2007-1-10
http://syllabus-web.yamagata-u.ac.jp/2006/html/2006_05_52911.html
電気化学とは,電気的な現象を伴う化学反応を取り扱う学問領域である。しかし,電気化学とは何かという命題に対して,定説は未だ見当たらない。その起源は,ペルシャ時代(BC250-226)のバグダッド東方のホーヤット・ラップァ遺跡で発掘されたバグダッド電池があげられるが,その後は忘れ去られ,歴史に再登場するのは18世紀にガルバニの蛙を使った動物電気の発見,それをもとにしたボルタ電池の発明によってである。その後は元素の単離が可能となり,物理化学の進歩に大きく貢献し,さらにはその対象を大きく広げており,まさに境界領域の学問として発展を続けている。ここでは,電気化学を仮に『イオン,電子,量子,導体,半導体,誘電体間の界面及び本体における荷電粒子の存在と移動を制御する科学と技術』と定義しておこう。本講義では,この電気化学に関する基礎的事項について講議する。
1週 電気化学概論
2週 電子伝導とイオン伝導
3週 電極反応基礎
4-5週 平衡電気化学の基礎理論(ネルンスト式の導出)
6-9週 平衡電気化学の応用(電位-pH図)
10週 電極反応速度とファラデーの法則
11-12週 ターフェルの式と電子移動反応速度論
13-15週 電池1)と電気化学エネルギー変換
応用化学演習II2)
電気化学とは,電気的な現象を伴う化学反応を取り扱う学問領域である。しかし,電気化学とは何かという命題に対して,定説は未だ見当たらない。その起源は,ペルシャ時代(BC250-226)のバグダッド東方のホーヤット・ラップァ遺跡で発掘されたバグダッド電池があげられるが,その後は忘れ去られ,歴史に再登場するのは18世紀にガルバニの蛙を使った動物電気の発見,それをもとにしたボルタ電池の発明によってである。その後は元素の単離が可能となり,物理化学の進歩に大きく貢献し,さらにはその対象を大きく広げており,まさに境界領域の学問として発展を続けている。ここでは,電気化学を仮に『イオン,電子,量子,導体,半導体,誘電体間の界面及び本体における荷電粒子の存在と移動を制御する科学と技術』と定義しておこう。本講義では,この電気化学に関する基礎的事項について講議する。
1週 電気化学概論
2週 電子伝導とイオン伝導
3週 電極反応基礎
4-5週 平衡電気化学の基礎理論(ネルンスト式の導出)
6-9週 平衡電気化学の応用(電位-pH図)
10週 電極反応速度とファラデーの法則
11-12週 ターフェルの式と電子移動反応速度論
13-15週 電池1)と電気化学エネルギー変換
応用化学演習II2)