う境界点である。また、ガラス転移点の測定方法として示差走査熱量測定があり、試料を加熱、冷却、または一定温度に等温保持した時に試料に生じる熱流を測定する。oリングは、流体やガスの漏れを防ぐために使用される円形断面のゴム製シール部品である。これは、ガラス転移点を境に弾性を失い、密閉性が低下する。チャレンジャーの爆発の原因はこの密閉性低下によるものであることがわかった。技術者による警告を無視して打ち上げられたのだ。打ち上げなかった時の損を恐れ、危険な可能性を無視したことは技術者としての倫理が欠落していると感じた。
A.(1)この回のテーマは「金銭や立場が絡むと倫理観が揺らぐ」ということだった。人はお金がないと明日を生きるために食べ物を盗む。人は自分の立場を守るために不正を犯す。このように、保身にとらわれがちな状況の下でも他人や安全を第一に考え、行動することが倫理である。金や権力のような交換価値だけでなく、使用価値も考慮して天秤にかけ、正しい判断を行う必要がある。 (2)チャレンジャー号事故に関してゲーム理論を用いて損得を考えた。チーム名は空欄、チームメイトは五十嵐さん、森さん、川村さん、LOOさんで、私は意見を出す係だった。チャレンジャー事故とは、技術者がスペースシャトルの欠陥に気が付いて発射の中止を求めるも、NASAや経営者は中止したときに発生する損害賠償金を恐れて強行し、7人の乗組員の命が失われたという事故である。この事故に対して、打ち上げを実行する場合と中止した場合における技術者、宇宙飛行士、NASA,経営者のそれぞれの損得を考えた。 まず打ち上げをした場合、得をするのはNASA,経営者である。そして損をするのは宇宙飛行士と技術者である。そして失敗した場合は全員が損をする。一方中止した場合、得をするのは宇宙飛行士と技術者であり、損をするのはNASA,経営者である。この時最優先すべきは人命であるため、損失が最も少なくなるのは中止する場合である。 (3)チャレンジャー号事件のように、自分の立場や金銭がかかっている場合、倫理的に正しい行動をとることが困難になる場合があるということが分かった。しかし、目先の利益よりも最も重要なことは人の命である。人命をおろそかにしてまで利益を追求するようなことは本来あってはならない。このことを念頭に置いて物事を判断する必要があるのだということを学ぶことができた。
A.(1)ゴムとプラスチックの違いについて学んだ。プラスチックは力を加えると変形し、その形が残る性質を持つのに対し、ゴムは伸ばしても元に戻る弾性を持つ点が大きく異なる。また、ゴムには天然ゴムや合成ゴムなどさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けられていることも分かった。さらに、ゴムは温度によって性質が変化し、特に低温では硬くなる。このような性質の変化に関係する温度をガラス転移点といい、熱分析などによって測定される。ガラス転移点は材料の性能や安全性を評価する上で重要な指標であることを学んだ。 (2)環境問題の例として、ごみの分別について考えた。分別は手間がかかるため、自分だけが行わなければ楽だと感じるかもしれない。しかし、全員がそのように考えて分別をしなくなると環境が悪化し、結果として社会全体の利益は小さくなってしまう。一方で、全員が協力して分別を行えば、多少の手間はかかるものの環境を守ることができ、より良い結果につながる。このように、それぞれが自分の利益を優先した結果、全体として不利益が生じる状況を「囚人のジレンマ」ということを発表した。また、この問題を解決するには、ルールを整備することや協力する意識を高めることが重要であると考えた。 (3)講義を通して、ゴムとプラスチックは似た材料に見えても性質が大きく異なり、それぞれの特徴を理解して適切な用途で使用することが重要だと学んだ。また、環境問題では一人ひとりの行動が社会全体に大きな影響を与えるため、自分の利益だけでなく、周囲や将来のことも考えて行動することの大切さを改めて理解した。
A. 本講義では、技術者倫理における「個人の利益・損得」と「安全性の確保・公共の福祉」の葛藤について扱われた。NASAや経営者、技術者の関係性を例に、経営判断や予算などの経営圧力がかかる中で、安全性を最優先すべき技術者がどのような判断を迫られるかが示された。事故のリスクを認識しながら指摘する行為は時に不利益(損)をもたらすが、指摘を怠ることは一時的な得に見えても重大な事故につながるという対比が解説された。 演題: 個人の利益と会社の利益について 共著者名:志摩勇成、宮本晃希、佐藤和翔 役割:執筆 発表では、経営圧力がかかる状況下での技術者の判断と倫理的責任について考察する。NASAと経営者、技術者間の資金や成果をめぐる関係の中で、安全性の確保をめぐる主張がどのように歪められるかを整理する。不都合な事実を「指摘する(損)」か「指摘しない(得)」かという損得勘定と、本来優先されるべき社会の安全性(善悪)の対立構造を分析し、技術者が組織の中で果たすべき役割と倫理のあり方について発表予定だった。 講義およびワークショップを通じて、技術者が直面する「個人の損得」と「公共の福祉(安全性の確保)」のジレンマについて理解を深めた。組織で働く技術者は、締め切りや予算といった経営圧力を受けることが多い。例えば、事故を防ぐために懸念点を指摘した場合、スケジュールの遅延や追加コストが発生し、個人やチームにとって短期的には「損」となる評価を受けるリスクがある。一方で、問題を認識しながら指摘を避けることは、その場を円滑にやり過ごせる「得」のように見えてしまうことがある。しかし、技術者倫理の根本にあるのは、個人の損得や組織の都合よりも「人々の生命や安全という公共の福祉」を最優先にする「善悪」の判断である。一時の損得勘定によって安全性の確認を怠れば、最終的には大事故を引き起こし、組織全体や社会に対して回復不能な損害を与えることになる。
A.(1)チャレンジャー号の事故は、個人の利益と公共の利益の衝突を象徴する。打ち上げ強行の背景には、組織の計画維持という利益や、技術者が上司の意向に逆らえない立場上の懸念がありました。しかし、結果として損なわれたのは社会全体の安全という公共の利益でした。 低温下で弾性を失うOリングという物質の特性を無視することは、個人の職務上の立場を守る利益に繋がったかもしれません。しかし、物理的特性に基づいた設計判断を曲げる行為は、致命的な欠陥を生みます。技術者は、目先の組織的な都合や個人の利益よりも、物質の特性を重視し、公共の安全を最優先にする倫理的義務が常に課せられているのです。 (2)本発表では、技術者倫理の観点から、計画の中止や変更などが事故の防止に直結する重要性について考察しました。技術者が直面する判断局面において、安易な進行が引き起こすリスクを認識し、適切な意思決定を行うことの責務を論じています。専門知識を持つ技術者として、安全を最優先に考え、未然に危険を回避するための倫理的判断がいかにプロジェクトの遂行や組織の信頼性維持に不可欠であるかをグループで考えました。 (3)お金で揺らぐ倫理観について、倫理観は個人の内面で培われるものですが、極限の困窮は生存本能を優先させ、その維持を困難にします。不正を働くような事態は個人の資質以上に環境的要因が強く作用します。そのため、行政が最低限の生活を保障することは、単なる福祉を超え、市民が倫理的判断を保つための不可欠な土台となります。倫理的社会の維持には、個人の自律と、生存が脅かされない経済的な安全網の両輪が不可欠であると考えます。
A.技術者の倫理観について考えました。技術者とは専門的な知識を持つ個人であり、社会に対してその知識を還元していくという考え方がありました。個人の損得によりその専門的な知識を個人利益のために使うことの是非については、チャレンジャー号事故の事例からゲーム理論を通して考えました。自分に利益があり、他者に不利益が生じる場合や、他者に利益があり自分に不利益がある場合などを例にして考えたところ、チャレンジャー号事故ではO-リングの耐性について打ち上げた場合は会社に利益がでて乗組員に不利益が生じ、打ち上げを延期した場合は会社に不利益がでて乗組員に利益が生じていました。損得の場合分けをゲーム理論の各プレーヤーに落とし込むことで技術者の倫理をかんがえました。 ワークショップでは自分が技術者だとして、ロケットの不具合があり事故の可能性があることを条件にして、各プレーヤーを設定してロケット打ち上げしたときとしなかったときでそれぞれどのような結果が出るかを考えました。ロケットを打ち上げた場合、会社は利益が出るためプラス、乗組員は死ぬ可能性が出るためマイナス、技術者は事故を起こしたくないためプラスとなりました。 有限回と無限回に条件を定義してゲーム理論を用いた思考をしました。有限回ではその場限りのため損得を個人レベルで追い求めることが最適解になっていましたが、無限回ではそうはならずに、個人の損得ではなく全体としての損得を考えることが結果的に全体に対する利益の増加になることがわかりました。
A. 技術者に求められる倫理には、知識に基づくものと対価に基づくものの二つの側面があり、知識の面では自分自身に向けた倫理と他人・社会に向けた倫理があることを学んだ。知らないことが倫理違反につながるという指摘も印象的だった。また価値には交換価値と使用価値の二種類があり、お金は価値そのものを表すものとして扱われる。例としてカップ麺一つ120円という価格も、100万個単位で見れば大きな金額になり、そこに倫理的な重みが生じるという話があった。さらに技術者と社会の関係を+1と-1のようにとらえ、両者を足すとゼロになるゼロサムの構造として説明された。加えて変動費はモノの生産量や売上高の増減に比例して増える費用、固定費は生産量にかかわらず発生する費用として整理された。 メンバー:;田中心優、神山結菜、小野絵里花、石井響 グループ名:NASA で、チャレンジャー号事故を例に、技術者・経営者・NASA・宇宙飛行士それぞれの立場について、打ち上げる場合と延期する場合の損得を表にまとめて検討した。技術者は両方とも判断が難しい立場にあったのに対し、経営者とNASAは打ち上げを、宇宙飛行士は延期をそれぞれ得だと考える傾向にあり、立場によって最適な選択が異なることが明らかになった。 倫理と利害の関係を技術者の視点から捉え直す中で、こうした対立構造が一度きりの選択ではなく繰り返し起こりうる問題ではないかと考え、ゲーム理論について詳しく調べた。特に一回限りのゲームと無限回繰り返されるゲームでは、協力が成立しやすくなる条件が異なる点が、技術者と社会の関係を考えるうえでも参考になると感じた。
A.(1) 第2回目の授業では、損得について議論した。ここでの損得は主にお金や地位の話であり、お金や地位のためになんでもするのか、お金や地位よりも社会の利益を優先するのかである。ここで難しいことは、社会の利益を優先した場合、自分の利益や職を失う可能性があることである。もちろん自分の利益が職が無くなれば自分が生きていけないことを意味するため、自分がもしその立場になったら判断に困ってしまうと考えられる。その例としては、ロケットの発射を実行するかしないかであり、詳しくはグループワークで話し合った。 (2) 私たちのグループワークでは、チャレンジャー号爆発事故の損得について話し合った。チャレンジャー号を発射する場合について、テレビ局が打ち上げの様子を撮影するため、視聴者の注目を集めるためテレビ会社の利益に繋がる。また、ロケットを開発する会社にも撮影許可を与えることでお金を貰えるため利益を得られる。だが、ロケット打ち上げの前から天候的に、ロケットの部品がうまく働かない危険性があることが示唆されていた。もし部品がうまく働かなければロケットの乗組員の命を落とすことな繋がってしまう。これらの条件を踏まえてロケット打ち上げが行われたところ、凄惨なじこが起こってしまった。 (3) チャレンジャー号爆発事故の起こった原因について調べた。ロケットの重要な部品のO-リングがある。この部品の弾性を保つには、ガラス転移点の-40℃以上でなければならない。しかし、ロケット打ち上げ当日は気温が低くなる見込みがされていたが打ち上げられたことで、上空で-40℃を下回ってしまったことで部品が破損し、事故が起きたと考えられている。
A.お金や価値、技術者倫理、ゲーム理論について学んだ。お金とは物の価値を表すものであり、誰にとっても価値がある交換価値と、自分だけに意味がある使用価値があることを知った。また、マルクスの資本論では、事業は社会全体に利益をもたらし、黒字で継続することが重要であると学んだ。さらに、技術者とは専門知識を用いて報酬を得る職業であり、十分な知識を持たずに仕事を行うことは倫理に反することも理解した。講義では、少年法や戦争孤児の例を通して、法律や倫理は社会背景を考慮して判断する必要があることも紹介された。加えて、チャレンジャー号事故では、Oリングの耐熱性やガラス転移点などの技術的問題だけでなく、納期や利益との板挟みになる技術者の倫理的判断の重要性について学んだ。 グループでは、チャレンジャー号事故を題材に、打ち上げを延期する場合と予定どおり実施する場合の損得について議論した。延期すれば安全性を確保できるため技術者にとっては利益が大きいが、経営者や組織には納期や費用の面で損失が生じる。一方で、予定どおり打ち上げれば経営面では利益があるものの、安全上の危険が増し、技術者にとっては大きなリスクとなる。このような利害の対立はゲーム理論の考え方で説明でき、短期的な利益だけではなく、社会全体の安全と信頼を考えた判断を行うことが技術者倫理として重要であるという結論に至った。 復習では、ゲーム理論についてさらに学び、囚人のジレンマを掃除当番に置き換えて考えた。AさんとBさんが「掃除をする」「掃除をしない」を選択する場合、二人とも掃除をすれば互いに利益を得られるが、自分だけが得をしようと考えて掃除をしない選択をすると、結果として双方にとって望ましくない結果になる。このことから、ゲーム理論は相手の行動を予測しながら自分に有利な戦略を考える理論である一方、目先の利益だけを優先すると全体の利益を損なうことがあると理解した。
