語釈1.
【結果】Fe3+,Fe2+系の電位[V vs. Ag/AgCl]と濃度比の片対数プロットネルンストの式を使って*5)、鉄イオンの濃度を変えたときの酸化還元電位を計算する。0.1M硫酸に硫酸鉄アンモニウム(Ⅱ)と硫酸鉄アンモニウム(Ⅲ)を溶解して、0.025M鉄イオン(Ⅱ)と0.025M鉄イオン(Ⅲ)の溶液を調整し、これらの溶液を混合して種々の濃度比の電解液を調整する。次に銀/塩化銀電極と電気化学セルを組み、補償法およびエレクトロメータによって起電力を測定する。鉄イオン(Ⅱ)と鉄イオン(Ⅲ)の濃度比は、濃度比1を中心に片対数方眼紙上で等間隔になるように少なくとも5点以上測定する。片対数方眼紙へのプロットは測定と同時に行うこと。プロットから最小二乗法によって求めた傾きが、RT/nFになることを確認する。
Pt/Fe3+,Fe2+,0.1M H2SO4//KCl/AgCl/Ag
 
      
溶液の調整(左図) ポテンシャルメータ(中央図) ネルンストのプロット(右図)
?設問:ネルンストの式によれば電位は濃度依存性があるが、それはどうしてか?
?設問:0.025M鉄イオン(Ⅱ)のみ(鉄イオン(Ⅲ)=0)の場合、あるいはその逆の場合は、ネルンストの式による電位はどうなるか?
?設問:鉄イオン(Ⅱ)と鉄イオン(Ⅲ)の組み合わせとしてフェリシアン化カリウム/フェロシアン化カリウムの系について行った場合はどうか?