活量と濃度をうまく使うには?
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活量を濃度と置き換えて考えても良い場合があります。実際の電気化学実験では、そのような条件を意図的に作り出します。その秘訣は、支持電解質の利用です。例えば1M KClを使います。KClは通常の電位領域では電極反応しません。しかし、電解質溶液の活量係数は、溶液全体のイオン強度によって決まってしまうため、電極反応に活性なイオンを1mM程度入れても、イオン強度はほとんど変化しません。つまり、濃度を活量に置き換えても問題はないことになります。支持電解質の利用は、電極反応での電解液の溶液抵抗を小さくするだけではないんです。