A.1.技術者は無知であることが倫理違反である。専門バカは研究色としては良いが技術者の場合は悪い。お金には交換価値と使用価値がある。使用価値とは他人から見てどうでもいいものだが自分にとってすごく大切なもののことを指す。Oリングは機会の継ぎ目に装着しゴムの弾性で圧縮して隙間を塞ぐ。ニトリルブタジエンゴム出できている。 2.チャレンジャー号事故は、技術者と経営陣が目先の保身を優先し、最悪の結果を招いた「囚人のジレンマ」の典型例である。事故の要因は氷点下によるOリングの機能喪失であった。技術者は延期を主張したがNASAとの違約金や世間からの失望、倒産などを恐れた経営陣は「経営者の目線になれ」と強行を迫った。個人の解雇回避や組織利益という目先の欲求に従い双方が折れあった結果、技術者、経営者、NASA、社会全員が損をした。 3.チャレンジャー号事故は技術的知識の欠如と組織の圧力が引き起こした最悪の失敗である。事故の要因は氷点下の低温によりOリングがガラス転移点以下となりゴム弾性を失ったことである。ゴム弾性失ったことで燃料漏れを起こした。このことから技術者には物性、化学の基礎知識とリスク予見が不可欠であると考える。当時の技術者は延期を主張したが「経営者の目線になれ」という経営者たちの圧力と経済的損失への恐怖から屈してしまった。人命は何よりも優先されるべきだ。だから、技術者は安全の最後の砦であるべきだと私は考える。
A.(1) 本講義では、技術者が実務において直面する「利益」と「公共の福祉」という二項対立のジレンマについて学びました。企業はプロジェクトの遂行や経済的利益を追求する存在ですが、技術者はそれ以上に「安全」を確保する倫理的責任を負っています。短期的には利益やスケジュールの遵守が会社から求められる場面であっても、もしそれが安全性を脅かすのであれば、技術者は毅然として「ノー」と言い、事故を未然に防ぐ決断をしなければならないことが強調されました。 (2) ワークショップでは、技術者と会社それぞれの立場と利害関係を整理し、意思決定の枠組みについて議論を行いました。具体的には、会社側が「事故のリスクがあっても計画を進めて利益を得たい」と考える状況に対し、技術者側は「計画の中止や延期を行い、事故を防ぐ」という対立軸を明確にしました。発表要旨として、もし利益を優先して事故が起これば、結果的に「技術者としての信頼」を失い、長期的には取り返しのつかない損失につながることを指摘しました。最終的には、目先の損得勘定を超えて、社会全体の安全という「公共の福祉」を優先することこそが、プロフェッショナルとしての技術者の責務であると結論づけました。 (3) 前回の講義(哲学と思想-技術者倫理の位置づけ-)で、時代や社会環境によって「倫理」の基準が変化することを学びましたが、今回の講義を通じて、特定の組織やプロジェクトの渦中にいる際にも、その時々の「損得」に流されず、普遍的な安全の価値観を維持する難しさと重要性を痛感しました。江戸時代の華岡青洲の事例のように、技術的偉業が必ずしも当時の倫理観と一致しなかった過去を振り返ると、現代の技術者である私たちは、組織の利益(会社)というバイアスがかかった環境下であっても、立ち止まって客観的に自らの選択を評価する訓練が必要だと感じます。今後も、今回の講義で学んだ「技術者の信頼」という重みを忘れず、公的な安全を第一に考える姿勢を貫きたいと思います。
A.(1)善悪と損得に対する倫理観の関係をチャレンジャー事故の話を踏まえながら学んだ。損得の数値化されたものとしてお金があり、技術者は知識の対価としてお金を受け取るため無知という状態は倫理違反であることが学べた。また、社会に出て、会社の経営陣から利益を優先するが故、リスク無視した事案について技術者としていい判断ができるかというシチュエーションでの自分たちが取れる行動について学べた。 (2)ワークショップ課題としてはゲーム理論を用いたチャレンジャー事故について考えた。チャレンジー号爆発事故を通して個々が自分の利益を最優先することにより全体的に損になるというジレンマを学び、それを可視化したゲーム理論について理解を深められた。しかし、チャレンジャー事故において打ち上げを延期するという選択は結果論的には正解だが、延期は様々な立場の人にとって損であり、現実で、自分がもしもその立場だった場合、冷静に判断できるかは難しいと感じた。 (3)復習としてはお金に関する倫理観について考えた。 お金の関係する倫理観はやはり、自分ファーストになってしまうのは仕方がないことだと思う。お金が関わってくると善悪の倫理観は人によって変わってしまい、また倫理観を強制するのも違う。 そんな倫理観の統一が難しい状態でこそ行政の介入がとても効果的だと考える。行政の介入はお金の関わる複雑な倫理観をシンプルな何も関係していない倫理観にしてくれ、一時的ではあるが、倫理観が統一される。倫理観を合わせることができる行政の介入はとても重要だと考える
A.(1)講義内容の再話 今回の講義では、「善悪と損得」をテーマに、個人の利益と公共の福祉の関係について学んだ。善悪の判断と損得の判断は必ずしも一致するとは限らず、個人や企業にとって利益となる行動でも、社会全体にとっては大きな損失につながる場合があることを理解した。その例として、スペースシャトル・チャレンジャー号事故が取り上げられた。事故当時、技術者は低温下での部品の危険性を指摘していたが、経営者やNASAは打ち上げ延期による損失や社会的影響を考え、打ち上げを決行した。その結果、機体は爆発し、多くの命が失われた。この事例から、目先の利益やスケジュールを優先するのではなく、安全性や公共の利益を最優先に考えることが技術者には求められることを学んだ。また、ゲーム理論の「囚人のジレンマ」を通して、それぞれが自分の利益だけを追求すると、結果として全体にとって望ましくない結果になることも理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、個人の利益と社会全体の利益が対立する場面について話し合った。私たちのグループでは、チャレンジャー号事故を例に、打ち上げを延期すると多くの人に迷惑や経済的損失が生じる一方で、事故が起きればさらに大きな被害をもたらすことについて議論した。その結果、短期的な損失があったとしても、安全性に少しでも不安がある場合は延期を選択するべきであるという意見で一致した。また、技術者は危険性を正確に伝える責任があり、経営者も利益だけでなく社会への影響を考えて判断しなければならないという結論になった。 (3)復習の内容 復習を通して、善悪と損得は別の視点で考える必要があることを改めて理解した。個人や企業が利益を追求することは重要だが、その結果として社会全体に大きな損害を与えてしまっては意味がない。特に技術者は、安全性に問題があると判断した場合には、利益や納期よりも人命や公共の福祉を優先する姿勢が求められる。また、ゲーム理論で学んだように、一人ひとりが自分の利益だけを考えるのではなく、協力して行動することで社会全体にとってより良い結果につながる場合が多い。将来技術者として働く際には、短期的な利益だけにとらわれず、社会全体への影響を考えながら責任ある判断ができるよう心掛けたい。
A. 個人の利益(私益)と公共の福祉(公益)のバランスは、「個人の自由や権利は最大限に尊重されるべきだが、他者の権利や社会全体の安全を脅かさない範囲に限られる」という関係性にある。技術者倫理の文脈においては、この2つの衝突をいかに調整し、「公共の福祉を最優先する」かが技術者の存在意義そのものとなる。個人の利益憲法で保障された個人の自由、財産権、幸福追求権、あるいは企業としての「利益の最大化」を指す。公共の福祉社会を構成するすべての人々が、安全、健康、快適に暮らすための共通の利益である環境保全、治安維持、公衆の安全などを指す。基本原則民主主義社会では「個人の尊重」が基本ですが、全員が身勝手に利益を追求すると社会が崩壊するため、公共の福祉による制約が生じる。 ハイブリッド車を製造しようとする際、地球温暖化を防ぐために燃費性能を極限まで高めたいという理想と、消費者が買える価格に抑えたいという現実が衝突する。燃費を良くするには、高性能なモーター、大容量のバッテリー、効率の良い制御システムが必要。さらに、車体を軽くするためにアルミニウムや炭素繊維といった高価な素材を使う必要がある。ここで発生するジレンマとは、 技術を盛り込むほど車両価格が跳ね上がり、一般のユーザーが買えなくなることだ。いくら環境に良い車を作っても、価格が高すぎて普及しなければ、結果として地球環境の改善にはつながりません。 技術者が日々の業務で直面するジレンマである利益、納期、安全性、環境などの衝突に対し、倫理的に、かつ現実的に向き合うためには、「可視化」「共有」「判断基準の明確化」の3つが重要であるといえる。
A.(1)善悪と損得についての講義では、チャレンジャー事故の経験から技術者に求められる素養について学んだ。仕事を失うことになっても事故を阻止するのか。それともお金をもらって、事故のリスクを黙認するのか。あなたが技術者ならどんな行動をおこすのか議論した。また、チャレンジャー事故の原因からゴムとプラスチックの特性や種類について学習した。 (2)ワークショップ課題ではジレンマについて議論した。私たちはガソリン車とハイブリッド車の二酸化炭素排出量について調べた。ガソリン車は走行時に燃焼反応によって二酸化炭素を排出する。一方ハイブリッド車はガソリン車に比べて二酸化炭素排出量が少ないといわれているが、発電時に二酸化炭素が排出されるのでガソリン車もハイブリッド車も結局は二酸化炭素排出量に大きな差はないのではないかというジレンマ。 (3)oリングとゴムの低温特性について調べた。ゴムは加硫と呼ばれる方法で熱処理され弾性を持つ。一方プラスチックは熱可塑性なので熱を加えるとやわらかくなり、冷やすとかたまるという性質がある。 ゴムには天然ゴムや合成天然ゴム、ブタジエンゴム、クロロププレンゴムなど100種類以上もあり、物性によって分けられる。 ゴムのガラス転移点は物質によって異なるが、-100℃~-50℃である。 ガラス転移点の測定方法としてDSC、TMA、DMAなどがある。例としてDSCは、汎用性の高い測定技術である。DSCは、試料を加熱、冷却、または一定温度に等温保持したときに試料に生じる熱流を測定し、ガラス転移点を測定する。
A.(1)今回の講義では、前回の復習としてスペースシャトル「チャレンジャー号事故」を例に、技術者倫理と組織における意思決定について学んだ。事故当時、現場の技術者は、低温環境ではOリングが正常に機能しない可能性が高く、重大な事故につながる危険性があることを指摘し、打ち上げの延期を提案していた。しかし、経営者やNASAは打ち上げ日程の変更による影響や社会的な期待などを重視し、最終的に打ち上げを実施した。その結果、打ち上げ直後に機体は爆発し、多くの尊い命が失われる事故となった。この事例から、技術的な根拠に基づく意見を軽視することの危険性や、安全性を最優先に考えることの重要性について学んだ。 (2)課題内容を覚えていません。 (3)今回の講義を通して、技術者には高度な知識や技術だけではなく、高い倫理観と責任感が求められることを改めて理解した。チャレンジャー号事故では、危険性を認識していた技術者の意見が十分に反映されなかったことが大きな原因の一つであり、組織の立場や利益だけを優先してしまうことの恐ろしさを感じた。また、不正やデータ改ざんは短期的には問題を隠せたとしても、最終的には社会からの信頼を失い、多くの人に被害を与えることにつながるため、決して行ってはならないと感じた。技術者は社会の安全や安心を支える重要な存在であり、少しでも危険があると判断した場合には、周囲に流されることなく自分の意見を伝える勇気も必要であると思う。
A.【講義の再話】 第2回の講義では、技術者や経営者、組織、社会がそれぞれの立場で利益や損失を考えて行動した結果、全体として望ましくない事態が生じることについて学んだ。このような状況は、ゲーム理論における「囚人のジレンマ」で説明できる。チャレンジャー号爆発事故では、技術者が低温時のOリングに危険性を感じていた一方、経営側には計画の遅れや費用を避けたい事情があり、打ち上げが実行された。個人や組織にとって合理的な判断であっても、情報共有や立場を越えた検討が不十分であれば、社会全体に大きな損失を与えると理解した。 【発表の要旨】 演題「ゲーム理論」、グループ名「NASA」、共著者{小野絵里花、石井響、神山結菜、田中心優}、私の役割「Conceptualization」 発表では、チャレンジャー号事故を題材として、打ち上げを実行する場合と延期する場合の利得と損失を各立場から整理した。技術者は安全性を優先し、経営者やNASAは納期や社会的な期待も考慮していた。それぞれの判断が重なった結果、重大な事故につながったことから、合理的な選択が必ずしも最善の結果を生むとは限らないと考えた。 【復習の内容】 講義後には、事故の原因となったOリングとゴムの低温特性について復習した。ゴムは低温になると分子鎖が動きにくくなり、硬く変形しにくい状態になる。そのため、Oリングが部品の隙間に十分追従できず、燃焼ガスを密閉できない可能性が高まる。材料の性質は使用温度によって変化するため、技術者は通常時の性能だけでなく、実際に想定される環境で安全に機能するかを確認し、危険性を組織に明確に伝える責任があると学んだ。
A. 技術者は製品や技術を開発するだけでなく、その安全性や社会への影響に責任を負う立場である。チャレンジャー号事故では、安全性への懸念が十分に反映されないまま打ち上げが実施され、多くの犠牲者を出した。この事故は、利益や組織の都合よりも人命や安全を優先すべきことを示している。また、専門技術者には高度な専門知識だけでなく、法規や社会への影響を理解し、常に最新の知識を身につけ続ける姿勢が求められる。 「ゲーム理論からみた損得と善悪」というテーマについて、グループ名を「宇宙」として四垂蒼羅、後藤瑳良、三浦夢衣、長谷部心紀、千葉暖乃、菊地真結でチャレンジャー号爆発事故を題材にゲーム理論を用いて考察した。技術者、経営者、NASA、社会の四者をプレイヤーとし、「打ち上げる」「延期する」の二つの選択肢について、それぞれの利益や損失を整理した。立場によって利益や優先事項が異なるため、合理的な判断が必ずしも安全な判断につながるとは限らず、倫理的な意思決定の重要性について議論した。 お金や利益は企業活動に欠かせないものであるが、それを優先するあまり安全性や倫理観が軽視されてしまうと、重大な事故や社会からの信頼の喪失につながると感じた。技術者は利益と安全性の間で判断を迫られる場面もあるが、どのような状況でも人命や公共の利益を最優先に考える責任がある。また、一時的な利益のために倫理を曲げることは、結果的に企業や社会全体に大きな損失を与える可能性があるため、常に高い倫理観を持って行動することが重要であると感じた。
A.
