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第7 化学II
1 目 標
化学的な事物・現象についての観察,実験や課題研究などを行い,自然に対する関心や探究心を高め,化学的に探究する能力と態度を育てるとともに基本的な概念や原理・法則の理解を深め,科学的な自然観を育成する。
2 内 容
(1) 物質の構造と化学平衡
気体,液体,固体の性質を観察,実験などを通して探究し,化学結合の概念や物質の構造を理解させる。また,反応速度と化学平衡を観察,実験などを通して探究し,化学反応を平衡と関連付けて理解させる。
ア 物質の構造
(ア) 化学結合
(イ) 気体の法則
(ウ) 液体と固体
イ 化学平衡
(ア) 反応速度
(イ) 化学平衡
(2) 生活と物質
日常生活と関係の深い食品や衣料,プラスチック,金属,セラミックスを観察,実験などを通して探究し,それらの性質や反応を理解させ,身の回りの物質について科学的な見方ができるようにする。
ア 食品と衣料の化学
(ア) 食品
(イ) 衣料
イ 材料の化学
(ア) プラスチック
(イ) 金属,セラミックス
(3) 生命と物質
生命体を構成する物質,生命現象と関係する化学反応,医薬品や肥料を観察,実験などを通して探究し,それらの性質や利用について理解させ,化学の成果が日常生活に役立っていることを認識させる。
ア 生命の化学
(ア) 生命体を構成する物質
(イ) 生命を維持する化学反応
イ 薬品の化学
(ア) 医薬品
(イ) 肥料
(4) 課題研究
化学についての応用的,発展的な課題を設定し,観察,実験などを通して研究を行い,化学的に探究する方法や問題解決の能力を身に付けさせる。
ア 特定の化学的事象に関する研究
イ 化学を発展させた実験に関する研究
3 内容の取扱い
(1) 内容の構成及びその取扱いに当たっては,次の事項に配慮するものとする。
ア 「化学I」との関連を考慮しながら,化学の基本的な概念の形成を図るとともに,化学的に探究する方法の習得を通して,科学的な思考力,判断力及び表現力を育成すること。
イ 内容の(1)から(4)までのうち,(1)及び(4)についてはすべての生徒に履修させること。(2)及び(3)については生徒の興味・関心等に応じていずれかを選択することができること。
ウ 内容の(4)については,ア及びイの中から一つ以上の適当な課題を設けて適切な時期に研究を行うものとし,創意ある研究報告書の作成や研究発表を行わせること。研究を行うに当たっては,仮説の設定,実験の計画,実験による検証,実験データの分析・解釈,推論など探究の方法を習得させること。その際,解決すべき課題についての情報の検索,計測・制御,結果の集計・処理などに,適宜コンピュータなどを活用させること。
(2) 内容の範囲や程度については,次の事項に配慮するものとする。
ア 内容の(1)のアの(ア)については,電気陰性度は,水素,炭素,窒素,酸素,ハロゲンの大小関係を示す程度にとどめること。(イ)については,理想気体の状態方程式を中心に気体の共通な性質を扱うこと。気体の分子運動論については定量的な扱いはしないこと。気体の分圧については,混合気体の全圧との関係で扱い,圧力の単位にはPa(パスカル)を用いること。(ウ)については,物質が分子の熱運動により三態変化することを扱うこと。結晶については,原子,分子又はイオンの配列を扱うにとどめること。溶液について沸点上昇,凝固点降下,浸透圧を扱う場合は定量的な扱いはしないこと。イの(ア)については,化学反応の速度が濃度,温度,触媒などの影響を受けることを代表的な事例を通して定性的に扱うこと。触媒についてはごく簡単に扱うこと。(イ)については,平衡定数は,弱酸や弱塩基のごく簡単な系を扱うにとどめること。また,水のイオン積にも触れること。化学平衡の移動については,ルシャトリエの原理を中心に扱うこと。
イ 内容の(2)のアの(ア)については,食品中の主な成分の構造や性質,反応を扱うこと。(イ)については,代表的な天然繊維及び合成繊維の構造,性質,合成及び用途を扱うこと。染料や洗剤にも簡単に触れること。イの(ア)については,代表的なプラスチックの構造,性質,合成及び用途を扱い,燃焼にかかわる安全性にも触れること。(イ)の金属については,腐食の難易やその防止にも触れること。
ウ 内容の(3)のアの(ア)については,生命体を構成する基本的な物質の構造と性質を扱うこと。(イ)については,生命体内に摂取された物質の分解や再合成,エネルギーを得る反応などを取り上げ,それらが化学反応であることを扱うこと。その際,酵素については,化学反応に関与するタンパク質であることに触れる程度とし,羅列的な扱いはしないこと。イの(ア)については,薬理作用をもつ基本的な物質の性質や構造を扱うが,羅列的な扱いはしないこと。(イ)については,植物の成長に必要な元素の作用及び化学肥料の合成や性質を扱うこと。
エ 内容の(4)については,内容の(1)から(3)まで及び「化学I」と関連させて扱うこと。イについては,化学の歴史における著名な実験などを行い,原理・法則の確立の経緯とも関連付けて扱うこと。
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