語釈1.
押しつぶすこと。加圧することです。金属、プラスチック、ゴムなどの成型加工として使われます。金属は応力によって塑性変形を起こします。固体内の転位の移動は、固体の塑性変形を起こし、金属のプレス加工などを可能にします。自動車のボディはプレス加工で作ります1)。
熱可塑性の樹脂やエラストマーなどでは加熱して粘性を低下させたのち金型に圧着し、加圧しながら冷却固化して目的の成型物を得ます。
ゴムでは架橋剤を配合したのち、金型に圧着し、加圧加熱しながら加硫して弾性体として目的の成型物を得ます。
電池の製造プロセスでは正極合材をアルミニウム集電体に塗布したあと、プレスすることで合材の体積を減らして電池缶への活物質充填量を増やしますが、そのときアルミニウムの表面に表面欠陥を作ってしまうためプレスしすぎはよくないようです。プレス加工のような機械加工と化学的性質の変化の関係をしらべることをメカノケミストリーといいます。