A.1.Oリングは機械の接合部から液体や気体が漏れるのを防ぐためのゴム製の部品である。しかし、低温になるとゴムは硬くなり、弾力性が失われるため、密閉性が低下する。その結果、隙間ができて漏れが発生する危険性がある。チャレンジャー号事故では、このOリングの低温特性が原因で事故が起こったことを学び、材料の性質や使用環境を十分に考慮することの重要性を理解した。また企業の利益は売上―費用で決まる。そのため利益を上げるためには、売上を拡大するか、費用を削減する必要がある。売上を拡大するには業務量が増え、従業員の負担が大きくなってしまいます。その結果、作業を減らすために安全作業が簡略化されるなど重要な部分を削減されてしまう可能性があります。売上を求めるあまり、安全性や倫理観を軽く見てしまうジレンマが起きてしまいます。 2.今回はゲーム理論の「損得」の考え方について学んだ。チャレンジャー号事故では、NASAは危険性を十分に伝えず、安全であるかのように一般市民の搭乗を勧めたことが大きな問題であった。組織が利益や成功を優先して判断した結果、大きな事故につながったと考えられる。ゲーム理論の視点から見ると、自分たちの利益だけを優先するのではなく、相手や社会全体への影響も考えて意思決定を行うことが重要であると学んだ。 3.倫理観は人それぞれの考え方により左右されないとされている。しかし実際はお金や損得で変わることが多い。予防接種も自己負担が増えると、自身の状況により判断をやめる人も多い。その結果、病気が蔓延し社会全体に不利益をもたらしてしまう。よって個人の判断に委ねるだけでなく行政による負担軽減をすることが良いと考える。
A.今回の講義では、善悪と損得は必ずしも一致せず、個人の利益を優先した行動が社会全体に悪い結果をもたらす場合があることを学んだ。その例としてゲーム理論の「囚人のジレンマ」が取り上げられた。個人にとって合理的な選択でも、全員が同じ行動をすると全体の利益が小さくなってしまう。また、チャレンジャー号事故では、NASAや技術者、経営者などが打ち上げ延期による損失や日程を重視した結果、低温でOリングの性能が低下するという技術者の警告が十分に反映されず、事故につながったことを学んだ。この事例から、短期的な利益や組織の都合よりも、安全性や公共の利益を優先することが技術者には求められると理解した。 ワークショップでは、ゲーム理論を身近な例で考えた。私たちの班では、グループワークで一部の人が作業をせず、他の人に任せる状況を例に挙げた。一人だけで考えればサボる方が得に思えるが、全員が同じ行動を取ると課題の質が下がり、結果として全員が不利益を受けるという結論になった。そのため、役割分担を明確にしたり、相互評価を導入したりすることで協力しやすい環境を作ることが重要であると発表した。 今回の授業を通して、技術者は利益だけで判断するのではなく、安全性や社会全体への影響を考えて行動する責任があると改めて感じた。企業には利益を追求する役割があるが、技術者は専門知識を持つ立場として危険を正しく伝え、必要であれば利益よりも安全を優先する勇気が求められる。個人の利益と公共の福祉は対立することもあるが、制度やルールを整え、お互いに協力できる環境を作ることで両立できると考えた。将来は社会から信頼される技術者として、善悪と損得の両方を考えながら、公共の利益を意識した判断ができるようになりたい。
A. お金は生活に欠かせないものである一方で、倫理観を揺るがす要因にもなり得ることを学んだ。利益を優先しすぎると、不正や情報の隠蔽、安全性の軽視などにつながる可能性がある。一方で、利益を得ること自体が悪いわけではなく、社会的責任や倫理を守りながら活動することが重要であると感じた。技術者としても、目先の利益ではなく、人々の安全や信頼を第一に考えて判断する姿勢が求められることを理解した。 講義では、失敗する可能性が高いと技術者や宇宙飛行士が判断し、打ち上げの延期を提案したにもかかわらず、利益や資金調達を優先したNASAと経営者が打ち上げを強行した事例について学んだ。安全性を最優先に考えれば延期すべき状況でも、利益を優先してしまうことがある点にジレンマを感じた。技術者は組織の利益だけでなく、人々の安全や社会への影響も考えて判断する責任があることを改めて理解した。 ゴムは弾性を持つ高分子材料であり、プラスチックよりも柔軟で大きく変形できる性質を持つ。一方、プラスチックは硬く変形しにくい材料である。ゴムには天然ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどがあり、それぞれ耐熱性や耐寒性、耐薬品性などの特徴が異なる。また、ゴムにはガラス転移点があり、この温度を下回ると柔軟性を失って硬く脆い状態になる。ガラス転移点はDSCなどの熱分析法を用いて測定され、ゴム材料を用途に応じて選択する際の重要な指標となる。
A. この回では、個人の利益と公共の福祉についてを学びました。 技術者は、専門のみならず、幅広い分野において知識を得ようとし、その対価として給料をもらっていると考えられます。また、工場は黒字でなければなりません。黒字であることは、すなわち消費者が付加価値を認める物を効率よく作っているということだからです。チャレンジャー事故では、技術者が主張する安全性と経営陣の主張する金銭問題が引き合いに出され、経営的視点に立ったことで事故につながりました。 授業最後のグループワークでは、ゲーム理論を考えました。ゲーム理論は、複数の人が互いの行動を予測しながら意思決定を行う状況を分析する理論です。囚人のジレンマやナッシュ均衡、チキンゲームなどがあります。有限回ゲームの場合、自分だけが戦略を変えても得をしないために両者とも裏切りを選択しやすくなり、無限回ゲームの場合、相手の動向を何回か繰り返す中でトリガー戦略やしっぺ返し戦略を用いて協調を選択しやすい。よって、倫理に金銭や損失が関与してきた場合に、そのやり取りをただ1回にするのではなく、何回かのやり取りを確約したうえで話を進めることで両者共に協調する選択をする可能性が高くなると考えられます。 技術者は技術によってコストを考慮しながら安全性を確保できるように努力し、経営者は経営のみならず、安全性を優先的に考えて、双方ともに利益が得られるという信頼を気づくことが大切だと考えました。
A.(1)講義の再話 今回の授業では、チャレンジャー号の爆発事故を題材にしながら、「善悪」と「損得」という二つの物差しと、個人の利益と社会全体の福祉の関係について考えた。事故の背景には、Oリングという部品に不具合があると事前に指摘されていたにもかかわらず、それでも打ち上げが強行されたという経緯があったらしい。おそらく、成果を出すことや計画を予定通り進めることへのプレッシャーが、安全性の確保よりも優先されてしまったのだろう。この事例から学んだのは、利益を追求する仕組みというものは、ときに安全への配慮を後回しにしてしまう危うさをはらんでいるということ、そしてそれに歯止めをかける役割を担うのが、技術者に求められる倫理的な判断力だということだ。 (2)発表の要旨(グループワーク) 役割:調査 グループの発表では、ゲーム理論の考え方を使って、個人がそれぞれ自分の利益を最大化しようとした結果、かえって全体の資源が目減りし、最終的には誰もが損をしてしまうという構造が示された。つまり、一人ひとりにとって合理的に見える選択が、社会全体で見ると必ずしも望ましい結果を生むとは限らないということだ。この構造はチャレンジャー号の事故とも重なる部分があると私たちは考えた。成果を出すこと、計画を達成することといった個々の利益を優先する判断が、積み重なることで安全性という公共の利益を損なう結果を招きかねないという点で共通している。だからこそ、個人や組織には、目先の損得勘定だけでなく、全体にとって何が利益になるかを踏まえた倫理的な判断と、他者との協力が欠かせないという結論になった。 (3)復習の内容 授業後、企業が利益を生み出す仕組みそのものが持つ影響について自分なりに考えてみた。企業はコストを削減したり業務を効率化したりすることで利益を追求するが、それが行き過ぎると、品質の低下や不正、社員への過重な負担といった問題を招く危険がある。技術者は、企業の一員として利益に貢献する立場にありながら、同時に社会の安全や公正さを守る立場でもあるため、この二つの役割の間で板挟みになる場面が出てくるのだと思う。それでも、最終的に優先されるべきは公共の福祉を守る姿勢のはずだと私は考えた。
A.(1)今回の講義ではNASAの事件などを例に技術者における善悪と損得についての議論を行った。 (2)ワークショップではNASAでの時間を例に経営者、技術者、NASAなどの様々な視点から見てなにをすることによってどのような損得が生まれるのかということについてまとめ、そこにはお金や圧力などの社会の要因があるのではないかと考えられた。 (3)世の中の多くのビジネスや個人の行動は損得で動くことがあらと考える。自分や会社がどれだけ利益を得られるか(個人の利益)を追求すること自体は、経済活動として自然なことである。しかし、技術者がものづくりやシステム開発を行うとき、損得よりも絶対に優先しなければならないのが「善悪」、つまり社会全体の安全や利益を守る「公共の福祉」である。もし技術者が個人の利益や会社の目先の利益だけを優先してしまうと開発コストを削るために安全テストを省いたり、不具合を隠して製品を出荷したりすれば、会社は短期的には得をするかもしれないが、その結果建物の崩壊やシステムの暴走や環境破壊などが起きれば、多くの人々が危険に晒され命や生活が脅かされてしまう。NASAの一例もこのような状況から生まれてしまった事故であり、複数の命が犠牲になってしまっている。技術者が生み出す技術は、社会全体に巨大な影響を与えてしまうため、技術者こそ、きちんと自分の倫理観に従って損得だけを考えて技術を使うことのないようにしなければならないと考えた。
A.(1)会社に入ると「損得(組織の利益や納期)」と「善悪(公衆の安全)」がぶつかる場面に必ず遭遇する。その象徴がスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故である。技術者は部品の危険性を指摘したが、幹部は「経営者の帽子を被れ」と迫り、損得を優先して打ち上げてしまった。公衆の福祉を最優先することは、技術者だけに許された絶対の義務だ。目先の利益に目が眩み、モラルハザードを起こしてはならないと先人たちは命を賭して教えてくれている。 (2)演題としては「ゲーム理論から見た損得と善悪」を取り上げた。役割は調査を行った。グループ名は宇宙で共同著者は長谷部心紀、後藤瑳良、四垂蒼羅、菊地真結、三浦夢衣である。チャレンジャー号の打ち上げを題材に、技術者、NASA、経営者の異なる利害関係をゲーム理論の視点から議論した。成功すれば全員が得をするが、失敗のリスクを巡る判断は一概に損得だけで測れない。延期は短期的には経営的損失を生むが、失敗原因の究明による長期的なコスト削減や人命救助という究極の「善悪(公共の福祉)」に繋がる。多様な立場の葛藤を超え、技術者は不確実な失敗の教訓すら次へ活かす「協調の最適解」を選ぶべきだとまとめた。 (3)Oリングとゴムの低温特性について調べてまとめた。ゴムはのびて元の形に戻ることができるが、プラスチックは熱を加えると変形する熱変性が起こる。ゴムには、ニトリルゴム、天然ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムなどの種類がある。 ガラス転移点はおおよそマイナス20度である。 測定方法は、DSC(示差走査熱量測定)、DMA(動的粘弾性測定)、TMA(熱機械分析)などがある。
A.(1) 技術者には、事故の危険性を認識したときに、経済的損失や周囲からの圧力があっても安全を優先する倫理観と勇気が求められることを学んだ。チャレンジャー号事故では、低温によるOリングの性能低下が指摘されていたにもかかわらず、打ち上げが強行された結果、大事故につながった。また、プラスチック材料やフッ素化合物の例からも、技術には利便性と危険性の両面があることが分かった。技術者は社会への影響を考え、安全を最優先に判断する責任を負っている。 (2) チャレンジャー号事故をゲーム理論の視点で考えると、技術者とNASA経営陣では重視する利益が異なっていた。技術者は打ち上げ延期によるコスト増加や評価低下のリスクがあっても安全を優先するべき立場であった。一方、NASA側は延期による損失や社会的信用の低下を避けたいと考え、打ち上げを選択した。その結果、短期的な利益を優先した判断が事故につながった。ゲーム理論からは、長期的な安全性を重視する意思決定の重要性が分かる。 (3) NASAの打ち上げ失敗の話から、技術者は研究だけでなく組織の立場や政治的状況、予算や雇用といった多くの圧力の中で命に関わる判断を迫られ、倫理を貫くことが非常に難しいという点が示される。 倫理と利得の関係をゲーム理論で見ると、個人の利得最大化が社会全体の利益と一致しない場合があり、囚人のジレンマのように個々の合理的選択が全体の不利益につながることがあるため、倫理とは個人の行動を社会的に望ましい方向へ調整する仕組みであり、制度的なインセンティブが重要になる。 Oリングの問題に関連してゴムの低温特性を調べると、ゴムは弾性を持つ高分子だが、ガラス転移点を下回ると硬く脆くなり弾性を失う性質があり、この特性が低温環境での機能不全につながる。こうした特性はDSCやDMAで測定される。 ゲーム理論を尊徳や善悪の理解に応用すると、人間の行動は利害関係の中で選択されるものであり、現実は理論通りではないにせよ、相手の立場や状況を踏まえて判断する重要性を理解する助けになる。
A.高分子化学の確かな知識と、組織の圧力に屈しない倫理観は、技術者にとって不可欠な要素です。プラスチックは非金属の有機高分子化合物であり、導電性やイオン交換などの多様な機能を持ちますが、フッ素樹脂(PFAS)の環境影響など負の側面も存在し、廃棄時は米沢市などの地域条例に従う必要があります。もしゴムのガラス転移点や弾性を説明できないなら、技術者は化学を学び直すべきです。なぜなら、基礎知識の欠如や倫理の欠落は、巨大プロジェクトで致命的な事故を招くからです。航空宇宙開発のような巨大事業は構想段階で受注されるため、遅延は巨額の違約金を生みます。かつてNASAのスペースシャトル計画では、厳しい予算状況から、打ち上げ延期の損失を恐れた幹部が技術者の反対を押し切る判断をしました。ファインマンの報告書によれば、技術者が事故リスクを1%と見積もったのに対し、幹部は0.001%と過小評価していました。これは、事故が起きても利益が出ると踏んで安全対策を怠る「モラル・ハザード」そのものです。原爆開発を生涯悔いたファインマンは、この事実を事故報告書に付録として残しました。技術者ボジョリー氏も幹部の判断に屈してしまいましたが、イプシロンやチャレンジャーのような爆破悲劇を繰り返さないためには、経営側の利益優先の判断に流されず、科学的事実とリスクを直視する高い技術者倫理が求められます。社会的責任の重さを自覚し、安全性への妥協を排する姿勢こそが、真の技術者のあるべき姿なのです。
A.(1)技術者倫理において最も重要な安全を守る責任と、それを支える専門知識の必要性について学んだ。チャレンジャー号爆発事故では、Oリングに使用されたゴム材料が低温で弾性を失うという科学的事実が十分に考慮されず、危険性が過小評価されたまま打ち上げが実施された結果、多くの尊い命が失われた。ファインマンは、この事故について科学的根拠を軽視した判断を厳しく批判し、技術者は事実に基づいて安全性を評価し、危険を正しく伝える責任があると指摘した。技術者には専門知識だけでなく、倫理観や社会への影響を考慮する姿勢、さらに社会的議論に参加し責任ある判断を行う能力も求められる。技術は人々の生活に大きな影響を与えるため、技術者は科学的理解と倫理的判断を両立させ、継続的に学び続ける姿勢を持つことが重要である。 (2)演題:技術者の立ち位置 グループ名:高村班 共著者名:千場花凛、横山仁胡、後藤匠、我妻凱陽、高村陽和 自分が発表の創作に果たした役割はデータ整理である。技術者とその上の立場の者、経営者の役割を整理し、発表がしやすいようにまとめ、ワークショップ課題に取り組んだ。グループではチャレンジャー事故について囚人のジレンマを考えた。この場合、技術者、モートン社、NASA、宇宙の立場があるとして考えた。状況を踏まえて、利益を求めるなら打ち上げて成功することに賭けるべきであり、技術者としての倫理観を持っているのなら打ち上げないことが得策なのではないかと考えた。 (3)技術者には専門知識だけでなく、自らの判断を貫く勇気や責任感も必要だと感じた。組織では上司や周囲の意見を優先せざるを得ない場面もあるが、安全性に関わる問題では科学的根拠をもとに危険性を訴える姿勢が欠かせないと考えられる。今後は専門知識を深めるだけでなく、倫理的な判断力やコミュニケーション能力も身に付けていきたい。
