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http://campus3.kj.yamagata-u.ac.jp/syllabus/2010/html/2010_05_53271.html
【授業概要】
・テーマ
資源に恵まれていない我が国では、原料を加工し、人間生活に欠かせない物質を生産する化学工業が極めて重要な産業である。近年、化学工業は省資源、省エネルギ-、環境問題などの多くの問題をかかえながら、より効率的なプロセスへと発展、変貌を遂げつつある。本講義では石油・石炭・天然ガスや未利用炭素資源の利用などの分野を中心として、そのプロセスの持つ経済的、社会的な意義を踏まえ、さらに環境問題と関連付けながら、工業化学の考え方をとらえようとするものである。
・ねらい
講義では、重要なエネルギー資源として私達の生活を支え、かつ有機炭素資源として様々な素材を提供している化石資源・バイオマス資源および廃炭素資源の現状とその役割を理解することをねらいとする。
・目標
化石資源・バイオマス資源および廃炭素資源の現状とその役割を理解することをねらいとし、次の(a)~(d)を到達目標とする。
(a)有機炭素資源の種類とその成因および特徴を理解できる
(b)有機炭素資源の変換と生活製品とのかかわりを理解できる
(c)廃有機炭素資源の現状と工学の役割を理解できる
(d)資源利用と環境問題との関連およびクリアーすべき課題を理解できる
・キーワード
資源;エネルギー;石油;石炭;天然ガス;バイオマス;廃棄物;リサイクル;化石資源;有機炭素資源
【授業計画】
・授業の方法
90分の講義時間で講義とそのまとめの小演習を行う。小演習は、小テストとして講義のまとめに関する課題に回答してもらう。次回の講義の中心的内容は、レポート課題とします。
・日程
以下の各項目について1~3回の講義を行う。
1 石油精製工業(石油の成因と組成、石油の精製と転化)
2 石油製品(ナフサとガソリン、その他の石油製品)
3 石油化学工業(オレフィンおよび芳香族炭化水素の製造)
4 石炭化学(石炭の性質と化学構造、燃焼、ガス化、液化)
5 天然ガス化学(天然ガスの成因と転化および誘導化学製品)
6 バイオマス化学(バイオマスの種類・現状と利用)
7 未利用資源利用化学(廃棄物の現状と廃有機炭素資源利用技術)
【テキスト】
有機資源化学、朝倉書店、2,940円
【参考書】
横山孝男ら、環境資源と工学、朝倉書店、3,090円
吉田高年ら、有機工業化学概論、培風館、2,600円