語釈1.
実験中は実験方法などに関する質問は一切受け付けないので十分に予習すること。ただし、テキストの誤植や記述の矛盾を発見した場合は、自分を信じて積極的に申し出ること。
標準の教科書として「現代物理化学序説 改訂版 井上勝也、培風館」「現代の電気化学、小沢昭弥、山下正通、新星社」「総合図説化学 第一学習社」「新訂物理図解 第一学習社」を用いる。例年、これらの書籍を準備しないで実験に臨み、苦労する学生がいます。実験で苦労する学生は、むしろ高校以前の基礎知識が不十分であるように見受けられます。なお、これらの書籍を準備しない場合は、その内容を完全に修得しているものとみなします。
そのほか「電気化学測定法 技報堂出版」「Allen J. Bard and Larry R. Faulkner, Electrochemical Methods, JOHN WILEY & SONS」「応用物理化学Ⅱ 蒔田・原納・鈴木、培風館」「基礎実験テキスト」を参考書とする。必要であれば他の教科書を各自準備すること。
また高校の化学、物理および数学の教科書を持参することは強く推奨する。また、読解力に自信のないものは、辞書、漢和辞典、英和辞典などの準備も推奨する。高校や大学教養での履修の有無に関わらず十分に予習しておくこと。必要な教科書を持参しなかった場合の責任は本人に帰するものとする。各人の知識や能力によって、準備すべき教科書や参考書が異なることに注意する。予備知識には個人差があるから、自分の能力に応じてすぐ実験に取りかかれるような予習を行うこと。
例年読解力不足から実験が進捗しない場合が見られます。本文中の意味がわからない用語は事前に調査しておくこと。どうしても自力で理解できない場合は、「エネルギー変換化学」や「無機応用化学」などの講義の際に事前に質問しておくこと。その際、「知っている」程度の曖昧な理解ではなく、確実に実験が「やれる」程度以上に明確な理解をしておくこと。また電卓や方眼紙など必要と思われるものを各自準備すること。また、ガラス器具の使い方やオペアンプの回路に自信のない者は、基礎実験の内容を十分に復習しておくこと。
予習のポイントは、単なる知識の収集よりも、むしろ実験を効率的に実行する手順を具体的にイメージすることにあります。全体的に目を通して課題解決のための最善の戦略を設計しましょう。