A.2回目講義では、技術者が利益と安全の間で難しい判断を迫られる場面について学んだ。特にスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故では、技術者が低温時のOリングの危険性を指摘していたにもかかわらず、打ち上げ延期による損失や組織の事情が優先され、結果として大事故につながったことを知った。この事例から、技術者には専門知識に基づいて危険性を正確に評価し、経済的な圧力があっても公共の安全を最優先に行動する責任があることを学んだ。また、安全を守ることが技術者倫理の根本であると理解した。 発表ではチャレンジャー号事故が取り上げられた。技術者の立場から見れば、事故の可能性が存在する以上、打ち上げは中止すべきであった。一方で経営者は、契約や予算、社会的期待なども考慮しなければならない立場にある。そのため両者の判断はしばしば対立する。しかし、最終的に事故が発生した場合に責任を負うのは組織全体であり、人命は利益によって代替することができない。技術者には危険性を根拠とともに説明し続ける責任があり、組織の中で少数意見となっても安全を主張する勇気が必要であることを発表した。 復習では、善悪と損得は必ずしも一致しないことを改めて理解した。企業活動では利益の追求が重要であるが、人命や安全を犠牲にして得た利益には価値がない。事故が起きれば被害者だけでなく企業そのものも大きな損失を受けるため、安全確保は長期的には組織の利益にもつながる。また、技術者には危険を予測し、それを社会へ伝える責任があることを学んだ。将来、自分が同様の状況に置かれた場合には、損得ではなく人命と公共の福祉を優先して判断したいと思った。
A.講義の再話について、技術者は、対価に応じられるだけの能力を持っていなくてはならない。研究者は所謂専門バカと呼ばれる現象に陥らないようにしなくてはならない。損得には様々な要因が絡み、お金などの交換価値や記憶に残るものである使用価値などが存在している。 また、設計図などを売るローンチビジネスは、納期が重要な課題となる。 最後に、企業とは人や物を預かり、社会に還元する事を求められるものである。 発表の要旨について、演題はスペースシャトルの打ち上げについて 班名は宇宙、 共著人は、西川聡、地主葵、鏡遥斗であった。自分の役割は調査であった。内容については、スペースシャトルの打ち上げを実行するか、延期するかの違いによって、経営者や技術者などの人たちは利益を得るのか、損をするのかについて考えるものであった。具体的に考えられるものとしては、経営者が得をする方向性に関しては、研究者は雇われている側として反論しにくいと考えられ、技術者視点から見て実行してはいけないと考えられることも、行われてしまうと考えた。 復習の内容について、ゲーム理論を用いて倫理感の正当性を考えるというものであった。誰かが得をして誰かが損をする。この関係性について、我々のモラルはどうあるべきであるのか、どう考えて行くべきであるのか具体的な事例や例を通して考察を行った。また、チャレンジャー号の事故に関して、企業側やエンジニアが出来たことは一体なんであったのかについて考えることを行った。
A. 善悪と損得、個人の利益と公共の福祉の関係性について学んだ。利便性を追求する個人の損得勘定と社会全体の善悪や利益としての公共の福祉の間には時に利害対立が生じる。この構造はレジ袋の有料化の例や環境問題などの社会的ジレンマとして顕著に表れ、ゲーム理論の枠組みを用いて説明することができる。個人の短期的な利益追求が全体にとって不利益となる状況の中で、技術者が持つべき倫理観とは、目先の経済的損得や個人的利害にとらわれず、社会的影響や公共の安全を最優先に考慮して判断を下す姿勢である。 グループワークの演題はゲーム理論からみた損得と善悪、グループ名は空白、共著者は近藤果音、小林明久里、丸川泰太、越須賀太陽であり、私はデータ管理として参加した。本演習ではチャレンジャー号爆発事故を事例に取り上げ、経営者と技術者のそれぞれの利害関係についてゲーム理論の利害行列を用いて分析した。打ち上げ実行による経済的利益と延期によるコスト、技術的リスクと事故防止が対立していた。私はグループ内で提示された意見や分析データを整理・管理し、課題の論点を明確化する役割を果たした。 講義とグループ演習を通じて、組織における意思決定の難しさと技術者の倫理的責任について深く再考した。チャレンジャー号の事例に見られるように、経済的都合やスケジュールの優先などの経営者の損得が技術的・倫理的判断を阻害したとき、破滅的な結果を引き起こす。個人の利害や組織の利益が公共の福祉と対立した際、技術者は安全と倫理的妥当性を最優先すべきであり、その判断を組織内で主張するための客観的な視点と強い倫理観が必要であることを学んだ。
A.【講義の再話】 今回の講義では、Oリングとゴムの低温特性について学んだ。Oリングは機械や装置の気密性や液密性を保つために使用される部品であり、その性能は材料であるゴムの性質に大きく左右される。特に低温環境ではゴムが硬化し、弾性を失うことで密封性能が低下することがある。実際に、低温下でのゴムの変化が重大な事故につながった事例も紹介された。講義を通して、材料の性質を正しく理解し、使用環境に適した材料を選択することの重要性を学んだ。 【発表の要旨】 演題:ゲーム理論からみた損得と善悪 私の役割:Investigation(調査) グループでは、ゲーム理論の視点から損得と善悪の関係について議論した。短期的な利益だけを追求すると個人には得になる場合があるが、社会全体としては損失につながることがある。一方で、協力や信頼を重視した行動は一時的には不利に見えても、長期的には全体の利益を高める可能性があることを学んだ。議論を通して、善悪の判断は単純な損得だけでは決められず、社会や他者との関係を考慮する必要があるという結論に至った。 【復習の内容】 授業後にゲーム理論についてさらに調べたところ、企業活動や環境問題、国際関係など幅広い分野で応用されていることが分かった。特に囚人のジレンマでは、互いに協力することが全体にとって最善であるにもかかわらず、個人の利益を優先すると望ましくない結果になることが示されている。私はこの考え方から、日常生活においても自分だけの利益ではなく周囲との協力や信頼関係を大切にすることが、より良い結果につながると考えた。
A.(1)講義内容の再話 技術者は、事故を防ぐために行動すべき責任と、自らの立場や仕事を失うかもしれないという不安との間で葛藤することがある。日本プロフェッショナルエンジニアリング協会では、利益よりも公共の福祉を優先することを倫理の基本として掲げている。実際に、チャレンジャー号爆発事故ではOリングの危険性が十分に考慮されず、フォード・ピント事件では安全対策より補償金の方が安いという判断が行われ、モラル・ハザードが問題となった。また、囚人のジレンマや共有地の悲劇が示すように、個人の利益だけを優先すると、最終的には全体にとって不利益な結果を招くことがある。そのため技術者には、交換価値ではなく使用価値を重視し、5Sを徹底しながら安全第一の意識を持って行動することが求められる。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 NASAとロケットの経営者がどのように考えていたのかについて、ディスカッションを行った。 そこでは、まず経営者はロケットを打ち上げないことで経営が困難になり、会社が終わってしまうと考えたことで、ロケットを打ち上げることにしたんだと考えた。またNASA側は政治的な面からの圧力があり、打ち上げの延期はできなく、技術者からのNGが出ても強行したと考えた。 (3)復習の内容 今回の復習を通して、高い知識を持っているだけでは倫理的な行動が保証されるわけではないことを学んだ。ノーベルのダイナマイト、ハーバーの毒ガス、オッペンハイマーやファインマンによる原子爆弾の開発などは、科学技術が社会に大きな恩恵を与える一方で、深刻な被害をも生み出す可能性を示している。また、オウム真理教サリン事件では、高度な化学知識が犯罪に利用され、知識の使い方を誤れば社会へ重大な被害を及ぼすことが明らかとなった。 さらに、華岡青洲の事例からは、薬にも毒にもなり得る技術をどう扱うかは、知識そのものではなく、それを使う人の倫理観によって決まることを学んだ。専門家が必要な知識を持たないことや、危険を見逃してしまうことも倫理上の問題であり、多くの事故は組織内での慣れや無関心、あるいは誰かが知っていたはずの危険を放置したことが原因となっている。技術者は人々の幸福な生活を支える存在であることを自覚し、常に知識を更新するとともに、高い倫理意識を持って行動することが重要である。
A.(1)講義内容の再話 講義では、利益を得ることは企業や技術者にとって重要であるが、それだけを追求することが正しいとは限らないことを学んだ。技術者は専門知識を用いて社会に価値を提供し、その対価として報酬を得ている。そのため、利益だけでなく社会への責任も負っている。企業は黒字を出すことで社会に価値を提供していることを示すが、安全性や品質を軽視すると大きな問題につながる可能性がある。また、交換価値と使用価値について学び、物の価値は人によって異なることを理解した。さらに、技術者には専門知識だけでなく、社会や経済の仕組みについても理解しながら判断することが求められることを学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、チャレンジャー号事故を題材にして、NASA、技術者、飛行士の立場から打ち上げを行うべきか延期するべきかについて考えた。技術者の立場では、Oリングが低温で正常に機能しない可能性が指摘されていたため、安全を優先して延期すべきだと考えた。一方で、NASAには計画どおりに打ち上げを成功させたいという思いや、飛行士には任務を遂行したいという考えがあるため、打ち上げを選択する可能性もあると考えた。しかし、最終的には人命や安全性を最優先に考えるべきであり、危険性が残っている状態では延期する判断が適切であるという結論になった。この活動を通して、技術者は専門知識を持つ立場として危険性を正しく伝え、安全を守るために行動する責任があることを学んだ。 (3)復習の内容 復習を通して、善悪と損得は必ずしも一致しないことを改めて理解した。企業や組織は利益を求めて活動するが、その利益が人々の安全や社会全体の利益を損なうものであってはならない。チャレンジャー号事故では、打ち上げの予定や組織の事情が優先された結果、多くの命が失われる大事故につながった。この事例から、技術者には利益や組織の都合に流されるのではなく、安全性を第一に考えて判断する姿勢が必要であると感じた。また、自分にとって得か損かだけでなく、その行動が社会全体にどのような影響を与えるのかを考えることが重要であると学んだ。今回の講義を通して、技術者には高い倫理観を持ち、公共の福祉を優先して行動することが求められると理解した。
A. 本講義では、個人の利益と公共の福祉の関係について学んだ。特にチャレンジャー号事件では、低温下でOリングが機能しない危険性が指摘されていたにもかかわらず、打ち上げが強行されたことが取り上げられた。この事例から、技術的な問題よりも組織の利益やスケジュールが優先される構造があることを理解した。また、ブラックジャック問題を通して、人は必ずしも合理的な意思決定を行うとは限らないことも学んだ。これらから、技術者は安全と公共の利益を最優先に考える必要があると感じた。 本発表では、チャレンジャー号事件をゲーム理論の視点から整理し、各立場の利益と不利益について考えた。技術者は安全性に問題があると判断していたため、打ち上げが成功してもリスクを抱える一方、失敗すれば大きな責任を負う立場にあった。経営者やNASAは打ち上げ成功によって利益や評価を得られるが、延期による損失も懸念していた。このように各主体が異なる利益を持つことで、安全よりも打ち上げが優先される構図が生まれたと理解した。今後は、利益だけでなく安全を最優先に判断する重要性を意識したい。 復習では「Oリングとゴムの低温特性」について調査した。Oリングなどに用いられるゴムは、低温になると弾性を失って硬くなり、密封性能が低下する。特にガラス転移温度以下では柔軟性が失われ、漏れや破損の原因となる。そこで近年は、シリコーンゴムやEPDMに加え、低温対応フッ素ゴムやフッ素シリコーンゴムの開発が進められている。さらに配合技術の工夫により柔軟性を保つ材料も実用化されており、寒冷地や宇宙分野などでの信頼性向上に寄与している。
A. 本講義ではチャレンジャー事故について触れた。スペースシャトルのチャレンジャーは、打ち上げ73秒後に空中分解し、搭乗していた7名全員が死亡した事故である。事故原因は固体ロケットブースターの接合部にあるOリングが冷え込み、十分に膨張せず高温ガスが漏れ、外部燃料タンクに引火したためと結論付けられた。事前に技術者からその危険性から、打ち上げ中止を求める懸念が出ていたが、打ち上げ決定が覆らなかったため、この事故は起きた。事故後、NASAは運用と安全文化の見直しを行い、スペースシャトル打ち上げの計画は一時停止された。 本講義のワークショップでは、ゲーム理論から見た損得と善悪について議論を行った。私たちのグループでは、ハイブリッド自動について議論して紙にまとめた。ハイブリッド自動車を作ったとしても日本では火力発電が主流であるため、結局電気を使った車に乗っても二酸化炭素は排出され、それもガソリン車よりも少し少ない程度であるが、技術者は政府の方針に従いそれを分かって電気自動車を作り続けてしまうということについてグループで考えた。 復習では、華岡青洲についての再話を授業の前半で行った。華岡青洲は、世界で初めて全身麻酔による乳がん手術を成功させた江戸時代の外科医で、手術には、動物実験を経て母と妻の協力による人体実験繰り返しながら開発したチョウセンアサガオやトリカブトなどの薬草を調合した麻酔薬である通仙散が使われた。麻酔薬開発の過程で彼の母は死に、妻は失明してしまった。
A.(1)講義内容の再話 第2回の講義では、「善悪と損得―個人の利益と公共の福祉―」をテーマに、ゲーム理論を用いて人間の意思決定や技術者倫理について学んだ。講義では、有限回ゲームと無限回ゲームの違いが説明され、相手とのやり取りが一度きりで終わる場合には自分の利益を優先する行動が選ばれやすい一方、関係が長期的に続く場合には協力することが双方にとって大きな利益につながることを学んだ。また、チャレンジャー号爆発事故を例に、利益や納期を優先して安全性を軽視した判断が重大な事故につながることを理解した。さらに、技術者は目先の利益だけではなく、社会全体の安全や信頼を考慮して行動する責任があり、倫理的な判断が社会の発展に不可欠であることを学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 私は「有限回か無限回か、ゲーム理論で考えよう」というテーマについて調査し、発表を行った。ゲーム理論では、有限回のゲームでは最終的に協力する理由が薄れるため、自分の利益を優先する行動が選ばれやすいことを学んだ。一方、無限回ゲームでは将来も相手との関係が続くため、協力を続けることが双方に利益をもたらし、信頼関係の構築につながることを理解した。この考え方は企業活動や技術者倫理にも当てはまり、一時的な利益だけを追求するのではなく、社会からの信頼や安全性を重視して行動することが重要であると考えた。短期的な利益よりも長期的な信頼を得ることが、持続可能な社会や企業活動につながることを発表した。 (3)復習の内容 復習を通して、ゲーム理論は経済学だけでなく、技術者倫理や企業経営、日常生活にも応用できる考え方であることを再確認した。特に、技術者が安全性に関する情報を隠したり、利益を優先して問題を見過ごしたりすると、社会全体に大きな被害を与える可能性があることを改めて理解した。将来研究職として医薬品や化粧品の開発に携わる際にも、品質や安全性を最優先に考え、社会から信頼される技術者でありたいと感じた。また、目先の成果だけではなく、長期的な視点で判断し、公共の利益を意識して行動することが、技術者として最も重要な姿勢であることを学んだ。今回の講義を通して、倫理的な判断力を身に付け、社会に貢献できる研究者を目指したいと考えるようになった。
A.(1)善悪と損得の違いを踏まえ、個人の利益と公共の福祉についての講義であった。人は経済的に困窮すると非行に走りやすくなることがあり、マルクスの『資本論』も社会と経済の関係を考える上で重要な考え方である。また、技術者は専門知識を社会に提供する対価として報酬を得るため、必要な知識を身に付けずに業務を行うことは倫理に反する。 (2)「ゲーム理論からみた損得と善悪」というテーマについて、グループ名を「宇宙」として四垂蒼羅、後藤瑳良、三浦夢衣、長谷部心紀、千葉暖乃、菊地真結でチャレンジャー号爆発事故を題材にゲーム理論を用いて考察した。技術者、経営者、NASA、社会の四者をプレイヤーとし、「打ち上げる」「延期する」の二つの選択肢について、それぞれの利益や損失を整理した。例えば、NASAの立場では打ち上げて成功すれば得だが、打ち上げて失敗する、または延期すれば損をする。立場によって利益や優先事項が異なるため、合理的な判断が必ずしも安全な判断につながるとは限らず、倫理的な意思決定の重要性について議論した。 (3)チャレンジャー号爆発事故は、技術的な危険性が指摘されていたにもかかわらず、打ち上げが実施されたことで発生した事故である。納期や組織の利益を優先すると、公共の安全が軽視される可能性があることを改めて感じた。技術者は利益だけでなく、社会全体の安全や信頼を最優先に考え、必要であれば中止や延期を提案する勇気を持つことが重要だと考えた。
