語釈1.
ブロムチモールブルーを3mgとメチルレッド0.5mgをはかりとり、1mLのエタノール1)に溶解する。それに0.1M H2SO4(硫酸2))を1mL加える。これに0.05M KOHを青緑色になるまで添加し、最後に息(CO2)を吹き込んで緑色にする。そこから2mLを取り出し、水を加えて希釈して5mLとする。別に5mLの水に0.3gの寒天を煮溶かした溶液を準備し、二つの溶液を混合し、シャーレに固める。この上に硬貨を載せてコイン電池を2組作る。このうち1組のコイン電池をショートさせる。それぞれのコイン電池の電圧を測定し、ショートした方の電池が0Vであることを確認する。寒天の色の変化を観察し、スケッチする。寒天中のイオンの移動は遅いので、観察は1日以上続ける。コインを放置し続けると錆びる場合があるので、実験後はただちに水洗いすること。余った指示薬は、捨てずにそのままpH指示薬として用いる。実験の終わった寒天は廃液とはせず、生ごみとしてポリバケツに捨てる。精密天秤の使い方(左図) 息の吹き込み(中央図) 出来上がったコイン電池(右図)
?設問:寒天の色の変化からそれぞれのコインの周辺でどのような反応が起きていると考えられるか? また色の変化の速度からイオンの移動速度と電子の移動速度の違いを見積もれ。10円硬貨などのまわりは均一に着色するのに対して、1円硬貨などのまわりは不均一に着色するのはなぜか?3)
(1) エタノール, , CH3CH2OH, (化学種).
(2) 硫酸, sulfuric acid, H2SO4, (化学種).
(3) 電池の起電力と分解電圧
遠藤 昌敏, 無機・分析化学応用実験, 講義ノート, (2006).
(2) 硫酸, sulfuric acid, H2SO4, (化学種).
(3) 電池の起電力と分解電圧
遠藤 昌敏, 無機・分析化学応用実験, 講義ノート, (2006).