2009-3-26
技術情報協会
http://ec.techzone.jp/products/detail.php?product_id=399
題名:電極動作の基礎とスラリーの調整/材料の分散、乾燥条件とインピーダンス測定による評価
主催:&Tech
http://ec.techzo…
日時:2009年平成22年3月26日(金) 10:30~16:00(質疑応答含む)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール 会議室2 【神奈川・川崎市】
山形大学大学院 理工学研究科 准教授 立花和宏
【講演の概要】
電池の研究開発に携わることになったものの、いまひとつ進め方が見えてこない。そんなときには基礎に立ち返って原理原則を見つめてみると、新しい気づきがあるかもしれません。物理や化学に基づき電池動作の基礎をおさらいし、分散、塗布、乾燥など製造プロセスの視点で電池材料を見つめ、材料評価のための具体的な電気化学手法を紹介します。
◆ こんな方におすすめです ◆
◎化学が専門で電気が苦手な方
◎電気が専門で化学が苦手な方
◎材料の開発、設計者で評価方法を広げたい方
◎リチウムイオン電池の開発、設計者で基礎を見直したい方
◎リチウムイオン電池だけでなく電池の測定、評価に関わる方
◆ セミナーのポイント ◆
▽電池の動作原理と電気化学の基礎
▽化学と電気の交わる部分
▽活物質、導電助剤、集電体、電解質、溶媒、バインダーの役割
▽スラリーの分散・粘度制御における注意点
▽スラリーの塗布・乾燥と電池性能
▽手段としてインピーダンス測定を使いこなすには
▽とにかくなんでも相談できる
◆ プログラム ◆
≪ 10:30~12:00 ≫
第1講 電極構造と特性の理解
・化学と電気の両方を習得する必要性
リチウムイオン電池にとっての化学って? 電気って?
それらが交わる部分は?
・電気の伝わり方と流れ方―
・静電気と動電気―ガルバーニ電池―
・電極の呼び方―プラスとマイナス―
・直列つなぎと並列つなぎ―ボルタ電堆―
・電池と電気分解―ファラデーの法則―
・電気を担うもの―イオンの存在―
・電極でできる性能向上のポイント
・リチウムイオン電池の構造と電極の役割
・なぜ、リチウムイオン電池が求められるのか? その特性に期待するところ
・電極の構造とその構成要素 活物質・集電体・導電助剤・バインダー 等
≪ 12:45~14:15 ≫
第2講 電極スラリーの調整と塗布・乾燥と電極動作の理解1)
・電極性能をにらんだスラリーブレンドと塗布・乾燥の条件
・スラリー調整と活物質の配合
・活物質の粒径と導電助材の配合
・活物質および導電助材の分散
・スラリーの分散制御と粘度制御
・固体の接触と液体の濡れ
・導電助材の結着と集電体への接着
・乾燥時における分散系バインダーと溶剤系バインダーの違い
・活物質および集電体表面におけるバインダーの膨潤とイオン泳動
・導電助材表面におけるバインダーによる電子伝導阻害
・乾燥過程における分散媒の除去と導電ネットワークの形成
≪ 14:30~16:30 ≫
第3講 インピーダンスの測定の基礎とデータ解析の仕方・考え方
・インピーダンスとは?
・インピーダンスで何がわかる?
・インピーダンス測定に必要なツール
・電池の起電力と内部抵抗-電気が流れてなくても電圧がある
・なぜ交流分極を行うか?-ファラデーの電気分解の法則
・等価回路とインピーダンス
・バルクと界面―電流集中と接触抵抗
・物性値と特性値―断面積と表面積
・電気力線,電気力管,断面積
・拡面処理した電極と接触界面への電流集中
・電池特性を支配する律速過程とインピーダンス
【関連講義】電極構造の理解とスラリーの調整/インピーダンス測定の基礎,電極構造の理解とスラリーの調整/インピーダンス測定の基礎2)
電極構造の理解とスラリーの調整/インピーダンス測定の基礎3)
卒業研究(C1-電気化学2004~),セミナー2009@C14)