A.第2回では、ゲーム理論を通して利益と倫理の関係について学んだ。講義では交換価値、使用価値、付加価値の違いについて説明があり、製品には価格だけでは測れない価値が存在することを理解した。また、チャレンジャー号事故を例に、安全性に問題があることを認識していながら組織の都合によって打ち上げが実施され、多くの命が失われたことを学んだ。この事故から、技術者は会社の利益や納期だけで判断するのではなく、安全性を最優先に考える責任があることを理解した。技術者の一つの判断が社会へ大きな影響を与えることを改めて学ぶ機会となった。 今回の発表では、「ゲーム理論からみた損得と善悪」というテーマについて調査した。ゲーム理論では、自分だけが利益を得ようとすると最終的には双方にとって不利益となる場合があり、互いに協力することでより大きな利益を得られることを説明した。また、企業活動でも短期的な利益だけを優先すると社会からの信頼を失い、長期的には企業にとって大きな損失となることを具体例を交えて紹介した。技術者は利益だけでなく、安全性や社会への影響も考慮しながら判断する必要があることを発表した。 今回の講義を通して、技術者には専門知識だけでなく、倫理的な判断力や責任感も求められることを改めて理解した。チャレンジャー号事故のように、一つの誤った判断が多くの命を危険にさらす可能性があることを忘れてはならないと感じた。また、ゲーム理論の考え方は企業活動だけでなく日常生活にも応用でき、お互いを尊重しながら行動することが最終的には社会全体の利益につながることを学ぶことができた。
A.(1) 技術者として働く上で大切なのは、専門知識を身につけるだけでなく、その知識を社会のために正しく使うことである。利益や効率を優先しすぎると、安全上の問題が見過ごされることがある。その代表例がチャレンジャー号事故であり、Oリングの危険性が指摘されていたにもかかわらず打ち上げが強行され、重大事故につながった。この事例は、個人や組織がそれぞれの利益を優先した結果、全体にとって不利益な結果を招く囚人のジレンマとも関係している。また、事故の背景には組織内の意思疎通や情報共有の不足もあったとされる。将来技術者として働く際には、目先の利益だけでなく、安全や社会への影響を考えながら判断することが重要である。 (2)チャレンジャー号爆発事故は、囚人のジレンマとして捉えることができる。技術者はOリングの低温劣化による危険性を理解していたが、打ち上げ延期によるコスト増やスケジュール遅延を避けたい組織側の圧力があった。この状況は「安全を優先する」か「予定通り実施する」かの選択であり、短期的利益を優先する裏切り戦略が選ばれた結果、事故が起こってしまったと考えられる。ジレンマの解決には、技術者が安全性を優先できる制度が重要であり、組織全体で倫理観を尊重し、協調戦略を取る仕組みが必要である。ジレンマの解決には、技術者が安全性を優先できる制度が重要であり、組織全体で倫理観を尊重し、協調戦略を取る仕組みが必要である。また、異論を述べやすい職場環境づくりも重要である。 (3)囚人のジレンマについてさらに調査を行った。囚人のジレンマとは、協力すれば全体として良い結果になるにもかかわらず、各自が自分の利益を優先した結果、全員にとって望ましくない結果になる状況を指す。技術者倫理に関する事例として、フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題が挙げられる。厳しい環境規制の下で、企業や技術者が法令を守りながら性能やコスト面で競争することが理想であった。しかし、競争で優位に立ちたいという動機から排ガス試験を不正に通過するソフトウェアが使用され、結果として企業の信用失墜や多額の損害につながった。これは短期的な利益を優先した結果、社会や企業自身にも大きな不利益をもたらした例であり、協力と倫理的判断の重要性を示している。
A.(1)講義では、「善悪」と「損得」は必ずしも一致するものではないことを学んだ。損得は個人や企業の利益を基準として判断する考え方であるのに対し、善悪は社会全体や他者への影響を考慮した倫理的な判断である。技術者は利益を追求するだけではなく、安全性や環境への影響、利用者の立場なども考えながら意思決定を行う必要がある。個人の利益と公共の福祉のバランスを保つことが、技術者倫理において重要であることを理解した。 (2)ワークショップでは、ゲーム理論を用いて、個人の利益と公共の利益の関係について考えた。各自が自分の利益だけを優先すると、一見有利に思えても、全体としては最適な結果にならない場合があることを学んだ。また、お互いが協力し合い、相手の立場も考えて行動することで、社会全体の利益を高められることを理解した。技術者も企業の利益だけを追求するのではなく、安全性や環境への配慮など公共の福祉を意識して意思決定を行うことが重要であるという結論を発表した。 (3)前回の講義では、技術者倫理とは技術を社会のために正しく活用するための考え方であり、技術者は法律を守るだけでなく、人々の安全や環境への影響にも責任を持つ必要があることを学んだ。今回の講義では、その考え方が「善悪」と「損得」の違いにつながっていることを理解できた。利益だけを優先するのではなく、社会全体の利益や公共の福祉を考えて行動することが、技術者として重要であると改めて感じた。
A.(1) 本講義では、技術者倫理を実践的に捉える上で不可欠な原価計算や経済的視点について学んだ。製品開発における費用は、生産量に応じて変化する変動費と、一定して発生する固定費に分けることが出来る。技術者が社会へ価値を提供する過程では、会社や投資者といった様々な立場のプレーヤーが関わっていて、それぞれの損得や判断が影響し合う。また、代金とは価値の対価であり、市場での取引価格を示す「交換価値」と、実際に使用して得られる「使用価値」の違いを理解することが重要である。 (2) 本発表では、ロケットの発射失敗事故を事例に挙げ、組織における意思決定と倫理的責任について考察した。事故の背景には、NASA、経営者、技術者、報道陣、さらには宇宙開発の未来といった各プレーヤーの相反する利害関係や損得が関連していた。安全性を優先したい技術者の警告に対し、納期やコスト、世間の注目を意識した経営判断が優先されたことで致命的な失敗を招いた。この事例により、目先の利害や圧力に惑わされず、個人の判断が社会や宇宙開発全体へ及ぼす影響を予見することが必要だと学んだ。 (3) 授業を通じて、個人の行動や損得が社会全体の利益や損失とどのように繋がっているかを多角的に考察した。技術開発や意思決定において技術者個人の都合だけでなく、会社や社会、投資者といった各プレーヤーの視点を考慮することが不可欠であった。無知や不適切な計画による社会への悪影響を防ぐためにも、成果の適切な評価と倫理的な説明責任を果たすことが必要である。今後は経済的価値と使用価値の差を見極め、社会全体へ還元できる技術者を目指したい。
A.[講義の再話] 倫理と金銭・得失の関係は、「どの時間スケールでゲームを捉えるか」によって整理できる。倫理とは単なる理想ではなく、長期的合理性に支えられた戦略であると捉えられる。 企業は営利組織であり、売上から原価や費用を差し引いた利益の最大化を目的とする。 技術者は本来、安全性や品質を最優先に考える職業倫理を持つが、企業の利益追求の論理の中では、コストや納期を優先する判断を求められる場合がある。このような状況に陥るのは、企業の利益構造が効率と競争を強く求める仕組みで成り立っているためである。技術者が倫理的葛藤に直面するのは、個人の問題だけでなく、企業の利益追求の構造そのものに起因していると言える。 [発表の要旨] コスト削減や効率化が過度に重視され、安全性の軽視や品質の低下といった問題が生じている。ここに技術者の倫理との衝突が生まれ、技術者が倫理的葛藤に直面するのは、個人の問題だけでなく、企業の利益追求の構造そのものに起因していると言える。倫理に金銭や得失が関与する場合でも、それを単発の損得で判断するのではなく、繰り返し相互作用の中での総利得として評価すべきである。倫理とは単なる理想ではなく、長期的合理性に支えられた戦略であると捉えられる。 [復習の内容] 基本的には「売上-費用=利益」という構造で成り立っており、利益を増やすためには売上を伸ばすか、原価やコストを削減する必要がある。特に人件費や設備投資といった固定費の削減は、短期的に利益を確保する有効な手段とされる。しかし、企業は市場競争の中にあり、価格競争や納期短縮の圧力を常に受けている。その結果、コスト削減や効率化が過度に重視され、安全性の軽視や品質の低下といった問題が生じる可能性がある。ここに技術者の倫理との衝突が生まれる。
A.?本講義では、ゴムやプラスチックをはじめとする有機高分子材料の基礎知識と、技術者に求められる倫理観について扱われた。技術者には専門的知識だけでなく、技術が社会に与える影響の制御や法規の理解など、高い素養と倫理観が不可欠であり、知識不足のまま業務を行うことは倫理違反となる。講義では各種材料の用途や適正な廃棄方法といった化学的性質を学ぶとともに、チャレンジャー号事故の事例を検証する。低温下でゴムの弾性が失われる「ガラス転移点」という科学的知見を軸に、損害賠償や倒産リスクを盾にする経営陣からの圧力、利益との葛藤(囚人のジレンマ)に直面した際、技術者としていかに安全性を優先し倫理的な意思決定を行うべきかを深く考察する内容であった。 ?「ゲーム理論からみた損得と善悪」という演題に対して、グループ(4/16)の丸川春太さん、越須賀太陽さん、梅澤耀さん、近藤果音さん、福田実袖さんと共に議論した。私は、調査を行った。私たちの班では囚人のジレンマを選んだ。対応させる、環境問題の例として、CO?削減の例を選んだ。プレイヤーとして自国と他国を選択し、削減するかしないかで関係図を組んだ。すると、自国と他国ともに削減した場合地球が守られ、ともに削減しなかった場合温暖化は悪化してしまう。一方で自国のみが削減に取り組んだ場合は、その分だけ他国に比べ経済活動の制限などがかかってしまうため、自国のみ損をすることになる。また、自国のみが削減しない場合、自国が利益を得ることになるものの、多国からすれば冷たい視線を浴びることとなるということが分かった。温暖化を防止するという観点からであれば全員が協力して削減に取り組むべきであるが、実際は自国のみの利益を優先してしまうなどのように非常に難しい問題であると考える。 ?本講義を通じて、技術者に求められるのは単なる化学的知見にとどまらず、それを社会の安全や倫理にどう還元するかという強い責任感だと痛感した。チャレンジャー号事故の例が示すように、ガラス転移点という専門知識を正しく理解していても、経営陣からの過度な圧力や組織の利益(囚人のジレンマ)の前に技術的真実が押しつぶされてしまっては意味がない。この問題を発展させて考えると、現代の技術者には自らの技術的根拠を提示するだけでなく、非専門家である経営陣や社会に対して「リスクをいかに説得力をもって説明し、安全側へ巻き込むか」というリスクコミュニケーション能力が不可欠である。単に「知識がないと倫理違反」という受け身の姿勢に留まらず、組織の不条理な圧力に抗してでも安全を最優先に貫ける専門性と対話力を磨くことこそが、未来の技術者に課された真の素養であると考える。
A.(1)私たちの身の回りには、家族、友人、そしてネットがあり、そこから、毎日たくさんの情報が流れ込んでくる。しかし、技術者として生きていくとするならば、そのすべてを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で選び取る力が必要になる。情報は便利であるものの、時に人を惑わせることがある。従って、自分の判断軸を育てること、これがこれから専門的な知識をもって働く私たちにとって、最初の大切な一歩である。 (2) 華岡青洲は、江戸後期に世界で初めて乳がんの全身麻酔手術を成功させた医師である。当時は麻酔の概念すら確立していなかった。青洲は新しい医術を生み出すため、弟子に技術の秘密保持を誓わせ、妻や母を含む家族にまで実験を重ねた。この行為は現代の倫理観では許されないが、当時は医学の発展が個人の犠牲の上に成り立つことも珍しくなかった。青洲は、強い探究心と責任感を持ちながらも、時代の限界と倫理観の狭間で葛藤した人物だったといえる。 (3) 華岡青洲の事例を倫理の視点から考えると、技術の進歩と人間の尊厳の間にある深い葛藤が見えてくる。青洲は世界初の全身麻酔手術を成功させたが、その過程では妻や母を含む家族を実験台にした。私は、この行為は「目的が正しければ手段は問わない」という危険な考え方につながると感じた。技術者倫理では、どれほど優れた成果が期待できても、人の権利や安全を犠牲にすることは許されない。青洲の功績は大きいが、現代の技術者としては「成果よりも倫理を優先する姿勢」が不可欠だと強く思った。
A.(1)講義内容の再話 本講義では善悪と損得-個人の利益と公共の福祉-について、低温時におけるOリングの機能低下が懸念されていたにもかかわらず、延期によるコストや損失を恐れた管理層・経営陣の判断によって打ち上げが強行されたことで起こったチャレンジャー号爆発事故の話題を用いて思案した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップではチャレンジャー号爆発事故とゲーム理論を織り交ぜて、チャレンジャー号関係の経営者と技術者の立場に立って、成功・失敗したらプラスかマイナスかなどを協議した。チャレンジャー事故から考えられるのは、個人の善意や倫理観だけに頼るのではなく、安全を優先して警告を発したプレイヤーが利益を得られ、リスクを過小評価して強行したプレイヤーがペナルティを受けるようなゲームのルール自体を設計することの重要性を示している。 (3)復習 チャレンジャー号爆発事故の教訓として、どんなに大きな組織的・経済的損失が懸念される状況であっても、人命や公共の福祉(安全)を全てに最優先しなければならないという、倫理の基本を再認識させる例となっている。また、チャレンジャー号爆発事故は技術的な懸念が指摘された際、専門家の声や科学的根拠を封殺して政治的・経営的判断を優先することの重大な危険性とリスクを示していて、現場と経営陣の間で重大な認識のズレが生じる構造的欠陥を防ぎ、透明性の高い正確なリスク評価と情報共有を徹底する必要があることが考えられる。そして、開発・運用側は自らや一般社会に対して真のリスクを隠蔽・過小評価せず、リスクについての誠実なコミュニケーションと責任を果たす義務があると考える。
A.(1)講義内容の再話 技術者に求められる倫理は、専門知識と対価の関係や利益損益の構造の中で良心を保持した判断ができるかという点にある。技術者や経営者、組織、社会がそれぞれ自らの立場における損得で合理的判断を下した結果、全体として最悪の事態を招く構造はゲーム理論の「囚人のジレンマ」として説明される。チャレンジャー号爆発事故におけるOリングの低温特性無視は、個々の合理的行動が全体最適をもたらさない典型例である。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 演題「ゲーム理論から見た損得と善悪」、グループ名「NASA」、共著者(神山結菜、小野絵里花、田中心優、石井響)、私の役割「Writing - original draft」。本演習ではスペースシャトル・チャレンジャー号事故を題材に、打ち上げ強行の判断構造を分析した。技術者の低温懸念に対し、経営者や組織、社会の思惑が重なり打ち上げが優先された過程を踏まえ、個々の立場における合理的選択が悲劇を引き起こす不条理について議論を深めた。 (3)復習の内容 高分子材料であるゴムは、柔軟な分子鎖と架橋構造により優れた高弾性を示すが、ガラス転移点(Tg)以下では分子運動が制限されて硬く脆い性質へと変化する。動的粘弾性測定(DMA)による貯蔵弾性率や損失正接の解析、示差走査熱量測定(DSC)を通じてTgを的確に把握することは極めて重要である。機械のシール材等に使用されるゴム材料の温度特性を科学的に理解し、適切な材料選択を行うことの重要性を学んだ。
