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http://syllabus-web.yamagata-u.ac.jp/2006/html/2006_05_52255.html
伊藤和明先生、自然界は、原子や分子などのミクロな粒子の集合体としての物質系からなっている。この自然界を的確に把握するためには、物質系を巨視的にとらえる「化学熱力学」とともに、微視的にとらえる「量子化学」の修得が必要不可欠である。量子化学は物質系の構造や性質、あるいは反応性の理解に決定的な示唆を与えるとともに、現代の自然観を形成する上で欠くことのできない基本的な要素のひとつとなっている。本講義では、量子化学の基本概念の理解と基礎理論の修得に重点をおいて解説する。
第1回:前期量子論
第2回:シュレディンガー方程式の導出
第3回:井戸型ポテンシャル
第4回:振動運動
第5回:回転運動
第6回:水素類似原子(波動方程式の解法)
第7回:水素類似原子(動径分布関数と電子雲)
第8回:角運動量
第9回:ヘリウム原子の取り扱いと近似法
第10回:多電子原子の電子構造
第11回:化学結合(原子価結合法と分子軌道法)
第12回:簡単な分子の分子軌道法
第13回:ヒュッケル分子軌道法
第14回:分子構造とスペクトル
第15回:期末試験
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基礎量子化学1)