語釈1.
あく。おもに植物を灰化して有機化合物を焼き飛ばして無機化合物にしたのち水に溶解させた溶液。植物にはカリウムが多くふくまれるため、アルカリ性となります。
カリウムの英語名ポタシウムは(ポット1)=壺、土器)+(アッシュ=灰)の合成語からきており、壺の中の草木の灰を語源としています。一時期は灰そのものの炭酸カリウム(K2CO3)を意味していましたが、カリウムの単離に成功していらい元素名として使われるようになりました。
山菜などを調理する際、植物に含まれるシュウ酸シュウ酸(無水)(C2H2O4)を灰汁で中和する操作を灰汁抜き(あくぬき)といいます。18世紀の産業革命で綿のアルカリ処理に供給がおいつかなくなり、ルブラン法による炭酸カルシウムの製造にとってかわられます。今ではあくぬきに主に炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)が使われます。
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お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪,三内丸山縄文遺跡@青森県7)
お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪,大森貝塚遺跡庭園@東京都8)
- (1) 宮崎正勝.
モノの世界史
. 原書房, 2002. . - (2) 灰汁色, ●▼◆★▲■, 736851, 色彩.
- (3) 立花.
無機工業化学:酸・アルカリ工業と肥料、水資源(2010)
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=3184. (参照2010-04-19). - (4) 伊藤 智博.
無機工業化学:酸とアルカリ工業(2008)
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=2364. (参照2008-10-09). - (5) 立花和宏.
無機工業化学:酸・アルカリ工業と肥料、水資源@2012_H24
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=3896. (参照2012-04-16). - (6) 野村正勝・鈴鹿輝男.
最新工業化学―持続的社会に向けて―
. 講談社サイエンティフィク, 2004. p.1. - (7) 立花 和宏.
お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪:三内丸山縄文遺跡@青森県
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=676. (参照2005-11-04). - (8) 立花 和宏.
お散歩の中にサイエンスを探し求めて♪:大森貝塚遺跡庭園@東京都
. https://edu.yz.yamagata-u.ac.jp/developer/Asp/Youzan/@Lecture.asp?nLectureID=3917. (参照2012-04-10).