A.(1) ゴムが弾力性を発揮するのは、ポリマーの分子鎖がランダムに丸まった状態から引き伸ばされ、再び元の丸まった状態に戻ろうとする性質があるためである。 しかし、ゴムを含む高分子材料は、温度が下がると分子の熱運動が低下し、ガラス転移点に近づくにつれて急激に硬くなり、弾力を失う。 打ち上げ当日の朝、フロリダ州の射点は異常寒波に見舞われ、気温は氷点下(約マイナス2℃)まで冷え込んでいた。この温度は、Oリングが弾性を保てる設計上の限界温度をはるかに下回っていた。 結果として、冷え切って硬化したOリングは、点火時に発生した金属の「隙間」が広がるスピードに追いついて膨張することができず、隙間から超高温のガスが噴出。それが隣接する外部燃料タンクを焼き切り、打ち上げから73秒後の大爆発へと繋がった。99 (2) ゲーム理論の損得を語る上で最も有名なのが「囚人のジレンマ」だ。これは、お互いが自分の「得」だけを合理的に追求した結果、全体としては損な結果に落ち着いてしまう現象を指す。 相手(Y)が「黙秘」した場合、 自分は黙秘すれば3年、自白すれば0年。つまり、 自白した方が得 相手(Y)が「自白」した場合 自分は黙秘すれば10年、自白すれば5年。つまり、自白した方が得 つまり、相手がどう動こうと、自分にとっては「自白」を選ぶのが最も合理的な「得」の選択(支配戦略)になる。相手も全く同じ合理的な損得勘定をするため、結果としてお互いに自白し合い、(5年, 5年)の刑期に落ち着く。 しかしお互いが協力して黙秘を貫いていれば(3年, 3年)で済んだはずだ。個人の合理的な損得勘定が、全体の最適な損得と一致しないのがゲーム理論の面白いところであり、ビジネスの価格競争や環境問題など、現実世界の様々な問題に応用されている。 (3)打ち上げの前夜、Oリングを製造したサイオコール社の技術者たち(特にロジャー・ボイジョリーら)は、過去のデータから「気温が低すぎるため、明日の打ち上げは危険だ」と猛反対し、打ち上げ延期を勧告したことを知った。 しかし、スケジュールの遅れに苛立っていたNASAの幹部は「サイオコール、いつ打ち上げてほしいんだ? 来年の4月か?」と強い圧力をかけた。結果として、サイオコール社の経営陣は技術者たちを会議室から閉め出し、「技術者の帽子を脱いで、マネージャーの帽子をかぶれ」と話し合い、NASAの意向を汲んで打ち上げを承認してしまった。 経営陣が現場の専門知識よりも、顧客(NASA)との関係や政治的判断を優先させない「安全第一の権限委譲」が徹底されていれば、この事故は防げた。
A.倫理と責任について技術者として知っておかなければならない代表例として、スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故がある。技術者の使命は、人々が安心して暮らせる社会を支えることであり、防ぐことのできる事故は必ず防がなければならない。しかし現実には、事故防止のために打ち上げ延期や製品回収を主張すると、会社や組織に大きな損失を与え、自らの立場や仕事を失う可能性もある。そのような状況でも、安全を最優先に行動できる勇気が技術者には求められる。チャレンジャー号事故では、低温によってロケットのOリングに使用されていたゴムが本来の弾性を失い、燃料漏れを引き起こす危険性が技術者から指摘されていた。しかし、NASAや企業の経営陣は、延期による莫大な損失や契約上の問題を重視し、最終的に打ち上げを強行した。その結果、チャレンジャー号は打ち上げ直後に爆発し、多くの命が失われた。また、技術者には専門知識だけでなく、技術が社会へ与える影響や関連法規、社会的議論について理解することが求められる。ゴムやプラスチックなどの材料は用途に応じた特性を十分に理解して設計・製造しなければならず、わずかな判断ミスが重大事故につながる可能性がある。事故を未然に防ぐためには、知識・倫理・勇気を兼ね備えた専門技術者であることが重要である。 ワークショップではゲーム理論を考えた。例としてナッシュ均衡や囚人のジレンマなどが挙げられた。今回の授業ではチャレンジャー号の例を取り扱ったため、各責任者目線になってどのようにすれば良かったのか考えた。 我々は目先の利益や上からの圧力、今後の進退、責任に影響されがちである。技術者になるからには、そのようなことを踏まえた上で常に人類の命が犠牲にならないかリスク管理をしなければならない。
A.今回の講義では善悪と損得が複雑に絡み合う個人の利益と公共の利益についての複雑な関係について考えることとなった。今回取り上げた事例はチャレンジャー事故である。この事故は企業としては何としてもロケットを発射させ、世間からの注目を大切に大切にし、場を盛り上げようとしていた。だがしかし、技術者からすると、まだ本当に安全にロケットを打ち上げられる保証がなく、打ち上げはまだ先に伸ばそうとして、まず安全を第一に考えて開発を進めようとしていた。今回の事件では両者の考えが交差することで起きてしまった。技術者たちは企業に務めて働いているため、立場上は企業の方が上になってしまう。そのため圧力をかけられてしまうと技術者たちは為す術が無くなってしまう。特に今回の事例ではこのようなことが起きてしまった。技術者たちはロケットの打ち上げをまだ先にして欲しいという考えをぶつけたが、企業側はテレビにも大々的に伝えてしまったし、民間の人達からの期待などもとても大きく膨らんでしまったため、ロケットの打ち上げ日に何とか間に合わせようとしろと命令したが技術者たちは無理だとなった。その結果として、ロケットは無理やりに打ち上げられることになってしまい、そうして打ち上げが失敗してしまった。したがって事故によって死者もでてしまうという結果に繋がってしまった。これは技術者に求められる技量を企業側が大切にしながらも圧力をかけないこと。さらに技術者たちは何が正しいのか、自分の立場が危うくなるからという個人の利益を優先してしまったがためにこのような事故が起きてしまったため、もっと広い視点で何が正義であるのか、何が真の意味で正しいのかを考える必要があると考えた。
A.【講義内容の再話】 今回の講義では、個人の利益と公共の福祉の関係について、スペースシャトル・チャレンジャー号事故を中心に学んだ。打ち上げ当日は低温が予想され、Oリングの性能低下による事故の危険性を技術者が指摘していたが、延期による費用や計画への影響などを理由に打ち上げが行われた。その結果、重大な事故につながった。技術者は会社の利益や自分の立場だけでなく、人命や安全を優先し、危険性を正しく評価して判断する必要があると学んだ。また、利益・コスト・リスクのバランスや、ゲーム理論、モラルハザードについても学んだ。 【ワークショップ課題の発表要旨】 グループでは、チャレンジャー号事故についてNASA、経営者、技術者の立場を整理した。技術者側は、低温によってOリングの弾性が失われ、燃料が漏れる危険性を考えて打ち上げの延期を求めていた。一方で、経営側には延期による費用や損失を避けたいという事情があった。安全性を優先する技術者と、計画や利益を重視する経営側との間で意見が対立したことが事故につながったと考えた。利益を優先しすぎず、技術的な危険性を正しく伝えて判断することが重要だと発表した。 【復習の内容】 復習では、チャレンジャー号事故とリスクマネジメントについて調べ直した。リスクは事故が起こる可能性と、その事故が起きたときの被害の大きさを考えて判断する必要がある。また、短期的には利益になる行動でも、事故によって人命や会社への信頼を失えば、結果として大きな損失につながることが分かった。技術者は損得だけで判断するのではなく、公共の安全や社会への影響も考える必要がある。自分の立場が悪くなる可能性があっても、重大な危険がある場合には意見を伝えることが技術者として大切だと感じた。
A. 倫理とは、人が社会の中で正しく行動するための善悪の判断基準であり、技術者にも欠かせない考え方である。技術者は専門知識を活用して社会に貢献する立場であり、自らの判断や行動が人々の安全や生活に大きな影響を与える。そのため、利益や効率だけを追求するのではなく、安全性や公共性を重視する責任がある。講義では交換価値や使用価値、固定費や変動費などの経済的視点も学び、技術者は経済性と社会的責任の両方を考慮して意思決定を行う必要があることを理解した。 ワークショップでは囚人のジレンマを題材に、技術者、経営者、NASA、宇宙開発全体などの立場によって成功や失敗の意味が異なることを学んだ。各主体が自分の利益だけを優先すると全体の利益が損なわれるため、協調的な行動が重要である。特に研究開発や社会との関係は長期的なつながりを持つ無限回ゲームに近く、短期的な利益よりも信頼や安全性を重視することが求められる。技術者倫理とは、目先の利益や組織の都合に流されず、社会全体の利益を考えて責任ある判断を行う姿勢であると感じた。 Oリングは気体や液体の漏れを防ぐために使用されるゴム製のシール部品である。しかし低温環境ではゴムが硬化して弾性が低下するため、密着性が悪くなり漏れや故障の原因となる。このため技術者は材料の特性を十分に理解し、使用環境に適した材料を選定して安全性を確保しなければならない。NASAのスペースシャトル事故では、低温時のOリング性能に関する懸念が十分に反映されなかったことが問題となった。この事例から、技術者には専門知識だけでなく、安全を最優先に判断する倫理観も必要であることを学んだ。
A.(1)講義では論文には題目があり、その中にアブストラクト(要旨)、著者があることを学んだ。グラフィカルアブストラクトとは論文の成果を一目で表すことである。その中には背景、方法、結果、結論などがあることを学んだ。技術者に求められる知識や対話の重要性、「無知」への警鐘を扱っています。また、マルクス資本論に基づく「お金=価値」(交換価値・使用価値)や、原価計算の基礎(変動費・固定費)といった経済の基本概念があることを学んだ。さらに、道徳的良心や法律に基づく個人の損得と、社会全体の利害(行政のルール)の関係性に触れながら、ロケットや自動車に関連する技術者、経営者、報道者など多様なプレーヤーが直面するお金に絡む選択肢や戦略を多角的に考察した。 (2)ワークショップ課題ではロケット打ち上げに関する意思決定のジレンマについて議論した。技術者であるプレーヤーAは、打ち上げ中止による誠実さと、成功すれば利益・名声、失敗すれば責任追及を受ける「黙認」の間で選択を迫られる。一方、NASAであるプレーヤーBは、注意を無視した成功報酬の追求と、安全や面子を考慮した打ち上げ中止という選択肢に向き合っていることが考えられた。 (3)自分はOリングの特性について調べた。ゴムとプラスチックの違いはごみは弾性が高く分子が架橋構造取るのに対し、プラスチックは弾性がゴムより小さく分子が鎖状であることである。ゴムにはニトリルゴムやシリコーンゴムがある。ゴムのガラス転移点とは高分子物質がガラス状から柔らかいゴム状に変化する境目の温度のことである。その測定方法は一般的な方法として示差走査熱量測定(DSC)というものがあることが分かった。
A.(1)技術者は専門的な知識への対価をもらっている。技術者が自分の専門の知識だけを持っているのは無知と同じで倫理違反にあたる。マルクス資本論よりお金には3つの価値がある。交換価値と使用価値、労働価値である。通常価格120円の商品を100万円で売るのは明らかな倫理違反だとわかる。一方で、フェアトレードによるプレミア価格は不当なものではない。生産者の適切な環境保護や地域貢献という倫理的な社会的意義が正当な付加価値として含まれているからである。製品のコストは設計の時点で決定され、修正はできない。これを原価管理という。売り上げや生産量が増えたり減ったりした時、作れば作るほど増えるコストを変動費、作っても作らなくても毎月同じだけかかるコストを固定費という。固定費は、売り上げがのなかったとしても製造をやめることはできない。チャレンジャー事故からゲーム理論や囚人のジレンマについて学んだ。 (2)チャレンジャー事故を題材として、ゲーム理論について考えた。打ち上げる場合は、経営者とNASAが得をし、技術者と飛行士が損をする。塩基をした場合は、経営者とNASAは損をし、技術者と飛行士は得をすると考えた。 (3)原価管理とは、特定の製品製造やプロジェクトが完成するまでにかかるコストを管理することで赤字を防ぐことで、利益とは収益から費用を差し引いた金額のことである。よって利益を上げるためには、費用を削減することでその中でも固定費を削減することが重要である。具体的には、人件費や事業所の賃料、広告宣伝費などである。反対に、収益を増やすことも利益を増やす方法である。販売価格をあげることで利益の増加につなげられるが、顧客が納得できるような商品やサービスになっているか見直さなければならない。加えて、販売数量を増やすことも有効である。損得はその場限りであるため短期的なもの、倫理は長期的なものである。このことから、その場限りの損得のために倫理を逸脱することは将来性を捨ててしまうことと同じだと考えた。
A.(1)講義内容の再話 本講義では、「善悪」と「損得」という二つの基準を対比しながら、個人の利益と公共の福祉の関係について学んだ。まず、西洋的な考え方では、具体的な事象よりも「概念(アブストラクト)」を重視し、理論やキーワードによって物事を整理する点が特徴であると説明された。倫理を考える上では、「無知」が大きな問題となり、専門家であっても「知らなかった」という理由で責任を免れることはできないため、知識を持つ者ほど強い倫理観が求められる。また、お金は単なる紙や数字ではなく価値を表しており、「交換価値」と「使用価値」という二つの側面があることを学んだ。さらに経済には「ゼロサム」という考え方があり、誰かの利益が別の誰かの損失になる場合があることから、個人の利益追求が必ずしも社会全体の利益にはならないことが示された。加えて、技術の分野では高い安全性と責任が求められ、コストや利益だけでなく社会的影響を考える必要がある。例えば、航空機の部品や材料は高品質でなければ事故につながるため、高コストでも安全性を優先するべきである。また、材料の性質を理解せずに使用すると重大な事故につながる可能性があり、専門知識を正しく活用すること自体が倫理の一部であると学んだ。そして最終的に、倫理は教科書上の理論ではなく、お金・技術・社会のすべてに関わる実践的な問題であると理解した。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、技術者が直面する意思決定として、「問題をすぐに打ち上げるか、延期するか」という選択を中心に議論を行った。発表では、技術者の立場と経営者の立場、さらにNASAのような組織全体の視点から、それぞれの判断のメリットとデメリットを整理した。まず「打ち上げ」を選択した場合、成功すれば利益や評価の向上が期待でき、ボーナスやキャリアにも良い影響があるが、失敗した場合は大きな損失や責任を負うリスクがある。一方で「延期」を選択した場合は、コストの増加や評価の低下といった短期的な不利益があるが、安全確認を徹底することで長期的なリスクを減らすことができる。特にOリングのような部品は低温で性能が低下するため、そのような環境条件を無視して決断することは重大な事故につながる可能性がある。このため、単に目先の利益やスケジュールではなく、安全性と社会への影響を重視するべきであるという結論に至った。また、この課題を通して、技術者は個人の利益や組織の都合だけでなく、公共の福祉を最優先に考える責任があることが明らかになった。 (3)復習の内容 復習を通して、倫理とは「正しさ」だけでなく「損得」とのバランスの中で考えなければならない難しい問題であると再認識した。特に印象に残ったのは、短期的な利益に基づく判断が、長期的には大きな損失や事故を引き起こす可能性があるという点である。ワークショップの事例からも分かるように、技術者の判断は多くの人々に影響を与えるため、個人や組織の利益よりも安全性や社会全体への影響を優先することが重要である。また、「無知であること」自体がリスクになり得るため、常に学び続け、正確な知識に基づいて判断する姿勢が求められると感じた。さらに、倫理は単に良い・悪いを判断するだけでなく、状況に応じて最も適切な選択を考える力であると理解した。今後は、自分の行動や判断がどのような結果をもたらすのかを意識し、個人の利益だけでなく公共の福祉にも配慮した行動を心がけていきたい。
A.①講義内容の再話 講義では、善悪と損得の関係を「個人の利益」と「公共の福祉」の視点から多角的に考察した。人間はしばしば損得勘定で行動を判断するが、社会の中ではそれだけでは不十分であり、善悪という倫理的基準が不可欠であることを学んだ。技術者は自らの専門知識を用いて社会に貢献する立場にあるため、個人の利益よりも公共の安全と幸福を優先する責任を負う。例えば、製品開発や環境保全の場面では、短期的な利益を犠牲にしても長期的な社会的善を選択する判断が求められる。講義では、こうした倫理的判断が技術者の信頼を支える基盤であり、社会全体の持続的発展に寄与することを強調していた。善悪と損得の調和は、技術者倫理の核心であり、人間社会の成熟を示す尺度であると理解した。 ②ワークショップ課題の発表要旨 発表では、「利益と倫理の衝突」をテーマに、個人の損得と社会的善の調和を探った。利益を追求する企業活動の中で、技術者が倫理的判断を下す場面を想定し、短期的な損失を受け入れても長期的な公共の利益を守る姿勢が重要であると論じた。具体例として、製品安全性の確保や情報公開の誠実さを挙げ、技術者が社会的信頼を築くためには「損して得取る」倫理観が不可欠であるとまとめた。 ③復習の内容 復習では、善悪と損得の関係を「倫理的判断の軸」として整理した。損得は個人の視点、善悪は社会の視点であり、技術者は両者を統合して行動する必要があると再確認した。公共の福祉を優先する判断は、短期的には不利益でも、長期的には社会全体の幸福をもたらす。倫理とは損得を超えた人間の尊厳を守る力であり、技術者はその実践者として社会の持続的発展に貢献すべきだと学んだ。
A.今回の講義では、「善悪と損得―個人の利益と公共の福祉―」をテーマに学んだ。講義では、人は意思決定を行う際に利益や損失を考慮するが、それだけで行動を決めるべきではなく、倫理的な観点も重要であることが説明された。特に金銭は人の判断に大きな影響を与える一方で、倫理の基準そのものを置き換えるものではないと学んだ。極端な状況では利益を優先したくなることもあるが、社会全体の信頼は「してはならないこと」を共有することで成り立っている。また、パンデミックのように個人の行動が他者へ大きな影響を与える場面では、自己利益だけでなく公共の利益を考慮する必要があることを理解した。さらに、倫理的な行動を個人の良心だけに任せるのではなく、制度や支援によって補完することの重要性についても学んだ。 ワークショップでは、ゲーム理論を用いて個人の利益と社会全体の利益の関係について考察した。ゲーム理論では、短期的な利益のみを追求すると裏切りや非協力的な行動が合理的な選択となる場合がある。しかし、現実社会は一度限りの関係ではなく、人間関係や信頼関係が継続する無限回ゲームに近い。そのため、目先の利益だけを追求するよりも、協力関係を維持する方が長期的には大きな利益につながると考えた。また、環境問題を例に考えると、全員が協力すれば環境は改善されるにもかかわらず、個人が自分の利益を優先すると結果として全体が損をする「共有地の悲劇」が生じる。このことから、社会の持続的な発展のためには協調行動と信頼関係が重要であると発表した。 復習では、環境問題や企業活動と倫理の関係について整理した。環境問題は共有地の悲劇の代表的な例であり、ゴミ分別などでも個人にとっては非協力的な行動が得に見えることがある。しかし、そのような行動が広がれば環境悪化を招き、結果として全員が不利益を被ることになる。この問題を解決するためには、罰則やルール整備などによって協力行動が個人の利益につながる仕組みを構築することが必要であると考えた。また、企業は利益最大化を目的として活動しており、人件費削減や効率化が求められるため、技術者は利益と倫理の間で葛藤することがある。このような状況では、技術者が社会への責任を意識し、倫理的な判断を行うことが重要である。さらに、講義ではゴムとプラスチックの性質についても学んだ。ゴムは弾性を持つ高分子材料であり、低温ではガラス転移点の影響によって硬化し柔軟性を失う。このような材料特性を正しく理解し、安全性や使用環境を考慮した材料選択を行うことも技術者の重要な責任であると感じた。今回の講義を通して、個人の利益だけでなく公共の福祉や長期的な信頼関係を重視することが、技術者倫理において重要であると学んだ。
A.(1)ゼロサムとは、参加者全員の利益と損失を合わせた総和が「ゼロ」になる状態のこと。一方が得をすると、もう一方が必ず同じだけ損をする「プラスマイナスゼロ」の関係を指す。お金は価値であり、交換価値と使用価値がある。交換価値の例はカップ麺、使用価値の例は写真である。チャレンジャー事故について調べた。事故はOリングのゴムの弾性が失われたから起きた。技術者、経営者、NASA、宇宙飛行士それぞれが利益を最大化しようとした結果、全体の安全を損なうこととなった。これを囚人のジレンマという。 (2)チャレンジャー事故をゲーム理論で考えた。ロケットの打ち上げが成功した場合、技術者、経営者、NASA、宇宙飛行士、全員が得をする。打ち上げが失敗した場合、技術者、経営者、NASA、宇宙飛行士、全員が損をする。また、打ち上げを延期した場合、技術者、経営者、NASA、宇宙飛行士、全員が損をする。利益が最大になるのは、打ち上げが成功した場合なので、個々が利益を最大化しようとした結果、全体の安全を損なうこととなった。 (3)ゴムは熱硬化性で、プラスチックは熱可塑性 ゴムは18種類あり、天然ゴム、ニトリルゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、イソプレンゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、エチレン・酢ビゴム、クロロプレンゴム、ハイパロン、塩素化ポリエチレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、多硫化ゴム ガラス転移点 天然ゴム:約-72℃、シリコンゴム:-50~-60℃、ニトリルゴム:-20~-50℃、ブタジエンゴム:約-100℃ ガラス転移点の測定方法 示差走査熱量測定、動的機械分析、熱機械分析
A. 第2回では、お金と価値の関係を中心に、技術者がどのように社会とかかわるのかを学んだ。お金は単なる紙や数字ではなく、価値を表すものであり、交換価値と使用価値の二つの側面を持つと説明された。また、技術者は自分の知識や技術を使って対価を得る存在であり、企業は社会から資源を使っている以上、売上を生み出し黒字を出すことでその存在価値を示す必要があるとされた。さらに、原価には変動費と固定費があり、それを理解したうえで価格設定や利益の仕組みが成り立つこと、市場調査によって求められるものを作る重要性についても触れられた。 グループワークでは、チャレンジャー事故をゲーム理論の視点から考えた。技術者、経営者、NASA、宇宙飛行士の四者をプレーヤーとして、それぞれの立場や利得、戦略を整理した。その結果、技術者は安全を最優先にしたい一方で、経営者はNASAとの関係維持、NASAはスケジュールや成功、宇宙飛行士は安全を求めながらも発言権が弱いというように、インセンティブが一致していないことが分かった。また、情報の非対称性や拒否権の欠如により、本来は延期すべき状況でも打ち上げが選ばれるという非効率な均衡に至る構造が明らかになった。 復習として、お金と倫理の関係について改めて考えた。企業は利益を追求するが、それが単なるゼロサムの奪い合いではなく、付加価値を生み出すことで社会全体に利益をもたらすことが重要である。そのためにはフェアトレードのように広い視点で物事を考える必要があると感じた。また、チャレンジャー事故のような問題を防ぐためには、正しい情報が正しく伝わる仕組みや、現場の意見を無視しない意思決定が不可欠であり、技術者として倫理と責任を持つことの大切さを理解した。
A.(1)今回の講義では、技術者の役割や責任、価値の考え方について学んだ。技術者は専門的な知識や技術を社会に提供することで対価を得る職業であり、無知のまま業務を行うことは重大な倫理違反につながることを理解した。また、一つの分野だけを深く追究する人は研究者であり、技術者は幅広い知識を活用して社会の課題を解決することが求められると学んだ。さらに、お金そのものが価値ではなく、価値には「交換価値」と「使用価値」があることを学習した。交換価値は金銭で表すことができる価値である一方、使用価値は人それぞれ感じ方が異なり、お金だけでは測ることのできない価値であることを理解した。 (2)ワークショップでは、スペースシャトル・チャレンジャー号事故についてゲーム理論の視点から考察した。技術者は、打ち上げを実施すれば高い確率で事故が発生すると予測し、繰り返し危険性を警告していた。一方、NASA側は予算や政治的な圧力、スケジュールを守る必要性から打ち上げを優先すべきだと判断した。最終的には、技術者側も打ち上げ中止による損失を重く考え、NASAの判断を受け入れてしまった。その結果、それぞれが合理的な選択をしたにもかかわらず、最悪の事故を招いたことから、双方の利益を優先したことでジレンマが生じた事例として発表した。 (3)今回の授業を通して、技術者は専門知識を持つだけでなく、その知識を正しく社会のために活用する責任があることを改めて学んだ。特に、無知や誤った判断は人命や社会に大きな影響を与えるため、常に知識を更新し続ける姿勢が必要だと感じた。また、チャレンジャー事故では、組織の利益や社会的な圧力が安全性より優先された結果、大きな事故につながったことから、技術者は周囲の状況に流されず、安全を最優先に判断する勇気を持つことが重要であると理解した。今後は、知識と倫理観の両方を備えた技術者を目指したい。
A.善悪と損得-個人の利益と公共の福祉-について、(1)技術者には、専門とする技術についての知識・能力、その技術が社会に及ぼす影響と、その影響を制御する技術についての専門的な知識、関連する 法規についての知識、社会の議論についての理解が求められる。また、自身の利益よりも公共の安全・福祉が優先することが大切である。もしも利益が優先されてしまうと、消費者が大きな問題が起きてしまう可能性があるからだ。例として、1986年にアメリカで起きた、チャレンジャー事故は当日の寒さにより固体ロケットブースターのゴム製Oリングシールの柔軟性が失われ、気密不良から高温ガスが漏れ出したことが原因で起こってしまった。この背景の問題として、組織の安全軽視や、打ち上げスケジュールを優先した意思決定プロセスの欠陥が指摘された。そして、乗組員7名全員が犠牲となってしまった。このような事故が起きないよう、技術者には自身の利益よりも公共の安全・福祉が優先される理由をより大切に理解してほしい。 (2)発表要旨について、演題はゲーム理論からみた損得と善悪、グループ名は4/16、グループに属した人は、小林明久里、近藤果音、梅澤耀、丸川春太、越須賀太陽であった。役割としては、概念化・調査を行った。チャレンジャー事故を例にすると、これは会社側は実行して成功することで地位や名誉を世間から獲得することができるが、失敗することで批判をあびたり、人の命を失ってしまうことで大きな損失の可能性がある。また、技術者からしても成功すると自身のスキルに自信を持つことができたり、周りから信頼も得ることができるが、失敗してしまうと同じように批判をあびたり、命を奪ってしまう側になってしまい今後の人生に支障をきたしてしまう可能性が起こってしまうと考えた。 (3)有限回か無限回か、ゲーム理論で考えてみようについて、目の前の金銭や利益だけを見ると、ゲームは有限になり、裏切って得をすることが正解になってしまう。信頼や技術者としての誇りは、一生続く無限のゲームで、裏切ると次から協力してもらえなくなるため、誠実でいることが最大の利益になる。よって、倫理を曲げることは、目の前の小さな得と引き換えに、無限に続くはずの信頼という大きな利益を自ら捨てて、ゲームを強制終了させる行為だと言える。よって、自分は信頼はお金と違いすぐに手に入れられるものではないので、自分自身の損得を考える上で大切なのは金銭よりも信頼を優先するべきなのではないかと考えた。 利益や報酬を生み出す仕組みについて考えようについて、利益は売り上げから原価と経費を差し引いた額である。そして、売り上げがマイナスになってしまったら利益は出ずに赤字になって会社は倒産してしまう。しかし、技術者たちは生活のために働いているので、倫理的な葛藤は必ず起こってしまう。そこでいかに大切なのは、自分の考えだけでなく周りの意見も参考にすることだと思う。個人の意見だけだと、偏った考えになったり、周りの人にも迷惑をかけてしまうからである。
A.1)個人の利益と公共の福祉については、個人的な利益について考える前に、マルクスの資本論によれば価値は使用価値と交換価値に分類できるとある。 利益を出す設計を考えるうえでは、金額で表現できる利益は、 交換価値であるが、会社の信頼やイメージは使用価値と言える。損得にまつわる話ではお金で買える価値を交換価値、お金で買えない価値を使用価値と考えると、倫理観や価値観は個人による違いがあるため交換価値で考えれば、個人の損得と公益についてある程度理論的に考えることができる。そこから個人の利益を考えると、相手が損をすることで自分が得をするということも考えられる。技術者としてそれをするかしないかという戦略を選ぶとき、個人の損得が全体の利益につながることを考えることが個人の利益と公共の福祉を考えることである。 2)本発表はグループ名未記入、グループ共著者名、阿部さん、石沢さん、細田さん、高井さんで自分の役割はデータキュレーションでした。倫理的課題について、グループで調査・議論した結果を報告する。ロケットの打ち上げにおいてトラブルが発生した局面では、打ち上げを主導する「経営者」と「技術者」の異なる2つの視点による倫理的ジレンマがあった。経営者の目線では、延期によって発生する追加コストは莫大であり、商業衛星の打ち上げなどの場合、納期の遅れは顧客からの違約金や、市場における信頼失墜に繋がるという視点。技術者の目線では、長年かけて開発してきた技術が宇宙へ飛び立つ瞬間を見たいという、技術者としての本能的な欲求や、公衆の安全、健康、福祉を何よりも最優先するという考えがあった。「経営者」と「技術者」の異なる2つの視点の偏った意見を参考にしてしまうとうまく解決できない課題であるという知見を得た。 3)有限回(その場限り)か無限回(持続可能)か、ゲーム理論で考え。ロケット打ち上げのトラブルを例に今回限りの有限回と、これからも続く無限回で、経営者と技術者の意思決定がどう変わるかをゲーム理論的に考えてみた。ゲームの回数が有限である場合は、最後の1回の行動は後がないため、お互いに相手を裏切ることに対する未来のペナルティを恐れる必要がありません。そのため、最終回は必ずお互いにとっての目先の利益を選択する。その手前の回の行動はどうせ次の最終回でお互い裏切るのだから、今回協力しても意味がないとなり、ここでも裏切りが発生するため、最初から最後まで一度も協力関係が築けず、目先の「個人の利益」のみを追求し合うことになってしまうが無限回のゲームの場合、短期的な延期コストを払ってでも、長期的な企業の存続と社会的信用を守る方が「合理的である」と判断し、長期的利益を生み出すので、個人の利益と公共の福祉の対立を解決することに近づくと考えた。
A.(1)技術者は「仕事を失うリスク」と「事故阻止の勇気」の板挟みに遭う。日本プロフェッショナルエンジニアリング協会は公共の福祉を利益に優先させると誓う。チャレンジャー号爆発事故ではOリングのリスクが過小評価され、フォード・ピント事件では補償金と安全対策が比較されるモラル・ハザードが生じた。囚人のジレンマが示す通り、個人の利益追求は共有地の悲劇を招きうる。技術者は交換価値でなく使用価値を重視し、5Sを徹底して安全第一を習慣化すべきである。 (2)今回選んだ例は「電気自動車の普及」である。 電気自動車の普及をめぐっては、一般人・メーカー・国という3つのプレーヤーが関わっており、それぞれの行動がジレンマを生み出している。 一般人の側から見ると、充電スタンドが少ない・使いづらいといった不便さから購入をためらう。一方でメーカーは、電気自動車を開発・販売することで話題性アップや会社イメージの向上が期待できるが、開発費や値段の上昇というコストも伴う。費用が上がれば一般人はさらに買いにくくなり、普及が進まない悪循環が生まれる。 国は二酸化炭素を減らしたいという目的から補助金を出すが、補助金だけでは普及に効果が少ないという問題も指摘されている。また補助金を出せば出すほど費用負担が増えるという矛盾も抱えている。 つまり、一般人は「他の人が買えば充電インフラが整うから自分は待つ」、メーカーは「売れなければ開発費をかけられない」、国は「補助金を出しても普及しない」という形で、全員が自分ファーストで動いた結果、誰も得をしない状態に陥っている。これが囚人のジレンマ(共有地の悲劇)の構造である。 解決策としては、充電インフラの先行整備、購入補助の拡充と期限の明示、メーカー間の規格統一などによって、各プレーヤーが協力することへの利益を明確にすることが有効と考えられる。???????????????? (3)知識の高さは倫理を保証しない。ノーベルはダイナマイトを、ハーバーは毒ガスを、オッペンハイマーとファインマンは原爆を生み出し、いずれも自らの研究がもたらした破壊的結果に苦悩した。オウム真理教サリン事件では、高学歴の信者たちが化学の知識を無差別殺人に用いた。華岡青洲の逸話が示す通り、薬と毒は紙一重であり、それを分けるのは使う人間の知識ではなく倫理である。専門家の無知もまた倫理違反とされ、事故の多くは組織の誰かが知っていたはずの無知や慣れから生じる。技術者は幸福追求権を支える存在として、常に最新の知識と高い倫理性を保ち続けなければならない。
A.① 今回の講義では、「善悪と損得―個人の利益と公共の福祉―」について学び、囚人のジレンマを例にして講義をおこなっていた。囚人のジレンマでは、お互いが自分の利益だけを考えると、結果として双方にとって不利益な結果になる。一方で、互いに協力すれば、全体としてより良い結果を得られる。このことから、個人の利益だけで判断するのではなく、社会全体の利益や公共の福祉を考えて行動することが重要であると学んだ。 ② ワークショップでは、囚人のジレンマを身近な例に置き換えて議論した。短期的には自分の利益を優先した方が得に見える場合でも、そのような行動が繰り返されると、お互いに信頼を失い、結果的に全員が損をする可能性があるという意見が出た。一方で、互いに協力し、相手を信頼することで、長期的にはより大きな利益につながることを確認した。技術者も企業の利益だけでなく、利用者や社会全体の利益を考えて行動することが重要であるという結論になった。 ③ 復習を通して、善悪と損得は必ずしも一致するものではないことを再確認することができた。目先の利益を優先すると社会全体に悪影響を及ぼす場合があり、公共の福祉を考えた行動が長期的には自分たちの利益にもつながることがある。将来技術者として働くときには、自分や会社の目先の利益だけを追求するのではなく、社会や環境への影響を考え、信頼される判断と行動ができるようにしたいと感じた。
A.(1)今回の講義では、スペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故を題材に、技術者倫理の本質を考えた。事故の原因は、打ち上げ時の低温でゴム製Oリングが弾性を失い、燃焼ガスが漏れたことだった。ファインマン博士の報告書には、技術者が危険を理解しながらも組織の圧力に屈した構造が指摘されている。講義では「ゴムのガラス転移点を説明できないなら技術者を名乗る資格はない」との言葉が示され、科学的理解と倫理的判断の両立が技術者の責務であることを学んだ。 (2)発表では、技術者に求められる素養を整理した。専門知識だけでなく、その技術が社会に与える影響を理解し、法規や社会的議論を踏まえて判断する力が必要である。ゴムやプラスチックなどの高分子材料は、便利さの裏に環境負荷や安全性の課題を抱える。技術者倫理とは、知識を社会に適用する際の「境界条件」を自覚することだと述べた。チャレンジャー号事故は、科学的真実よりも組織の都合を優先した結果として、倫理の欠如が悲劇を招いた例である。 (3)今回の内容から、技術者とは「知識を持つ者」ではなく「責任を持つ者」であると理解した。安全を守る勇気、危険を伝える誠実さ、そして社会に対する説明責任が技術者の倫理を形づくる。科学を学ぶことは、単に物質を扱う技術を得ることではなく、人間の命と社会の信頼を守るための判断力を養うことだと感じた。技術者倫理は、知識の限界を知り、勇気をもって行動するための学問である。
A.(1)第2回の授業では、1986年に発生したチャレンジャー号爆発事故について学んだ。事故の原因は固体ロケットブースターに使用されていたOリングの不具合であり、打ち上げ当日の低温環境によってその性能が十分に発揮されなかったことが大きな要因であった。打ち上げ直後にスペースシャトルが空中分解する映像を見て、実際に起きた事故であることに大きな衝撃を受けた。また、搭乗者の中には一般公募で選ばれた女性教師も含まれており、多くの人々の期待を背負った計画であったことを知った。この事故を通して、技術者には技術的な知識だけでなく、人命を守るために適切な判断を行う責任があることを学んだ。 (2)「チャレンジャー事故と囚人のジレンマ」 グループでは、チャレンジャー事故を囚人のジレンマの視点から考察した。技術者側には研究成果や名声を得たいという思いがあり、NASAや関係者には世の中から託された計画を成功させたいという責任感があった。その結果、危険性が指摘されていたにもかかわらず、打ち上げ実施という判断につながったのではないかという結論に至った。また、打ち上げを中止した場合には、経済的損失や社会的批判を受ける可能性もあり、それらの要因が意思決定に影響したと考えた。 (3)授業後には、この事故における技術者の責任について改めて考えた。私は、もし当時の技術者の立場であれば、打ち上げ中止を提案していたと思う。なぜなら、人命より優先される成果や利益を事前に断定することは極めて困難であり、失われた命は二度と取り戻せないからである。しかし実際には、組織の期待や社会的なプレッシャーの中で反対意見を貫くことは容易ではないと感じた。今回の学習を通して、技術者には専門知識だけでなく、安全を最優先に考え、自らの意見を責任を持って発信する倫理観と勇気が求められることを学んだ。
A.(1)講義内容の再話 第2回の講義では、「善悪と損得―個人の利益と公共の福祉―」をテーマに学んだ。技術者は利益を生み出すことも重要な役割であるが、それ以上に社会全体の安全や公共の利益を考えて判断することが求められることを学んだ。講義では、企業活動では利益と安全性が対立する場面があり、そのような状況でどのような判断をするべきかを考えた。また、ゲーム理論を用いて、それぞれの立場によって利益や考え方が異なることを理解した。自分だけの利益を優先した判断は、結果として社会全体の利益を損なう可能性があるため、技術者には長期的な視点で物事を考える姿勢が必要であることを学んだ。 (2)ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、スペースレンジャー号の事故を題材に、ゲーム理論を用いて化学者、投資家、経営者それぞれの立場になって意見をまとめた。化学者の立場では、製品の安全性や品質を最優先に考え、十分な検証が終わるまでは出荷を急ぐべきではないという意見になった。投資家の立場では、企業の利益や株価を維持することも重要であり、開発の遅れによる損失を心配する意見が挙がった。一方、経営者の立場では、安全性と利益の両方を考えながら企業全体の判断をしなければならず、短期的な利益だけでなく企業の信頼を守ることも重要であるという結論になった。グループで話し合う中で、同じ出来事でも立場によって考え方や優先順位が異なることを実感し、多面的な視点から物事を考える必要性を学んだ。 (3)復習の内容 今回の授業を通して、技術者は安全性と利益のどちらか一方だけを考えるのではなく、両方のバランスを考えながら判断することが大切であると感じた。しかし、利益を優先しすぎると事故や品質問題につながり、結果的に企業の信用を失うことになるため、長い目で見れば安全性を重視することが社会や企業の利益にもつながると考えた。私は化学・バイオ工学を学んでいるため、将来は製品の開発や品質管理に関わる可能性がある。その際には、利益だけではなく利用者の安全や社会への影響を第一に考え、責任ある判断ができる技術者になりたいと思った。また、今回のゲーム理論を通して、自分とは異なる立場の人の考え方を理解することの大切さも学んだ。今後も一つの視点だけで判断するのではなく、さまざまな立場から物事を考えられるようになりたい。
A.(1)技術者は、安全性を最優先に考える責任を負う一方で、企業の利益や納期、さらには自らの雇用との間で難しい判断を迫られることがある。しかし、技術者倫理では公共の安全と福祉を企業利益よりも優先する姿勢が求められる。講義では、チャレンジャー号爆発事故やフォード・ピント事件を取り上げ、安全上の問題を軽視した判断が重大事故につながった事例を学んだ。また、囚人のジレンマや共有地の悲劇からは、個人や組織が目先の利益だけを追求すると、結果として社会全体の利益を損なう可能性があることを理解した。技術者は交換価値ではなく使用価値や安全性を重視し、5S活動を継続して職場環境を整えることで事故を未然に防ぐ姿勢を身に付けることが重要である。また、問題を発見した際には勇気を持って報告・改善を提案することも、技術者に求められる重要な責任である。 (2)NASAの機械についてやった。政治による圧力が間違いを起こしてしまった。 (3)今回の講義を振り返り、優れた知識や高度な技術を持っているだけでは倫理的な行動は保証されないことを改めて理解した。ノーベルやハーバー、オッペンハイマーなどの事例からは、科学技術は人類の発展に大きく貢献する一方で、使い方を誤れば深刻な被害をもたらすことが分かる。また、オウム真理教によるサリン事件では、高度な専門知識が犯罪に悪用され、多くの命が奪われた。さらに、事故の原因は知識不足だけでなく、慣れや思い込み、組織内で問題を見過ごしてしまう風土にもあることを学んだ。そのため技術者は、専門知識を継続的に学び続けるだけでなく、高い倫理観を持って安全性や社会への影響を多角的に考えながら判断しなければならない。社会から信頼される技術者となるためには、責任感と誠実さを持ち、自らの行動が人々の生活や安全に直結していることを常に意識する姿勢が不可欠である。
A.「善悪と損得-個人の利益と公共の福祉-」の講義では、善悪の判断と損得の判断は必ずしも一致するものではなく、技術者は個人や企業の利益だけでなく、社会全体の利益や公共の福祉を考えて行動することが重要であると学んだ。企業活動では利益を追求することが求められるが、その過程で安全性や環境への配慮を軽視すると、重大な事故や社会問題につながる可能性がある。そのため、技術者は目先の利益だけで判断するのではなく、長期的な視点から社会に与える影響を考え、倫理的な判断を行う必要があることを理解した。 ワークショップでは、個人の利益と公共の利益が対立する場面についてグループで話し合い、その内容を発表した。私たちのグループでは、企業が製造コストを削減するために品質や安全性を犠牲にする場合を例に挙げた。短期的には利益を得られるかもしれないが、事故や製品不良が発生すれば利用者に被害を与え、企業の信用も失われるため、結果として大きな損失につながるという意見で一致した。また、公共の福祉を優先することは社会全体の利益につながり、長期的には企業や技術者自身にとっても信頼という大きな価値を生み出すことを発表した。 復習では、技術者は善悪と損得を切り離して考えるのではなく、社会的責任を踏まえて判断する姿勢が重要であることを改めて確認した。利益を追求すること自体は企業活動において必要であるが、その利益が社会の安全や環境、人々の健康を犠牲にして得られるものであってはならない。技術者には法令を守るだけでなく、高い倫理観を持って行動し、社会から信頼される技術を提供する責任がある。今回の講義を通して、常に公共の福祉を意識しながら判断できる技術者になることの大切さを学ぶことができた。
A.
A.(1)価値には「使用価値」と「交換価値」の二面性があることを学んだ。使用価値とは、商品が人間にとって直接役に立つ有用性や安全性を指す。一方、交換価値とは市場においてお金等と交換できる相対的な価値のことである。技術者は技術の本質である使用価値を重視しがちだが、ビジネスや社会の現場では交換価値も強く関わってくる。両者の違いと相互関係を理解することは、技術と経済を結び付けて考えるうえで不可欠である。 (2)ワークショップでは、チャレンジャー号爆発事故をもとに、打ち上げ可否をめぐり各プレイヤーの「損得」や利害を議論した。それらは複雑に交錯していた。技術者は低温化におけるOリングの機能不全というリスクを察知し、延期を主張して重大な人名・信頼の欠損を防ごうとした。しかし、経営者やNASAは打ち上げ延期による巨額の経済的費用やスケジュールの遅れ、さらには組織の社会的・政治的信用の低下を強く恐れ、強行を選択した。結果、打ち上げとしては失敗し、搭乗客全員の命が失われるという最悪の損害を招いた。このように、技術的リスク回避の視点と、経営・経済的な損得の不一致が悲劇につながったと考えられる。 (3)「使用価値」と「交換価値」の対立は、チャレンジャー号爆発事故における各プレイヤーの行動に反映されている。経営者やNASAは、打ち上げ遅延による費用増加や政治的信用失墜といった経済的・組織的な損得(交換価値)を優先した。その結果、製品本来の安全という根本的な使用価値を軽視し、搭乗員全員の命が失われるという破壊的な結果を引き起こした。 技術者は、単に優れた技術を追求するだけでなく、社会や組織における利害関係を正確に捉える視点が不可欠であると分かる。そのうえで、目先の経済的利益に惑わされることなく、人命や安全という本質的な使用価値を守り抜く倫理観と説明能力を持つことを求められる。
A.① 講義内容の再話 今回の講義では、技術者が直面する「善悪と損得」の関係を中心に、個人の利益と公共の福祉のバランスをどのように判断すべきかが示された。チャレンジャー号事故の事例では、リスク評価の違いが悲劇を招いたことが強調され、技術者が専門知識だけでなく社会的責任を負う存在であることが示された。また、交換価値と使用価値の概念を通じて、金銭的利益だけでは測れない価値が技術判断に影響することを学んだ。さらに、ゲーム理論を用いて、個人の損得を優先すると全体が不利益になる「囚人のジレンマ」が技術者倫理にも当てはまることが説明された。 ② ワークショップ課題の発表要旨 ワークショップでは、技術者が判断を迫られる具体的な状況を設定し、利得表を用いて意思決定の構造を分析した。特に、ゴミ処理問題や品質選択の事例を通じて、個人の合理的選択が必ずしも社会的に望ましい結果を生まないことを確認した。ペナルティやインセンティブによって利得表を書き換えると行動がどう変わるかを検討し、ルール設計が倫理的行動を促す仕組みになることを議論した。 ③ 復習の内容 復習では、技術者倫理が「専門知識+社会的責任+価値判断」で成り立つことを整理した。特に、リスクマネジメントの重要性、モラルハザードの構造、公共の福祉を優先する姿勢が技術者に求められる理由を再確認した。また、ゲーム理論の視点から、協力が長期的には最も合理的であることを理解し、倫理的判断が持続可能な社会に不可欠であることを学んだ。最後に、実際の技術事例を振り返り、倫理的判断が失敗したときの影響の大きさを改めて確認した。
A.(1) 今回の講義では、倫理観・お金・行政の関わりについて学んだ。倫理観とは社会の中でルールやマナーを守り、他者や社会全体への影響を考えて行動するための基準である。一方で、人は利益や金銭が関わると判断が揺らぐことがあり、本来守るべきルールや安全性が軽視される場合もある。そのため、個人の倫理観だけに頼るのではなく、行政が法律や制度を整備し、公平な社会を維持することが重要であると理解した。倫理観、お金、行政はそれぞれ独立したものではなく、互いに影響し合いながら社会を支えていることを学んだ。 (2) 発表では、スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故をゲーム理論の視点から考察していた。打ち上げを実施するか延期するかという選択には、それぞれ異なる利害関係が存在していた。打ち上げが成功すればNASAや企業には利益が生じるが、失敗した場合には宇宙飛行士の命や社会的信頼に大きな損失を与える。一方で延期を選択すると、安全性は確保されるものの、経済的損失や計画の遅れが発生する。このような状況の中で、関係者がどのような判断を行うかをゲーム理論の考え方で分析しており、利益と安全性の対立について理解を深めることができた。 (3) 講義と発表を通して、技術者倫理においては利益と安全性のバランスをどのように取るかが重要な課題であると感じた。特にチャレンジャー号事故では、安全上の懸念が指摘されていたにもかかわらず、計画や組織の都合が優先された結果として重大な事故につながった。この事例から、短期的な利益や組織の事情に流されず、長期的な安全性や社会への影響を考慮することの大切さを学んだ。将来技術に関わる立場になった際には、自分自身の倫理観を大切にしながら、周囲の意見や制度も踏まえて適切な判断を行えるようになりたい。
A.第2回の講義では、善悪と損得という観点から、個人の利益と公共の福祉の関係について学んだ。特にチャレンジャー号爆発事故では、Oリングの技術的問題が指摘されていたにもかかわらず、打ち上げが強行された。この事例から、利益や報酬を生み出す仕組みが時に安全性よりも優先されてしまう危険性があると理解し、技術者にはそれを抑制する倫理的判断が求められると感じた。 発表では、ゲーム理論を用いて損得と善悪の関係が説明され、漁業の例が取り上げられた。(メンバー:小野朋夏、加藤美羽、高橋璃和、長谷川桜優)漁師たちが協力して漁獲量を抑えれば資源は維持されるが、個人が利益を優先して多く獲れば一時的に得をする。しかし、その行動が広がると乱獲が起こり、結果として資源が減少し全員が損をする。このように、個人の合理的な選択が必ずしも全体の利益につながらないため、協力の重要性について理解が深まった。 復習では、企業が利益を生み出す仕組みについて考えた。企業の利益は売上から原価を差し引いたものであり、そのためにコスト削減や効率化、開発の迅速化などが行われる。しかし、利益追求が過度になると品質の低下やデータ改ざん、過重労働といった問題が生じる可能性がある。技術者は企業の一員として利益を出す責任を負う一方で、社会の安全や正義を守る役割も担っている。そのため両者の間で葛藤が生じるが、最終的には公共の福祉を優先する姿勢が重要であると考えた。
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大学教育の質の保証・向上ならびに 電子化及びオープンアクセスの推進の観点から 学校教育法第百十三条に基づき、 教育研究活動の状況を公表しています。
第百十三条 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。